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ユーザーレビュー

  • 水曜生まれの子

    Posted by ブクログ

    『何年も前、友達になった年上の作家が執筆中の本のことを手紙で尋ねてきた。「小説はいかがでしょうか。人は病人のことを訊くようにそう訊きますが、まだ書き終えていない小説とはそんなものです。終わったら、それは死んでいるか、ずっと具合がよくなっているかのどちらか。死者をわずらわせてはいけません」』―『水曜生まれの子』

    久しぶりに読む、イーユン・リー。もう、この作家を「千年の祈り」を読んだ時のようには読めないことを改めて意識してしまう。其処彼処に散らばる孤独、そして他者の死によってもたらされる喪失感。そこに作家の私生活における影を見ずにはいられない。

    「理由のない場所」を読んだ時に、そこに長男の自死

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    2026年02月21日
  • 自然のものはただ育つ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2人の息子を自死により亡くした女性のエッセイ。著者自身も自殺未遂をしたことがあるようだ。「私たち(著者とその夫)はジェームズ(著者の息子)が何を考えていたかよくわかっていないけれど、このことだけは確信が持てる。彼は命を絶つ決断を私たちが尊重するのを知っていたこと。」(p.41)という一節が非常に苦しく、けれども親と子供の間にある信頼関係は美しいと思った。子供が自殺する決断を尊重する親だと子供が理解している…究極の信頼関係…。

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    2026年02月01日
  • 理由のない場所

    Posted by ブクログ

    小説家にならずにはいられなかった著者ではないか?
    一文を書くのにどれだけの苦悩や思考があったのだろう?

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    2025年08月08日
  • 水曜生まれの子

    Posted by ブクログ

    様々な年代の、様々な仕事を持つ人々の人生を、こんなにも物語れるなんてー。すべてのエピソードが本当にあったことのように息づいていて、なぜだか泣きそうになる。「列車の前に歩み出てきた」と言う鉄道職員。三十六個の植木鉢から流れ出る水。母親になるなんて、なんて向こうみずだったのだろう。こんにちは靴さん。さようなら靴さん。「くたばれ」。

    イーユン・リーの作品を読むと、目の前が淡い寒色系のマーブル模様に染まっていくような気持ちになる。うっすらほのあかるい諦観。
    登場する子どもの多くが、賢く繊細で生きづらそうにしているところに、筆者の長男の影を色濃く感じ、どうしようもなく悲しくなる。

    あとがきで紹介され

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    2025年07月04日
  • 水曜生まれの子

    Posted by ブクログ

    僕のささやかな人生を投影して、共感したと言いたいわけじゃない。 イーユン・リー自身の人生と重なる箇所を探して、分かった気になれるわけでもない。
    ここにあるのは、汎用性や互換性があるような、消化吸収しやすい感情ではない。

    それなのに、どうしようもなく心が震える。短い物語たちに心が取り込まれてゆく。
    外側から眺めるように読むことなどできず、登場人物たちの中から彼らの目を通して世界を見る。
    そんな読書になる。

    こんなに不完全な世界で、子供を産み育てると決めたとき、生まれてきた子に何がいえるだろう。
    苦しみや悲しみにも不条理からも、目を背けなさい。喜びや明るい面だけを見て生きなさいと?
    子供たちか

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    2025年05月16日

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