独りでいるより優しくて

独りでいるより優しくて

2,860円 (税込)

14pt

ある女子大生が被害者となった毒物混入事件を核に、事件に関係した当時高校生の3人の若者が抱えつづけた深い孤独を描く。中国の歴史の闇を背景に、犯罪ミステリーの要素も交えた傑作。

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独りでいるより優しくて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    題名は黙然(モーラン)のことを表しているようです。
    人と関わることの煩わしさ、傷つけられることの恐怖などを思えば、孤独が優しい(自分の拠り所となる)ことは理解できますが、それでも人がそばにいることを優しいと思える世界で生きたいものです。

    0
    2023年10月18日

    Posted by ブクログ

    20年前に毒を飲んだ女が死に、残された3人の人生が語られ始める。
    もう戻らない故郷、誰の人生にも自分が居ないようにと祈り選び取った孤独の淵、空白を他者で埋めようとすること。
    共有した時間が落とした影は消えない。真実よりもはっきり見えるのは最高密度の孤独の形。

    誰も心に立ち入らせなかった少女、常に他

    0
    2021年03月06日

    Posted by ブクログ

    『その年配の男がお茶を飲み干してから、二人で少艾(シャオアイ)の火葬の書類を丹念に調べた。死亡証明書。死因は急性肺炎の後に起きた肺不全だ。それから、抹消の公印が押された黄ばんだ戸籍簿。身分証。受付係は泊陽(ボーヤン)の身分証も含め、書類を念入りに点検した。泊陽が記入した数字や日付の下に、鉛筆の小さな

    0
    2020年10月07日

    Posted by ブクログ

    登場人物の孤独に長い時間取り囲まれて孤独感にひたった後に、最後少しそれがほどける兆しで緊張感が緩んで、読んだ後涙とまらない。

    とても好き。孤独というテーマが響くのもあるけれど、登場人物や世界観が好きなのか、同じ作者の他の作品も読んでみよう。

    存在の耐えられない軽さを好きなのと、独りでいるより優し

    0
    2016年12月07日

    Posted by ブクログ

    物語は小艾(シャオアイ)の葬儀のシーンからはじまる。この章の視点人物は三十七歳の泊陽(ボーヤン)で、彼は小艾の母の代わりに火葬場に来ている。小艾は伯陽より六歳上だったが、誤って或は故意に毒物を飲んだせいで、二十一年間というもの病いの床にあった。その毒物は、泊陽の母が勤務する大学の薬品室から盗み出され

    0
    2016年05月14日

    Posted by ブクログ

    愛を遠ざけて生きると決めたとき、人に残されるものは何なのか。
    結婚、子供、仕事、財産といったステータスは、結局は他人との距離を測るための物差しに過ぎない。自らを飾るものを剥がしていったとき、手離せずに残る本質は、孤独だけなのかもしれない。

    誰にも傷つけられないために、あるいは自らを罰っするかの如く

    0
    2025年04月18日

    Posted by ブクログ

    長患いの親類女性の死を看取った男性から話は始まる。語りの穏やかさから、もっと静かな展開が掘り下げられるのかと思いきや、長患いは服毒事件に端を発しており、エキセントリックな冷たい孤児に振り回された幼馴染みはどちらも普通の幸せや家庭とは縁遠くなり… 時代も地理も視点も目まぐるしく変わり、散々なのに、やっ

    0
    2021年01月20日

    Posted by ブクログ

    三人の高校生の姉御的な女性が毒のために21年間寝たきりのまま亡くなる.誰が毒を飲ませたのか?という謎が三人の人生に影を落とし,互いに会うことなくいびつな暮らしを送ることになる.愛すること愛されることを恐れ,他人と関係をうまく結べないそんな人生を送ることを描きながら,誰にもがささやかな救いが訪れている

    0
    2020年11月12日

    Posted by ブクログ

    読後丸一日経ったというのに、まだ悲しみの余韻。物語はシャオアイという少女が毒を盛られた、一体誰に?というミステリ仕立だけど、犯人探しが主題じゃない。
    ミステリと思って読むともどかしくて途中で嫌になると思う。
    作風で言うと村上春樹と江國香織を足した感じ。両者好きな方は飽きずに読めるかも。
    しかし、文体

    0
    2017年06月26日

    Posted by ブクログ

    やはり翻訳本は読みにくい!
    正直文章をかみ砕くのに時間がかかり
    あまり状況が浮かんでこなくて
    しんどかった。

    でもそれを差し引いても
    奥深い人間の性みたいなものが
    ひしひしと伝わってきた。

    0
    2016年02月20日

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