両手にトカレフ

両手にトカレフ

14歳のミアは、図書館でカネコフミコの自伝と出合う。ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられる一方、学校では自分の重い現実を誰にも話せなかった。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、ミアは少しずつ変わり始める――。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が放つ、心揺さぶる物語。西加奈子氏、ヨシタケシンスケ氏、推薦!

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両手にトカレフ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公ミアの現実世界の話とそのミアが読んでいる本に書かれてる話の行ったり来たりだったけど個人的にはどっちにも入り込めた。
    こういう世界で生きている子供たちがいるということを知るだけでも意味があると思う。自分に何が出来るというわけではなくとも読んでよかったと思える。
    「私は私だ。私の価値を決めるのは私

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    読み終わった後にも余韻が残る。
    ふと背表紙のあらすじを読んで、
    あ、そうか。
    自伝、ってことは、終わらなかったんだ。
    変えられるんだ、と思った。
    さらに参考文献を見て、
    なんだ、めっちゃ変わってる、と思った。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    帯にあったよう、ブレイディさんにしか書けない、と思いました。移民や貧困、ネグレクトやヤングケアラーなど様々なテーマが軽すぎず重すぎず描かれていて、遠い日本の時代も違うカネコフミコとのオーバーラップ( overlap)と音楽のラップ(rap)を軸にティーンエイジャーの弱さ、強さ、青春が輝いて切ない中に

    0
    2025年05月26日

    Posted by ブクログ

    ブレイディみかこ、らしく英国の貧困に焦点を当てた小説。
    貧困家庭の少女が、金子文子という実在した日本人女性の自伝に書かれている少女と、自分を照らし合わせながら日々を懸命に生きていく話。
    主人公の少女がクールで非常にカッコ良い。

    本作はフィクションだが、主人公の少女を取り巻く環境はおそらく事実に基づ

    0
    2025年02月18日

    Posted by ブクログ

    一気に読んでしまった。
    日本でも今では「ヤングケアラー」と言う言葉がよく聞かれるようになってきた。
    自身がまだ子供であるミアが、弟を食べさせるために自分が食べるのを我慢したり、世話をしたり。
    でも、チャーリーがいたからこそ、死んではいけない生きなければ、と思ったり。
    すごく苦しかった。
    ゾーイやレイ

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    一気読みしてしまった。
    これでもかとキツくなる状況に胸が苦しくなる。
    福祉と大人と繋がれる機会があっても、福祉や大人に裏切られる傷つけられてきた過去がそれを選ぶことを出来なくさせる。

    大人として、エンパシーをもってこの小説を受け取りたい。
    そして今同じように苦しんでいる子どもにとって、この小説は救

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    弟を守るために、心を病んだ母親から、そして貧困から逃げずに頑張る中学生ミア。今日の食事にも困る中でも、弟のために頑張る姿が健気ですが傷ましい。
    そして青い表紙の本のフミコの自伝とミアの日常が重ねられながら進んでいく物語がハラハラしっぱなしでした。でもいつの場面でも心折れることなく弟のためにまっすぐに

    0
    2025年01月13日

    Posted by ブクログ

    ぬるま湯的な生活にいて気楽に手に取って読むと、横っ面を殴られるような衝撃を受ける本。
    裕福な人もミドルクラスも、男性だって、理不尽に耐えたり悩み苦しんだり、それぞれの立場で精一杯生きているのだろうとは思う。けれど、女性、それよりも子供が弱い立場にいること、自助の手段も力も持ちにくいことを改めて思い知

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    限られた狭い世界で、必死にその日その日を生きている子供たちが確実にこの世界にはいるんだ。
    助けを求める術、学ぶことで今いる世界から飛び出せることを知ることも出来ない、そんなのって悲しい。
    フミコとミアの異なる時代、異なる国での出来事がリンクし会ったこともないフミコに引き込まれていくミア。

    ミアのリ

    0
    2024年12月31日

    Posted by ブクログ

    ヨシタケシンスケさんの推薦帯で即購入。

    全世界の子どもに、子どもだった大人たちに、理不尽で受け入れ難い現実というスクリーンにむかって両手でトカレフを撃つ勇気を与えてくれる一冊だった。

    ミアのリリックを昇華させてくれるのがイーヴィでもレイラでもなく、ウィルなのが好きだったので、巻末対談で触れられて

    0
    2024年12月16日

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