叩かれても。踏まれても。
したたかにサバイブする
世界の女性指導者と政治事情を
ブレイディみかこが解き明かす!
近年、世界中で多くの女性指導者が生まれている。アメリカ初の女性副大統領となったカマラ・ハリスに、コロナ禍で指導力を発揮するメルケル(ドイツ)、アーダーン(ニュージーランド)、蔡英文(台湾)ら各国首脳たち。政治という究極の「男社会」で、彼女たちはどのように闘い、上り詰めていったのか。その政治的手腕を激動の世界情勢と共に解き明かす。いっぽう、女性の政治進出を阻む「サイバー暴行」や、女性国会議員比率が世界166位と大幅に遅れる日本の問題にも言及。コロナ禍の社会で女性の生きにくさがより顕在化し、フェミニズムの機運高まる中「女たちのポリティクス」はどう在るべきか。その未来も照らす1冊。
Posted by ブクログ 2023年03月15日
2018年から2020年に掲載された文章なので少し古いんだけど、今読んでも勉強になるし、その後どうなっているんだろうと知りたくなる、ためになる本。
アーダーン首相がイスラム女性のヒジャブを被った行為のこととか、メルケルがあれだけ長く政界にいられた理由とか、とても複雑なことのはずが、この人の筆を通すと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月02日
イスラム教徒の女性移民を批判する、ナショナリズムとフェミニズムの話になるほどとなった。女性同士が連帯するのは難しい。政治家には家父長制の奴隷である力ある女性や、取り込まれた女性も多いから。(これはリーンインフェミニズム的でもある)
私は女性の政治家であればとにかく応援したいと考えているのだけど(ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月05日
学生時代にイギリスで暮らしたことがあるのと、ブレイディさんの文章が好きで、彼女の著作はよく読みますが、本作は面白かった。世界地図上の離れた場所に住む人の読み解く文章は新しい示唆をくれますね。
おじさん政治家の寵愛型(稲田氏・昔のメルケル)、多様性社会の要請を受けた若く爽やかなボトムアップ型(AOC...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月07日
メルケルの分析がなるほど。ミートゥーに手を挙げず、漬物石のような安定感とな。そして、テリーザメイへの冷たい視線。
物申す女性を増やすには、アファーマティブアクションだけでは不十分。ネットの取り締まりを強化しなければ、わざわざ暴行されにいく女性は増えない。
あと、フェモナショナリズムとはなんたるか...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月22日
ブレイディさんの本なので、取り上げられている政治家は欧州の方が多め(UKにいると入ってくる情報が起点となった考察が多め)で、それが面白い。
また、日本ではあまり報じられないアメリカの話もあり、内容が面白い。
過去の内容をそのままにまとめてあるため、Brexitの混乱期の英国政治を、女性政治家を中心...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月03日
一人の見方を信じ切るのは危険だけど、
世の中にはいろいろな女性リーダーがいると知れて
面白かったし、考えさせられた。
ウチのリーダーも女性だけど、
男性人の中で大変だろうなあといつも思う。
仕事が大変だと思うのはもちろん、
気を遣っているのが大変そう。
ああいう姿を見ていると、
絶対にやりたくない...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月21日
世界で活躍する女性政治家たちを考察。「小説幻冬」に掲載されたコラム。
自民党の総裁選、高市早苗が注目されており女性政治家をテーマとした本書を読んでみる。多くはイギリス他欧米の政治家。人に関しては小池百合子と稲田朋美だけ。
海外の視点から見た日本という論評は時に素晴らしい的確な指摘となる。
日本の...続きを読む