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アイルランド人の父と日本人の母を持つ「ぼく」が過ごす、英国・ブライトンでの中学校生活の最初の1年半を綴りながら、母である著者が英国だけでなく世界にはびこる社会問題を問う作品。
人種差別的な発言を繰り返す友人とどう付き合っていくのか。今にも擦り切れそうな制服を着ている友人にどうしたら傷つけずに中古の制服を渡せるのか。
様々な出来事や難題を素直に受け止め、悩みながらも自分なりに考えて行動していく姿に感嘆すると同時に自分だったらどうするだろうかと、とても考えさせられた。
多様性とは?共感力とは?アイデンティティとは?
扱っている内容は社会科の教科書のようだが、非常に読みやすく、内容がすっと頭に入ってくるのも本書のよいところ。
グローバルな世の中を生き抜く現代人はぜひ一度読んでみてほしい1冊。
Posted by ブクログ
みかこさんの息子、けっこう動くな。人種差別発言で仲が悪い2人がわざと鉢合わせになる状況をつくったりしている。受け身で動いてない。積極的に人の間を取り持とうとしていて積極的。
日本でいきている私にはページをめくって知らない世界にであうたびに、私はのうのうと生きてるんだなと思った。知らない世界(坂の上のあっち側(やばいがわ)とこちらがわ)の表現があって、けっこうしんどい。
読んでいてカルチャーショックの連続。
『ユニフォーム•ブギ』で貧困層のティムに、制服をあげるシーンでティムがどうして僕にくれるの?と聞いたシーンで、ぼくが「友達だから」と言ったシーンはとてもいい。
とても肉厚な本でした!2も読みます!
Posted by ブクログ
読んで良かった。
20年前にホームステイしたイギリス。当時私の憧れの国でした。
読み始めは「底辺中学校」という露骨な表現にうーんと思いましたが、綺麗事では済まされない世界がもう現実にあるんだと思い知らされました。
政治の失策…どこも一緒なのかな…足掻く術もなく割を食うのは子供たち。
今日一日の食事に困るほど過酷な貧困があり、貧富の差が広がる中で人種、宗教、性的マイノリティ、移民、さらにはEU離脱派と残留派…様々な社会の分断があり。多様性も多様性、日本だってこれから直面する問題なんだろうけど、とんでもなく複雑。
中学生が万引きやドラッグ、行方不明、恐ろしい世界と隣り合わせな現実にショックを受けました。
でも、そこで生き抜く筆者の息子さんはとても逞しく、大切な気付きをいくつも与えてくれました。
どれだけ社会の分断があろうとも…あの時の「友達だから」という一言はにはとても胸を打たれたし、人はなぜ苛めをするのかとか、シンパシーとエンパシーの違いに自分なりの見解を見出していくところとか、本当に脱帽。多様性について私自身も問題提起し他人の「靴を履いてみる」努力をしたいと思いました。
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