子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

作者名 :
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作品内容

「わたしの政治への関心は、ぜんぶ託児所からはじまった。」英国の地べたを肌感覚で知り、貧困問題や欧州の政治情勢へのユニークな鑑識眼をもつ書き手として注目を集めた著者が、保育の現場から格差と分断の情景をミクロスコピックに描き出す。2008年に著者が保育士として飛び込んだのは、英国で「平均収入、失業率、疾病率が全国最悪の水準」と言われる地区にある無料の託児所。「底辺託児所」とあだ名されたそこは、貧しいけれど混沌としたエネルギーに溢れ、社会のアナキーな底力を体現していた。この託児所に集まる子どもたちや大人たちの生が輝く瞬間、そして彼らの生活が陰鬱に軋む瞬間を、著者の目は鋭敏に捉える。ときにそれをカラリとしたユーモアで包み、ときに深く問いかける筆に心を揺さぶられる。著者が二度目に同じ託児所に勤めた2015-2016年のスケッチは、経済主義一色の政策が子どもの暮らしを侵蝕している光景であり、グローバルに進む「上と下」「自己と他者」の分断の様相の顕微描写である。移民問題をはじめ、英国とEU圏が抱える重層的な課題が背景に浮かぶ。地べたのポリティクスとは生きることであり、暮らすことだ──在英20年余の保育士ライターが放つ、渾身の一冊。

ジャンル
出版社
みすず書房
ページ数
296ページ
電子版発売日
2017年07月14日
紙の本の発売
2017年04月
コンテンツ形式
EPUB

Posted by ブクログ 2017年10月16日

様々なマイノリティに対する差別意識には敏感なつもりだったけれど、私はアンダークラスな人に対する差別意識はあるんやと気付かされた。イングランドにおける、チャブといわれる人達、日本でいうところのDQNな人達、に対する偏見や嫌悪感をなくすチャンスは、今後訪れるだろうか。

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Posted by ブクログ 2017年10月13日

 イギリスのアンダークラスの保育園で働く日本人のエッセー。

 緊縮財政は末端の人々の生活を苦しくし余裕をなくさせていた。それによって彼らは他者への寛容さを失い殺伐となっている。
 移民の人々がイギリスの貧困層へ差別意識があったりと胸が苦しくなるような記述が多い。でもそんな中でも子ども達は生きていて...続きを読む

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Posted by ブクログ 2017年09月25日

イギリスの底辺保育園で働く保育士の著者が、地べたから見たイギリスを書く。跡取りが出来て安泰の王室の話とか、某大物司会者の息子さんがヘラヘラ電車で旅する綺麗な風景とか。そんなイギリスばかりがメディアで見て来たので、この本の地獄のような底辺の暮らしに驚いた。しかし、数年後の日本の姿でもある。

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Posted by ブクログ 2017年09月04日

 著者はあとがきで書いていたようにリアリストだと思うのだけど、アンダークラスの人々に対して向ける視線は割とリリカルというか感傷的なところがある。感傷だけでは物事は変わらないので何かできる行動をしなければいけないというところがリアリストということだろう。リアリストとニヒリストは同義ではない。
 ただの...続きを読む

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Posted by ブクログ 2017年08月06日

託児所や学校は社会の縮図である。日本でイジメが問題になっているのは、自分とは違う立場、容姿、弱い生命力(障害など)などを持った他人を思いやることができないからだと思うが、その原因を作っているのは明らかに大人たちである。社会の排他主義的な思想はそのまま子どもたちに受け継がれてしまう。著者はインクルージ...続きを読む

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