子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

作者名 :
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作品内容

「わたしの政治への関心は、ぜんぶ託児所からはじまった。」英国の地べたを肌感覚で知り、貧困問題や欧州の政治情勢へのユニークな鑑識眼をもつ書き手として注目を集めた著者が、保育の現場から格差と分断の情景をミクロスコピックに描き出す。2008年に著者が保育士として飛び込んだのは、英国で「平均収入、失業率、疾病率が全国最悪の水準」と言われる地区にある無料の託児所。「底辺託児所」とあだ名されたそこは、貧しいけれど混沌としたエネルギーに溢れ、社会のアナキーな底力を体現していた。この託児所に集まる子どもたちや大人たちの生が輝く瞬間、そして彼らの生活が陰鬱に軋む瞬間を、著者の目は鋭敏に捉える。ときにそれをカラリとしたユーモアで包み、ときに深く問いかける筆に心を揺さぶられる。著者が二度目に同じ託児所に勤めた2015-2016年のスケッチは、経済主義一色の政策が子どもの暮らしを侵蝕している光景であり、グローバルに進む「上と下」「自己と他者」の分断の様相の顕微描写である。移民問題をはじめ、英国とEU圏が抱える重層的な課題が背景に浮かぶ。地べたのポリティクスとは生きることであり、暮らすことだ──在英20年余の保育士ライターが放つ、渾身の一冊。

カテゴリ
ビジネス・実用
ジャンル
社会・政治 / 社会問題
出版社
みすず書房
ページ数
296ページ
電子版発売日
2017年07月14日
紙の本の発売
2017年04月
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
1MB

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年07月21日

    事実は小説より奇なり。みたいな本
    障がいや病気や犯罪を、深刻に薄暗く描くのはきまってそれらを身近に体験していない人に多い。

    身近に体験してると、それは只々当たり前の日常で、ブレイディ氏のように面白おかしくも書けて、薄暗い気分にもならない。

    だけどそこにはリアルな人生が書かれていることを知れる。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月21日

    イギリスへのイメージが王室しかなく、全く何も知らなかったんだと感じさせられました。
    託児所で子供を見ている、ミカコさんから見た、イギリス。
    階級が歴然とあり、移民の人たちもいることから、いろいろ問題も出てくる。
    貧しい子供は貧しいまま、負の連鎖はどの国でもある。
    いろいろ考えてしまう一冊でした。

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    Posted by ブクログ 2022年04月03日

    始めは横文字が多く、難しそうに感じましたが、読みすすめていくと興味深くとても面白かったです。
    英国は階級で貧富の差がかなりあること、話し方で出自がわかってしまうこと、貧富で住むエリアが分断されていることに驚きました。
    また政府の方針で、人を生かしたり殺したりすることがこの本で実感でき、今までより政治...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月08日

    みかこさんの最近の著書を結構読んでいたのだが、彼女の原点となる体験がわかる本。底辺保育所で始めた仕事を経て、富裕層の保育園から再び底辺へ。だが底辺も以前と同じではなく、社会保障の削減の煽りを受けて移民受け入れの施設になり、ついには閉鎖されてしまったという。政府の方針や予算配分がここまで如実に低所得層...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月16日

    問題を抱え拠り所を失った親。その子供が行きつくところ・・底辺と呼ぶ託児所。保育士をしていれば、それはそれはいろいろな境遇に巡り合う・・はず。労働党政権の手厚い保障下での底辺託児所。アナキストにチャヴに外国人のパラレルワールド。福祉カットの保守党政権下。底辺託児所は緊縮託児所に。唯一補助金が出る外国人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月30日

    イギリスはこんなにも格差と分断に満ちているんだ。日本とは全然違うな。と思った私は、視野が狭く何も見えていないだけなのだろう、と気付かされた。

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    Posted by ブクログ 2021年05月19日

    なんかもう圧倒された。
    ブレイディみかこさんがイギリスの底辺託児所の保育士であったのは知っていたが、「イギリスの底辺託児所」の保育士がこんなに大変だとは知らなかった。アンダークラスの10代の思春期や大人のことは映画などでなんとなく雰囲気はつかめていたつもりだ。でも、4歳までの子供がどんな感じなのかは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月07日

    華々しいイメージのあったイギリスも、こうやって格差社会の現状があると知ると、貧困、虐待、薬物乱用などの問題は意外と身近にあるんだろうと思った。

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    Posted by ブクログ 2021年05月04日

    底辺託児所で働いた筆者の、英国の現在を分かりやすく反映する毎日がどの話も読みやすくまとまっている。生まれた階級で生きて行くしかない人たちや、フードバンクで我を忘れてしまうほど困窮しているシングルマザー。
    個人的に「炊事場のスーザン・ボイル」が印象的

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    Posted by ブクログ 2021年01月16日

    社会はいつだって底辺が変化の基準となる
    1番最初に影響が出る場所

    違いを認めるとかそういう領域じゃなくて、それぞれが1人の人間として存在し、共存する

    人間の本質がたくさん見える場所

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