子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

作者名 :
通常価格 2,640円 (2,400円+税)
獲得ポイント

13pt

    【対応端末】
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
    【縦読み対応端末】
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

※縦読み機能のご利用については、ご利用ガイドをご確認ください

作品内容

「わたしの政治への関心は、ぜんぶ託児所からはじまった。」英国の地べたを肌感覚で知り、貧困問題や欧州の政治情勢へのユニークな鑑識眼をもつ書き手として注目を集めた著者が、保育の現場から格差と分断の情景をミクロスコピックに描き出す。2008年に著者が保育士として飛び込んだのは、英国で「平均収入、失業率、疾病率が全国最悪の水準」と言われる地区にある無料の託児所。「底辺託児所」とあだ名されたそこは、貧しいけれど混沌としたエネルギーに溢れ、社会のアナキーな底力を体現していた。この託児所に集まる子どもたちや大人たちの生が輝く瞬間、そして彼らの生活が陰鬱に軋む瞬間を、著者の目は鋭敏に捉える。ときにそれをカラリとしたユーモアで包み、ときに深く問いかける筆に心を揺さぶられる。著者が二度目に同じ託児所に勤めた2015-2016年のスケッチは、経済主義一色の政策が子どもの暮らしを侵蝕している光景であり、グローバルに進む「上と下」「自己と他者」の分断の様相の顕微描写である。移民問題をはじめ、英国とEU圏が抱える重層的な課題が背景に浮かぶ。地べたのポリティクスとは生きることであり、暮らすことだ──在英20年余の保育士ライターが放つ、渾身の一冊。

カテゴリ
ビジネス・実用
ジャンル
社会・政治 / 社会問題
出版社
みすず書房
ページ数
296ページ
電子版発売日
2017年07月14日
紙の本の発売
2017年04月
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
1MB

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から のユーザーレビュー

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

    Posted by ブクログ 2021年05月19日

    なんかもう圧倒された。
    ブレイディみかこさんがイギリスの底辺託児所の保育士であったのは知っていたが、「イギリスの底辺託児所」の保育士がこんなに大変だとは知らなかった。アンダークラスの10代の思春期や大人のことは映画などでなんとなく雰囲気はつかめていたつもりだ。でも、4歳までの子供がどんな感じなのかは...続きを読む

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2021年05月07日

    華々しいイメージのあったイギリスも、こうやって格差社会の現状があると知ると、貧困、虐待、薬物乱用などの問題は意外と身近にあるんだろうと思った。

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2021年05月04日

    底辺託児所で働いた筆者の、英国の現在を分かりやすく反映する毎日がどの話も読みやすくまとまっている。生まれた階級で生きて行くしかない人たちや、フードバンクで我を忘れてしまうほど困窮しているシングルマザー。
    個人的に「炊事場のスーザン・ボイル」が印象的

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2021年01月16日

    社会はいつだって底辺が変化の基準となる
    1番最初に影響が出る場所

    違いを認めるとかそういう領域じゃなくて、それぞれが1人の人間として存在し、共存する

    人間の本質がたくさん見える場所

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2020年05月23日

    友達から送ってもらって本。ぐわーっと引き込まれて一気に読んじゃった。貧困とヘイトのスパイラル、そこから脱出するのには個人の努力だけでは限界があるということをしみじみ感じる。

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2020年03月21日

    感想を書いていなかったとは…。

    読んだ時、非常に衝撃を受けた本だった。
    ミステリー小説でもないのに、ページをめくる手が止まらない、それまでのロイヤルなイギリスのイメージを一変させる内容だった。

    ブレイディさんが働いていた低所得者のための底辺託児所(もちろん正式名称ではない)は、今はフードバンクの...続きを読む

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2019年11月10日

    現場で働いている人が見た光景だから本当なんだろうなと思った。

    貧困が人に対してもたらす影響が大きい。そしてそれが政策によって変わりうる、その変動が見えやすいのが最底辺といわれる状況の人たちの生活なんだなということを実感した。

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2019年10月11日

    コンピレーション的な本で初めて文章を読んで、妙にロッキンな文章が気にかかっていました。英国に嫁いで保育士として働いている女性で、なかなかに刺激的な人生を送っている方のようで、文章にロックを感じるのも当然と言えば当然でした。
    底辺の保育施設で働きながら、子供と母親の目を通じて見た英国の現状を描いていま...続きを読む

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2019年10月07日

    あまりにもリアルで辛い。そんな中での希望も少し見える...というか少しの希望もあるよな...と思わないとやっていられない現実に思えた。

    このレビューは参考になりましたか?

    Posted by ブクログ 2019年10月05日

    イギリスの保育所の問題から,イギリスの政治や日本の問題,人としての生き方や家族のあり方あるいは「愛とはなんぞや?」というような心の奥深くまで抉るような素晴らしいエッセー.生きていけないわけじゃないけれど上のクラスへ上がれない階級の壁,政治やニュースだけでは見えてこない真実がある.すごい人だ.

    このレビューは参考になりましたか?

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています