作品一覧

  • 両手にトカレフ

    両手にトカレフ

    小説・文芸

    4.2
    1巻858円 (税込)
    14歳のミアは、図書館でカネコフミコの自伝と出合う。ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられる一方、学校では自分の重い現実を誰にも話せなかった。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、ミアは少しずつ変わり始める――。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が放つ、心揺さぶる物語。西加奈子氏、ヨシタケシンスケ氏、推薦!
  • 両手にトカレフ

    両手にトカレフ

    小説・文芸

    4.2
    1巻1,650円 (税込)
    『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が14歳の少女の「世界」を描く、心揺さぶる長編小説。寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、図書館の前に立っていた。そこで出合ったのは、カネコフミコの自伝。フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人だったという。本を夢中で読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられて――。

ユーザーレビュー

  • 両手にトカレフ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    母子家庭で育った私には刺さりすぎる場面がいくつかあった。
    私は幸運にも早い時期に母親が回復した為、辛い目にあった事はそんなにない。といっても、母が床に伏せるばかりでなく活動するようになったのはミアと同じく、私が中学生の頃だったように思う。
    子供であるが故の無力感と、救いの手を差し伸べてくれない大人への憎悪を久しく思い出した。それ程リアルに全てが描かれていた。

    0
    2026年09月22日
  • 両手にトカレフ

    Posted by ブクログ

    現実から離れようとして、未来の答えを見つけようとして、自分と同じ仲間の声を聞こうとして、隙あらばフミコの本を読むミアの姿がありありと浮かんだ。100年経とうが、国が違っていようが、進歩のない現実を見せつけられたと思う。

    0
    2026年09月11日
  • 両手にトカレフ

    Posted by ブクログ

    「ここじゃない世界に行きたいと思っていたのに、世界はまだここで続いている。でも、それは前とは違っている。たぶん世界はここから、私たちがいるこの場所から変わって、こことは違う世界になるのかもしれないね」「だとしたら、ここにある世界は変えられる」って所が希望に満ちていて好きです。

    0
    2026年08月09日
  • 両手にトカレフ

    Posted by ブクログ

    「リアル」をかっこいいと言うウィルとそれを嫌がるミアの感覚は、黒人文化/ブラックカルチャーをかっこいいと言う白人や日本人と黒人とのそれに近いのだろうなと思った。

    どちらも純粋で、優しさゆえの想像力で傷つく。

    文子とミアの母親は毒親だったけど、彼女たちが子供を愛していて手放したくなかった気持ちもきっと嘘ではない。

    悲しく苦しい、けど希望も見出せる。まだまだ続きが読みたい作品だった。

    0
    2026年07月24日
  • 両手にトカレフ

    Posted by ブクログ

    『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んで、ブレイディみかこさんの本をもっと読みたくなり、小説ジャンルから本書を手にした。

    ストーリーは主人公の少女、ミアの厳しい日常と、彼女が手にして読み進める、日本の大正時代の活動家、金子文子の自伝とを交互に行き来しながら進む。どちらも貧困で、家族にも恵まれず、厳しい。そして、ミアの日常は、『僕はイエローでホワイトで…』で描かれる現代イギリスと地続きで、登場人物たちにもどこか既視感を感じる。

    ミアやウィルや、ゾーイに、『僕は…』で垣間見られた著者自身や息子さんや配偶者、近所の素朴な人たちの横顔を感じる、それだけにシングルマザーの母親が依存症や精神疾患に囚われることの子どもにとっての悲劇に、胸が痛くなる。

    でも、それでも出口がある。緊縮財政で厳しくなるばかりのイギリスでも、コミュニティが生きていて、助け合いがあることに、日本の現代都市に生きる私としてはとても考えさせられた。現代イギリスのリアルを伝える、ブレイディみかこさんの著作をもっともっと読みたくなった。表紙もクールで、とてもいい。まさにミアのイメージ。

    0
    2026年07月16日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET