ユーザーレビュー 両手にトカレフ ブレイディみかこ / オザワミカ 現代イギリスに住む14歳ミアのパートと、ミアが読んでる本の大正時代のアナキストである金子文子自伝パートが交互に描かれる。途中でミアよりもフミコパートの展開が面白くて先が気になってしまった。イデオロギー的な理由で金子文子に興味持たせるために敢えてやってるとしたらブレイディみかこ先生は策士や。ちょっと爆...続きを読む弾買ってこよ。 Posted by ブクログ 両手にトカレフ ブレイディみかこ / オザワミカ 精神的にもろい母と弟を支える、14才のミア。 ネグレクト•虐待•貧困•差別 親を選べない子どもを取り巻く環境を支える事が日本においても必要な事だと思う 現代では隣の人の顔も知らない、問題ごとに関わらない、そのくせ顔の見えないネット上では非難や中傷の嵐… 子ども達を守り救えるのは誰なのか考えさせられる...続きを読む作品。 ラストはどんな境遇でも希望は持てるのだというメッセージがあり良かった。 かねこふみこの短くも燃え尽きた生涯を改めて知りたいと思った。 Posted by ブクログ 両手にトカレフ ブレイディみかこ / オザワミカ 私はこの風景を知って いると思いました。 どこかで見聞きしたの ではありません。 自分の体験としてです。 私はこの物語の主人公 たちと比べればだいぶ 恵まれた環境のなかで 育ちましたが、 ときに貧困を感じたり、 大人達の悪意というか そういうものをぶつけ られたこともあります。 何に例えた...続きを読むものか・・・ 子どもだった私はその 手に握らされた切符で、 決められた路線にくる 列車から列車に乗継ぐ しかありませんでした。 そして、そこで色々な 目に遭いすっかり臆病 になりました。 でも、私は何に怯えて いたのだろう・・・。 この世界には知らない 路線が無数にあります。 列車という世間は狭い。 でも世界は広い。 大人になった今、私に 出来ることは、 このような良書を世に 広めて、 狭い車内で怯えている 子どもたちに、 世界の広さを知らせる ことではないかと。 その列車を今すぐには 降りられないけれど、 次の駅では別の路線に 乗り換えればいいと。 今まさに苦しんでいる 子どもたちに、 希望を見出してほしい。 本書がさまざまな言語 に翻訳されて世界中に 広まることを望みます。 Posted by ブクログ 両手にトカレフ ブレイディみかこ / オザワミカ 14歳にこんなサバイバルライフを強いるなんて!読む前、表紙の右の少女が和服なのが不思議だった。主人公は英国に住むミア。家庭に問題があるが、読書の習慣がある聡明な中学生だ。幼い可愛い弟を守るため、そして日々を文字通り「生き抜く」ために懸命なのだが、詩を書く感性がすばらしい。欧州は日本よりも児童福祉が充...続きを読む実しているというイメージだったが、それでもこんな現状があると知り、日本なんてひどいものだと怒りがわく。軽い気持ちで手に取った本なのに、夢中で読んで涙で顔がぐしょぐしょ。予想外の衝撃。今はつらくても、ここではない世界が必ずあるよ、世界は変えられるよという作家のメッセージが伝わる。厳しい場面は多いが、読んでよかった。 Posted by ブクログ 両手にトカレフ ブレイディみかこ / オザワミカ 薬物依存、アルコール依存、ヤングケアラーなど様々な問題について考えさせられる本。金子文子の本とラップに出会い, ミアの世界が変わっていく。金子文子さんというのは本当にいたかたのようで巻末の参考文献にいくつか本が載っていました。今度はそれを読んでみたいと思いました。面白くて一気読みしました。 Posted by ブクログ オザワミカのレビューをもっと見る