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Posted by ブクログ 2024年04月18日
凄い...。言葉・身体・存在・行動。それに向けられる悪意。それと葛藤する"人間"を抉る物語でした。ある場面では現実の差別が我が事のように悔しくて涙が出た。ある場面では言葉・身体・存在(例えばSNSアカウントも存在の一つ)・行動への希望を得た。
自分も身体への違和感や苦痛は子ども...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月31日
自分の身体はただの肉体でしかなくて。心が思うように動いてくれるものではなく、栄養を欲して、人間の温もりを欲して、自分の意識を縛る鎖のようなものだと気付かされた。前から人間という生き物の不自由さや面倒くささには気づいていたけれど、それを言語化したうえでさらに、人同士の身体の違いについて考えされられた小...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月04日
身体性をめぐる物語。ひとつひとつの体の動きに対する描写が執着的なほど細やか。登場人物たちのキャラクターもハッキリしていて、ページが進むほどに加速度が増す、脳の快楽物質があふれだす小説体験。
これまであまり自分の身体性について掘り下げて考えたことがなかったけど、そうか、身体が邪魔という考え方があったの...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月02日
柳佳夜は会社では佐藤慶子と名乗り、勤めの傍ら 小説を書いている.会社には同性愛者の優香、男の社員で福島亮太らがいる.小説家としてのライバルは山下菜摘(川上冬華)でかなり売れている.慶子はエゴサで自分の名前を他人が語っているのを知り、密かにその人物の特定を試みる.その過程が本書の中で最も楽しめた部分だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月08日
“身体”を疎ましく思う女性が主人公。彼女はツテを頼りに持ち込みでデビューした兼業作家だが、2作目が編集者に認められず苦しんでいる。そんなとき、エゴサーチで自分の筆名と同じYouTuberが注目を集めていることを知り……。
自分の身体に対する疑問、不信を突き詰めるとこうなるだろうという小説だった。精神...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月28日
p.65 「急に泣きたくなる時は、本当に少しでも我慢ができない。くしゃみみたいにね、涙が身体の中からとっさに湧いてきて、気がつくとポロポロ落ちている。他の会に行こうとか、誰かに気づいてほしいとか欲しくないとか、そんなこと考える余裕なんてないの」
Twitterでのエゴサーチとか、Vtuberとか...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月17日
我々の生活はカラダに支配されていると言われれば、確かにそうであるなぁと納得。
そう言われて、改めて振り返ってみると、私も自分の肉体に、愛おしさを感じたことは1度もないので、これからはもう少し愛を持って接してやるべきなのかもとも思った。
題材としては、面白いなぁと思う。
これから注目したい作家さんだ...続きを読む
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