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Posted by ブクログ
台湾発のレズビアン小説。
高校、大学時代の曖昧で名前もつけられないような関係性。恋愛と友愛の明確な差が見つけられない親密さ。を、懐かしく思い出して読んでたら、横から張り手を食らわせられた気分になりました。
いくら開けてきたとは言え、異性愛の自由さとは歴然とした差があることを感じた小説でした。
とはいえ、舞台は同性愛寛容が一気に広がった2000年前後の台湾。著者が「レズビアンが自殺しない小説を書きたかった」と公言してる通り、題名が体現する朝日の差し込むような、前向きな爽やかさの残る恋愛青春小説でした。
翻訳の李琴美さんの、注釈、解説が短い中でも
ツボを押さえていて素晴らしい。やはり、どちらの文化も知ってる人は強いですね。あくまでも私小説の領域に閉じ籠ろうとする日本と社会への繋がりを常に感じている台湾の小説の在り方の違いも面白かった。
著者がほぼ同年代なので、出てくる世相が分かる分かる!ばかりなのも楽しかったです。
Posted by ブクログ
終わり方まで須く好みだった 文章自体もさらりと重すぎず植物のようだ 女子校時代に抱いた感覚を呼び起こさせる 小旻の最後のエピソードが胸に刺さる 彼女が殆どのキャンディをかつての同士たちに渡す気持ちが痛いほどわかる なぜならセクシャリティの変化は以前のコミュニティに属せなくなる可能性を秘めているからだ 特にレズビアンであるというセクシャリティで強く繋がった絆の中では
キャラクターが濃い作品ではない 皆密やかに生きている 木のテーブルの丸い跡をありありと想像できる 木蓮の香りや窓を開けた際の風にそよぐその葉のさまも ジワジワと心に沁みる作品だった
この小説が書かれた時には台湾ではまだ同性婚が許されていなかった 今はもう特注でなくてもウェディングケーキに飾るボイタチの新婦の人形は手に入るのだろうか これを読んで同性婚が家族の在り方の根本に関わるなんて言えないはずだ だって彼らはずっといるのだから
また翻訳者である李琴峰氏の解説も非常に興味深い 台湾のレズビアン文学と日本のものとの対比とある種の批判が書かれている 社会へのコミットの仕方の違いだ これはレズビアン文学に限らず現在も日本という国が共通に持つ課題であろう 権利を勝ち取った国と与えられた国の対比なのかもしれない
Posted by ブクログ
台湾の百合小説を李琴峰さんの翻訳で読める、という。
これは読まないわけにはいかない。
1982年生まれの私の学生生活、憧れの先輩、恋と別れ。
繊細な筆致によって、恋愛だけではなく高校生という少女から大人になるときの脆さや危うさを描いた作品。
好きな人の名前を呼ぶ、出会う、その一瞬の特別な、何もかもが新鮮で瑞々しさに溢れていたとき。読んでいて涙が出そうになりました。恋をするってこういうことだったな。
たぶん原文の味をちゃんと残していると思われる、李さんの翻訳も素晴らしいと感じました。ところどころ、日本語っぽくない語順になっているのが面白い。
#向日性植物 #NetGalleyJP
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