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自分を裏切った恋人ともうすぐ旅行に出かけるはずだった女、その恋人の代わりに旅に同行することを申し出た男。なぜか承諾してしまった女は、それまで見ず知らずだった男と春の宿で一夜を過ごすことになる――。春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、そして冬の宿。火葬場での出会い以来、それぞれの季節に一度ずつしか会うことのなかったふたりの一年を四章仕立てで描いた、絵画のような恋愛小説。『眠れない夜にみる夢は』の著者の新境地的傑作。/【目次】1 花を摘まない/2 流れる浮雲/3 雨は道連れ/4 最初に触れる雪
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Posted by ブクログ
ワンシーズンに一回、旅行に行くだけの関係という不思議な二人が、もどかしくも応援したくなるようなお話だった。 旅行の回数を重ねるごとにお互いがかけがえのない存在に変化していく感じがいい。 私は特に、表紙にもなってる雪のエピソードが好きだった。 終盤の致死量のキュンキュンに、一人でニヤニヤしながら読...続きを読むんでしまった…。鳴宮さん、罪な男です…。
火葬場の喫煙所で偶然に出会った2人。 稀有な出会いから、季節ごとに1回の旅を経て、2人の関係性が少しずつ変化していく様子をゆっくりと追っていくお話です。 四季折々の風景や、2人の間に流れる穏やかで静かな時間の描写がきれいで、作品全体に漂う詩的でエモーショナルな雰囲気が個人的にとても好きでした。 ...続きを読む作中随所に出てくる、「旅」や「時間」についての捉え方も素敵。 "いつもいる場所を離れたらもう旅なんだから、あとはなにもしなくてもいいんですよ" "物語が時間の単位になることを、私はあの旅で初めて知った" 日常を離れて、静かな場所で特に予定を決めずに過ごす、そんな2人の旅に読みながらとても癒されました。 最終章で鳴宮さんが話す「もし雪に生まれ変わるとしたら」のエピソード、それを踏まえてのラストもなんとも印象的かつロマンチック。 クライマックスでの藤間さんの大胆な行動には驚きましたが、ハッピーエンドで良かったです。 ちなみに鳴宮さんと藤間さんの2人は、放送中のドラマの岡山天音さんと北香耶さんで想像したら自分の中で結構しっくりきていい感じでした。 SNSでたまたま知った作品でしたが、読んでみて、出会えてよかったなと思えた1冊でした。 深沢仁さん他の作品もまた読んでみたいです。
とても静かで、でも芯がぎゅっと熱くなるような、恋愛小説だった 多分そこそこかっこいい鳴宮と、派手ではないけど藤間紗奈も綺麗なんだろうと想像。 2章の鳴宮の祖母と過ごすとこがよかった。 最後は雪の冷たさや静けさが二人にとてもあっていたと思う。
一つの季節に一回会う、そんな男女の物語。 こういう、なんかわからない、説明のし難い関係性、好きなんですよね。 ほのかにある緊張感と説明のつかない安心感が伝わる。若くはないから勢いではいかない、ところも好感。 最後の距離の詰め方、とくに鳴宮の、次の約束を僕に下さい、は心奪われました。 2026.4...続きを読む.18 60
読み進めたいのに読み終えるのがさみしくて進められなくて何度か手を止めた 結末は何となくわかっているけれどドキドキが止まらなかった
近づくようで近づきすぎない距離感のふたり 次の季節会うときはどんなふうに会うのか、どういう時間を過ごすのかとても気になり本を読む手が止まりませんでした 最後はきゅんが止まりませんでした♡ とっても素敵で絵画のような恋愛小説でした
「ふたりでするひとり旅を、いつまでも一緒に続けるのではだめなんだろうか。」 優しく穏やかで、そして静かで、だけど痛みや葛藤は何も言わずに分かちあってくれる。 お互いが自分にとっての「非日常」で繋がり合えるこの関係が羨ましくもあり、そう簡単に手に入れられる関係ではないなとも思います。 大きな展開を迎...続きを読むえることはないけれど、しっとり丁寧な恋愛小説でした。
SNSで見掛けて気になり、手に取った作品。 装画もすごく好きで、今の時期に読むのにぴったりだと思った。 火葬場で出会い、ひょんなことから春夏秋冬…季節ごとに一度だけ一緒に旅をすることになった男女の一年間を描いた物語。 年齢を重ねてきたからなのか、恋愛小説で好きな作品に出会うことが減ってきたように...続きを読む思っていて… でもこの作品はとても好きだった! 喪失を抱え、自分の人生なのにどこか投げやり。 そんな2人が一緒に旅をすることで、自分自身に対して、相手に対して、気持ちに変化が表れていく。 この関係を何と呼べばいいのか? また次はあるのか? 一緒に過ごした季節を重ねるごとに、変わっていく2人の空気感や距離感… 近いようで遠く、もどかしい。 けれど、一年を通してゆっくりゆっくり育まれていく想い、関係がなんとも尊い…! 心理描写はもちろん、風景描写も素晴らしく、私も2人と旅をした気分になれた。 春のネモフィラ、夏の緑色の山々と紺色の海、秋のダムと紅葉、冬の雪… 私も季節を感じながら、あてのない旅をしてみたい。 読後、装画を見て思い出してはニヤリ。 キュンとしたい方、おすすめです♡
素敵な恋歌小説でした。 桜散る火葬場で出会ったふたり。 ひょんなことから季節ごとに一度の旅に出ます。 春の温泉、夏の墓参、 秋の海と雨のドライブ、 冬の雪の情景。 どの季節も美しく絵画の一コマのよう。 ぎこちなかったふたりが 徐々に気持ちが近付いていく様が もどかしくも微笑ましい。 鳴宮さん...続きを読むみたいな男性は絶対モテモテだし 藤間さんみたいな女性は今時いるかしら?とも思うけど、そこは気にせず。
昔なら絶対もどかしすぎて読むの飽きていた。 今だからこそ沁みる。 ゆっくりゆっくり自分たちのペースで関係性を積み上げていく姿が見える。どうか2人とも幸せに。
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