小説の検索結果
検索のヒント
検索のヒント
■キーワードの変更・再検索
記号を含むキーワードや略称は適切に検索できない場合があります。 略称は正式名称の一部など、異なるキーワードで再検索してみてください。
■ひらがな検索がおすすめ!
ひらがなで入力するとより検索結果に表示されやすくなります。
おすすめ例
まどうし
つまずきやすい例
魔導士
「魔導師」や「魔道士」など、異なる漢字で検索すると結果に表示されない場合があります。
■並び順の変更
人気順や新着順で並び替えると、お探しの作品がより前に表示される場合があります。
■絞り込み検索もおすすめ!
発売状況の「新刊(1ヶ月以内)」にチェックを入れて検索してみてください。
-
常に不機嫌な父、不安定になる母、壊れていく家庭。 “普通の家族”を求めるほど、少女は「母を救わなければ」という思いに囚われていく。 父の機嫌を読み、母を傷つけないように振る舞い、いつしか自分の人生よりも“母を幸せにすること”が生きる目的になっていた。 大人になっても心の奥には埋まらない空白が残る。 なぜ私は、母を救えないのか。 その答えを探すなかで主人公が辿り着いたのは、母にもまた「救えなかった母」がいたという事実だった――。 祖母、母、娘。 三代にわたって連鎖する愛情と支配、祈りと絶望。 近づきたいのに傷つけ合ってしまう“母と娘”という逃れられない関係を、痛みと優しさをもって描く、2026年内をもってセクシー女優引退を表明したMINAMOが、初めて挑んだ半自伝的小説。 愛されたかったすべての人へ贈る一冊。
-
夜の海で助けた男は「怪物」だった――。 この海はね、きれいだけど、腐っているの―― 都内の中堅商社をリストラされた垂水柊一郎は、妻の故郷である暮内町に移住し、漁師として働きはじめた。しかし、妻は義父とともに釣りに出掛けたまま帰らぬ人となってしまう。 二人の死に疑念を抱きつつも何もできず、喪失感を持て余しながら漁に出ていたある夜、柊一郎は海に漂っている男を見つける。「イルナム」と名乗る北朝鮮人のその男を助けたことで、柊一郎の運命は大きく歪んでいく――。 横行する密漁、失踪した漁協事務員、悪しき因習、そして妻と義父の死の謎……。 地方の港町で一体、何が起こっているのか!? 究極の社会派ミステリー!!
-
-
パリの代訴人デルヴィルの事務所を訪れた男は、シャベール大佐と名乗った。彼はナポレオン戦争で死んだと報じられたが、かろうじて生き延び、いまはフェロー伯爵夫人となっている昔の妻と、昔の財産を取り戻したいのだと言った。デルヴィルは助力を約束し、そのために活動する。最終的には示談で解決を図ったが、元妻の側の策略もあって…。「シャベールが果たしてどうなるかという単一の筋を追って、興味をこの一点につなぐ構成が面白く、フェロー伯爵夫人との出会いをクライマックスとする描写も、引き締まって力強く、小傑作と呼んでしかるべきであろう」訳者はこう述べる。
-
「自転車泥棒」「懐中電灯」「ハチドリ」など、少年の物語があり、もう少し歳の行った思春期の少年や若者を扱った「ディア・ベイビー」「チェサピークの舟遊び」「刃のように花のように」「空中ブランコに乗った若者」「ハリー」「十七歳」などがある。淡々とした語り口で、思春期あるいは青年期の男の残酷さ、滑稽でぎごちない痛々しさを読む者に伝えてくるサローヤンの魅力あふれる短編集。
-
私は徹夜を続けながら、訳の正確さや、きめこまかさに欠けるでしょうが、10日で17篇を訳しました。あまりじっくり時間をかけていると、少年のバイオリズムが脱け出していってしまいそうに感じたからです。訳し終わっても、まだ私の身体の中に、感受性の鋭い、あたまのいい、ちょっとエキセントリックな、でも限りなくやさしい少年のバイブレーションが残っていました。ここに登場する少年、彼を取り巻くまわりの風景や人々、それはサローヤン自身であり、彼の体験の中で観察し、感じた少年時代を描いたものでしょう。…訳者の言葉です。
-
今から約1000年後、勝利した都市国家の「単一国」は、野蛮で無秩序な人間社会に訣別し、「緑の壁」にかこまれた理想社会を築いていた。そこには「私」はなく、あるのは「われら」だけであった。「住人」は、ガラス・シルクの制服を着、数字と文字を組み合せた国民番号で区別されている。生活の隅々までが「時間律法」に規制され、むろん性にも自由はなく、性生活は性規制局が決める相手と予定表にしたがって行なわれる。単一国は、目下建造中の宇宙船「積分号」によって、他の惑星へ「幸福」をもたらすために出かけようとしている。本書はその宇宙船の製作担当官D五〇三号の詳細な「手記」として記録されている。DはI三三〇号という女性との禁断の「恋」に悩まされ、最後には…。1920年代初頭にロシアで書かれたディストピア小説の先駆的名著。
-
クリスティが売り出した頃の傑作のひとつで、チムニーズ館が、背景として使われている。鋼鉄王サー・オズワルド・クート氏によってチムニーズ館にまねかれた4人の青年達のうち、外務省官吏ジェラルド・ウェイドが、睡眠剤を飲んで死んでいた。その部屋のマントルピース上には、七つの目覚まし時計が並び、時を刻んでいた。八つの時計をベッドの下に置いた、いたずらだったはずなのに…。チムニーズ館の持ち主ケイタラム卿の娘バンドルは謎の解明に乗り出すが、またも次の犠牲者が…セヴン・ダイアルズ・クラブとは、この事件にいったいどういう関わりをもつのか。スコットランド・ヤードのバトル警視、親友の死に心を傷めるビル・エヴァズレー、ビルの友人テシジャなどの活躍のなかで、謎は謎をよび、混迷を深めてゆく。
-
本書は本格探偵もので知られるクリスティにしては珍しい、毛色の変った異色作品だ。バルカン地方の架空の一小国ヘルツォスロヴァキアを背景に、霧深きロンドン、靜かな湖のほとりにあるチムニーズ館を舞台に物語は展開する。ヘルツォスロヴァキアの王位継承問題にからんで、同国で発掘された石油の利権を得んものと互いに国王候補を押し立てる英米両国代表、チムニーズ館に隱された名宝ダイア「コイヌール」を狙う怪盗ヴィクター王、ヘルツォスロヴァキア国の王政復古を阻止せんとする革命派赤手組、王位継承問題に大きな支障ともなる元ヘルツォスロヴァキア国総理スティルプティッチ伯爵の手記を手に、南アフリカより単身渡英したアンソニー・ケイド…これらの人物が入りみだれる中に、突如チムニーズ館に突発した殺人!
-
バルザックの小説のなかでも珍らしい書簡体の形式をそなえ、きわめて手ぎわよくまとめられた作品。その文体も若々しいみずみずしさにあふれている。この小説のモチーフをなすものは、互いに「牝鹿さん」と呼び合っている仲のよい二人の娘――金髪のルイズと栗毛のルネ――との、いちじるしいコントラストを示す結婚生活である。この二人の女性はほぼ同時にカルメル会の修道院を出て、一人はパリの社交界にはなばなしくデビューし、激しい情熱のおもむくままに恋愛結婚を選び、一人は草深いプロヴァンスの片田舎で、個性的な結婚を受け入れる。喜びや不安や、希望や落胆の交錯するそれぞれの生活を、この二人の女性はときにはあふれるばかりの誇りをもって、ときには軽い嫉妬や非難をこめて、ことこまかに書き送る……。
-
コリンズはドイルに半世紀も先立って書いた世界最初のミステリ「月長石」で有名な作家であるが、プロットの構成にすぐれ、生き生きとした描写、サスペンス、ミステリーを盛り込んだ「面白い作品」を多数残した。作家としての転機はディケンズとの出会いで、コリンズは多くの作品をディケンズ主宰の雑誌に発表、合作もおこない、二人の親交は生涯にわたった。「ディケンズは人物描写にすぐれ、コリンズは筋の巧みさに秀でている」というのが定評であった。本書には訳者が「現代性」を加味して選んだ8編を収めてある。
-
神秘な護符「あら皮」を所有する者はほとんど無制限な力を持ち、あらゆる欲望をとげることができる。その代り、欲望がとげられるたび、少しずつ生命はけずられて行くのである。これを手に入れたラファエルは十九世紀初頭の若者であり、権力を、快楽を、金を渇望した。そのための手段は護符を手に入れるということ以外になかった。自殺するほかないほどまでせっぱつまっていたラファエルは、悪魔に魂を売ったのだ。「これは最新式の秀作であり、その特長は、驚くべきことを手段として、最も奇妙な人間情意や事件などを徹底的に使用しつくしているところにある。そしてそれらの個々については、じつに高き評価が下されるであろう」とゲーテは書いた。
-
フランス革命期の恐怖政治に巻き込まれた人々の運命を描く歴史小説。正義感あふれる青年画家エヴァリスト・ガムランは革命裁判所の陪審員となり、ジャコバン派の影響を受け、元貴族や亡命者、無神論者、娼婦などを次々と断頭台に送ってゆく。「自由、平等、博愛、しからずんば死」の標語がガムランの指針であり、反愛国主義者の疑いのある者は友人に至るまで、容赦しなかった。物語は、バスティーユ襲撃や、チュルリー宮殿の襲撃、国民公会の成立など、革命の主要な出来事を背景に進行する。パリは戦争と飢餓に苦しみ、民衆の熱狂は冷め、政治への関心も薄れていくなかで、ガムランは理想主義的な愛国心を抱きつつ「人民」の再生をあくまで夢想しつづけ、ついに破滅する。タイトルの「神々は渇く」とは、権力や理想を求める人間の欲望を象徴している。
-
中世のあらゆる雑学が妖艶で怪奇な渦をまいている本作の主要人物は、ジャンヌ・ダルクを助けて数々の武勲を立てた西フランスの王侯ジル・ド・レーである。彼は愛国の処女の火刑ののち、爛熟した豪奢な生活をおくる。そのうちに金に欠乏してきて錬金術に興味をおぼえ、その帰結として悪魔礼拝に走った。そして、残忍卑劣な罪悪の限りをつくし、ついに宗教裁判にかけられて焚刑に処される。『彼方』はこの物語を骨子として、中世のあらゆる学問、すなわち錬金術、悪魔宗、呪詛、占星術、黒ミサなど、いわゆる神秘学の伝統を次々と暴露する。その凄惨、その淫靡は、一読肌に粟を生ぜしめる。しかし、「狂人か兇賊か聖者でなければ興味がない。その他はすべて俗衆だ」と喝破した世紀末フランス耽美派の雄ユイスマンスとしては、これは当然の帰結であった。
-
「自分は重病だ」と思い込んだダメ男3人+犬1匹が繰り広げる、大混乱のテムズ川クルーズへようこそ! 130年以上世界中で愛され続けるイギリス・ユーモア文学の金字塔が、現代のラノベ感覚で読める超絶軽快な新訳で登場しました。 本作は、19世紀末のロンドンを舞台に、神経質なJ、自信過剰なハリス、マイペースなジョージ、そしてやんちゃな愛犬モンモランシーの笑いとトラブルだらけの珍道中を描いた傑作コメディです。荷造りの大惨事から迷子騒動、料理の大失敗まで、壮大な冒険は起きないのにページをめくる手が止まらないエピソードが満載。古典の敷居の高さを感じさせない、友達のドジ話を聞くようなテンポの良さでサクサク楽しめます。 肩の力を抜いてクスッと笑える本書は、日々の疲れやストレスを一瞬で吹き飛ばす極上のリフレッシュタイムをお届けします。時代や国境を越えて共感できる人間の愛すべきダメっぷりに、読後には心がふっと軽くなるはずです。 【こんな方におすすめ】 ・肩の力を抜いて思いっきり笑える本を読みたい方 ・海外の古典名作をラノベ感覚で気楽に楽しみたい方 ・愛嬌あるダメ男たちのドタバタ劇に癒やされたい方 ページをめくればそこはテムズ川、愉快なダメ男たちと一緒に笑いに満ちた最高の船旅へ漕ぎ出しましょう!
-
ウィルヘルムは、一芸に秀でたマイスターになろうとする。生まれつきミューズの恵みを受けた彼は、その天与の能力を育成することを自分の使命にする。タイトルは、中世ドイツの職人組合の慣行だった修業時代にちなんで名付けられているが、教養小説と呼ばれるように、広く人生の修業時代を描いている。ヘッセやトーマス・マンらが範としたドイツ教養小説の代表作である。ウィルヘルムは裕福な商人の家に生まれ、演劇に強く魅了されて舞台の世界に飛び込む。しかし次第に自身の生き方を模索するようになる。その過程には多くの人々との交流がある。俳優一座の仲間たち、恋愛関係に発展する多くの女性たち、神秘的な「塔の結社」の人々などは、成長の過程でそれぞれが重要な役割を果たす。第三巻で彼は軽業師一団に出くわし、座長から薄幸な少女ミニヨンを引き取る。ミニヨンはウィルヘルムに忠実に仕え、父親のように慕い、恋人のような切ない気持ちを抱くまでになるが……第三巻冒頭には有名な「ミニヨンの歌」がある。ミニヨン亡きあと、ウィルヘルムはミニヨンのふるさとへ、あこがれの南の国さして旅だつ。
-
マコト、殺人犯を匿う! 無法世界で探すちいさな希望 石田衣良による大人気シリーズの最新刊『乙女道スカウト狩り 池袋ウエストゲートパーク22』。本作では、危険なドラッグ「ゾンビタバコ」、埼京線の集団痴漢、未成年を搾取する違法風俗店、そして地下アイドルを巡るスカウト狩りなど、現代の池袋に渦巻く新たな闇に、トラブルシューター・マコトが挑みます。 表題作「乙女道スカウト狩り」は、マコトのもとにアラタと名乗る青年が訪れるところから始まります。彼の依頼は、妹のハルヒが所属しようとしている地下アイドル事務所「FROLAプロジェクト」と、その代表である華村玲侍という人物を調べてほしいというものでした。 しかし、調査を続けるうちに、「女は金のなる木」と扱う事務所の裏の顔がちらつきます。妹を心配する兄の純粋な想いから始まったはずの調査は、やがてトクリュウへと繋がっていき…。 果たして、地下アイドルの世界に隠された真実、そして、マコトが背負うことになった罪とは。すべての答えは、物語本編で確かめてください。
-
̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ 犯罪の坩堝、新宿・歌舞伎町。 中国人銃撃事件。 刑事×外科医、二人の正義が犯人を追い詰める! ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ 警察小説のトップランナー・今野敏が放つ 傑作エンターテインメント! 新宿・歌舞伎町で突然銃声が響き、現場から走り去る複数の中国人の姿が目撃された。 その夜、大久保通りの古いビルにある「梨田診療所」のドアが激しく叩かれた。 高齢者や外国人、病院に行けない事情を抱えた患者も治療してくれる診療所だ。 外科医の犬養は、太腿を撃たれた中国人を治療する。摘出された一発の銃弾とともに残された言葉。 「撃ったのは、刑事だ」 一方、事件を追う新宿署一係の松崎は証言をもとに「梨田診療所」を訪ねる。 最初は警戒していた犬養だが、松崎の捜査に対する姿勢にいつしか共感を覚える。 暴力団や警察の思惑が交錯するなか、松崎と犬養は事件の核心に迫る……。
-
SF、ファンタジー、日常のヒトコマをテーマにした短編集。 本文の内容…… /『あしもとの花』『雷(イナヅマ)を視た。』『キャリーバッグ』…雷に関する不思議な話。 /「ちぐはぐな二人」「嘘……でしょ……」…ショートショート。日常のヒトコマの話。 /『黒雪』…近未来。〈ヴァンパイア〉と呼ばれる奇形の存在と、ヒトガタ狩猟動物が生み出される。そして、ヒトガタ狩猟動物である黒雪は朱雨という青年と出会い、自分の宿命を見定めることになる。 ※本作は滋賀千怒の個人誌作品の電子書籍版となります。
-
-
こころが騒いで眠れぬ夜に―― 「生活」を続けるすべての人に贈るエッセイ 「私の住居は六畳一間に四畳半ほどのキッチンとやら。そのキッチンの棚、卓上、椅子も一つだけを残し、すべて印刷物の占領下にある。」長く家族を養った先で、ついに手にした自分の部屋での自分の暮し。生きる限りは鼓動が続く。傷の記憶も世の不合理も消えずとも、人と話し、ものを食べ、地を歩き、故郷とかつての日々をおもう。戦火をくぐって時代に臨んだ詩人の名随筆集。 解説 蜂飼耳 カバーデザイン 小川恵子(瀬戸内デザイン) カバー画 いぬいかずと 【目次】 Ⅰ 花いちもんめ 時の名称/しつけ糸/会社をやめたら/絵柄人柄/雪谷/気になったことふたつ 他 Ⅱ その角の向うに 運動会の空/籠の鳥/美顔/冬の案山子/梅が咲きました/子供一同/一粒の米も、私も 他 Ⅲ 松崎 「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」の頃/自作について/私の名前/思い出が着ている/悲しみと同量の喜び/伊豆と私 他 あとがき/文庫版あとがき/解説 蜂飼耳
-
1990年、日本のバブル景気崩壊と前後して、これまでの文学作品と一線を画した作風の『プレーンソング』で出現した小説家保坂和志。 その後芥川賞など数々の文学賞を受賞しつつ、小説とはどのようなものかを思考しつづけた作家が2013年に満を持して世に問うた長篇『未明の闘争』は野間文芸賞を受賞。 この作品で、作者は底流としてある「思考の流れ」に思いつくかぎりのエピソードを乗せ、たゆたわせている。 それらを読んでいくことはとても楽しく気持ちが良い。しかし、読みすすめるうちになにかを深く考えざるをえない気持ちになってくる……。 そのような稀有な体験を読者に味わわせてくれる小説である『未明の闘争』の本質を損なうことなく、そのエッセンスを再構成したダイジェスト版をここに刊行する。
-
人手不足、マラソン事業、作物泥棒 その問題、 腹におさめちゃダメ! 農業に潜む、 ままならない問題を ズバっと解決いたします。 日本農業新聞で大反響 農業コンサルタント物語。 待望の第二弾。 【著者からのコメント】 謎に満ちた農業コンサルタント・森田繁子 カムバックです! 今回の問題は、 ひきこもり対策、地域イベントの問題解決、 果物泥棒退治。アルバイトの山田君を相棒に、 おいしいものを食べながら解決します。 この巻からでも楽しめるお得仕様です! \ご依頼案/ ・上司とうまくいかず地元に帰ってきた 孫の豊をひきこもりから解消してほしいと 祖母・澄江。コンサルと関係ないはずが、 地域活性化のカギが? ・北海道のあるマラソン大会。 改革を決めたスポーツ振興会の笠木だが、 おもてなしが裏目に。 地元の牧場とのトラブルが見え隠れして――。 ・「今日は盗られてないだろうか」丹精込めて つくったベリーが春から盗難にあい、 憂鬱な日々をおくる多喜子。 犯人を捕まえるって、容易じゃない! 腹に秘めていること、 全部吐き出しませんか? \森田繁子ってどんな人?/ ・森田アグリプランニング社長で 農業コンサルタント ・仕事は主に農営診断、 経営改革などのアドバイスなど ・身体は縦にも横にもでかく、50代、孫あり ・派手な出で立ちだがそれが彼女の戦闘着 ・趣味は志ある人に協力すること ・自分にも他人にも厳しい ・仕事も早いが食べるのも早い
-
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 *この電子書籍に対応した全音源はリットーミュージックのウェブサイトから無料でダウンロードできます。 人気シリーズ「乙女の本棚」第56弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・ウミ乃のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 「瀟洒、典雅。」少年の美学の一切は、それに尽きていました。 少年時代からおしゃれに強い興味を抱いていた男。彼は自らの美学をどんなときも貫き、夢中に生きようとする。 太宰治の名作が、一瞬で目が釘付けになるような美しさを備えた作品で話題を呼び本シリーズでは『断食芸人』を担当するイラストレーター・ウミ乃によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
-
デビュー作刊行から20年、入手困難が続いていた『四十日と四十夜のメルヘン』ほか初期の傑作群を収める決定版の作品集。 「四十日と四十夜のメルヘン」はたとえば私にも、ほかの読者にも、まだ見たことのないような小説を書きたいと動かす力を持つ、書かれて20年経ったいまだに見たことのない小説なのである。250枚に満たない「四十日―」はまるで何千頁もの大長編に匹敵するスケールを持っているし、そのスケールのままこの枚数であることの面白さも詰まっている。――町屋良平(小説家) 「バイト帰りの電車で読み始めたが最後、そのまま終えることができなくなり、布団の上に正座して朝まで読み耽ることになりました。ヤバいものを読まされてしまった。徹夜など滅多にしないのに、化け物に心臓を取られたような興奮と睡眠不足で手の震えが止まらなくなっていました」(伊藤亜紗さん/解説より) 「なんなんだこれはと思いながら、それでも私らがなぜか読めてしまっているとき、青木も私らも含めた人々はみな、見たことのない「わたし」に、それが依拠するフィクショナルな資料(としてのまさにこの「小説」)に、疑いようのない実在感とともに遭遇している」(山本浩貴さん/解説より) 【目次】 四十日と四十夜のメルヘン 四十日と四十夜のメルヘン クレーターのほとりで いい子は家で いい子は家で ふるさと以外のことは知らない 市街地の家 このあいだ東京でね さようなら、またいつか このあいだ東京でね TOKYO SMART DRIVER 障壁 夜の目撃談 ワンス・アポン・ア・タイム 日付の数だけ言葉が 東京か、埼玉──家と創作ノートと注釈── 私のいない高校 私のいない高校 解説 私の止まり木 伊藤亜紗 日記と小説に挟まった資料(materials) 山本浩貴(いぬのせなか座) あとがき(今回のメルヘン修正について) 【著者】 青木淳悟 1979 年埼玉生。2003 年「四十日と四十夜のメルヘン」で新潮新人賞を受賞。2005 年、同作と「クレーターのほとりで」を収めた『四十日と四十夜のメルヘン』で野間文芸新人賞を受賞。2012 年『私のいない高校』で三島由紀夫賞受賞。著書に『男一代之改革』、『学校の近くの家』、電子書籍『激越!! プロ野球県聞録』などがある。
-
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 歌枕は和歌によまれた地名およびそれに準じたものをさしていいます。この歌枕の多くには、歌枕を印象的に表わす「景物」、つま りその歌枕と結びつく事物や風物がよみ合わせられています。「住吉」と言えば、景物は「松」。「桂」と言えば「月」という関係です。当時のよみ人たちは歌枕地を訪れたことがなくても、共通の風景が心に浮かんでいたことでしょう。本書では「歌枕」と対応する「景物など」、また地名をよみ込み歌枕として成立させた「証歌」を紹介します。これらを知れば、取り合わせや銘の参考、また画題 や工芸品の題材など、創造活動をする人たちの絶好のヒントになるはずです。
-
-
元刑事にして探偵のダニエル・ホーソーンが殺された──いや正確には、映画版『メインテーマは殺人』の撮影現場で、ホーソーンを演じていた俳優が殺された。イングランド南岸のヘイスティングズで発生したスター俳優の刺殺事件には、関係者のそれぞれに何かしらの動機があるらしい。だが、犯人が間違いを犯したということはないだろうか。すなわち、犯人が狙っていたのは、実は本物のホーソーンだったということは。ホーソーンが“ホーソーン”殺しの謎に挑む、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊!/解説=柿沼瑛子
-
-
-
-
-
発明家令嬢、謎を解く。 19世紀、ロンドン万国博覧会・水晶宮【クリスタルパレス】。 出品した自動人形【ルビ:オートマトン】の部品で男が刺殺され、 容疑者になってしまった令嬢カラが、 天才細工師と共に事件に挑む―― 〈あらすじ〉 1851年、ロンドン万国博覧会。発明家で男爵令嬢のカラは自動人形【ルビ:オートマトン】を出品し、鉄細工師ナイアルと知り合う。ところがカラの(「カラの」トル)人形の腕部が会場の水晶宮【ルビ:クリスタルパレス】から盗まれ、その部品で刺された男の遺体が見つかったことから、カラに容疑がかけられてしまう。カラはナイアルの力を借りて殺人事件の真相を探るが……。変わり者の令嬢と天才細工師が解き明かす謎とは――? 世界初の万博を舞台に描かれる、ヒストリカル・コージー・ミステリ。
-
2026年10月16日より全国公開! ピュリッツァー賞作家の傑作海洋小説が映画化! 映画「クジラに落ちた男」原作。巨大クジラに丸呑みされ、酸素残量は1時間。生還する唯一の鍵は、憎んでいた父に叩き込まれた教え──卓越したダイバーだが不器用な生き方しかできなかった父が、海で自ら命を絶った。17歳の息子ジェイはその遺骨を求め、海に潜るが……。ピュリッツァー賞作家が放つ傑作海洋小説。全米図書館協会アレックス賞受賞、2023年ニューヨーク・タイムズ年間ベストブック選出。/解説=渡邊利道
-
大正9年の東京。侯爵令嬢の瀧川鈴子はとある事情から浅草出身で、怪談蒐集を趣味としている。ある日、室辻子爵邸に呼ばれて芸妓の悪霊を目撃した際、花菱孝冬という青年に出会う。彼は十二単を纏う謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだった……。掴みどころのない孝冬を気味悪く思う鈴子だったが、なぜか孝冬に求婚され――! 逃れられない過去とさだめを背負う二人が結ばれることで、動き出す未来とは。
-
-
500年の眠りから覚めた呪いの人形・お梅。 現代人を呪うつもりが、間違えて次々に幸せにしてしまう!? 『逆転美人』で話題の著者による、笑いと涙と伏線回収の“呪われ人生喜劇” 古民家の解体中に発見された謎の日本人形。それはかつて戦国大名を滅亡させた呪いの人形お梅だった! 興味本位の底辺ユーチューバーに引き取られたお梅は、早速彼を呪い殺そうとするが、500年のブランクは長すぎた!? 呪いが効かないどころか、お梅の心霊動画がバズってしまい……果たしてお梅は無事に現代人を呪い殺せるのか。 笑いと涙のオカルトハートフルコメディ!
-
-
時代を動かしたのは、あまりに一途で残酷な愛。口下手で不器用な主君・三成の夢にすべてを捧げる左近。美しき義父・直政に認めてもらいたい一心で、闇へ堕ちる忠吉。大好きな伯父・義弘を生きて帰すために、捨て身の盾となる豊久。裏切りと野望が渦巻く戦場で、彼らが最後に選んだのは、天下でも名誉でもなく、たった一人の男だった。切なくて熱い戦国バディ群像劇! 稀代のストーリーテラー・吉田恵里香が仕掛ける、 戦国乱世に深く刻まれた、至高のバディ・ドラマ! ※本書は2014年に東京書籍株式会社から単行本として刊行されたものを加筆修正し、文庫化したものです。
-
双子の長子は不吉という理由で世間から隠され育てられたアルステット王国のルレア・フレイヴォリツ。長く小康状態が続くクロファール皇国から「フレイヴォリツ家の娘」を皇太子・ラーシュの妻として迎えたいという書状が届く。冷酷で「獣君」と称されるラーシュのもとに嫁ぎたくない妹の身代わりになったルレア。居場所のなかった少女が身代わりに嫁いだ先で愛され自分らしさを取り戻していく王道のシンデレラロマンス。
-
-
「一生、あなたの右目となる」誰にも愛されなかった孤独な少年・政宗に小十郎が誓った日から、人生の最後まで深く支え合った二人。実母による毒殺未遂、天下人・秀吉との命懸けの心理戦……押し寄せる罠を機転で切り抜けていく! 破天荒な“独眼竜”伊達政宗と、その気高き誇りを誰よりも信じ抜いた小十郎。生涯を通して紡がれる純粋な絆に胸が震える、極上バディ群像劇! 稀代のストーリーテラー・吉田恵里香が仕掛ける、 戦国乱世に深く刻まれた、至高のバディ・ドラマ! ※本書は2014年に東京書籍株式会社から単行本として刊行されたものを加筆修正し、文庫化したものです。
-
-
-
-
-
-
-
-
知恵も力も貸すと評判の江戸のレンタルショップの暖簾を、 今日も秘密を抱えたお客がくぐる── 口は悪いが心根の優しい娘店主の人情たっぷり謎捌き! そしてついに明かされる娘店主お庸をめぐる秘密とは……? 人気シリーズ、感動の完結! 江戸庶民の暮らしを支える貸し物屋・湊屋両国出店の娘店主お庸は、物だけでなく知恵も貸してくれると評判の江戸娘。口は悪いが心優しいお庸のもとには、今日もわけありのお客がやってくる──。 老舗呉服屋の店の地下室に現れる幽霊の正体は? 祝言を控え婚礼衣装を借りに来た若旦那が抱く思いとは? そして、お庸をつけ狙い続けた藩主の真の目的とは……? お庸の謎捌きが痛快な大人気書き下ろし時代小説、待望の第8弾。いくつもの秘密が明かされる感動の完結巻! 【著者】平谷美樹(ひらや・よしき) 1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学卒。中学校の美術教師を務める傍ら創作活動に入る。 2000年『エンデュミオンエンデュミオン』で作家としてデビュー。同年『エリ・エリ』で小松左京賞を受賞。二〇一四年、「風の王国」シリーズで歴史作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。 著書に「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」「貸し物屋お庸謎解き帖」(だいわ文庫)シリーズのほか、「修法師百夜まじない帖」(小学館文庫)シリーズ、「貸し物屋お庸」(招き猫文庫)シリーズ、「採薬使佐平次」「よこやり清左衛門仕置帳」(角川文庫)シリーズ、『新装版百物語 実録怪談集』(ハルキ文庫)、『岩手怪談』(竹書房怪談文庫)、『安倍宗任伝 前九年・後三年合戦』『柳は萌ゆる』『国萌ゆる 小説 原敬』『虎と十字架』(実業之日本社)、『鍬ヶ崎心中 幕末宮古湾海戦異聞』『天酒頂戴』(小学館文庫)、『大一揆』(角川文庫)等、多数がある。
-
-
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「恋かなと思っていたら不整脈」「万歩計半分以上探しもの」――「シルバー川柳」は、シニア世代を中心とした、まさに人生の達人たちによる川柳傑作選です。社団法人全国有料老人ホーム協会が主催し、毎年1万を越える応募作のなかから、敬老の日にあたり、ユニークな作品が選ばれてきました。本書は、2012年夏の入選作を含む傑作川柳を、イラストとともに紹介。
-
-
-
あの頃、私は母の部下だった―― バリキャリの母が自分を産んだ年齢を迎え、婚活を始めた理佳子。 次第に理想の家族の形が揺らぎ始め…… 令和の婚活と母娘の関係を描く渾身作! 化学メーカーで研究員として勤める田口理佳子は、家でも土日でも仕事をする母に育てられた“バリキャリ”の子だ。母が自分を産んだ27歳を迎え、周囲には結婚ラッシュが訪れた理佳子は、婚活を始める。 女は結婚したら派遣社員になるべきと考える専業主婦家庭の男。子の教育方針は親がすべて決めるべきだと言う理系男子。子育てを投資と考える外資コンサルの男。 それぞれの理想を掲げる男性との対話を経て、理佳子が辿り着く答えとは何か――。 「わたし、定時で帰ります。」シリーズ朱野帰子さん絶賛! バリキャリの母に育てられた娘たちが、「母」について書く時代がはじまった。 働きまくってきた「母」は、我が子を幸せにすることができたのだろうか? そのアンサーの一つがこの小説にはある。
-
2022年10月、テレビアニメがスタートする大人気サッカー漫画、待望のノベライズ!! 2018年、W杯で日本代表はベスト16敗退。これを受け日本フットボール連合はW杯優勝のため育成寮・ブルーロックを設立。300人の高校生FWを集め「エゴイズムにあふれるストライカー」の育成に乗り出した。育成の指揮を執るのは謎の男・絵心甚八。無名のFW、潔世一をはじめ300人はたった一つの椅子に座るため非情なセレクションに挑む!栄光かそれとも永遠の敗北か!?くたばれ日本サッカー! 青い夢を見るために!! <小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき>
-
月刊「潮」2026年10月号 主な内容 【特別企画】 災害大国ニッポンの「備え」を問う 「熊本地震」と「南海トラフ地震」はどう関連するか。 鎌田浩毅 「いつの間にか備わっている」フェーズフリーという発想。 佐藤唯行 ペット防災の本質は「平時の過ごし方」にある。 冨士岡 剛 能登半島地震の教訓と「防災庁」創設の意義。 中川宏昌 【ルポ】 熊本地震――再びの災禍に見舞われた現場へ。 粟野仁雄 【特集】 人生後半を豊かにする「終活」 「クオリティ・オブ・デス」から人生を考える。 樋野興夫 後悔しない選択で「幸齢期」を楽しく生きよう。 和田秀樹 生前整理の本質は“これからの人生”を元気に暮らす準備。 上東丙唆祥 人生のバトンを確実につなぐ「ライフリレー」。 黒澤史津乃 【連載】平成の回廊――創価学会と日本社会 昭和の左右対立のはざまで――貧困と戦争を越える対話。 與那覇 潤 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 〈識者の声〉篇 核ミサイル発射台を残した沖縄研修道場の価値。 仲地 清 【特集】 課題山積の高市政権 「防衛費増額」の財源を冷静に議論せよ。 佐藤主光 巨大与党の驕りと死角――高市国会をどう見るか。 吉田 徹 「国民の総意」なき皇室典範改正の危うさ。 原 武史 【新連載小説】 赤じい七十五騎 今村翔吾 【対談】 桑野和泉 VS 篠原文也 地域の魅力を未来へつなぐ観光のかたち。 【人間探訪】 イッセー尾形 【ルポ】 アルゼンチン紀行――軍事政権下のW杯と母たちの行進。 山口由美 【ルポ】 ブーゲンビリアと「もうひとつの沖縄戦」。 澤宮 優 三一年ぶりの大相撲パリ公演観戦記。 フローラン・ダバディ その他
-
-
第72回江戸川乱歩賞受賞 交錯する現在と過去。 勇気と誇りとやさしさの物語。 女子高生が自宅で銃殺され、その手には国連平和維持活動(PKO)に参加した自衛隊員に授与された名誉のメダルが握られていた。自衛隊を退官し、ピザ屋の配達員として働く本庄恵梨香は重要参考人として警察にマークされる。一方、恵梨香と同じ戦地でのトラウマから退官し、クスリに手を出し売人にまで落ちぶれた野島武のもとへ、ある日「人を殺せるクスリを用意できなか」と元地下アイドルだという南川杏子が訪ねてきたーー。 物語をぐいぐいと進めて読ませる力がある。 ーー有栖川有栖 自然なセリフに好感をもった。 ーー黒川博行 リアリティが最大の長所。 ーー貫井徳郎 多くの人に届いてほしいと願える作品です。 ーー湊かなえ 最初のトリガーが秀逸。 ーー横関大
-
「犯罪者かどうかなんて知るか。俺の患者だ」 同僚の尊厳を守るため教授をブン殴り、 大学病院を追われた外科医・神志那士朗(こうじなしろう)。 職を失った士朗に舞い込んだのは、 刑務所で受刑者を診る医師”矯正医官”への誘いだった。 すべてのドアや引き出しに鍵がかかり、 医療者同士で名前を呼ぶことも避けられる。 これまでの病院とは全く違う環境に足を踏み入れた士朗を さっそく待っていたのは、受刑者による刑務官刺傷事件。 十年を過ごした刑務所を出たくないと零す患者、 罪を犯した弟のために治療同意はできないと言われ、死に瀕している患者……。 塀の外からは「犯罪者を救うべきなのか?」と問われるが、 患者であり受刑者である彼らと向き合ううち、 士朗の瞳には再び医師としての矜持が宿る。 己の正義のためには力づくでも道を切りひらく 型破りなニューヒーロー、誕生! 『このクリニックはつぶれます!』の著者による、かつてない刑務所医療小説。 《もくじ》 一話 来訪者 二話 大和医療刑務所 三話 塀の外へ 四話 家族 五話 矯正医官・神志那士朗 六話 Dr. プリズン
-
デビュー期からのあの秀作、この佳品―― フィッツジェラルドの小説五作と、 訳者によるアッシュヴィル訪問記を収録 和田誠のオリジナル画にカバーをリニューアル
-
かつて戦隊ヒーローの一人として活躍していた朝井蒼太。しかし、今ではすっかり売れない俳優となってしまった。生活のためにバイトを続ける蒼太だが、常に彼を応援してくれていた妻の真白をステージⅣの胃がんで亡くしてしまう。時を同じくして、バイトも解雇された彼は、保育園に通う息子・空を養うため、俳優業にも見切りをつけ、定職を探し始める。そんなままならない生活に失望する彼の35歳の誕生日に、亡き妻から手紙が届いた。そこには、「箪笥に私のへそくりが隠してあるから、それをぱーっと使ってください」というメッセージとともに、チェックポイントを示した手書きの地図が入っていた。不思議な思いを抱えながら、蒼太は空とともに車でチェックポイントとされた場所を訪ねて行く。そこで出会った人たちと語り合ううちに、彼は自分の本当にやりたいこと、そして、息子に伝えなければならないことを見つけていく。息子と旅するロードムービーの合間に、妻との恋愛時代を回顧していく、感動の家族小説。
-
ニューヨーク市警殺人課きっての伊達男、トラント警部補が出くわす、謎また謎の華麗なる冒険―― 上流階級に生まれ、法曹界での栄達を約束されていたティモシー・トラントは、輝かしい将来をすべて擲ち、大学卒業後、ニューヨーク市警への奉職を決めた。それは尋常ならざる謎、そして抜け目ない犯罪者との知的闘争を愛するがため。刑事らしからぬ優雅なファッション、そして上流階級へのコネクションに不満を抱き「上流階級専門の刑事」と陰口を叩く同僚たちなどどこ吹く風、トラント警部補は今日も趣味の殺人事件捜査に勤しむのであった。 トラントが殺人事件と遭遇するのは……大金持ちの誕生パーティ、上流階級専門の女子学校、往年の名女優のアパートメント、友人たちと興じるカードのテーブル、劇場のオープニング・ナイト……すなわち、ニューヨークにおいて、優雅と上品が極まった場所だ。あるいは、アルプスのスキーリゾート、ヴェネツィアの豪邸、リビエラの、煌びやかなカジノとは対照的に静まり返った港湾区画……どんなに麗しい場所であっても人と人とが交わる限り、殺人は決してなくならない。上流階級の殺人の、フーダニット/ハウダニット/ホワイダニットは、ティモシー・トラント警部補の論理きらめく頭脳におまかせあれ! エラリー・クイーンに続く、もう一つの合作コンビ《Q・パトリック=パトリック・クェンティン》によって第二次大戦後に展開された、謎解きミステリの精華たるシリーズ二〇編を集成。 合作者たちに祝福を。トラント警部補こそ、エラリー・クイーンと刑事コロンボをつなぐアメリカ本格の「失われた環」なのですから! ――作家・法月綸太郎 推薦! ◎海外識者の評価 アメリカ犯罪小説界のNo.1はパトリック・クェンティンだ。 ――フランシス・アイルズ 「今日最良の犯罪小説短編の作家は誰か」と問われたときにはただ一言、「パトリック・クェンティン」と答えるつもりだ。 ――ジュリアン・シモンズ パトリック・クェンティンの短編集は「探偵小説のプロット技術」を学ぶための最良の教本の一つとなるだろう。 ――アントニイ・バウチャー
-
140年の歴史を誇る全国紙・日本新報が発行を停止した。世間の新聞離れに歯止めがかからず、経営改善の努力も虚しく倒産してしまったのだ。 同僚たちが次の就職先を模索するなか、社会部の記者・南康祐にはある画策があった。それは志を同じくする同僚と、日本新報の後継としてネット専門メディア「日新ネットS」を立ち上げることだった。 新聞社やテレビなど「オールドメディア」との確執、人員・人材不足、記者クラブ問題、広告収入の減少・・・・・・立ちはだかる諸問題を乗り越え、ネット専門メディアとして成立させることができるのか。 『警察(サツ)回りの夏』『蛮政の秋』『社長室の冬』に続く〈メディア〉シリーズ、真の完結編! 【著者略歴】 堂場瞬一(どうば・しゅんいち)1963年生まれ。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年、野球を題材とした「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。スポーツ小説のほか、警察小説を多く手がける。「ラストライン」シリーズ、「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「警視庁追跡捜査係」シリーズなど、次々と人気シリーズを送り出している。ほかに『弾丸メシ』『幻の旗の下に』『デモクラシー』『ポピュリズム』「ボーダーズ」シリーズなど著書多数。
-
殺人事件に自首が5人。全て同じ凶器を持ち被害者との関係と動機も。謎の事件を警視庁捜査一課が紐解いていく。 警視庁恵比署管内で殺人事件が発生。一人が物証の凶器を持ち自首。それで解決と思われたが、そこから四人が自首。被害者の血痕と一致する凶器を持って。だが、それぞれの供述には、なんだかの不自然さが。捜査一課の滝川がその解決に挑む。 【目次】 表紙 身柄送検 第1章から第4章 奥付 【著者】 村上浩志 1962年生。実名は上田浩良。東京都渋谷区広尾在住。 1980年代から音楽業界の仕事を始める。 その後、音楽以外に広告や舞台制作の事業も。1990年代に、音楽プロダクション「株式会社アーティマージュ」を設立し、会長として本格的に音楽事業へ。「m-flo」など、CDアルバム販売累計100万を越すアーティストを輩出。 数年前に音楽業界を引退し、10代の頃からの作品100作ほどの小説をまとめ始める。 2022年、長編小説「最終小節のダルセーニョ」を出版発売。
-
-
僕たちに行けない場所なんてない! 小学校四年生の康太郎は、教育熱心な両親の元、放課後に弁当持参で塾に通う日々を過ごしていた。成績は常に県内トップクラス。自宅の蔵書を読み漁り、読書好きな祖母に感想を話すことを楽しみにしていた。ある日、坂道を猛スピードで下りてくるマウンテンバイクとぶつかりそうになる。同級生のタツルだった。この出来事をきっかけにタツルと仲良くなった康太郎は、自転車の楽しさにのめりこんでいく。六年生へ進学する春休み、県内最難関校・海應中高の「自転車競技部」の練習を目撃する。「僕もロードレースの大会に出たい」それは康太郎にとって、はじめて意識した人生の進路だった。家族の問題を抱える中、迫りくる中学受験。果たしてその結果は?大ヒット作『偏差値70の野球部』著者による、圧巻の新シリーズが幕を開ける!
-
-
-
あなたのお悩み、お聞かせください。 とある住宅街に佇む小さな書店「たまゆら堂」。一度は閉店したこの店を復活させたのは、おしとやかな姉・灯と、天真爛漫なギャルの妹・夏音の姉妹だ。 敬語禁止など夏音が作った独自のルールが異彩を放つ書店だが、一際目立つのは「あなたのお悩み、お聞かせください」と書かれた貼り紙。その貼り紙に引き寄せられるように、今日も店には悩みを抱えた人々がやってきて……。 仕事に誇りを持てず、むなしさを覚える女性や、娘の結婚を素直に喜べない父親など。困り事を抱えた人々へ本好き姉妹が人生を変える1冊を届ける。人生が好転する、ハートフル書店ストーリー。
-
-
-
幸福な孤独死とは?真梨流「終活」ミステリ。 逗子の実家に独りで暮らす駒田世津子は小説家。20年前、自身の小説『ウバステ』がTVドラマ化された縁で、元プロデューサーの小野坂哲子、シナリオライターの舘川信代、女優の千田友枝、監督の妻だった谷崎寿々の5人で食事会を続けている。世津子の還暦パーティから3年たった冬、寿々が千駄木のアパートで孤独死したという知らせが入った。謎多き死に一同は憶測をめぐらす。年が明けると、今度は寿々の元夫である梶谷が不審死を遂げた。食事会のメンバーには、2人から遺書めいた年賀状が届いていた――。 2人の死に疑問を覚えた世津子は、信代に引きずられるように、寿々のアパートに向かう。そこは、世津子が若かりしころ交際していた梶谷が住んでいた部屋だった。過去の記憶がフラッシュバックする。やがて世津子は『ウバステ』のモデルとなった高級老人ホーム「ユートピア逗子」と、自身の出生の秘密に触れることに……。 “イヤミスの女王”が新たに描くミステリーの裏テーマは「老いと死」。昭和歌謡をBGMに「おひとり様の老後」「幸せな最期の迎え方」を描き出す、著者の新境地。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ウバステ』 の文庫版となります。
-
-
孤独な魂が夢見た永遠 重ねた透明なことば 生前に発表した全ての詩と物語三篇を網羅する 決定版作品集 「私らの夢はどこにめぐるのであらう/ひそかに しかしいたいたしく/その日も あの日も賢いしづかさに?」(「晩き日の夕べに」より)。24歳と8か月という若さで生涯を閉じた詩人・立原道造。「いま」と「ここ」にはないものへむけて夢見られ、構築された透明なことばたち。他にないその瑞々しさが、今もなお輝き続ける永遠の詩人でもある。本書は生前に発表されたすべての詩と物語3篇を収め、決定版と呼べる作品集になる。
-
数百万の犠牲者が生まれたナイジェリア・ビアフラ戦争。その悲劇をもとに紡がれる、恋人たち、家族たちのスリリングな物語。戦争の悲惨な現実と、その背景にある社会の矛盾。英オレンジ賞受賞の傑作長篇。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。