ギアをあげて、風を鳴らして

ギアをあげて、風を鳴らして

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

第38回小説すばる新人賞受賞作。

小学四年生の吉沢癒知は、宗教団体「荻堂創流会」の近畿支部で「降り子(=創父の生まれ変わり)」として信徒から崇拝されていた。幹部の母からは、神聖な身体を持つ者として食事や他者との触れ合いを厳しく制限されていたが、自分に寄せられる信徒の信仰心や日々の「儀式」に抵抗をおぼえはじめていた。そんな癒知の前に現れたのは、家庭の事情で何度も転校を経験している渡来クミ。引越し当初、近所を散策中に見かけた「めっちゃきれかった」癒知に興味津々。ある日、学校のトイレで遭遇したことをきっかけに、ふたりは距離を縮めていく。そして繋がりを持ったのは癒知とクミだけでなく、母親同士も親交を深めるようになり……。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文芸単行本
  • タイトル
    :
    ギアをあげて、風を鳴らして
  • タイトルID
    :
    20169802
  • 電子版発売日
    :
    2026年02月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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ギアをあげて、風を鳴らして のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    おもしろかった…!!最初の方は、なんだかんだ最後は2人とも自分の運命に逆らえず、折り合いをつけながら元の場所に戻るのかな…とぼんやり予想していたのですが、クライマックスの癒知とクミが2人でいる時のパワーはそんなもんじゃなかった!とことん抗いまくって、読んでるこちらも手に汗握りながら、がんばれ!がんばれ!と心の中で叫び続けていました。
    クミもかわいそうだが、癒知の境遇がひどすぎる。教団の中のシーンは胸くそ悪いことばかりです。大人が自分たちの幸せのために子どもが子どもらしくいることを禁じるなんてあってはならないことです。信仰と言えば何でも許されるのは間違ってる。
    2人の母は本当に情けない。癒知の母の娘への態度は事情を知れば気持ちもわからなくもないし、これが彼女が信じる最大限の愛情なのだろう。でも癒知が今明らかに幸せでないのは直視すべきで、自分の考えは正しいのだろうかと悩むことを放棄して信仰を理由に思考停止しているし、なにより娘の友達への気持ちを大事にせず、クミの家庭にしたことは絶対に許されない。クミの母も最後最悪だった。娘に言う事がそれかよ、娘を何だと思ってるんだ!と殴りたい気分でした。
    ラスト、ここで終わっちゃうの?!と思ったが、確かにここが2人のピークで、このあとは辛い現実なのだろうと思うと、ここで終わるのが一番いいのかなとも思う。でも2人には幸せになってほしくて、それを読みたいと心から思いました。

    0
    2026年09月17日

    Posted by ブクログ

    まず疾走感のある表紙イラストとタイトル。
    これだけで手に取ってしまう。
    この2人はどこへ向かおうとしているのか、もしかしたら何かから逃げようとしているのかも知れない。
    その答えは本の中にあった。
    子どもは環境を選べない弱い生き物。
    でも彼らにも感情はある。
    ほかと比べることもある。
    そのモヤモヤと気付きが彼らのペダルを推し進めるのだ!

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    たとえ上手くいかなくても、10代のはじめに精一杯やり切ったという体験は、今後の生きていく糧になるよなと思った。その様子がタイトルにとてもよく現れていて感動した。

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

    めっちゃいい。特殊な宗教の真っ只中にいる少女と転校生の少女。難しいテーマをありのままに少女たちの目線で。タイトルも最高にいい。

    0
    2026年07月17日

    Posted by ブクログ

    小説すばる新人賞受賞作。平石さなぎさん、初めて読みましたが、本当に素晴らしい作品でした。
    宗教団体で生まれ育った少女が、友情を育み、これまで常識だと思っていたことに疑問を持ち始める。
    2人の少女のやりとりが微笑ましくて、どうか2人の未来に幸あれと祈らずにはいられなかった。
    表紙の絵になっている自転車での疾走シーン、どこまでも走り続けてほしい。
    もっと読み続けたいと思う幸せな読書でした。

    0
    2026年07月08日

    Posted by ブクログ

    あっという間に読み終えた
    最高に面白かった

    途中2人で逃げようか相談しているところでは一瞬テルマ&ルイーズを思い出し、その後それを忘れて没入してたら、最後にまたやってきた

    重いテーマを主題にしているから重い場面も多い、でもそれをやっつけてしまうような、泣きながら笑ってしまう展開に恐れ入りましたという感じです

    0
    2026年06月27日

    Posted by ブクログ

    よかった
    子どもならではの言い方や考え方が、面白くて深かった。
    小説という物語なのに、物事がうまく収集せずにずにぐちゃぐちゃな感じもまた良かった。

    0
    2026年06月25日

    Posted by ブクログ

    新興宗教の教祖が死んだのち〈生まれ変わり〉として全国で7人の少年少女が降り子(おりこ)として定められた。そのうちの一人、吉沢癒知は現在小学4年生。施設のすぐそばに父親の仕事の都合で転校を頻繁にする渡来クミが越して来た。癒知は最初、他の同級生と同じように拒絶し常識外の反応(他の同級生とも、絡むと揉める)をしたが二人はやがて親しくなっていく。クミの母は建築士としてキャリアを積んでいたが夫と度重なる移転をする中で職を失い自分をも見失っていた。そして精神的に支えるべき夫との心の距離もできていて、癒知の母の誘いはクミの母の心に染みていく。そんな中、たかが10歳の二人はお互いの運命に逆らう手段がなく… 。
    先に読んだ娘の評価が低かったので期待せず読んだら心動かされる本でした。癒知は降り子として、過度の食事節制と意に沿わない性的な接触を強いられており、令和なら児相で保護可能か?担当次第では連れ戻されるか?など考えながら読みました。多分、子ども目線で読むとすごく苦しい本なんだと思います。私は、後半は二人を応援しながら、きっとこの後何かいい方向に行ったはず、と願いつつ読みました。
    性的な発言が夫婦間で行われたりするのと、虐待じみた扱いや宗教施設内での監禁事例など表現ありで、小学校では学校により配架が検討ラインの本だと思います。基本的には読ませても大丈夫な内容ですがルビなどはなく、中学校以上向けの本です。

    0
    2026年06月22日

    Posted by ブクログ

    未来は、自分たちの手で掴め!

    初めての平石さなぎさん。SNSのインフルエンサーで紹介されていました。

    新興宗教団体・荻堂創流会の降り子(創父さまの魂が宿ってる子ども)である癒知(ゆち)とクミの友情物語。
    新興宗教に関わる子どもの物語は何冊か読んでいるが、晴れた気持ちのいい終わり方をした物語は初めて。
    いや「まだ続くでしょ?」と思ったし。

    他の家族が感じる「しあわせ」とは何かを、常に探しているように感じた。
    特に癒知は、ただただ狭い空間の中でしか生きていなかった。
    「ずっとこのままで良いのか」そう感じた時に出会う人は一生モン。
    クミに出会わなければ、ずっと大人たちの成すがまま利用されていたのだろうか。
    何もない空っぽの癒知。そう思うと背中が凍る。
    癒知の心を開き彼女の新しい世界へと、クミの存在はまさに出会って然るべき存在。
    もちろんクミも同じ。それが嬉しくもあり、彼女らの未来を応援したくなった。

    彼女たちが向かう道が、誰にでも邪魔されない明るく輝く未来でありますように。

    すごく面白かったです。

    0
    2026年06月19日

    Posted by ブクログ

    2026年、いや、人生で好きな小説のベストに入るぐらいグッと胸にきた、残った作品でした。出会えてよかった。

    0
    2026年06月14日

ギアをあげて、風を鳴らして の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文芸単行本
  • タイトル
    :
    ギアをあげて、風を鳴らして
  • タイトルID
    :
    20169802
  • 電子版発売日
    :
    2026年02月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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