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今一番、熱いお仕事小説誕生! 台風で各路線が運休し、混乱する横浜駅。乗客対応に追われるアルバイト駅員の石川咲良の前に一人の女性――浅倉響が現れる。浅倉の端的でわかりやすい説明によって、乗客たちが納得していく姿に衝撃を受けた咲良は、浅倉と同じ「テクニカルライター(電化製品・精密機器などの取扱説明書を作成する職業)」になるべく、彼女が働く老舗マニュアル制作会社FTCに入社し……。
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Posted by ブクログ
テクニカルライターという、マニュアルなどを執筆する職業に挑戦する主人公のお仕事小説。
主人公咲良の成長小説でもあり、他人への説明で重要視すべきことを学ばせてくれるビジネス本でもあり、軽快なやり取りが楽しい娯楽小説でもある。
さらりと読めて、重すぎない学びと感動を心に残す本。
主人公咲良は入社1年目で会社を退職し、駅員バイトで日々を凌いでいた。
台風によって運転見合わせや速度徐行が発生し、ホワイトボードに駅員が案内を記載したものの、その記載が分かりづらく利用者の混乱を招く。
そこに現れたのがテクニカルライター、浅倉響。
要点をかき出し、人々が自分がすべき行動を示す表示にホワイトボードを書き換えたことでその場を諌めてしまった。
その姿に憧れた咲良は彼女からもらった名刺を元に、彼女の勤めるテクニカルライトの専門会社、TFCの入社を決意する。
メンタルが弱いといいながら、(実際プレッシャーで涙をこぼしながら)、このひたむきな行動力と素直さで様々な壁を乗り越えていく。
2人が取り組んだペーパーや、マニュアルが小説の中で差し込まれるので、実際の彼女らのお仕事内容を知ることが出来て、軽いビジネス本としても楽しい。
他人に説明するということで大切なことを、浅倉や北条、他の先輩たちが教えてくれる。
一文一義。
ユーザー目線での説明の大切さ。
説明相手がどこまで知っていると仮定して、マニュアルを作るか。
とにかく説明相手を想ってつくられるマニュアルやペーパー。
これは、日常生活でも会社の業務でも必要になる考え方だと思った。
マニュアルの書き方以外にも、「AEDのマニュアルの例は何故男性ばかりなのか?」「AEDの操作方法って、メーカーによって違うの?」など、そういえば、という疑問も登場して、学びになった。
Posted by ブクログ
よくあるお仕事モノかな〜と思ったら、ところがどっこい!すごくためになる小説!
どうやって説明すると伝えたいことが相手に簡潔に伝わるのか、学ぶ部分が沢山あって読んで良かったです。
私は病院で10年以上働いているのですが、患者さん、同僚、他職種に対して簡潔、過不足なく伝わるには…?と日々考えているので、本を読みながら『あの時ってアレで良かったかな…』と考える場面も。
特に、AEDの説明書と、ドローンの説明書を作る場面はじっくり読み込んでしまいました。
専門知識が無い、でも『何かできることがあるかな…』と迷っている人達に、どうやったら自信を持って人命救助に関わってもらえるのか、難しい言葉だと読むのに飽きてしまう子どもたちに、どうやったら楽しんで読んでもらえるのか。
ただ、伝えたいことや必要事項を羅列するのでは無く、相手の立場に立ち、心理面や社会背景も汲んだ上で、文章を紡ぎ、構成を考える…。
見過ごしがちだけど、大切なお仕事だなと思いました。それが安全や安心に繋がっているんですよね。
SNSが発達している社会。
文章だけだと、意思疎通が十分に図れなくてトラブルが起こることもあるから、とりあえず皆、この本を読んで『相手の気持ちに立って言葉を紡ぐ』ことを考えても良いんじゃない?とも。どうだろう…。
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