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Posted by ブクログ
美大の同級生、陽向、瑠璃、美緒、乙羽が瑠璃の結婚式で久しぶりに再会し、過去の事件の真相が露わになっていく連作ミステリ。
第1話から第5話まで、それぞれの謎の真相がわかっていく中で、全体像が見えていくのが、パズルのピースがはまっていくようで気持ちが良かった。
帯にある「どんでん返し」というほどではないけれど、気になることはすべて解決するので、読後感もスッキリで心地よかった。
ギャラリーストーカー、アカハラ、盗作についても描かれている。
ハラスメント行為や第三者による二次被害が無自覚に、なんなら正当だとすら思って行われていることに恐怖や苛立ちを感じると同時に、自分にも無自覚に相手を傷つけているかもしれない、という怖さも感じた。
立場を利用して搾取しようとする人はどこにでもいる。
そういう人に凛として拒否・提言できる人でありたいし、無自覚という免罪符を亡くしていきたいと思った。
Posted by ブクログ
美大の仲良しグループの一人の結婚式を軸に、美大時代のセクハラ問題やグループ展でのギャラリーストーカー事件が少しずつ明らかになっていくミステリー。
タイトルどおり、本作の根底にあるのは「当事者意識の欠如」と「責任転嫁」だ。セクハラやアカハラ、ストーカー、創作活動における剽窃など、現代的なテーマを扱いながら、それぞれの立場から語られることで、同じ出来事でも見え方が変わっていく構成は面白かった。
ただ、「あなたは何度騙される?」という煽り文句に期待して読んだものの、個人的にはそこまで驚かされる展開ではなく、やや物足りなさが残った。乙羽がなぜ美緒の作風を剽窃し、仕事まで横取りするようになったのか、その動機も十分には描かれないまま終わってしまった点が惜しい。
扱っているテーマは現代的で考えさせられる一方、ミステリーとしてはもう一歩踏み込んでほしかったというのが率直な感想。
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小説・文芸
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