中村香住の作品一覧
「中村香住」の「アイドルについて葛藤しながら考えてみた」「はじめての百合スタディーズ クィア/フェミニストの視点から」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
推しのアイドルがよく「一緒にアツいライブをつくろう」と言う。
わたし自身、この言葉に対して「一緒につくる」とはどういうことなのだろう、と疑問に感じていました。ヲタ芸をすればいいのか?ペンライトを振ればいいのか?モッシュ?リフト?コール?何をもって「一緒にライブをつくった」と言えるのかがよく分からないまま、これまでライブを楽しんできました。
8章では、この疑問に対して一つの解を与えてくれたように感じています。
観客と演者がいて成り立つエンターテインメントを享受する際には、演者側の「焼き尽くす」覚悟に乗っかるかたちで、観客側にも何かしらの意味でそれを見て燃え尽きるぐらいの「覚悟」が必要とされているのかもしれない。演者と観客がそれぞれの立場で、覚悟をもって真剣にぶつかり合うこと。それが、演者の「キラめき」を観客が支え、生み出す際の条件の一つなのではないだろうか。(P196)
「焼き尽くす」という言葉が、何かを燃料にして燃え尽きることを前提としているのだとすれば、普通の青春や恋愛、他のアイドル、さらには観客さえも燃料にして「キラめく」アイドルに対して、わたしたちにできることは、よい観客であることだけなのではないでしょうか。彼女の放つ圧倒的な「キラめき」を目の前にして「一緒にライブをつくろう」と意識すること自体が、むしろ雑念なのかもしれない。一生懸命に彼女を応援し、全力でライブを楽しむこと。それこそが、わたしにとっての「一緒にライブをつくる」ことなのだと感じました。