中村香住のレビュー一覧

  • アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉
    アイドルというものを、ジェンダーやセクシュアリティという観点から語る論考集。アイドルを「疑似恋愛」の対象と見るのではなく、パフォーマンス重視で見ている自分としては、アイドルを見る切り口が違って違和感はあったが、どの論者もアイドルへの愛ゆえに葛藤しながら思考しているので、不快感はない。参考になる一書だ...続きを読む
  • アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉
    奇しくもAKB48岡田奈々が熱愛報道を受けて卒業を発表したり「推し疲れ」が話題になったりしているタイミングで読んだ。恋愛禁止という摩訶不思議な慣習から「推す」という行為が本質的に内包する暴力性、アイドルと性的消費など興味深い論考ばかり。ただし、タイトルに「葛藤」とあるようにいずれも何か明快な結論を提...続きを読む
  • アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉
    消費者が刺激に鈍くなり、より刺激なものを求めるほど、つくる側はそれを売る
    世界を変えるのは劇的な力を持ったスターではなく、そのスターを眼差すあなたです

    主体としての買う側の意識が変わらないと世界を変えることは難しいっていうの超納得〜
    何回も読み直してアイドルの良さ良くなさと向き合いながら“推し”...続きを読む
  • アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉
    恋愛禁止、卒業制度、SNS、推し活、フェミニズム、ジェンダー等、アイドルというジャンルをめぐる問題やアイドルを鑑賞する際に感じる迷いや葛藤について、9人の論者がそれぞれの観点から論じている。さまざまな問題が複雑にからまったアイドルを論じる上での問題を提起をする。

    とくに印象的だったのは最後の章で、...続きを読む
  • アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉
    葛藤しながら〜とあるので明確な解はない。多面的に考えているということそれ自体が未来へ繋がればいいし、人文学系の学生には考えるヒントになるだろう。第3章ハロプロが女の人生を救うは面白かった。ハロプロの逸脱した曲展開は女の子そのものなんだね。男性の一人称=僕で描かれた物語は確かに記号的だ。
    余談だが指原...続きを読む