小俵マリコの作品一覧
「小俵マリコ」の「偽葬家の一族」「剣の修羅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小俵マリコ」の「偽葬家の一族」「剣の修羅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
天涯孤独の青年・恭二は、困窮の末闇バイトに手を出し、山で怪異に生き埋めにされてしまう。
危ういところを、恭二を弟と呼ぶ男女に助けられるが、霊柩車に乗せられ連れて行かれた屋敷では、異様な喪服姿の集団が待ち受けていた。
彼らは、正体不明の怪異を家族と物語によって払い弔う「偽葬」を行う者たち。才能を認められた恭二は、生きるために仕方なく彼らの家族の次男役として怪異に立ち向かうことに……。
怪異を偽の葬儀で払い弔う「疑葬」を生業とする疑似家族を描いたホラーエンタメ小説です。
怪異に物語をかぶせて出自を偽装し、弔うという設定が面白い。こういう、基本人間の力が及ばない神や怪異に対して知恵や工夫を凝ら
Posted by ブクログ
続いて木古おうみさんですわ〜
木古おうみさんの文体好きですわ〜
不穏な感じがよく出てて、どっちがニラ玉だか違う鶏たまだかわからんけど、内容と文体がひっじょうにマッチしておる
で、今度のお話は、人間を苦しめる正体不明の「怪異」に、その背景をでっち上げて信じ込ませ、葬式なりお祓いなりをして消滅させちまおうっていう『偽葬家の一族』っていう、とっても斬新な設定
しかも本当の家族じゃなくて偽装してるっていうダブルミーニング
もうこの設定だけで白飯三杯いけます
ニラ玉もあるのでさらに二杯
いやニラ玉はなかった
そして怪異の方もちょっぴり古事記、ちょっぴり民俗学と、もしかしてピンポイントでわいに照準合
Posted by ブクログ
出淵恭二にいたのは死んだ祖母と幼い頃に自分を迎えに来ると言ったきりの兄。ひとりぼっちの恭二は怪しさしかないバイトに手を出し、生き埋めにされる。そんな恭二を助けたのは身に覚えのない兄と姉だった。
つねに余裕があり豪快な祖父・六郎、微笑を浮かべる中国籍の祖母・七子、四角四面な元警官の父・四朗、冷たく厳しく冷たい母・五樹、顔色が悪く謎めいた長男・柊一、上から目線で偉そうな長女・三沙、イキがってて反抗的な言動の次男・恭二。最初の平坂家の印象だ。
物語が進み、偽葬というものが分かってくるにつれ、家族の印象は徐々に変わってくる。この性格なのにはこんな背景があるんだと読み手も想像しやすい。1冊目なので1話1