偽葬家の一族

偽葬家の一族

770円 (税込)

3pt

幼い頃に家族バラバラになり、親代わりの祖母とも死に別れた天涯孤独の青年・出淵恭二は、生活に困窮し、山で穴を掘るだけで日当十万円というバイトに参加する。
だが、突風と共に現れた「ナニカ」によって、土中に生き埋めにされてしまう。
酸欠で意識も朦朧とし、死を意識したそのとき――穴の上から恭二を覗く、喪服姿の奇妙な若い男女に助けられる。
全く似ていないが兄妹らしき2人は、なぜか初対面のはずの恭二を「弟」と呼び、強引に彼ら“平阪家”の一族が住まう家へと連れていく。
そこには、恭二の「祖父母」と「父母」だという、全く見知らぬ怪しげな人々が待ち受けていた。

彼らは疑似家族の形をとり、由縁不明の怪異に、偽の由来や物語をつけて葬ることを生業とする集団――偽葬家だった。
恭二は生きるために仕方なく、平阪家の一員、次男として怪異に対峙し、偽葬を行っていくことに。
謎めいた平阪家の人々が抱える過去、そしてラストで明かされる驚愕の秘密とは。

大好評ホラーエンタメ「領怪神犯」シリーズの著者が満を持して贈る、新たな家族と兄弟の物語!

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偽葬家の一族 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公のキャラクターが良い。粗野な感じなのにめちゃめちゃ感受性が高いとかあざといにもほどがある。可愛すぎる。

    0
    2025年07月24日

    Posted by ブクログ

    天涯孤独の青年・恭二は、困窮の末闇バイトに手を出し、山で怪異に生き埋めにされてしまう。
    危ういところを、恭二を弟と呼ぶ男女に助けられるが、霊柩車に乗せられ連れて行かれた屋敷では、異様な喪服姿の集団が待ち受けていた。
    彼らは、正体不明の怪異を家族と物語によって払い弔う「偽葬」を行う者たち。才能を認めら

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    続いて木古おうみさんですわ〜

    木古おうみさんの文体好きですわ〜
    不穏な感じがよく出てて、どっちがニラ玉だか違う鶏たまだかわからんけど、内容と文体がひっじょうにマッチしておる

    で、今度のお話は、人間を苦しめる正体不明の「怪異」に、その背景をでっち上げて信じ込ませ、葬式なりお祓いなりをして消滅させち

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    血の繋がりはなくても(物語として読む分にはだが)家族的な集団というのが好きなので、かなりよかった。恭二と柊一の関係性は言わずもがな最高に癖にぶっ刺さるのだが、個人的には恭二と四朗の関係性が徐々に変化していくところがかなりよかった。あと飯の描写がめちゃめちゃよい。やはり怪異に立ち向かうには飯を食うしか

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    出淵恭二にいたのは死んだ祖母と幼い頃に自分を迎えに来ると言ったきりの兄。ひとりぼっちの恭二は怪しさしかないバイトに手を出し、生き埋めにされる。そんな恭二を助けたのは身に覚えのない兄と姉だった。
    つねに余裕があり豪快な祖父・六郎、微笑を浮かべる中国籍の祖母・七子、四角四面な元警官の父・四朗、冷たく厳し

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    怪しいバイトで生き埋めにされかけたところを助けられ、偽葬を行いながら怪異を沈める偽りの家族の一員になった恭二。自分に与えられた弟の役割を果たしながら、いくつかの怪異の解決に挑む。そこで明かされる脅威の存在。無事に生き残ることは出来るのか。そして生き別れた兄と出会えるのか。

    偽りの兄や偽りの家族の存

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    領怪神犯よりキャラエンタメに振った感じ。さっぱり読めるし展開もわかりやすい。期待した分ちょっと軽すぎというかうまくいきすぎというか物足りなさはあったけど、まあ面白かった。シリーズにはならなさそう。

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    よくあるタイプの魔を祓う短編集。
    通勤電車でちょっと一息物語を楽しむのにちょうどよい長さ。
    よくあるタイプではあるが、魔の祓い方には新しい偽の家族が偽の葬儀を行なって魔を祓うという工夫もちゃんと楽しめるようになっている。

    0
    2025年06月19日

    Posted by ブクログ

    システム上4にしてますが、気持ちは4.5です。

    面白い設定だなと思い読み始めた本でした。
    ほんっとうに面白かった…。最後の一文まで面白かったです。
    平阪一族だけでも結構な人数がいるのにキャラ被りがなく一人一人特徴的で、すぐに人物を覚えることができました。みさちゃん可愛かった。
    夜に読むこともちらほ

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    怪異を騙して祓うための偽家族に怪しい屋敷、何も入っていない棺桶に遺影、移動は霊柩車。とんでもない状況なのにほっこりありおぞましさありで面白かった。

    0
    2025年05月14日

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