作品一覧

  • 剣の修羅 1 異端陰陽師の剣撃譚
    -
    1巻1,430円 (税込)
    現代で殺陣役者としてひとりの老人が鬱々と暮らしていた。 老人が願うは死闘、しかしこの世にその思いを叶える強敵はいない。 手の届かぬ夢に胸を焦がしたまま、老人は病で絶命してしまう。 しかし、目を覚ますと彼は貴族陰陽師の子息になっていた。 ここは最後に出演した、京に跋扈する魑魅魍魎と陰陽師が戦う映画の世界。 自分はその悪役であることを知った老人は、 「己のすべてをかけた死闘」を主人公と交えるべく、剣の修羅となる!
  • 偽葬家の一族
    4.2
    1巻770円 (税込)
    幼い頃に家族バラバラになり、親代わりの祖母とも死に別れた天涯孤独の青年・出淵恭二は、生活に困窮し、山で穴を掘るだけで日当十万円というバイトに参加する。 だが、突風と共に現れた「ナニカ」によって、土中に生き埋めにされてしまう。 酸欠で意識も朦朧とし、死を意識したそのとき――穴の上から恭二を覗く、喪服姿の奇妙な若い男女に助けられる。 全く似ていないが兄妹らしき2人は、なぜか初対面のはずの恭二を「弟」と呼び、強引に彼ら“平阪家”の一族が住まう家へと連れていく。 そこには、恭二の「祖父母」と「父母」だという、全く見知らぬ怪しげな人々が待ち受けていた。 彼らは疑似家族の形をとり、由縁不明の怪異に、偽の由来や物語をつけて葬ることを生業とする集団――偽葬家だった。 恭二は生きるために仕方なく、平阪家の一員、次男として怪異に対峙し、偽葬を行っていくことに。 謎めいた平阪家の人々が抱える過去、そしてラストで明かされる驚愕の秘密とは。 大好評ホラーエンタメ「領怪神犯」シリーズの著者が満を持して贈る、新たな家族と兄弟の物語!

ユーザーレビュー

  • 偽葬家の一族

    Posted by ブクログ

    主人公のキャラクターが良い。粗野な感じなのにめちゃめちゃ感受性が高いとかあざといにもほどがある。可愛すぎる。

    0
    2025年07月24日
  • 偽葬家の一族

    Posted by ブクログ

    天涯孤独の青年・恭二は、困窮の末闇バイトに手を出し、山で怪異に生き埋めにされてしまう。
    危ういところを、恭二を弟と呼ぶ男女に助けられるが、霊柩車に乗せられ連れて行かれた屋敷では、異様な喪服姿の集団が待ち受けていた。
    彼らは、正体不明の怪異を家族と物語によって払い弔う「偽葬」を行う者たち。才能を認められた恭二は、生きるために仕方なく彼らの家族の次男役として怪異に立ち向かうことに……。


    怪異を偽の葬儀で払い弔う「疑葬」を生業とする疑似家族を描いたホラーエンタメ小説です。

    怪異に物語をかぶせて出自を偽装し、弔うという設定が面白い。こういう、基本人間の力が及ばない神や怪異に対して知恵や工夫を凝ら

    0
    2025年07月15日
  • 偽葬家の一族

    Posted by ブクログ

    続いて木古おうみさんですわ〜

    木古おうみさんの文体好きですわ〜
    不穏な感じがよく出てて、どっちがニラ玉だか違う鶏たまだかわからんけど、内容と文体がひっじょうにマッチしておる

    で、今度のお話は、人間を苦しめる正体不明の「怪異」に、その背景をでっち上げて信じ込ませ、葬式なりお祓いなりをして消滅させちまおうっていう『偽葬家の一族』っていう、とっても斬新な設定
    しかも本当の家族じゃなくて偽装してるっていうダブルミーニング
    もうこの設定だけで白飯三杯いけます
    ニラ玉もあるのでさらに二杯
    いやニラ玉はなかった

    そして怪異の方もちょっぴり古事記、ちょっぴり民俗学と、もしかしてピンポイントでわいに照準合

    0
    2025年07月03日
  • 偽葬家の一族

    Posted by ブクログ

    血の繋がりはなくても(物語として読む分にはだが)家族的な集団というのが好きなので、かなりよかった。恭二と柊一の関係性は言わずもがな最高に癖にぶっ刺さるのだが、個人的には恭二と四朗の関係性が徐々に変化していくところがかなりよかった。あと飯の描写がめちゃめちゃよい。やはり怪異に立ち向かうには飯を食うしかない、、、シリーズものになるらしいので今後も楽しみ。

    0
    2025年05月04日
  • 偽葬家の一族

    Posted by ブクログ

    出淵恭二にいたのは死んだ祖母と幼い頃に自分を迎えに来ると言ったきりの兄。ひとりぼっちの恭二は怪しさしかないバイトに手を出し、生き埋めにされる。そんな恭二を助けたのは身に覚えのない兄と姉だった。
    つねに余裕があり豪快な祖父・六郎、微笑を浮かべる中国籍の祖母・七子、四角四面な元警官の父・四朗、冷たく厳しく冷たい母・五樹、顔色が悪く謎めいた長男・柊一、上から目線で偉そうな長女・三沙、イキがってて反抗的な言動の次男・恭二。最初の平坂家の印象だ。
    物語が進み、偽葬というものが分かってくるにつれ、家族の印象は徐々に変わってくる。この性格なのにはこんな背景があるんだと読み手も想像しやすい。1冊目なので1話1

    0
    2025年08月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!