あらすじ
不条理で凄惨な悪夢。地獄の先で小説家と探偵が出会うものとは!?
専業小説家・浅岸真宵。彼女は極度の不眠に悩まされていた。
彼女は『眠りの専門家』として夢食み探偵・壊夜うつつについて聞き、彼のもとを訪ねる。
不思議な探偵は、ある提案をする。
安らかに眠りたいなら、地獄を巡るしかない。そのために自分の助手となること。
真宵は彼の手を取り——地獄巡りが開始された。
文学作品をなぞるがごとき、悪夢の数々。
不条理で歪な地獄の底にて、真宵の見つける真実とは——。
●目次
第零夜 私たちは、夢を織り成す糸のようなものだ 4ページ
第一夜 胡蝶の夢 20ページ
第二夜 胎児よ、胎児よ、何故踊る 78ページ
第三夜 銀河鉄道の夜 148ページ
第四夜 夜のゆめこそまこと 202ページ
第五夜 浅茅が宿 263ページ
終夜 夢十夜 309ページ
浅岸真宵著『夢食み探偵と眠れない小説家』第五巻 最終章より抜粋 322ページ
●著者
綾里 けいし(あやさと けいし)
2009 年、『B.A.D - 繭墨あざかと小田桐勤の怪奇事件簿-』で第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞。同作を『B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』へと改稿・改題し、翌年の2010 年にファミ通文庫よりデビュー。『異世界拷問姫』シリーズ『魔獣調教師ツカイ・J・マクラウドの事件録 獣の王はかく語りき』(KADOKAWA)、『魔女の愛し仔』(星海社)、『偏愛執事の悪魔ルポ』『人喰い鬼の花嫁』(講談社)、『夜獣使い──黒き鏡』(早川書房)、『悪役令嬢について』(小学館)など、著書多数。
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Posted by ブクログ
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ライトノベルとは思えない幻想小説で圧倒された。
小説家の主人公浅岸真宵が眠れなくなった理由を探して、起きているのか眠っているのか分からない世界を行きつ戻りつする。
小説のなかの出来事なのか、それとも現実なのか分からなくなる。
不条理でねっとりとした覚醒できない悪夢の世界が五夜展開される。
短くない各章に『死』のような匂いが散りばめられて世界ってこんなふうに専業作家で特に誰かと関わらなくてもいい職業だとしても辛くて生きている意味みたいなものをずーっと探さないといけないのかとちょっと絶望してしまう気がした。
もうひとりの主人公、探偵のうつつは作家の表裏一体のものなのかどうかとか考えるところ。
不条理に取り込まれそうな筆力高い作品だった。