小説の検索結果
検索のヒント
検索のヒント
■キーワードの変更・再検索
記号を含むキーワードや略称は適切に検索できない場合があります。 略称は正式名称の一部など、異なるキーワードで再検索してみてください。
■ひらがな検索がおすすめ!
ひらがなで入力するとより検索結果に表示されやすくなります。
おすすめ例
まどうし
つまずきやすい例
魔導士
「魔導師」や「魔道士」など、異なる漢字で検索すると結果に表示されない場合があります。
■並び順の変更
人気順や新着順で並び替えると、お探しの作品がより前に表示される場合があります。
■絞り込み検索もおすすめ!
発売状況の「新刊(1ヶ月以内)」にチェックを入れて検索してみてください。
-
幽世までの寄り道 介護施設・灯影庵の謎日誌
どんな姿になっても、もう一度あなたに逢いたい―― あの世へ行く前に叶えたい願いが、灯影庵でいくつもの奇跡を起こす! (あらすじ) 湘南海岸近くに立つ高齢者介護施設「灯影庵(ほかげあん)」。元は病院だったこの施設では、不可思議な出来事が起こる。 施設に現れる座敷童の正体とは? 誰がバスを運転しても、送迎対象ではない特定の家に毎回停車してしまうのはなぜか。 突如、施設の各所から見つかった現金に隠された秘話とは。 強い霊感を持つ介護士・嶺玉(れいぎょく)やよひは、灯影庵の人々に寄り添いながら、数々の謎を解き明かしていく。 5回泣ける! 切なくも温かな連作ミステリー。 (目次) 第一話 座敷童の面会訪問 第二話 常世の手前で、もう一度ありがとう 第三話 まだ、ここにいる 第四話 今日もどこかで札が鳴る 第五話 たどり着けなかった春の下で 【著者について】 亀野・仁(かめの・じん) 1973年、兵庫県西宮市生まれ。1991年に渡米し、大学進学。卒業後も米国に留まり、NYにて映画助監督やCM海外撮影コーディネーター/プロデューサーとして約10年間活動。帰国後は映像制作会社、大手広告代理店勤務を経て、広告映像制作会社を仲間と共同設立、同社取締役。第19回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、『暗黒自治区』で2021年にデビュー。他の著書に『密漁海域 1991根室中間線』『地面師たちの戦争 帯広強奪戦線』(以上、宝島社文庫)、『ブリザード・フラワー』『下請スパイの焦燥』(ハルキ文庫)がある。 -
宇奈月家の人びと
繁華街の雑居ビルの一角にある〈ヘアーサロン宇奈月〉は、銀座のホステス御用達のヘアセットと着付け専門の美容室。店主の宇奈月益美はその道一筋の美容師だ。ある夏の日、宇奈月家の四女・葉月がどうしても子供がほしいと思い詰め、還暦目前の益美にとんでもない相談を持ちかける。一方、ヘアメイクアップ・アーティストの長女・弥生は、専属契約を結んでいた女優の脱税疑惑に巻き込まれ、突然働き口を失ってしまい――。夫亡き後、店を守り続ける美容師と母親を支える五人の子供達の物語。 ※本書は、2018年8月に講談社より刊行された単行本『始まりの家』に加筆修正を行い、改題して文庫化したものです。 -
ロスト・イン・ザ・ターフ
競馬を愛してやまない著者が贈る夢の物語 途絶えさせない、名馬の血筋は――。 直木賞受賞作『少年と犬』の著者最新文庫! 引退間際の崖っぷち競走馬が繋ぐ、愛とロマンの痛快作。 【あらすじ】 亡き兄が遺した競馬バーを営む葵。 ある日競馬場で、芦毛の馬・ウララペツに一目惚れにも似た感情を抱く。しかし、名高い血筋を引くにもかかわらず、戦績の振るわないウララペツは処分されてしまいそうに。葵は、自ら馬主になり、ウララペツを種牡馬にする覚悟を決めるが……。 単行本 2023年10月 文藝春秋刊 文庫版 2026年8月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
虚ろな境界
混沌がうずまく街で、少年は“世界の秘密”に触れる 舞台は架空の世界にあるニホン国のコウベ市。 アメリカをはじめとする多国籍軍の占領を受けたニホン国内では、総理を中心とした一派が独立へ向けた戦いを選択する。 コウベではサンノミヤの組織、竜胆会が薬物事件をきっかけに独立戦争へと参加していく。 竜胆会に育てられた少年、黒崎ジンもまたこの戦いへと身を投じた。 一連の騒動の裏ではある計画が進められつつあった。 偶然にもジンは、その謎に触れることになる。 ●目次 とある研究者の記録 プロローグ 第一章 第一節 暗黒街の冒険 第一章 第二節 爆炎の少女 第一章 第三節 悪魔の子ども 第二章 第一節 裸の王様 第二章 第二節 事件は踊る、されど終わらず エピローグ ●著者 奈良県産の男、高校生時代からアマチュア作家として執筆活動を始める。大学受験期でも書き続け、見事(?)第一志望の大阪大学に落ち、第二志望のK大学に進学。その後、民間企業に就職。夜中の十一時に帰宅後も執筆を続け応募するも二回落選。二十六歳で元々進みたかった研究職へ進むために大学院へ進学。二十八歳で某大学の任期付き講師をしている時に『虚ろな楽園』を書き上げて、応募したところデビューが決まる。今作はマイナビ出版様から出す二作目。 尊敬する作家は伊藤計劃先生、有川浩先生。 今は数学を生業にして執筆活動をしたり、数学を教えたりしている人。多分死ぬまで創作活動を続けるつもりです。 -
名探偵ジェリコ
またも英国より本格ミステリ登場! 再読して「どうしてこれに気づかなかったのか」とあとで膝を叩くことになるのは必至である。自信を持って本格ミステリファンにお薦めしたい作品だ。──千街晶之(解説より) 150年前の惨劇。連続見立て殺人。廃墟と化した館。大胆な手がかりと伏線。 まるで新本格ミステリのような謎解きの愉悦。 イギリスのミステリ通が選ぶFingerprint賞受賞作。ほか2つの英国ミステリ・フェスで最優秀作品賞候補に。ホロヴィッツ、クレイヴン、タートン、ハレットら英国ネオ本格ミステリの系譜に新たに名を連ねたウィリアム・ハッセー。そのアクロバットをご覧あれ。 刑事として抜群の推理力で知られたジェリコは、容疑者とのトラブルで職を失い、無為な日々を送っていた。そんな彼に奇妙な歴史家から依頼が届く。150年前に起きた旅芸人一座の溺死事件に見立てた連続殺人が進行中であり、その真相を調べてほしいというのだ。ジェリコは刑事時代のメンターからの叱咤激励を受けながら、この怪事件に挑むが…… 何もかもが奇妙で、グロテスクで、人工的な事件。その狙いは何か? そして犯人は? イギリス本格ミステリの新シリーズ第一作。 -
星の集う場所
普通のサラリーマンが、南極に挑む! 重機メーカーに勤務する植野は、ある日、会社から南極観測隊への派遣を打診される。 一歩間違えれば死にかねない極地の過酷な環境を知り、一度は断ろうとする植野。しかし、南極で隕石を研究していた片瀬に一目惚れし、自分でもわけがわからないまま打診を承諾してしまう。 その後、数々の訓練を経て南極に向かう植野だったが、砕氷船で同室になった研究者の志村から「今年の調査計画には、何か裏がある」と聞かされる。 やがてその裏には、5年前、南極での隕石探査中に行方不明となった片瀬の婚約者・三島が関係していることが明らかになり――。 「日本ドラフト文学賞」発、絶賛のデビュー作。“普通”のサラリーマンが極地に挑み“隕石”を追う、新感覚・冒険ドラマ! -
天空遊園地まほろば
ようこそ、天空遊園地 まほろばへ。 わたくし当園の案内人、シチカと申します。 ここは、もう二度と会えない、あなたの大切な人と「再会」できる場所。 入園される際に、一つご注意を。 当園では泣くことが禁止されております。 もし泣くと、あなたの大切なものが失われます。 くれぐれもお気をつけください……。 大好きだった父親の死後、母親と折り合いの悪い少女。 出産を控えて、辛い別れをした元恋人に会いたいと願う女性。 軽蔑していた父親にどうしても聞きたいことのあるエリートビジネスパーソン。 決別した元相方と会いたい女性お笑い芸人。 戦死した兄との約束が忘れられない90代の男性。 大切な存在との「再会」を通し、残された人々が自分の心と向き合い、未来へ歩み出す姿を描く、胸を震わせる5つのやさしい物語。 -
生きとし生ける音【電子特典付き】
漫才やコントで唯一無二の世界観を作り出してきた 人気お笑い芸人、男性ブランコ・平井まさあきが初の小説の執筆に挑戦! 「そよそよ」や「こぽこぽ」、「ほろっ」など『音』を表現する言葉「オノマトペ(擬態語・擬声語)」をテーマに書かれた短編小説集。 平井まさあきが贈る、優しさと驚きに満ちた13編の物語。 突如主人公の部屋に現れたバスケットボールサイズの黒い球体。空間に浮き上がった不思議なその物体は、よく観察してみるとそよそよと“吸引”をし続けていて――。(「そよそよ」より) 大きな空のキャンバスに夜空を描く仕事をする「夜塗師(やとし)」。彼は、誰にも知られず、同じ夜を20年以上描き続けていた。ある日、父を亡くしたばかりの気の強い少女と出会い、お互いの孤独を癒していく。その先に見えた景色とは。(「ツー」より) ※電子書籍特典として著者の直筆メッセージ画像を収録しています。 -
空と海のラプソディ――能登~七尾
七尾市(石川県)在住の作詞家、ヴォーカリストとして、2012年、58歳という異例の年齢で『能登の一夜星』のCDデビュー。以降、県内、全国はもとより、中国、台湾、チェンマイなど海外でも活躍の場を広げ、テレサテンのカバーを歌い人気を博す。こうして人生の終盤を、唄を交えて地域のために貢献をしていた最中、直腸がんと診断され、肝臓と肺への転移、ステージ4、そして余命宣告を受けた著者。しかし、がん細胞を憎むのではなく、自らの身体から生まれ、魂の成長のために悪役を演じている存在として受け止めた。死への不安や恐怖を抱えるなかで、著者が始めたのが早朝の七尾湾(能登半島)へのウォーキングだった。毎朝見あげる空と北陸の海、朝陽の輝きと変幻自在な雲、そして港の哀愁……。自然の波動に身と心は研ぎ澄まされ、癒され、生命が、死へのカウントダウンとともに輝き出す。その、一期一会の出会いを著者は、カメラのシヤッターを押しつつ、心のステージに舞い降りる言の葉を書き留めた。本書は、限りある命を一日一日を悔いなく生きることの尊さと歓び、無償の愛のすばらしさを、北陸の空と海の写真と、無垢の心から織りなされたポエムで、人生の答えを問い掛ける。本書には、死を間近に控えた著者の稀に見る覚悟に応えた魂の輝きが煌めいている。フルカラー。 -
無音 忌み語を紡ぐ町
那月がD県十櫃町に帰ってくるのは、14年ぶりのことだった。電車から降りた瞬間、背がひやりとした。この町には忌み語が多い。たがい違い、アカンボ、くっつく・・・・・・そしてタカシマサキ。那月が中学時代の同級生の名、鷹島咲も忌み語のひとつだった。彼女の死を皮切りに原因不明の自殺が続いた事実と、その葬儀で聞いたおかしな声を今でも忘れられない。「ひーい」・・・・・・この世のものとは思えない、その声を。いちばんの気がかりは再婚相手の名字になり、娘の名前が「タカシマサキ」になったことだ。忌み語なんて迷信。そう思おうとしても、あの声が今でも聞こえてくる。「ひーい」・・・・・・。 娘の異様な言動が増え、いつしか笑顔が消えた。夫の不在、母の呪詛、元夫のモラハラの記憶、どんどん大きくなるお腹・・・・・・この町は私を追い詰める。「ひーい」・・・・・・。 呪いは、暴走する――。 【著者プロフィール】 櫛木理宇(くしき・りう) 1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を、 同年、『赤と白』で第25回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著作に依存症シリーズ、『死刑にいたる病』『氷の致死量』『虜囚の犬』『鵜頭川村事件』『少年籠城』『死蝋の匣』『ふたり腐れ』『七月の鋭利な破片』『鬼門の村』『氷河期のゴミ』など多数。 -
記憶とツリーハウス
台湾版スタンド・バイ・ミーの誕生! 少年たちは親に逆らい 自由を求める旅に出た―― 台湾版「スタンド・バイ・ミー」の誕生! 「記憶とはこんなに不完全で、暗号のように時間をかけて解読するしかないのだ」 故・天野健太郎氏絶賛! 【あらすじ】 僕の人生最初の記憶は、3歳で神棚の前に跪かされ、百元札を盗んだ咎で両親と祖母から叱責されているものだ。でも、この記憶は本物だろうか……? 台湾のとある都会の片隅、夜市と花街で名を馳せる猥雑な下町で、僕ら3人――僕、翊亞(イーヤー)、阿煌(アーホァン)は育った。12歳の夏休み、僕らは廃屋の敷地にそびえるマンゴーの樹にツリーハウスを造り、大人たちが禁じた境界線の向こうを眺めながら、この街から脱出する秘密の計画を立てた。 時が経ち、暗号学を教える大学教授の職を失い、幼い娘の世話に専念する僕の元に、ピアニストとして名声を得ていた翊亞の訃報が届く。「こんな日が来るのを俺はとっくに知ってた」阿煌の言葉をきっかけに、僕は暗号を解くように、過去の記憶を手繰り始める――。 -
機龍警察
特捜部を待ち受ける、予想もしない凄絶なる結末。待望のシリーズ長篇第7作 対馬海峡沖で不審船のコンテナから発見された夥しい死体は、手足を切り落とした子供の神経を機甲兵装に直接接続して兵器化するという、非道な人身売買に繋がっていた。捜査を続ける特捜部の眼前に浮かびあがる、城州グループと馮コーポレーションの狙いとは? -
ふくふく書房でお夜食を
元料理人の書店主が贈る心あたたまる物語。 古びた商店街にある小さな書店「ふくふく書房」。店を切り盛りするのは元料理人の夏郎とその娘の成、そして看板犬のフクコと猫の大福だ。書店の営業時間は夜八時までだが、閉店後ごくごくたまに、店前に灯りがつき食欲をそそるいい香りが漂い始める――。 同棲中の婚約者の浮気現場を目撃してしまった女性に、女手ひとつで育てあげた娘が巣立ち寂しさを覚える母親。 困りごとを抱える人々が訪れるのは、書店兼食事処という夜の小さな休憩場所。寡黙な店主が作る夜食と娘が作るデザートが、疲れた心を癒やし、明日への元気をくれる。心あたたまる感動の物語。 -
山に抱かれた家
海から山へ。大人気シリーズ新章開幕! 田舎暮らしの夢を叶えた父が遺してくれた「海が見える家」で暮らす文哉。旅の途中で山間にある畑付きの空き家を偶然見つけ、つき合いはじめた凪子と内覧に出かける。そこは野菜作りの師匠であった今は亡き幸吉の親友、猟師の市蔵の故郷だった。しかし文哉にとっては縁もゆかりもない土地で、限界集落でもある。それでも運命を感じた文哉は空き家を買い、古い家屋や長年休耕地だった畑に手を入れながらひとりで暮らしはじめる。自分で選んだ、さらなる田舎において、文哉の望む自給自足的な暮らしは果たして実現できるのか? ベストセラー「海が見える家」シリーズの新たな章がスタートする! -
神無島のウラ
教師も子どもも取り残さない令和のケア小説。 関東で小学校の教員をしていた槙屋深津は、二十年ぶりに故郷の神無島へ帰った。三年に満たない結婚生活にピリオドを打ち、島の小・中学校の臨時教諭になるためだった。神無島は、週に二便しかないフェリーで鹿児島港から約十二時間、外周十五キロほどの鹿児島県の離島だ。 学校の教師や子どもたち、島の人たちは深津の帰郷を歓迎するが、小学四年生の宇良という男の子だけ現れなかった。人の善悪を見抜き、どちらかわからないうちは、姿を見せないという。自分はどんなふうに見られているのだろうか。深津は悪寒を覚える。島を離れた十二歳の自分の姿が蘇る──。 地元の子どもだけでなく、不登校や親の虐待など家庭の事情で「島留学」をする子どもたちも通う全校生徒十二名の学校。厳しくも豊かな自然と、子どもを守ると言い伝えられる島の神・ウラに見守られながら成長する子どもたちと、家庭の事情やトラウマを抱えた大人たちの心の解放を描く。 解説は、小説家の真下みことさん。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『神無島のウラ』 の文庫版となります。 -
野生の暗き岸辺
エドガー賞最終候補の傑作文芸ミステリー! 水没が迫る亜南極の孤島に棲む一家。 その島に、謎の女性が打ち上げられた―― リース・ウィザースプーンのブッククラブ選出 タイム誌が選ぶ2025年の必読書 2026年エドガー賞最終候補作! 目も眩むほど美しく荒々しい自然と、 世界が消え去る間際の激しい愛。 豪州発、世界が愛した傑作文芸ミステリー。 気候変動の激化する近未来、タスマニアと南極の中間地点に位置するシーアウォーター島。ここには地球の滅亡に備え、世界中の種子を保管した貯蔵庫が設置され、生物学者や植物学者が滞在し、種を保護し、研究に従事していた。しかし環境は急速に悪化、海面が上昇し、島は海に沈みつつあった――研究者たちが島を去ることを余儀なくされ、父親ドミニクと3人の子どもたちのソルト一家、数人の研究者たちだけが島にとどまり、最後の船が迎えにくるのを待っていた。そんなある日、激しい嵐のあとで一人の女性が島の海岸に打ち上げられた。この女性は一体だれなのか。謎の女性ローワンがソルト一家の秘密を暴くとき、押し込められていた過去が動き出す―― -
春、出逢い
正反対のふたりが目指す、三十一文字に賭ける夏。 「私はあんたなんてすぐに追い抜いてやるから」 ライバル心、淡い恋、熱い友情ーー青春ぜんぶ短歌に込めて。 『春、出逢い』につらなる、みずみずしくて王道の部活小説! 中学から文芸部で、ずっと短歌甲子園に憧れてきた東雲菜海。短歌への熱意には絶対の自信を持っていた。いっぽう、自分の好きなようにずっと一人で短歌を作っていたという、天真爛漫な神安海禾。そんな二人が、星澤高校文芸部で一緒に戦うことになる。かけがえのない日々を一秒もあまさず短歌に詠みあげる、彼女たちだけの青春。 物語を彩る、宮田愛萌さんによるオリジナル短歌を約六十首収録した、著者入魂のシリーズ第二弾! カワセミは飛ぶ一羽でもまっすぐに 人は一人でまっすぐ飛べない -
ぬひんさまの塔
成功の象徴として都心のタワマンに住むことに憧れていた独身30歳の清那。格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入し入居するがマンションの総会に出席すると、理事は高層階住人のみで、管理組合規約にない奇妙なルールの遵守を言い渡される。リフォーム禁止、来客禁止、勝手な売買禁止などに加えて、聞いたことのない神を祀った祠の管理まで。とんでもない物件を買ってしまったと後悔する彼女だが、しだいにマンションでは夜中に下駄の音が廊下に響き渡り、さらには〈何か〉につけられている気配が――。「今、自分は本物の〈因習〉が生まれる瞬間に立ち会っているのかもしれない。都心のタワーマンションの中で」 -
掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群
地下鉄の廃駅構内で発見された凄惨な焼死体。容疑者は、十年前の連続殺人事件に関わった男だった―― 中国本格社会派ミステリ界の雄・呼延雲、待望の初邦訳! 北京の西郊で女性を狙った連続殺人事件が発生。警察も手をこまねくなか、学生だった呼延雲の推理により周立平という高校生が容疑者として浮上する。しかし呼延雲の友人で警官大学に在籍の林香茗が彼を庇ったため、1件の罪にしか問われなかった。事件から10年後、掃鼠嶺という廃駅付近で四体の焼死体が見つかる。容疑者として名前があがったのが、すでに出所していた周立平だった。一度逃した「連続殺人鬼」との再会に、警察は立件に執念を燃やし、ついには逮捕にこぎつけた。しかし事件は、呼延雲と周立平に恨みを抱く元刑事の李志勇らの調べによって、思わぬ方向に転がっていく。 【中国の大手レビューサイト豆瓣 2020年度「推理・懸疑」部門第2位】 ○ ときわ書房・宇田川/ なすべきことを見失った警察の捜査に対する、名探偵の痛烈なカウンターが導き出す真相のやるせなさ! ラストシーン、読者の誰もがこの忘れがたき犯人に、登場人物のひとりと同じ言葉を掛けたくなるはずだ。 -
月刊 ココア共和国 2026年8月号
皆さんからの投稿詩がメインディッシュ。詩壇の最前線にいるゲストも登場。素敵な詩をたっぷり楽しめます。 毎月読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいます。8月号は2025年度に寄せられた投稿作品から選考した第11回YS賞、第6回秋吉久美子賞、第6回いがらしみきお賞の受賞特集号となり、増ページで発行です。受賞者3名の発表と受賞第1作、秋亜綺羅、秋吉久美子、いがらしみきお、齋藤貢による選考過程を掲載。さらに投稿詩傑作集65名の詩人が登場します。詩は楽しくて深いものだと感じてもらえる編集に努めています。 【目次】 今月の1行 - 石原 実 ◯招待詩 渋谷縷々子 木崎善夫 能美政通 伊藤テル ◯2025年度 3賞特集 《第11回YS賞 受賞者》むきむきあかちゃん 「デモテープ」受賞対象優秀作品1 「おかえりなさいわれらが星へ」受賞対象優秀作品2 「夢想」受賞対象優秀作品3 *秋亜綺羅 - 壮大な実験としての詩 むきむきあかちゃん「ごめんね」(受賞第1作)「ありがとう」(受賞の言葉) 《第6回秋吉久美子賞 受賞者》まだらめ三保 「物語になった人」受賞対象優秀作品1 「っぽいの時代」受賞対象優秀作品2 「もったいない」受賞対象優秀作品3 *秋吉久美子 - 詩評 *齋藤 貢 - やさしい言葉で書く。 まだらめ三保「浮遊物」(受賞第1作)「詩と暮らす」(受賞の言葉) 《第6回いがらしみきお賞 受賞者》田村全子 「緩衝材プチプチ」受賞対象優秀作品1 「なにげある思い」受賞対象優秀作品2 「気晴らし」受賞対象優秀作品3 いがらしみきお - 選考講評 田村全子「チーターは駆ける」(受賞第1作)「詩人になりたい PARTⅡ」(受賞の言葉) 他 【著者】 秋亜綺羅 1951年生。詩人。宮城県仙台市在住。詩集『海!ひっくり返れ!おきあがりこぼし!』『透明海岸から鳥の島まで』『ひよこの空想力飛行ゲーム』『十二歳の少年は十七歳になった』。詩の絵本『ひらめきと、ときめきと。』(柏木美奈子共著)。エッセイ集『言葉で世界を裏返せ!』。第22回丸山豊記念現代詩賞受賞。「ココア共和国」 主宰。YS賞選考委員。 秋吉久美子 1954年生。俳優、歌手、詩人。静岡県富士宮市出身。徳島県日和佐町(現・美波町)、福島県いわき市育ち。『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。映画、TVで活躍中。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。秋吉久美子賞選考委員。 いがらしみきお 1955年生。漫画家。宮城県出身。1979年に雑誌『エロジェニカ』に投稿した「80,その状況」で漫画家デビュー。その後、4コマ漫画『ネ暗トピア』が大ブレイク。『あんたが悪いっ』で日本漫画家協会優秀賞、『ぼのぼの』で講談社漫画賞、『忍ペンまん丸』で小学館漫画賞など受賞多数。『BUGが出る』『かむろば村へ』『I』など人気作多数。いがらしみきお賞選考委員。 齋藤 貢 1954年生。詩人。福島県在住。 詩集に『奇妙な容器』(詩学社・1987)、『夕焼け売り』(思潮社・2018)、『遠い春』(思潮社・2024)など多数。 第40回福島県文学賞、第37回現代詩人賞など受賞。 -
メディカルトイレ
禁煙に揺れるジャンクフード会社に逆スモークハラスメントの風が吹き荒れた。加熱式と電子タバコ派は屋内喫煙所にとどまり、昔ながらの紙巻きタバコ愛煙派は屋外に追いやられた。そんな中、メディカルトイレのレッドランプが灯る。メーカーは早期発見と謳っていたが、それは糖尿病に限ってのことであり、小便からの癌検知はもう手遅れを意味する。 最新医療トイレとセックス、癌とワイン、スイーツと禁煙、懲りない男女とメディカルトイレが織りなす、甘く生臭い人間模様の短編集 ※本作は八坂堂蓮の個人誌作品の電子書籍版となります。【128ページ】 -
三陸怪談
青森・岩手・宮城 海沿いの町に伝わる不思議な話 「東北の海には、視てはいけないモノがいる。だから、この本はとても怖い」 黒木あるじ 「土地と人が絡み合う、いま、ここを生きるおばけのランドスケープ」 蛙坂須美 東北地方の太平洋沿岸、無数の小さな半島と入り江が並ぶリアス式海岸で名高い三陸海岸沿いの町々で、地元の怪談作家が蒐集した怖くて不思議な話! ・訪れる宿泊客が体験した怪奇現象の数々「三陸宿譚」 ・松島のとある橋に現れる家族の幽霊「君の名は」 ・牡鹿コバルトラインを走行中に迷い込んだ恐ろしい異界「明け方のドライブ」 ・南三陸町の離島に伝わる禁忌と恐ろしい祟り「葉一枚、石一つ」 ・殺人事件が起きた事故物件で起きた悍ましい出来事「言い出せない」 ・傷つける者に報いをもたらす大船渡の猫「ウエッ」 ・釜石・遠野の境であらわれたこの世ならざる者たち「旧仙人峠の怪」 ・彼岸の光景か、今わの際に見た大海原に浮かぶ不可思議な世界「寄港」 ・怪異に水面へ引きずり込まれる山田町の海「二度あることは三度ある」 ・怪が息づき禁忌の奇習が残る家の話「■■の■■家の『決まりごと』」 ――ほか、著者と怪談との出遭いを追体験する「採話ノオト」も随所に収録。 透き通る三陸の海にはこの世ならざる者が蠢いている…。 -
TikTokで集めた怖い話 ~心霊・ヒトコワ・不思議・都市伝説~
TkTokで話題沸騰中! 「怖い話凸待ち配信」で集めた5000話以上から厳選 「怪談は語る場所をTikTokへ移した。それでも、本当に怖い話だけは語り継がれていく」 呪物コレクター・田中俊行 TikTokで大人気!「怖い話凸待ち配信」を毎日配信している富田安洋のもとに集まった5000話以上の恐怖から選りすぐった、リスナーの超怖くて不思議な体験談! ・店に出る幽霊の恐ろしい姿「赤いレインコートの女」 ・山道を走行中にとり憑くおばあさん「峠の老婆」 ・違う時空に繋がる横穴「明和という年号」 ・子どものころ秘密基地で見た戦慄の光景「トラウマ」 ・山奥で迷い込んだ沼に佇む異様な男「時空のおっさん」 ・夫の死後に判明した正体とは…「私の夫」など収録 読んだ人からハマる!中毒者続出! -
鉱物怪談
キラリ、怪石。 その美しさは、地の底からの誘い—— 拾ってはいけない 魅入られてはいけない 地球《ほし》が紡いだ呪い、石たちの怖い話! 奇岩から天然石、鉱物、隕石に至るまで石に纏わる怪異を蒐集した取材録。 記念写真に写り込んだ白い石のオブジェとそれを抱く黒い腕。 そんなものが存在した記憶はないのだが…「悪魔の石」(吉田悠軌) 琉球王朝の地頭御殿の跡地にある黒い奇岩。触ると祟る霊石(ビジュル)だと言うが…「うるまの霊石」(吉田悠軌) 猟師が仕留めたヤマドリの上にあった欠けた蛍石。持ち帰った日から異変が…「片割れ」 蚤の市で手に入れたカメオ。フレームの金をバーナーで熔かした瞬間、叫び声が…「アナンダの行方」 川底で拾った美しい水入り瑪瑙。だが不幸が続発して…「大和川の瑪瑙」 祖母の桐箪笥に仕舞われていた葡萄状の緑石。触ると肉球のように柔らかで…「葡萄石」 他、結晶たちが引き起こす怪、禍々しく光る全30話収録! *本書に収録された鉱物たち 玄武岩 花崗岩 瑪瑙 隕石 蛍石 桜石 金 水晶 煙水晶 モリオン(黒水晶) アメジスト(紫水晶) トパーズ ペリドット(かんらん石) ポウナム(翡翠) ガーネット(柘榴石) プレナイト(葡萄石) ……ほか -
恐怖箱 化野百物語
鳥居の上の置き石を落とすと神隠しに遭うという神社で… 「どや! 何も起きひんで!」 石をはたき落としガッツポーズを取った学生はその直後―― 「置き石」加藤 一 より 六人の怪談ハンターが全国で蒐集した最恐怪異百話! 「私、何か憑いてる?」「お祓いの方法教えて」。 時にそんな無理なお願いをされながらも、お馴染み6人の怪談作家が全国で蒐集した戦慄恐怖譚! 日常に続く怪異、彼女の行ったおまじないの効果は…「生兵法」。 墓参りの道中見かけたおばさんはいる場所がおかしくて…「満面の笑み」。 点滴を交換しながら同じことを訊ねてくる謎の看護師は…「入院中の出来事」。 取り壊された隣の屋敷の庭には冬なのに春の草花が芽吹いており…「春落つ庭」。 神棚の御札を引き裂いた祖母を襲う異変…「午年の午の月」。 参列者の視線が集中するのは花嫁の隣に立つ数日前に亡くなったはずの…「結婚式の幻」。 心に響く現代の百物語! -
戸神重明怪談傑作選 魔多の鬼界に
怖い話、ふしぎな話 群馬の怪人が遺した美しき標本箱 群馬県を代表する作家として、郷土の怪異譚の蒐集・継承に尽力、生涯を通じてこの世の怪と不思議を追い求めた故・戸神重明氏の怪談傑作選。 離れた場所にいる夫婦を同時に襲う怪蛇…「帰郷の夜」 大猿の生首を載せた丸太を立てた家。生首の吐く血を浴びてしまった男は…「イエティの首」 父親が自作した土偶のレプリカ。だが、土偶と家族の身体が不気味に連動しはじめて…「ハート形土偶」 前橋市にあった曰くつきの独身寮。関係者が次々と精神を病んだ原因は…「三十年の孤独」 国鉄桐生駅近くの森に怪獣『マタンゴ』が出る噂。探検に行った少年らが見たものは…「マタンゴの森」他、2011−2025年に発表された全著作の中から後世に語り継ぐべき名作、 そして未発表の遺作「滅びしものたちの音を聴け」を収録した決定版。 昨今「怖い話や嫌な話でなければ怪談として認めない」という趣旨の御意見を伺うことが多い。 しかし私は、怖い話や嫌な話ももちろん好きなのだが、不思議な話や奇妙な味のある話、笑える話や泣かせる話も好きである。とりわけ書きたいのは、美しい怪談だ。 また、私は怪談屋であるのと同時に虫屋でもあるので、美麗で多種多様な昆虫を集めた標本箱よろしく、さまざまなタイプの怪談を「これでもか!」と並べた本にしたいと望みながら執筆してきた。 こうして全話を見渡すと、美麗か否かの判定は読者の皆様に委ねるとして、多種多様な怪談の〈標本〉をそろえる目標は叶ったと思う。 ——「怪談標本箱 生霊ノ左」より -
蝶の刻印 ~少年探偵団外伝~
雪降る山荘、毒草の温室、怪人二十面相の影――。 美しい蝶が舞うなか、二人の少年探偵が対峙する。 名探偵・明智小五郎の助手、小林芳雄をめぐり、ひとりの少年が「別人」へと作り替えられていく。楽園のような温室に隠されたのは、不老の力を秘める謎の植物。その争奪戦の裏で、偽物と本物、罪と救済、記憶と肉体の境界が静かに崩れていく。二十面相の山荘に雇われた女中・笙子、そして明智の助手・マユミ——ふたりの女性の視線が交差するとき、少年の孤独な来し方と、人間の業の深さが露わになる。江戸川乱歩の「少年探偵団」世界を下敷きに、妖しくも哀切な視点で描く外伝ミステリ。 著者プロフィール 大阪府出身。京都女子大学文学部卒業。2009年、住田忠久編著『明智小五郎読本』(長崎出版)に、柚木まい名義で短編小説「磔刑の調べ」を発表。本作は、二作目の乱歩オマージュ小説。 -
千代ちゃんとBobとマヤ
ふらりと歩けば、人生は思わぬ場所へ連れていく。 ロサンゼルスで気ままに暮らすマヤは、ラスベガス行きのバスで94歳の千代ちゃんと出会う。 威勢よく笑い、賭け、語り、人生を丸ごと楽しむ千代ちゃん。その縁に導かれるように、マヤは物静かな庭師・Bobと結婚する。 カリフォルニアの空、海、旅先の街、そして日本への里帰り――。 老いも別れも、悔いも愛も抱きしめながら、三人はそれぞれの人生をゆったりと歩いていく。異国で出会った人々が教えてくれる、自由で、可笑しくて、少し切ない人生の物語。 著者プロフィール 行き先のわからない電車にとび乗った10代。乗ったり降りたりを幾度も繰り返しているうちに、少女は(ふらり)という名の新人種になっていた。焦らず、欲張らず、ありのままの自然体で~ふらり~と生きてきた。 長年にわたる電車の旅は、幻の舞台のようにみじかい。 生きていれば、難解なゲームに挑戦しなければならない日もあれば、楽しい遊びに、どはまりした日もあったりして、地球は様々な愉快さに溢れているけれど、それらは、それを求めた者だけが知っている。 -
少年トモと失われたサンクローサの伝説
怖くても進む。その一歩が、世界を変える。 トモは決して特別な英雄ではなかった。怖がりで、迷い、父に守られてばかりの少年だった。けれど、苦しむ誰かに手を伸ばし、見えない光を信じ続けた時、彼の旅は世界の運命を動かし始める。水と光を失った大地に奇跡を取り戻す、少年の成長と再生のファンタジー。 著者プロフィール ソラチ 岡山県北部の田舎町に生まれ、自然と共に育ちました。 一卵性双生児として生を受け、命の不思議に向き合い続けてきた人生と、別れと出会いの記憶から、この物語は生まれています。石は友達。「トモ」という名前に宿る〝友″という響きは、私の子供達への祈りそのものです。サンクローサの森が、読者の皆様にとって、友のように寄り添う光になりますように。 -
代々木怪談
本書は小説投稿サイト「ノベルアップ+」(https://novelup.plus/)にて2022年と2023年に開催された「夏の夜の怪談コンテスト」「夏の夜の怪談コンテスト 2023」の優秀作品を収録したホビージャパン初の怪談アンソロジーです。 生々しい実話系怪談から幻想的な創作怪談まで、多彩な“怖さ”を味わえる17篇に加え、2023年の怪談コンテストの審査員であり、本書の監修も務める人気怪談師、夜馬裕(やまゆう)氏による書き下ろし怪談1篇も収録。 ときに怪異に震え、ときに人が持つ心の闇に戦慄する、夏の夜にふさわしい18篇の怪談を心ゆくまでお楽しみください。 -
ヒポクラテスの涙
命を救う現場に、闇は潜んでいた。 病に向き合うとは何か。医師であるとは何か。 救急再建に挑む幸田正太郎の前に立ちはだかるのは、 先進医療の名のもとに隠された病院の歪んだ実態だった。 患者を救うはずの医療が、いつしか別の論理に絡め取られていく―― 理想と現実を鋭く抉る、社会派医療小説 延命治療をめぐる騒動を機に前職を去った救急医・幸田正太郎は、 旧友に請われて関東臨海病院の副院長に就任する。 託されたのは、立ち遅れていた救急部門の再建。 地域医療の立て直しに奔走するなか、彼は腫瘍内科で相次ぐ患者の急変と、 先進医療を推し進める院内の不可解な動きに気づく。 新天地で託された使命の先に、正太郎を待っていたものとは―― -
海を吸う/庭に接ぐ
第60回文藝賞〈短篇部門〉優秀作! 体中に開いた穴に液体が溜まっていく少女、〈森〉に侵食された父と娘……破格の才能が紡ぎあげる耽美と汚穢の世界。柴崎友香・松田青子・朝宮運河 驚嘆! 「身体の感覚と心の内とを具体的な手触りや光景が直接感じられるような言葉で書かれ、 それを追い求めていく力のある書き手」 柴崎友香(選考委員) 「“目覚め”る前の、八方塞がりで終わりのない感情や自らの体への絶望がテンションを 下げることなくラストまで到達している」 松田青子(選考委員) 「登場人物の肉体は傷つき、溶解して、得体の知れない何かにメタモルフォーゼする。その過程は息を呑むほどおぞましく、それでいて蠱惑的だ」 朝宮運河(怪奇幻想書評家) 『海を吸う』 体中に穴が開き、液体が溜まっていくひより。いっくんは「穴の底を貫く」よう言い、母は「筒になりなさい」と言う。独特の重さと湿り気に満ちた世界に読み手を引きずり込む、圧巻の文藝賞〈短篇部門〉優秀作。 『庭に接ぐ』 「ここから先は森だよ」「ここは庭の終わりで森の始まりだから」「森に入ってはいけない」。森へ続く〈庭〉のある家で暮らす父と娘。ある日、森から戻ってきた父は正気を失っていた――二人きり閉ざされた箱庭を何かが侵食する。濃密な悪夢の気配に吞まれる受賞第一作。 全国書店員、震撼 そんなつもりではなかった。この物語に気軽に土足で踏み入ってしまった事を悔やんでしまう。著者が育み堕とした独自の聖域じみた世界に、足跡を残してしまったかもしれないことが本当に。 幻想的かつ不気味な雰囲気を持つ作品のなかでも、自身の想像の箱を押し広げる力が飛び抜けて強いと思わされた! ――豊永大(紀伊國屋書店グランフロント大阪店) どろっとしたナニカの表現が、文字だけなのに触ってしまったのかと思うくらいに巧みで、読みながらナニカを触ってしまったのかと錯覚した。 ――中沢雅(くまざわ書店西新井店) 強く「身体」がある。 身体から出るものへの感覚が研ぎ澄まされていて、暴力的なまでのにおいと液体。 吸われる。接がれる。曖昧になっても残る強烈な身体感覚。 ゾクゾクとしてどこかに連れ去られそうになった。 ――海老原眞紀(リブロ福生店) 気持ち悪い、でも目が、意識が逸らせない、見届けなければならないという気持ちがどこから来るのか分からないままにページを捲っていました。 ――迫彩子(蔦屋書店熊本三年坂) 他者の言葉や世界の重さが、静かに侵入してくる。 独特の湿り気を帯びた文体は、読む者の感覚をじわりと叩き起こし、曖昧だった内面と外界の境界をあらわにする。 いったい何を意味しているのかと考えるうちに、未知の世界観へと深く引き込まれ、気づけば何度もページをめくっている。 ぞくりとする読書体験。癖になる一作だ。 ――新井沙佑里(紀伊國屋書店 新宿本店) 甘美でしなやかなこの物語を咀嚼する幸福にしばらく浸っていたかった。 ――山本亮(大盛堂書店) -
チルド
時間が過ぎるのを待つように日々をやり過ごす都築は、ある日バイト先の店でおかしな姿の客がいることに気付く。 彼女には客の全身が本のシュリンクのようにパックされて見える。 それ以降、都築はそんな姿の人間を時折見かけるようになった。 様々な人間との交流や街で見かける光景で、都築は「あのパッケージされた姿はなにかの予兆だ」と確信していく。 虚無の日々の中、パッケージ人間を見かけることに少し楽しみを覚える都築。徐々に自身もそっち側になりつつあることに気づかないまま……。 ベルリン国際映画祭国際批評家連盟(FIPRESCI)賞受賞ホラーのもう一つの物語。 -
藤原定家全歌集
日本和歌史の最高峰 最新の研究を踏まえ4260首を網羅。 泰斗の校訂による決定版! 『小倉百人一首』の選者としても有名な藤原定家自作の和歌四千六百余首を収録。上巻には私家集『拾遺愚草』を収め、全歌に現代語訳と注を付す。 === こまとめて袖うちはらふかげもなし佐野のわたりの雪の夕暮―。『新古今和歌集』『百人一首』の撰者でもあり、日本和歌史上に聳立する不世出の歌人・藤原定家の自作歌は、現在知られている限り約4260首にのぼる。上巻には『拾遺愚草』正篇の全歌2791首を収録、すべてに現代語訳を付す。中世文学研究の泰斗による校訂を行い、和歌に関心のある読者のみならず、学術的利用にも資するよう編纂された決定版。 【目次】 拾遺愚草 上(初学百首 二見浦百首 ほか) 拾遺愚草 中(韻歌百廿八首和歌 仁和寺宮五十首 ほか) 拾遺愚草 下(春 夏 ほか) 雑(旅 述懐 ほか) -
現代ユウモア全集 21巻 『ユーモア突進』 東健而
43歳で亡くなった早すぎた作家・東健而、生前唯一の作品集。ハイカラで洗練された都会的ユーモア作品全14篇を収録。 僅か43歳で亡くなり、今巻が唯一の作品集である東健而は、映画史では、無声映画からトーキー映画への過渡期の重要な人物として、また、翻訳史や児童文学史でもジョン・ウェブスターの「足ながおじさん」の初訳者として、それぞれ名前が残っているが、作家としては完全に埋もれている。企業の広告部や出版社勤務、松竹キネマ合名会社の外国部長を経験し、「東健而」以外にも「森田みね子」、「愚教師」のペンネームを使い、一人で三人の作家として活動した。 本巻は生前唯一の作品集で翻訳、小説、随筆、放送原稿が、バランスよく収められている。 前半は、「チビ監督の復讐」「和製アドルフ・マンジュー」の翻案ユーモア小説中心で、欧米ユーモアの日本化がテーマ。中盤は、「笑つたり怒つたりの生活」など療養のために転居した逗子生活の随筆で、東健而の人柄が最もよく出ている。後半は、「世界一の法螺吹き国」「独り行くチャップリン」など放送原稿と映画漫談で、ラジオ文化と映画文化の先駆性が光る。これらは当時の外国文化に通じるハイカラで洗練された都会的ユーモアが感じられる貴重な作品ばかり。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料も収録する。 (電子版 2026年7月31日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。 -
辻邦生電子全集 11巻 技巧作品(サスペンス・ミステリー) 『眞晝の海への旅』『黄金の時刻の滴り』ほか
『眞晝の海への旅』を中心に、短編集『黄金の時刻の滴り』や短篇作品8作と関連エッセイ7作も収録。 辻邦生の作品中、サスペンス要素の高い“技巧作品”を集めた。サスペンス長篇『眞晝の海への旅』を中心に、“文学者たちとの幻想的な対話集”ともいえる『黄金の時刻の滴り』や短篇8作、さらに関連エッセイ7作品も収録。 『眞晝の海への旅』は、雑誌「すばる」に1974年から75年にかけて断続的に連載された作品。海洋冒険小説の形をとりながら、人間の理想・自由・共同体・孤独を描いた哲学的な作品で、サスペンス的要素も持つ異色作の一つ。 『黄金の時刻の滴り』は、雑誌「群像」に1991年から93年にかけて連作発表された短篇集で、辻が愛した世界の文学者たち(スタンダール、ゲーテ等)を主人公に据え、実在の人生と想像力を織り交ぜながら、「創作の源泉はどこにあったのか」を探る文学的な幻想小説集である。 他に短篇「洪水の終り」「夜」「風塵」「橋」「ランデルスにて」「秋の朝 光のなかで」「風越峠にて」「白鳥の夜明け」8作と、関連エッセイ7作も収録する。 解説は、文芸評論家・池上冬樹氏が担当。付録として創作メモ、自筆原稿等を収録。 ※この作品はカラーが含まれます。 -
赤頭巾ちゃん気をつけて 四部作(全)
【1】「赤頭巾ちゃん気をつけて」(第61回芥川賞受賞作) 柔軟な少年の語り口を通じて描かれた、さまよえる若い魂の行方。 機知とユーモアにあふれた青春文学の永遠の名作。 【2】「さよなら快傑黒頭巾」 みんなを幸福にするために、強くやさしく勇気ある男になるために、薫クンはいま何をなすべきか。 シリーズ第二作。 【3】「白鳥の歌なんか聞えない」 死にゆくもの滅びゆくものを前に、ふとたじろぐ若い魂。早春のきらめきの中に揺れる、切ないほど静かで不思議に激しい恋の物語。 シリーズ第三作。 【4】「ぼくの大好きな青髭」 若者の夢が世界を動かす時代は終ったのか。 月ロケット成功の熱気渦巻く新宿を舞台に、現代の青春の運命を鮮かに描く四部作完結編。 -
夢の断片、悪夢の破片Ⅱ
稀代の怪奇小説家がホラーを語る! 世紀末ホラーブックガイド 原テキストはウェブ日記。前世紀末から飽きもせずに書いているのですが、そのうち最も古い1998年12月から1999年12月までの一年あまりから抜粋し、全面的に手を入れて若干の注釈を補いました。この世紀末の時期は、人生において最も読書欲が旺盛だったかもしれません。いまでは考えられないほどの読書量で、紹介文も意欲的に執筆していました。当時の熱気を感じていただければ幸いです。(「まえがき」より) 読了したホラー小説の紹介、幻想文学の考察、自身も参加する「異形コレクション」について、さらには“ホラー”というジャンルにも言及する。怪奇小説家の読書遍歴がわかる評論集。電子オリジナル。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)、第10回日本歴史時代作家協会賞文庫シリーズ賞(2021年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は230冊を超える。 -
夕暮れ、君のユートピアへ堕ちる
二十六歳の蘇凛(スー・リン)、本日をもって「いい子」を廃業します。 安定した教師の職も、へりくだるだけの実家も捨てて、たった一人で飛んだロサンゼルス。 憧れの〈星の街〉で出会ったのは、深圳(シンセン)行きの機を駆る、息を呑むほど美しい機長だった。 黄昏のビーチで交わした、朝が来れば終わるはずの恋。 けれど帰国した彼女を待っていたのは、母が強引に決めた見合い――その席に、あの夜の男が現れる。 「自己紹介をしよう。君の未来の夫、陸遼だ」 名家の御曹司にして最年少機長・陸遼(ルー・リャオ)。彼はなぜか、出会う前から彼女のすべてを知っているようで……。 あなたは日暮れの黄昏どきに現れて、ロマンスを連れて、わたしのユートピアへと堕ちてくる。 十年越しの初恋の、答え合わせがはじまる。運命の再会ラブストーリー、開幕。 ※全三巻の第1巻です。 -
私のスポットライト
顔も成績も地味な13歳の平田彩希は、クラスで目立たないように過ごす日々。しかし、クラスの派閥争いのあおりを受け、学園祭のクラス劇で主役を演じることに。これを機に演劇の面白さに目覚めた彩希は、児童劇団に入団するのだが、クラスメイトに「カンチガイしてる」と言われて――。「フツウ」コンプックスや周囲の視線から脱し、自分の「好き」に向き合う苦悩と喜びを、林真理子が温かなまなざしで描いた青春小説。 -
帆船軍艦の殺人
靴職人のネビルにとって、日々の仕事と家族、これから生まれてくる子供が世界のすべてだった。だがある日、パブで英国海軍の強制徴募に遭遇し、軍艦ハルバート号に水兵見習いとして徴用されてしまう。逃げ場のない環境での危険な労働、高圧的な士官による暴力に晒されながらも、船員仲間に支えられ、ネビルは徐々に環境に馴染んでゆく。しかし新月の晩、衆人環視下で起きた水兵殺人事件によって事態は一変し――18世紀末、絶海の英国海軍戦列艦上で立て続く不可能犯罪を描き、大胆不敵なトリックで喝采を浴びた本格ミステリ×冒険小説の快作が待望の文庫化。第33回鮎川哲也賞受賞作。/解説=若林踏 -
藍色時刻の君たちは
2010年10月。宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽、航平、凜子は家族の介護と家事に忙殺され、鬱屈を抱えていた。だが、町にやって来た女性・青葉が、小羽たちの孤独に理解を示す。彼女との交流で3人が前向きになっていった矢先、2011年3月の震災により全てが一変してしまう。2022年7月。看護師になった小羽は、震災時の後悔と癒えない傷に苦しんでいた。そんなある時、彼女は旧友たちと再会。それを機に、過去や青葉が抱えていた秘密と向き合うことに……。第14回山田風太郎賞を受賞した感動長編を、書き下ろし掌編などを加えて文庫化。/解説=瀧井朝世 -
孤独な夜
クリスマス間近のノース・ヨークシャー。郊外に停められていた車の中で、女性の刺殺体が発見された。事件前、アナ・カーターはその車に男が乗り込むところを目撃していた。ただ、勇気がなく、そのまま通り過ぎてしまったのだった。アナはパートナー仲介エージェントの料理講座担当者で、殺された女性は講座の参加者だった。ケイト・リンヴィル巡査部長も実はこの講座に登録したばかりだった。同じ頃、老婦人が自宅で死亡し介護士の女性が姿を消すという事件が起きていた。ケイトは着任したばかりの女性警部補パメラの下、事件に取り組むことに……。 -
終着駅で待ち合わせ
仕事のストレスから過食に悩む大野由佳は、かつての同級生に紹介された向井という男性から、明晰夢を操作する方法を学ぶことになった。疑いつつも教えを実践した由佳は、夢の中で思い切り食べることで、食欲を抑えることに成功する。数ヶ月後、向井の教え子たちが集まって勉強会を開催中、滞在先のコテージで殺人事件が発生。その晩に由佳が夢の中で見た本には、犯人の名前が書いてあり…… (「夢落ち」)。日常を出発し、思いもよらぬ結末に行き着く全五編を収録した、新鋭による独立作品集。/【目次】各停十三駅分の帰り道/非運の死/天森町は今日も雨/夢落ち/写真には写らない -
百人
第81回現代俳句協会賞受賞作 ◆第五句集 常に「俳諧自由」でありたい。 百世、百慮の一人一人の俳句人生とつながり合いたい。 (著者) ◆自選十五句 鳥影よアジアの霧の階昇る 猪食うや有無を言わせぬ山の闇 妻でなく母でなく午後のアネモネ 予言の書春の氷をめくりけり 百人に死は百通り薔薇の香水 人間の水を貫く天の川 滝の前みな脊椎を光らせて 今は亡き西夏を呼ぶは夕雲雀 椰子遥か母国とは蝶の言葉とは 茶封筒虹を運んで行くところ 抱くときは素手でなければならぬ月 淡雪や陸が近づくように夜 桜蘂降るときどきは鉄のひびき 木の実降る声がことばとなる子ども ひとりごとばかりがぎゅっと煮凝りぬ -
僕のなかの殺人者を止めて 多重人格者と精神科医の治療物語
30を超える人格を持つ男。 彼の「中」にいる殺人者、芸術家、怯える子ども……、 妻を愛するのも、その妻を殴るのも、すべて同じ「彼」だった。 本当の彼は、いったいどこにいるのか――。 治療法などない難題に一人で向き合い続けた精神科医の答えとは 朝、目を覚ますと、顔を腫らした妻が横たわっている。状況からいって、自分が殴ったとしか思えない。けれど、本人はまったく身に覚えがなかった。 「多重人格」という言葉を聞いたことのある人は多いと思います。しかし、その当事者がどんな現実を生きているのか、そしてその傍らで治療にあたる医師が何と向き合っているのかを、私たちはほとんど知りません。 身に覚えのない暴力、自傷の痕、傷害や殺人未遂による服役の過去……。いくつもの医療機関で「診断はできる。でも治療はできない」と告げられたらい回しにされてきた、一人の解離性同一性障害を抱える、患者がいました。一人の人間の中にいくつもの人格が存在する病、つまり多重人格です。 「ここが最後の砦なんですよ」(本文より) そう懇願されたものの、確立された治療法はなく、効く薬もありません。「どうしたら治せるか分からない。でもやるしかない」――そう自らに言い聞かせ、一人の精神科医は、患者とその妻とともに、地図のない長い治療の道を手探りで歩き出します。 本書を著すのは、医療法人の理事長を務め、長年にわたり臨床の第一線で重い症例と向き合ってきた現役の精神科医です。実際の臨床経験を基に描かれる本作は、解離という現象の複雑さと、人格が「割れる」に至った背景にある家庭、虐待、孤独を、一つひとつ丁寧に解き明かしていきます。そして終盤では、パーソナリティ障害や統合失調症との関連にまで踏み込み、著者ならではの臨床的洞察を示します。 人の心はもろいものです。しかし、一度ばらばらになった心も、再び一つにすることが可能です。生きづらさを抱えるすべての人と、人の心に関わるすべての人に届けたい、希望の治療物語です。 -
夜がまだ明けない
クールでビターな本格探偵ミステリ。 日本のハードボイルドの新たな夜明けはいつ来るのか? 効率化とフェイクの時代に「ほんとうの探偵物語」を模索する主人公から目が離せない。 ――法月綸太郎氏 パズルだけでは味気ない。感傷ばかりじゃ満たされない。 私立探偵小説でしか味わえないミステリの美しさが、ここにはある。 ――櫻田智也氏 「何者か」になりたい若者たちの熱量が心に刺さる。 不器用で愛おしい美学に心が震える、そんな素敵な“ストーリー”でした。 ――ヨビノリたくみ氏 「古着ってのはストーリーだから、あのデニムには価値が出たわけ」。私立探偵の苗場は古着屋の店主から、希少なヴィンテージデニムを持って失踪したアルバイトの捜索依頼を受ける。やがて苗場が到達した意外な真相は――(「ヴィンテージ」) 開業資金を持ち逃げした自称実業家の男。苗場は被害者から依頼を受け、男の隠れ家のビルを突き止める。しかし男は、乗り込んだはずのエレベーターから忽然と消失してしまい――(「溶けるように」) 若き私立探偵が遭遇した5つの事件。 クールでビターな、令和の本格探偵ミステリ。 -
言葉の欠片
高校一年生の柴乃は、場違いという自認もありつつ、一軍女子グループの一人として日々を送っていた。そんなある日、グループの中心人物であり、一番の仲良しである友人のあかりが亡くなる。明るくかわいく人気者だった彼女の突然の死 。心臓発作だというが、前兆もなく理由もわからない。弔問のあと、形見分けで持っていきたいものがあればと、特別に彼女の部屋に通された柴乃だが、「怖い」「イヤ!」という言葉が書かれた、柴乃にしか見えない透明の欠片を発見する。その帰り道、同伴の担任からあかりは遺書を残していたと知らされる。心臓発作なのに遺書? と眉をひそめる柴乃だが、直後、「イジメはなかったよな?」と確認される。そして、担任の足元に「お前らがやったんじゃないよな?」という、あかりの部屋で拾った欠片と似たものが転がったことに気付いた。「口に出さなかった言葉が欠片となって見える」能力を獲得したと気付いた柴乃は、あかりの言葉の欠片を不穏に思い、彼女の死にもなにか裏があるのではと探り始める。調査を進めるうちに自分以外にも能力者がいることを知った柴乃は、あかりの死が能力者による他殺ということに思い至る。そして新たな犠牲者が発生し――。 -
殺し屋の出世術
史上初の快挙! 本屋大賞6位×江戸川乱歩賞 『殺し屋の営業術』鳥肌モノの伏線回収ふたたび 上司を操り、会社を掌握する 禁断のテクニック教えます。 〔ミッション〕 敗者は死。 命を賭けた出世レースを、営業術で勝利せよ。 張り巡らされた二重三重のトリック。 ひっくり返すのはダークヒロイン2人! 仕事で使えるテクニック満載!? どんでん返し営業論理ミステリー!! 【あらすじ】 凄腕営業マン鳥井が殺人請負会社〈極東コンサルティング〉に入社してから半年。 個性的な殺し屋たちを束ねながら、順調に業績を重ねていた。 だが突如、謎の男・鷹見に拉致され、 上部組織〈巣ヶ谷一家〉組長のもとへ連行される。 告げられたのは、鳥井と鷹見で争う出世レースの開幕。 勝者には〈極東コンサルティング〉 社長の座が、敗者には死が与えられる。 もちろん、鳥井に拒否権はない。 丸腰の営業マンは華麗なるトークを武器に、生き残ることができるのか!? 情け容赦ない頭脳戦が始まる! -
【NEW!!】あなたが出品されました
女子大生のミナミがフリマアプリで見つけたのは、自室から盗まれた自分の口紅だった。 『嘘をつく日に塗っていたので、少し穢れています』意味深な説明文とともに、謎のアカウント「M氏」によって次々と出品される私物たち。エスカレートする出品と、暴かれていく秘密。見えない悪意に追い詰められ辿り着く、予測不能な真実とは――? 【梨氏コメント】 スターツ出版らしさとホラーらしさが縫い合わされた、この賞ならではの受賞作だと感じました。 作中作と一人称を縦横無尽に往来するこの作品が「モキュメンタリーホラー小説コンテスト」の受賞作に選ばれたことも含めて、著者と出版社の意思を感じます。 今後、この作品を経た作者からどんな怪異譚が生み落とされてしまうのか、楽しみで仕方ありません。 -
あの夜、君との恋は永遠に続くと思ってた。
劇的に思えたけれど叶わなかった片思い。あの日こうしておけばよかったと、夢に見るほどまで縛り付けてくる未練。どれだけ追いかけてもついには成就しなかった関係。 あなたが経験したあの恋にも、花の名前が付いていて。あなただけに響く花言葉がきっとあって。 花言葉×報われない恋のショートストーリー集。 -
鋼鉄のレガシー
「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課」「ボーダーズ」「警視庁追跡捜査係」「ラストライン」「警視庁総合支援課」「アナザーフェイス」…… 無限に広がる“堂場ユニバース”を1冊に圧縮! 主要シリーズオールスター、待望の豪華初競演 デビュー25周年記念、書き下ろし大河警察ドラマ! 捜査一課の若手刑事・日下啓太は、8年前に失踪した元代議士再捜索の特捜チーム参加を命じられた。 その元代議士が八王子市内で同じく失踪中の暴力団幹部と一緒に目撃され、朝比奈由宇をリーダーとする特捜チームが発足したのだ。 日下が沖田大輝と組んで捜査を開始した直後、若い女性の誘拐事案が勃発し、日下は捜査一課に連れ戻される。 容疑者の名は鳴沢了ーー伝説の刑事。 日下と鳴沢。合まみえたことのない二人の運命が交錯する。 どのシリーズから誰が、何役で出てくるか!? 「集大成」にして「大入門編」!
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。