作品一覧 2022/02/18更新 ざんねんなスパイ(新潮文庫) 試し読み フォロー チェレンコフの眠り 試し読み フォロー 動物たちのまーまー(新潮文庫) 試し読み フォロー レプリカたちの夜(新潮文庫) 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 一條次郎の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 動物たちのまーまー(新潮文庫) 一條次郎 シュールなキャラクターと理不尽な物語でできた独特の世界観が好みだった。 もれなくすべて唐突な理不尽オチで、大ドンデン返しを食らったあと少しして物語が終わった虚しさが来る。短編集でテンポよく読めるのも良かった。 途中出てくる吸血鬼の勤勉な青年、あれになりたい 。 Posted by ブクログ レプリカたちの夜(新潮文庫) 一條次郎 なにひとつわからないが、なにひとつわからないまま物語が進んでゆく。 書店に並んでいた装丁とタイトルの感性に惹かれて手にとった。冒頭からすでにわけがわからないが、ぱらぱらと捲って読んでみてもわけがわからない。そして最後まで読み終えても、未だわたしはなにもわかっていない。 ただひたすらに混沌の世界が...続きを読むそこにあって、読書体験としてあまりにも強烈だった。 これまで多くの物語を見てきて、ある程度その展開が読めるようになってしまったなと感じていたが、そんなものは跡形もなく吹き飛ばしてくれた。 途中、あきらかに作者のこころの声がまろび出ていてまたそれもおもしろかった。 わからないものをわからないまま受けとめること、じつは難しいことなんじゃないかと思っているが、わからないからこそ そこに奥行きが生まれ、わからないからこそおもしろい。“わからなさ”のおもしろさを強く感じる本だった。 Posted by ブクログ チェレンコフの眠り 一條次郎 可愛らしい表紙とは真逆なシュールで救いようのないお話。マフィアのボス、チェレンコフに飼われていたアザラシのヒョーが、荒廃した世界を彷徨う。シーフードレストランで働かせられたり、歌を歌ったり、放射能で汚染された土地を彷徨ったり・・・。 文中から「あ、あの国のことかな?」と思わすところもあったり、これが...続きを読む人類、地球の成れの果てかとも思ったり。綺麗に無理やりまとめてしまうと、人類の傲慢さゆえに起こるべきして起こった近未来の地球。というところかと思うのですが、とにかく社会風刺が的確でした。 Posted by ブクログ レプリカたちの夜(新潮文庫) 一條次郎 本のジャンルなど、あまり意味のないものだと改めて感じさせてくれる痛快な物語である。ミステリーじゃないとか正直どうでもいい。この作品が発掘されたこと、それが文庫で読むことが出来る事が貴重な事だと感じる。確かによく分からないことも多い。でも小説というのはストーリーそのものは、そこまで重要ではない。この文...続きを読む章を読んで「なんだこれ」と思うこと、「で、何なの」と感じること、その没入感こそが味わえることにこの小説の素晴らしさがある。 Posted by ブクログ ざんねんなスパイ(新潮文庫) 一條次郎 タイトルと冒頭一行目だけでその後の展開がうすうす想像できたのに、それ以上のぶっ飛んだ展開。そしてそれが最後まで続くのだから面白くないわけがありませんでした。ただ突拍子のないことだけやっているのではなくて、ちゃんと物語としてもきちんとしているのもすごいと思いました。”フリースタイルオクラホマミキサース...続きを読むペシャル”の語呂の良さが大好き。もっといろんな話を読みたいです。 Posted by ブクログ 一條次郎のレビューをもっと見る