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耳を澄ませ。何かが聞こえる――。テノリネコが膨らむ音が。徘徊するネコビトたちの呟きが。貝殻プールのラッコの水音が。盗んだトウモロコシをゆでる熊のご機嫌な鼻歌が。そして、吸血鬼(バンパイア)の奏でる陽気なラグタイムピアノが……。混沌と不条理の中に、世界の裏側へと読者を誘う魅惑的な企みが潜む。デビュー作『レプリカたちの夜』で大ブレイクした鬼才による、異彩を放つ傑作オリジナル短篇集。(解説・杉江松恋)
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Posted by ブクログ
“murmur”なんて英単語が存在することを知らなかったから、またまた、騙される人が多そうな嘘ついてと笑っていたら、私が無知なだけでした。そんなダジャレみたいな英単語をタイトルに持ってきて「まーまー」と書く、素敵すぎるセンス。
動物たちの“murmur”が聞こえてきそうで、ニヤけながらの読書。音に反応してデカくなっていく猫とか、環境汚染によって異形化した動物とか、見たこともない光景のはずなのになぜか想像できてしまうほど、文章がわかりやすい。かといって薄っぺらさを感じる文章ということはなく、想像の世界がどんどん膨らむのです。そのシュールさを今は笑っていられるけれど、もしかしたらそう遠くない将来、現実になるかもしれないなぁなんてちょっぴり恐ろしくもあり。
伊坂幸太郎が推しているだけあって、伊坂作品を好きな人ならば好みの範疇でしょう。この表紙のぬいぐるみがあればほしい。いや、やっぱりこんなん家に居ったら嫌かな。
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