一條次郎のレビュー一覧

  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    巨大なリス(名前はキョリス)が、
    左手に酒瓶、右手にピストル、どんぐりポシェット、という何とも可愛らしい表紙に惹かれて購入。

    内容はシュール、コメディ、カオス。。
    何がなんだか分からないけど、ハチャメチャだけど、面白かった気がする。
    キョリスのふてぶてしさが可愛い。

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    2025年09月01日
  • チェレンコフの眠り(新潮文庫)

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    2025.2.12
    すごく大好きな世界観
    ヒョーかわいいなあ
    会話がいちいち面白くてクスってなる
    色々想像が膨らむ

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    2025年02月12日
  • チェレンコフの眠り(新潮文庫)

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    文庫になるのを待っていました!冒頭から広がる一條次郎ワールド。相変わらず一條氏のセンスは面白いです。
    馴染みやすいポップな切り口でユーモラスに軽快に終末世界を描き、強烈な皮肉とチクチクと刺してくる何かがある一條氏の文章の中に今回は喪失に対する哀愁が濃く見えた。利便性と引き換えに消滅、淘汰される文化は勿論あり、それは大きな時間の中で見れば当たり前に存在してきた流れなのだろうが、その文化に愛着や良さを感じていた人の寂しさみたいなものをヒョーを通して感じていた。発売日を楽しみにしていたCDをわざわざ買いに行き、歌詞カードを眺めながらCDプレイヤーで聴いていた頃を思い出す。今やもっと利便性の高いものに

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    2024年12月20日
  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    奇想天外!先が読めなくて面白い!
    毒がなくて、なんだか馬鹿げた話なのになぜか読後ほっこりする。
    物語に意味とかテーゼとかを求めていないとき、とにかく痛快な話が読みたいときにうってつけ。

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    2024年11月13日
  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    すごく面白かった!
    読みやすく、街の世界観に惹かれました。
    たびたび入るふざけている様な会話の応酬も心地よかったです。
    この街の登場人物に愛着が出てきてしまって、読み終わったのが少し寂しい。

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    2024年10月19日
  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    【2024年160冊目】
    あるスパイに下ったのは、市長暗殺の命令だった――コードネーム・ルーキー、年齢は73歳。スパイの本部でずっと清掃員として働いてきた彼に初めて下った重要任務、必ず成功させなければと思っていたのだが、本部からの決行指令が来ないうちに、さまざまなことが起こり始めて……。

    もうね、一行目から心を鷲掴みにされました。設定が面白すぎる、ユーモアが詰め込まれすぎ。前半結構突っ走ってる感がありましたが、世界観と文体に私が慣れていっただけかもしれません。ところどころに散りばめられた表現が秀逸過ぎて、声を出して笑いながら読みました。いやー、これ書いてて楽しかったんじゃないかなぁ。

    巻末

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    2024年08月12日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    シュールなキャラクターと理不尽な物語でできた独特の世界観が好みだった。
    もれなくすべて唐突な理不尽オチで、大ドンデン返しを食らったあと少しして物語が終わった虚しさが来る。短編集でテンポよく読めるのも良かった。

    途中出てくる吸血鬼の勤勉な青年、あれになりたい 。

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    2023年12月19日
  • レプリカたちの夜(新潮文庫)

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    文庫本の裏表紙にあるあらすじを読んで「よくわからん」と思ったが、本編はもっとよくわからなかった。「選考会を騒然とさせた」「選考委員絶賛」とあるが、その選考委員が伊坂幸太郎、貴志祐介、道尾秀介と豪華すぎる。
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    伊坂幸太郎「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました。ミステリーかどうか、そんなことはどうでもいいなあ、と感じるほど僕はこの作品を気に入っています」
    選考委員絶賛の驚異の新人、第2回新潮ミステリー大賞受賞作!!
    動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。絶滅したはずの本物か、産業スパイか。「シロクマを殺せ」と工場

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    2024年07月08日
  • レプリカたちの夜(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なにひとつわからないが、なにひとつわからないまま物語が進んでゆく。

    書店に並んでいた装丁とタイトルの感性に惹かれて手にとった。冒頭からすでにわけがわからないが、ぱらぱらと捲って読んでみてもわけがわからない。そして最後まで読み終えても、未だわたしはなにもわかっていない。

    ただひたすらに混沌の世界がそこにあって、読書体験としてあまりにも強烈だった。

    これまで多くの物語を見てきて、ある程度その展開が読めるようになってしまったなと感じていたが、そんなものは跡形もなく吹き飛ばしてくれた。

    途中、あきらかに作者のこころの声がまろび出ていてまたそれもおもしろかった。

    わからないものをわからないまま

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    2023年07月22日
  • レプリカたちの夜(新潮文庫)

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    本のジャンルなど、あまり意味のないものだと改めて感じさせてくれる痛快な物語である。ミステリーじゃないとか正直どうでもいい。この作品が発掘されたこと、それが文庫で読むことが出来る事が貴重な事だと感じる。確かによく分からないことも多い。でも小説というのはストーリーそのものは、そこまで重要ではない。この文章を読んで「なんだこれ」と思うこと、「で、何なの」と感じること、その没入感こそが味わえることにこの小説の素晴らしさがある。

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    2022年03月31日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表紙とタイトルと前作から何となく内容が想像できましたが、それをはるかに上回るぶっ飛んだ内容と理不尽さでした。まったくもって意味不明な世界観なのに有無を云わせずに物語に引き込まれてしまうのはすごいと思いました。
    お気に入りは「ヘルメット・オブ・アイアン」。最初から最後まで夢を見ているかのような内容に頭を抱えてしまいそうでした。「杜子春」を読んでみたいと思います。

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    2021年11月21日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    荒唐無稽、支離滅裂が心地よい。
    思いがけず、声を出して笑ってしまう場面とか、全くわからなくなって前に戻ってよけい混乱させられたり。

    『ベイシー伯爵のキラー入れ歯』を読みながら、なんかこの話は普通じゃんって思ってしまう自分の麻痺具合に驚く…

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    2021年09月09日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    「レプリカたちの夜」同様、動物が出てくる奇想天外な短編集。相変わらずのグルーヴ感、なんでもありの不条理ワールドは最高でした。
    なかでも「テノリネコ」の破茶滅茶なスピード感、友人とグダグダしながら映画を見る細かい描写などが最高だった。
    他にも「ヘルメット・オブ・アイアン」なんか、一條次郎以外にはとても書けない物語だと思ったし、ずっとにやにやしながら読んじゃった。
    最後の「ベイシー伯爵のキラー入れ歯」は、ドラキュラの置かれている状況を完全に自分と重ねてしまった。
    どれも面白かったし、傑作短編集です。

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    2021年06月12日
  • チェレンコフの眠り(新潮文庫)

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    環境汚染で汚れた街の話だけど、 この作者の描く世界はどこかポップで色彩豊かに見えてくる不思議 ...
    スマートフォンから目を離さない女(⁠人間)が怖い。

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    2025年12月07日
  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    久々に頭空っぽで読める本だった〜

    周りとのちょっとしたやり取りとか言い回しにふふってなりながら読めました。

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    2025年10月02日
  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    「多数派なんて存在しない。世界はすべて少数派」
    この言葉が印象深かった。
    物語はふざけてるし、ありえないことだらけだけど、嫌いではない。
    残念なスパイだが、愛らしかった。

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    2025年08月02日
  • レプリカたちの夜(新潮文庫)

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    読後の満足感がすごく高いです。
    熱帯夜に見る不思議な夢のような、独特な世界観。
    支離滅裂な内容の中に、美しい言葉や確固たる視点が散りばめられていて、ハッとさせられます。
    読んでも読まなくても、きっと何も変わらないような、そんな素敵な作品だと思いました。

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    2025年06月23日
  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    新潮社の夏の100冊かなにかで買った本。特に前提知識なく読み始めたので、てっきり昭和~平成ころのナンセンス小説の1つかと思ったら、かなり新しい本だった。
    この手の本は世界観やSFっぽい部分に合う合わないがはっきり分かれると思う。例えば、キョリスの姿を何でもいいからイメージできる人は強い。

    残念なスパイが市長を狙うはずが、その市長と仲良くなった、という導入はまあありそうな話ではある。そこから、この話にどうやってオチをつけるのかが気になったので、そこまでダレることなく最後まで読めた。とはいえ、じゃあ一條さんの本を追いかけたいかというと、そこまではまらなかったのも事実。年を重ねて自分がこういう本を

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    2025年06月17日
  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    主人公はおじいちゃんスパイ。
    ある日、市長暗殺の任務を任される。
    だがどういうわけかその市長と最高にファンキーなダンスを踊ったことをきっかけに仲良くなってしまい…。

    破茶滅茶な展開に途中ついていけなくなりそうだったが、主人公のおっちょこちょいぶりや、キョリスのふてぶてしさに癒され気づいたら読み終わっていた。

    特に好きなのは、「夜間のATMで手数料がかかるかどうかわからず“試しに千円だけ”おろしてみる。」

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    2025年06月01日
  • ざんねんなスパイ(新潮文庫)

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    情報量が多くて理解するのが難しい場面は多々あったが、コメディだったりしりあすだったり、西部劇的展開が面白かった。

    映画化したらぜひ見てみたい。

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    2025年05月26日