一條次郎のレビュー一覧

  • レプリカたちの夜(新潮文庫)

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    ネタバレ

    わけがわからない!ぶっとんでる!が率直な感想。

     動物レプリカ製造工場で働く主人公は、ある夜に工場で動くシロクマを発見する。それが本物なのか、偽物なのか、外部からのスパイなのか調査するよう工場長から命じられるところから物語がスタートする。

     事件的な物語なのかと思ったら全く違う!!

     この本の中では、「脈絡」とか「道理」が存在しない。なんでもありで、起きる物事に理由なんていらない世界。理解が追いつかないというか、そういうものなんだと受け入れるしかない。

     結局シロクマはなんだったのか、そもそも工場の人々、主人公の正体はなんだったのか、いい意味で後味の悪い話だった。

    2022年8月20

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    2022年08月20日
  • レプリカたちの夜(新潮文庫)

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    新潮ミステリー大賞受賞作だそうですが、ミステリというよりは幻想文学やSFといったほうがしっくりくる気がします。少し哲学っぽくもある。
    ミステリかはわかりませんが、結構面白かったです。夢と現実、虚構と事実があいまいになる、不条理系ファンタジー小説のような感じ。

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    2022年07月05日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    異色な動物たちが登場するシュールな世界の短編集。
    ちょっと星新一を思い出させるようなSF的要素もある。
    でも、いま読みたい感じではなかったかも。
    読後少し疲れてしまった。
    2020.12.28

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    2021年04月25日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    『レプリカたちの夜』は安部公房と小山田浩子に似てたけど、本作は不条理さがカフカっぽいと思った。それぞれの短編の主人公みんな、不条理に翻弄されて何も解決しないまま振り出しに戻って途方にくれて終わる。「ヘルメット・オブ・アイアン」なんか、何を読まされているのか分からず読んでるこちらも途方にくれて面白かった。「アンラクギョ」が特に好み。ネコビトの話し方真似てみたりした。

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    2020年11月20日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    7つの短編からなる短編集。正直言って玉石混合。
    冒頭の「テノリネコ」は最高に面白かったが、後の作品になるほどなんじゃそりゃ?みたいなお話だった。
    ただ、この洗練され卓越したユーモアと、スピード感を失わない言葉、会話の妙、展開の意外性は、何物にも代えがたい魅力を持っているのは間違いない。まさに伊坂幸太郎を思い起させる。そしてベースにある世界観というか人生観は実に哲学的だ。作家に求められる力量の一つは創造力だと思うが、それについてはもう何も文句はない。
    「テノリネコ」と「採って獲って盗りまくれ」が大好きです。

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    2020年05月29日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    短編のほうが、わけの分からなさが短く済んで、わけわからないなりに、何となく覚えてはいられるので、面白かったです。
    人物の容姿とか、性格とか、背景の描写とか、細かい設定がいろいろあって、パロディだとか気付く人は凄く面白いんじゃないかなと思います。読む人間のほうに、センスが必要みたいで、わたしだと、上っ面くらいしか楽しめてないんだろうなと思うような作品でした。
    好きなのは、「ヘルメット・オブ・アイアン」。漢字読みを、外国語にしたり、音読み・訓読みで遊ぶってのはよくある手法ですが、この変換には、笑いました。四兄弟なのか(笑)。

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    2020年05月24日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    動物たちの行動、言動がいちいち面白い。人間を振り回す動物、振り回される人間。そのどちらにも滑稽さがある。存在しないはずの動物たちがそこに存在しているように生き生きとしていてただただ楽しめる。

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    2020年04月29日
  • 動物たちのまーまー(新潮文庫)

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    デビュー作の衝撃には良くも悪くも面食らったが、妙に惹きつけられる【引力】が備わっていた。短編集となる本作は殊更バラエティに富み、舞台はギャグとシュールが渦巻く荒唐無稽で支離滅裂な終末世界。そして、そこには鋭く冷たい風刺的観点が張り巡らされている。一見ノリと勢いで押し切る作風に見受けられるが、実際は高度なバランス感覚の元で成立している印象も。プールに棲み着き人語を操るラッコ、熊の着ぐるみを纏う探偵、零細工場で働くバンパイア、この三本が特に面白いが、無闇矢鱈に巨大化したり、殺し合いをするのは興醒めする次第…。

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    2020年03月13日