一條次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリーかどうかと聞かれたらミステリーではないような、
でも確かに最大の「謎」がこの本には詰まっています。
なんならこの本自体が「謎」です。
そしてそれを解決できるかは読み手の私達次第。
倫理的、哲学的、夢と現実の間。
本物と偽物(レプリカ)の見分け方…
遠い昔の時間軸の話かと思いきや
遥か先の未来の事のような話。
なんならパラレルワールドなんじゃないか。
自分が今どこにいるか、何者なのか…
何を言ってるかって?
私にもわからないのです。
そう、わけがわからないのです。この作品は。
ただあまりの勢いと混乱で一気に読んでしま -
Posted by ブクログ
ネタバレわけがわからない!ぶっとんでる!が率直な感想。
動物レプリカ製造工場で働く主人公は、ある夜に工場で動くシロクマを発見する。それが本物なのか、偽物なのか、外部からのスパイなのか調査するよう工場長から命じられるところから物語がスタートする。
事件的な物語なのかと思ったら全く違う!!
この本の中では、「脈絡」とか「道理」が存在しない。なんでもありで、起きる物事に理由なんていらない世界。理解が追いつかないというか、そういうものなんだと受け入れるしかない。
結局シロクマはなんだったのか、そもそも工場の人々、主人公の正体はなんだったのか、いい意味で後味の悪い話だった。
2022年8月20