あらすじ
私は73歳の新人スパイ、コードネーム・ルーキー。初任務で市長を暗殺するはずが、友だちになってしまった……。福音を届けにきてペーパーナイフで殺されたイエス・キリスト。泥棒稼業の隣人マダム。うっかり摘発したワリダカ社長の密造酒工場。森で出会った巨大なリス・キョリス!? 一度ハマれば抜け出せない。連鎖する不条理が癖になる傑作ユーモア・スパイアクション。(対談・伊坂幸太郎)
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巨大なリス(名前はキョリス)が、
左手に酒瓶、右手にピストル、どんぐりポシェット、という何とも可愛らしい表紙に惹かれて購入。
内容はシュール、コメディ、カオス。。
何がなんだか分からないけど、ハチャメチャだけど、面白かった気がする。
キョリスのふてぶてしさが可愛い。
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奇想天外!先が読めなくて面白い!
毒がなくて、なんだか馬鹿げた話なのになぜか読後ほっこりする。
物語に意味とかテーゼとかを求めていないとき、とにかく痛快な話が読みたいときにうってつけ。
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すごく面白かった!
読みやすく、街の世界観に惹かれました。
たびたび入るふざけている様な会話の応酬も心地よかったです。
この街の登場人物に愛着が出てきてしまって、読み終わったのが少し寂しい。
Posted by ブクログ
【2024年160冊目】
あるスパイに下ったのは、市長暗殺の命令だった――コードネーム・ルーキー、年齢は73歳。スパイの本部でずっと清掃員として働いてきた彼に初めて下った重要任務、必ず成功させなければと思っていたのだが、本部からの決行指令が来ないうちに、さまざまなことが起こり始めて……。
もうね、一行目から心を鷲掴みにされました。設定が面白すぎる、ユーモアが詰め込まれすぎ。前半結構突っ走ってる感がありましたが、世界観と文体に私が慣れていっただけかもしれません。ところどころに散りばめられた表現が秀逸過ぎて、声を出して笑いながら読みました。いやー、これ書いてて楽しかったんじゃないかなぁ。
巻末に伊坂幸太郎さんとの対談が収録されていたんですが、その時の一條さんはなんだか控えめで結構意外でした。伊坂さんの方がバチバチにテンション高かった笑 ストーリーの作り方についても言及されてるので、作家志望の方はぜひご参考に。
どうしたらこんな表現思いつくんだろうって思うような一文も多かったのですが、日頃から張ってるアンテナの感度が良いのかもしれない。他の作品もぜひ読んでみたいなと思わせてくれた一作でした。楽しかった〜!
他の方の感想を見てたら「意味がわからない」「面白くない」みたいに書かれてる方が結構多かったので、「まじ?こんなにわかりやすいのに?楽しめた私、勝ち組じゃん!いえー!」と思ったりしました(逆に絶賛されてる作品が合わなかったりするので、本当に小説はその人の好みだと思います。作品は悪くない)
私は好きです!!!
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「多数派なんて存在しない。世界はすべて少数派」
この言葉が印象深かった。
物語はふざけてるし、ありえないことだらけだけど、嫌いではない。
残念なスパイだが、愛らしかった。
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新潮社の夏の100冊かなにかで買った本。特に前提知識なく読み始めたので、てっきり昭和~平成ころのナンセンス小説の1つかと思ったら、かなり新しい本だった。
この手の本は世界観やSFっぽい部分に合う合わないがはっきり分かれると思う。例えば、キョリスの姿を何でもいいからイメージできる人は強い。
残念なスパイが市長を狙うはずが、その市長と仲良くなった、という導入はまあありそうな話ではある。そこから、この話にどうやってオチをつけるのかが気になったので、そこまでダレることなく最後まで読めた。とはいえ、じゃあ一條さんの本を追いかけたいかというと、そこまではまらなかったのも事実。年を重ねて自分がこういう本を受け付けなくなっただけかもしれないな。
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主人公はおじいちゃんスパイ。
ある日、市長暗殺の任務を任される。
だがどういうわけかその市長と最高にファンキーなダンスを踊ったことをきっかけに仲良くなってしまい…。
破茶滅茶な展開に途中ついていけなくなりそうだったが、主人公のおっちょこちょいぶりや、キョリスのふてぶてしさに癒され気づいたら読み終わっていた。
特に好きなのは、「夜間のATMで手数料がかかるかどうかわからず“試しに千円だけ”おろしてみる。」
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情報量が多くて理解するのが難しい場面は多々あったが、コメディだったりしりあすだったり、西部劇的展開が面白かった。
映画化したらぜひ見てみたい。
Posted by ブクログ
やる事が全部裏目に出てしまうスパイの物語。
自分がやっていることへの正しさと自信について葛藤を重ねる主人公の姿がとても印象的。出てくるキャラクターも憎めないキャラばかり。
世の中のことがこのくらい気楽に考えられればなと思った。
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「市長を暗殺しにこの街へやってきたのに、そのかれと友だちになってしまった……。」
この最初の一文で、「え、どういうこと?」と引き込まれてから、最後までずっと「え、どういうこと?」という展開が続く。
こんな適当な小説はなかなかお目にかかれない!そのくらい面白かった。
主人公は73歳のおじいちゃんスパイ。初めての指令が市長暗殺。そしてダンスが得意。
この時点ですでに面白いのだけど、さらになぜか自分がスパイであることが街中に知れ渡り、奇天烈な言動をする人たちの騒動に巻き込まれてしまう。
主人公も、読者である私も、常に?マークを頭に浮かべながら、怒涛の意味不明な展開に飲み込まれていく快感。これぞ小説の醍醐味。
巻末の伊坂幸太郎さんとの対談も面白かった!
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前回の長編「レプリカたちの夜」よりもかなり読みやすくなった気がする。前回は話が何処に向かっているのか分からない怖い程の闇を覗いた感じやったけど、今回はそういう恐怖は感じず、まだ安心して(?)最高にぶっ飛んだ感を楽しむことができた。
幼少の頃からスパイの英才教育を受けた73歳のスパイが初任務で市長を暗殺しようとして、友達になってしまうというふざけたストーリー。暴動のくだりなんかはホントにどうやってこの話終わるの大丈夫かなと不安になったけど、あんなにカオスだったのに結局殆ど誰も死なないハッピーエンドになのが良い。「ニホーン国」とか「ロッキン肺炎ブギウギ流感」とか「フリースタイルオクラホマミキサースペシャル」とか「キョリス」とか色々ふざけ倒してるのも好きだし、「用心するのを忘れないように用心しよう」のくだりは健気過ぎて73歳のおじいちゃん可愛すぎてやばかった。一方、「わたしたち」と「あいつら」の違いの区別がどこから来るのかという大きなテーマも出てきて、ふざけ倒してるるのにいきなり真面目になるからドキッとする。「手数料がかかるかどうかわからず試しに千円だけおろしてみる」っていうのが作者の実体験というのには笑った。色んな描写に作者の性格が濃く出ているのだろうな。最後の伊坂さんとの対談も面白かった。
1+1=2になるような文章しか受け付けない人は多分一條さんは読めないないと思う。この本は人を選ぶ作風ではあるけど、文章でどこまで面白いことが出来るかを試している様な作品なので(たぶん一條さん本人は直感で書いててそこまで深く考えてないと思うけど)。個人的には読書は1+1=無限であってほしいタイプなのでこういう本はたまに読むととても楽しい。ウェス・アンダーソンやフランツ・カフカ辺りが好きな人は好きになれると思う。不条理を楽しめる人は是非。
Posted by ブクログ
先が気になって読む!って本ではないけれど、不思議な世界観と、へんてこな登場人物にクスクス笑えて、楽しかった。
外国のすかんとしたコメディ映画を見てる感じ。
音楽も盛りだくさんだし映像で観たいって思うシーンがいっぱいあった。
爺さんの主人公でこれはすごいー。
まあ、相性はあるからダメな人も多そうだけど。
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なんかはちゃめちゃなんだけど、ついて行けなくなるようなぶっ飛びでもなくて、一緒にはちゃめちゃを楽しめた。
高齢の「最終兵器」のスパイ。本人は、それまで温存されていたと信じて疑わないのだけれど!読んでる側は、そうじゃないだろうな…と思いつつ、ルーキーさんの奮闘を応援してた。
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すっごい評価悪くてびっくりしたけどわたし的には面白かった!
最初からシチュエーションや言い回しがアタオカ!そんでほぼ全てがあり得ない設定でニヤニヤしたりツッコミ入れて笑っちゃったりするくらい!笑
ただ後半あたりからその面白さに拍車がかかり、更にぶっ飛んで訳わからなくなるから付いていけなくなってちょっと置いてかれてつまらなさを感じたのは事実、、、。
全体通して頭おかしいけどしっかり伏線回収して気持ち良くなる部分があったのは良かった!
最後の伊坂幸太郎さんとのトーク、語り口調になってて読みやすかったしまじで面白かった!
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ミスタービーンぽくてお茶目なおじいちゃん。
『彼』を『かれ』と書いてみたり、漢字でもいいところが平仮名で書かれていて気になったけど意図は全然わからない笑。小説ならではの表現の仕方ってことなんだろうけど、一條先生がなんとなくそうしたのかなとか勝手に考えたりして個人的には面白い作品でした。ダンスシーンとかミスタービーンしか思い浮かばなかった笑
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コメディ→シリアス→カオス→エンディング
物語中盤はまさに混沌、という印象!
伊坂幸太郎がコメントしていた帯に惹かれて購入したものの、全く予想した展開ではなく、驚きの連続だった。ただ謎にページはどんどん進む。テンポの良さ、登場人物(人以外も)が色濃く面白いので、混沌とした世界観も「まあそういうこともあるか」と思えるような流れだった。
ラストの伊坂との対談も面白かった。
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レプリカたちの夜を読んだ後に。
やっぱり普通じゃない笑
ところどころ理解できないけどなんとなくは分かる、みたいな。笑
「用心するのを忘れないように用心しなきゃ」が面白かった。
最後の伊坂幸太郎との対談が読めて嬉しい。
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帯に伊坂幸太郎のコメントがあり、巻末に対談も収録されているということで、伊坂幸太郎好きの私としては、読まずにはいられない。
で、だ。
本作、中盤過ぎまでとそれ以降で違う作品じゃないかと思うほど、味が変わる。
さっきまでヘラヘラふざけてたのに、急に真剣な顔になったようだな印象だ。
全体的に面白くないなぁ。
伊坂幸太郎作品は大好きだが、伊坂幸太郎がススメル作品は面白くない。
そんなに面白くないなぁと思いながら最後まで読んだが、読み終えるのに時間がかかった。
星はギリギリ3つ。3.1とかだ。
Posted by ブクログ
市長を殺せと初めてアサインされた、73歳のスパイの話。まったくスパイらしさはなく奇想天外進んでいくが、ユーモアも交え、事が進んでいく。関わった人たちが暴動後に再登場するのは面白かった。
全体的に起承転結が見られず、展開に展開を重ねて描かれていた。
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ルーキーが残念すぎる(笑)スパイとしてポンコツすぎる(笑)だけど、どこか憎めない。
いろんな残念なできごとがおきて、なんだかカオス。
あぁ、これはたぶん理解しようとして読んではダメだと思い走り読みにチェンジしたけど…なんだか時々とてつもなく大事なことを言っているのでは?というところもある。
なんだ?この作品は??
読みはじめた時の印象と、読んでいる途中と読み終わりと、全然印象が違うので、「苦手かも…」と思っても読み進めてみてほしい。
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文庫フェアのしおりが欲しくて、ジャケ&タイトル買い。
アホが飽和状態。
映像化したら裸の銃を持つ男みたいになるんだろうか。
活字だと、アホでお腹いっぱいになった。
ポイントごとのフレーズやシチュエーションはとても笑える。
カモノハシ型のペーパーナイフで命を奪うとか。
長編ではなく、中短編くらいがちょうどいいかも。
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ユーモアなのが読みたくて疲れている時に読んだら、なんだかよくわからないんだけど、この意味不明な世界観が自分の荒れた胸にしっくりきた。何やらとんでもないストーリーの中に大事なことが散りばめられている気がするののもあって手放したくない
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市長暗殺を狙う老年新人スパイが主人公。やること成すこと全てうまくいかない。ストーリーが荒唐無稽で、この世界自体に壮大な伏線があるのでは?と思ったら最期までそのまま。深い意味を考えず肩の力を抜いて読むのがいい。何故か洋楽の説明が細かく、末尾にサウンドトラック。
Posted by ブクログ
今まで一度も任務を遂行したことがない、「温存」されてきた73歳の新人スパイ・ルーキーに初の指令が下る。
それは街の市長を暗殺しろというものだった。
冒頭の一文「市長を暗殺しにこの街へやってきたのに、そのかれと友だちになってしまった…。」
この文に全て集約されています。
ちょっと抜けていて憎めないルーキーを中心に街ぐるみのトラブルに波及していくドタバタコメディ。
玩具箱をひっくり返したような話でした。
随所に出てくるダンスと音楽が印象的。
Posted by ブクログ
レビューの酷評の多さが気になって読んだ作品。
確かに人を選びますね。この作品。
ただ、自分はそこまで嫌いではなかった。
支離滅裂な内容がずっと続くのかと思っていたが、人種差別的なテーマが入っていたり。
何にせよ、動物好きの自分はキョリスが良かった。
Posted by ブクログ
不思議な小説。好き嫌いが分かれそうな印象。
主人公のざんねんなスパイは憎めないキャラだが
不思議な表現も多く、読み終わるのに少し時間がかかった。
Posted by ブクログ
なんなんだこのお話は、と思いながらも先が気になる小説でした。本当にふざけているだけ?本当に人種差別などの大きなテーマは後付けなの?そう言ってるだけですよね。