神の蝶、舞う果て

神の蝶、舞う果て

1,815円 (税込)

9pt

「ときどき思うのよ。偶然って、本当にあるのかしらって。この世には、私たちには見ることも、思い描くこともできない複雑な糸がはりめぐらされていて、その壮大な布の中では、どれもが、あるべきところにあるとしたら……」(本文より)

降魔士の少年・ジェードは、神と魔物、光と闇が共に宿っているとされる、神聖でありながらも恐ろしい聖域<闇の大井戸>で、魔物から聖なる蝶を守る役目を負って暮らしていた。ある日、ジェードの相棒である少女・ルクランが、聖なる蝶が舞い上がって来る予兆の鬼火に触れる事件が起きる。他の降魔士たちと違い、なぜか、予兆の鬼火に激しく反応してしまうルクランは、聖域を守る者のなかで波紋を呼んでいた。自分がなぜ、そんな反応をするのかを知りたいと願うルクランと、ルクランを守りたいと思うジェード。それぞれの思いをよそに、ふたりは壮大で複雑な運命の糸に絡め取られていく。

1999年から2001年にかけて、上橋菜穂子の代表作である『守り人』シリーズの創作と並行して執筆されたこの物語は、のちの『獣の奏者』、『鹿の王』、そして『香君』にもつながる、作者の創作の軌跡を知ることができる貴重な作品でありながら、これまで書籍化されていませんでした。
この物語は、人と人との関係だけでなく、人間と他の命ある存在との繊細で複雑なつながりを描きたいという著者の想いから生まれました。
執筆から二十年以上の時を経て、円熟の域に達した著者の手で加筆修正され、力強くも美しい物語へと成長した物語が、ついに世界へと解き放たれます。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    288ページ
  • 電子版発売日
    2026年01月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    11MB

閲覧環境

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神の蝶、舞う果て のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    SL 2026.2.19-2026.2.21
    上橋菜穂子さんの初期の作品。四半世紀を経て書籍化。担当編集者の方に感謝。
    上橋菜穂子さんの作品は奥行きが深くて人と自然のかかわりを深淵に描き出す。
    作者のあとがきがとてもいいです。

    1
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    大好きな上橋菜穂子さんの作品。
    植物を含めた生態系の話。

    あとがきにも書いてあった、
    「この世は多様な生命いて、それぞれが複雑に関わりあっていて、人間はその中に組み込まれている生命のひとつ」という考え方。

    香君や鹿の王など上橋菜穂子作品でよく感じられるテーマだが、この作品はよりシンプルに表してい

    0
    2026年03月08日

    Posted by ブクログ

    上橋菜穂子さんの世界が堪能できて、読書時間がとても楽しかったです。
    人が中心で物語が進められていきますが、人(自分が理解できる範囲)からの見方が全てだと思い込んでしまうことの危険さを痛感させられました。読書中に説教されるとか教訓めいた言い回しではなく、本の世界にいつの間にか入り込んでそう思うようにな

    0
    2026年03月07日

    Posted by ブクログ

    大好きな上橋菜穂子作品。
    軽やかな筆致でありながら、文化や政治、生態系に至るまで緻密に作り込まれた異世界は、
    まるで実在する歴史を辿るかのような圧倒的な手触りがある。
    やはり上橋先生の構築する物語は別格だ。
    ​本作を象徴する言葉は「輪廻転生」。
    一つ一つの命が単体で存在するのではなく、
    大きな理の中

    0
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    やっぱり上橋さんの世界に浸れるのは幸せな事だと改めて思った。
    新作ではないって事は読み終わってから知りました。
    それでも、上橋さんのルーツを知れた、ここから様々な作品に繋がっていったのがとても伝わってきた。

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    人は、理性・感情・経験・思考あらゆる精神的活動を駆使して、さまざまな判断をします。

    自分にとっては正しいと思うことも、他の人から見れば間違ってみえたり、自分にとっては正義であっても、他の人から見れば悪であったり。

    生態系―植物や動物や物質などのあらゆる生命活動―から通してみれば、自分がこだわって

    1
    2026年03月01日

    Posted by ブクログ

    上橋先生の幻の初期作品、しかも改訂版となれば読むしかない、ということで文庫化を待てずに購入。
    終盤は急転直下というか、やや短い気もしたが、展開された世界は紛れもなく上橋ワールド。
    「獣の奏者」と「香君」の息吹をはっきり感じることができた。

    0
    2026年03月08日

    Posted by ブクログ

    30代の上橋菜穂子先生が〈守り人シリーズ〉を書いているときに連載していた小説。瑞々しく、花や神の蝶の香りを生々しく感じる。後の上橋先生の世界に通じる。すばらしかった!

    0
    2026年03月07日

    Posted by ブクログ

    幻の本、というので短い小さなストーリーかと思っていたら、とんでもなく壮大で勢いのある作品でした。これは世に出るべき!と評されるのはうなづける。
    現在見えている部分ではない世界、普段は忘れられている世界が焦点なのは似ている。
    特殊な能力を持ったものと、その運命に翻弄される人を守る人。うん、これまでの作

    0
    2026年03月05日

    Posted by ブクログ

    植物と虫(蝶)の織りなす理とそれに基づいて出来上がった国や神官たちの組織。上橋菜穂子さんの世界観に引き込まれます。

    0
    2026年03月04日

神の蝶、舞う果て の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    288ページ
  • 電子版発売日
    2026年01月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    11MB

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