長谷川櫂の作品一覧
「長谷川櫂」の「一億人の季語入門」「一億人の「切れ」入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「長谷川櫂」の「一億人の季語入門」「一億人の「切れ」入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「和」とは何か、本書ではそれを和菓子から考えてみます。和菓子とは「江戸時代の終わりまでに完成していたお菓子」という定義があるようで、この定義に照らすと羊羹も饅頭も和菓子になります。しかしこれが「純正日本発」かというとまったくそんなことはなく、江戸時代よりもずっと昔に中国などから輸入されたものを起源としているわけです。
そのうえで著者は「和」とは外国からの「受容」「選択」「変容」という創造的プロセスを指すと結論付けます。これは納得のいく説明でした。
また本書では俳句の解説に多くのページを割いていますが、松尾芭蕉の有名な句「古池や 蛙飛び込む水の音」の解説が面白かった。それは現実世界の現象と「心の
Posted by ブクログ
なぜ切字を使うのか。
なぜ季語が必要なのか。
この2点に集中して解説してくれます。
特に切字のところが良かったのですが、それは俳句の型の4分類が明快だから。
1 一物仕立て 生きながら一つに冰る海鼠哉
2 一物仕立ての変形 山も庭に動き入るゝや夏座敷
3 取り合わせ 菊の香やならには古き仏達
4 取り合わせの変形 さまざまの事おもひ出す桜かな
私は以前から俳句には初見でやたら意味がとりにくいものがある、論理の飛躍について行けないものがあると感じていました。
既知のはずの日本語なのに、どのように読めばいいか混乱してしまうのです。
本書の4分類のように有限個のパターンのどれかだというなら、混