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Posted by ブクログ 2014年01月03日
これは良かった!私は俳諧のまったくの初心者なのだが、芭蕉の世界を理解できた。和歌は、三十一文字で一つの世界を読み上げるが、俳諧は切れのところでまったく違う
(心の世界)へ飛ぶ。初めはそれがわかりにくかったが、通読するうちにわかってきた。そしてその面白さも。
初心者でもこのように芭蕉の世界の面白さをわ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月27日
[ 内容 ]
芭蕉にとって、『おくのほそ道』とはなんだったのか。
六百里、百五十日に及ぶ旅程は歌仙の面影を移す四つの主題に分けられる。
出立から那須野までの禊、白河の関を過ぎてみちのくを辿る歌枕巡礼、奥羽山脈を越え日本海沿岸で得た宇宙への感応、さまざまな別れを経て大垣に至る浮世帰り。
そして芭蕉は大...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月09日
どうしても嵐山光三郎の芭蕉像が頭から離れないが、俳諧という表の顔にリアリティがあるからこそ、裏の顔と推察される隠密が成立するのだろう……ともかく、国文学者のように芭蕉が詠んだ句の中に、西行や源氏物語などの古典の下敷きがあることを読み取る教養がないので、江戸の知識人の教養の深さに驚かされる。「荒海や佐...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月11日
「古池や・・・」の句で蕉風開眼した芭蕉が、その俳句の実践の場として、選んだ場所が歌枕の宝庫である東北(みちのく)であった。
そして杜甫や西行のような旅に憧れて旅に出るのであるが、訪れた「みちのくの歌枕」の地での夢と現実のギャップそして失望、そして日本海側での「荒海や」の句で代表される宇宙的な体験、最...続きを読む
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