【感想・ネタバレ】小林一茶のレビュー

あらすじ

誰にでもわかる言葉、細やかな心理描写……近代俳句は一茶からはじまる。生涯で詠んだ約二万句から百句を精選し、俳人・長谷川櫂が解説を付す。波乱に満ちた人生に沿いながら見えてくる「新しい一茶」像。

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Posted by ブクログ

小林一茶の俳句から100句を選んで、作られた年代順に解説しながら紹介していく一冊。

これ、ものすごく良い本でした。一茶の生涯を辿りながら句が紹介されていくのだけど、その句のどこが面白いのかを技法的な面にも触れながらすごく丁寧に解説していて、さらに、関連する芭蕉とか子規などの句も紹介されて、俳句がどのように変遷したのかもすごく分かりやすく解説されていて、めちゃくちゃ面白かったです。

一茶は使われている言葉が現代に近いし、身近な題材も多いから、俳句自体も読みやすいのが良いですね。

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2024年12月19日

Posted by ブクログ

古典新訳コレクション
小林一茶
著:長谷川 櫂
河出文庫 は 31-1

新しい一茶とあり、知った句がないのに戸惑う(解説には、一部ありました)

 雀の子そこのけそこのけお馬が通る
 やれ打つな蠅が手をすり足をする
 やせ蛙負けるな一茶是にあり

一茶は野蛮人であるとの言から始まる

近代俳句は、一茶に始まるという言があり、一茶が一つの俳諧の分岐点なのだなあという発見はありました。

江戸時代の著名な俳人は、3名、芭蕉、蕪村、そして、一茶とあります。

芭蕉、蕪村と、一茶を分けたのは、古典的教養、俳句とはそれまで、古典を知らなければ、読むことも詠むこともできなかった。

信濃の寒村に生まれ、十五で江戸に奉公にでた一茶は、庶民の一人であり、中年まで、古典に触れることはなかった

一茶は、庶民の一人として、江戸後期の俳壇に立ったのである

内容は自分にはちょっと難しいと感じました。一茶だけでなく、芭蕉などの句があって、一茶一人に焦点があたっておらず、とまどった感があります。

あとから、並べ方も時系列になっている時がつきました

芭蕉の辞世の句がありましたが、一茶は辞世の句を残していないようなのです。

俳句好きの方々はよく知っていることがらなのでしょうが、初心者には、わかりにくいものです。なぜ、芭蕉の句がのっているのかも。

のっていた、句集 これも生前には出版されなかったものが多いと聞く
こちらの方の解説もあればよかった

寛政三年紀行
西国紀行
しぐれ会 1795
たびしうゐ 1795
題葉集 1800
享和句帖 1803
をのが光
文化5・6年句日記
父の終焉日記
物見塚記
我春集 1811
文化句帖 1804
志多良 1813
三韓人 1814
嘉永版一茶発句集 1815
七番日記 1813
版本題叢 1820
発句題叢 1820
おらが春 1819
発句類題集 1820
八番日記 1820
寛政句帖 
文政句帖 1825
文政十年句帖写 1827
遺稿 1827

ISBN:9784309420752
出版社:河出書房新社
判型:文庫
ページ数:208ページ
定価:800円(本体)
2024年01月20日初版発行

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2024年12月01日

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