大藪春彦の一覧
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ユーザーレビュー
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★漆黒の髪と燃えるような瞳褐色の肌を持つとびきりの美女エミー
『野獣死すべし』の伊達邦彦に『汚れた英雄』の北野昌夫、そして『獣たちの墓標』の西城秀夫と、大藪春彦の小説の主人公は、いつだって強靭な肉体と冷徹な精神を併せ持つ男が暴力とカーチェイスとガン・アクションを繰り広げないと始まらないし終わらない
...続きを読むのですが、そこはサービス精神旺盛な大藪春彦のことですから、ちゃんと女性が主人公の小説を書いてくれています。
もっともそれは多分、私たち女性のためというのではなく、ニヤニヤ鼻の下を長くして読もうという男性のためだと思いますが、この際そんなことはどうでもいいでしょう、存分に、この猟奇的でサディスティックで変態的な行為を駆使する、レズでサドなヒロインである小島恵美子のビンビン響くムチの音を、舌なめずりして味わうことこそ明日の活力の源(?)となるはずです。
彼女は明和大学動物学講師で母親がスペイン人のハーフ。スイスの私立高校を出てオックスフォード大学へと進み動物学を専攻する。ハイエナの研究を目的にザンビアに赴いた際に、強烈なセックスアピールと男性に動じない度胸それに高度の身体能力を評価されて国際秘密組織SPRO(スプロ)の死刑執行人というポジションを任される。組織加入後も動物学研究は継続して折をみて研究の成果を見せることもある云々。
男に鼻も引っ掛けないナイスバディの女の殺し屋・殺人マシーン。延々と続く作者・大藪春彦好みの銃のウンチクは、興味のない方には気の毒なほど退屈ですが、私は手に汗して目をギラつかせてズシリと重みを感触する感覚で夢中になって読んでしまいます。
指令を受けて各国要人を次から次へと殺してゆく。あっと驚くほどあっさりと簡単に人が死んでいきます。
そしてラストシーンで、大看板真打登場。なんとあの永遠のヒーロー伊達邦彦が現れるのです。それで、エミーこと小島恵美子との対決になるわけですが、結果は・・・読んでからのお楽しみに、伏せておきましょうか。
Posted by ブクログ
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これは昔のヒーローを思い出させるほど完璧な格好いい男の物語。
最後ら辺に行くと結構ムリに締めくくってるという気になりますが、読んでいて先がすごく楽しみになる内容です。
作者はもう亡くなられているので、関連のを探そうにもムリなのかもしれませんが、また違ったストーリーのを読みたくなりますw
Posted by ブクログ
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サンキュー アメリカに守られて、男心を出した少年
強がる気持ちが燃えたぎり、夢中になって数十年生きた
Posted by ブクログ
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時代背景が古いのは仕方ないが、それでもわくわくする展開はさすが。
松田優作の映画では知っていたものの、映画以上に面白いかも。
あれ、映画とはラストが違う?
主だった面子は、映画のキャストが小説の中で躍動する感じで楽しめた。
Posted by ブクログ
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大藪春彦『蘇える金狼 完結篇』角川文庫。
ハードボイルド・アクション小説の金字塔、完結篇。既読であるのだが、角川文庫から復刊されたのを機会に再読。
読み返してみると、朝倉哲也のサイコパスぶりと強引で荒唐無稽なストーリー、大時代的な表現にかなり驚かせれた。松田優作主演の映画も観たはずなのだが、こん
...続きを読むなストーリーだったろうか……
東和油脂で私腹を肥やす社長や役員を目にし、会社を我が物にしようという野望を持った朝倉哲也は野望を実現のために殺人や強盗、恐喝、薬物犯罪などあらゆる悪事を繰り返す。収賄が露呈し、窮地に陥った社長や役員は朝倉に……
結末はいやに呆気ない。
本体価格880円
★★★★
Posted by ブクログ
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