大藪春彦のレビュー一覧

  • 蘇える金狼 完結篇

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    面白かった。
    冷徹なんだけど血の騒ぎのある人物。
    ただただ冷血という感じではない。
    しかしやはり冷血漢。
    衝き動かす核にあるものは自分以外すべてに対して見返してやるという様な復讐を誓った者にしか宿らないものがある。
    時代は古いのにちっとも古さを感じない不思議な小説でもあったと思う。

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    2023年06月21日
  • 蘇える金狼 野望篇

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    野望と完結はセット!
    面白いです。半世紀前の作品なので道具やセキュリティに関するものは少し古いかもしれないけど朝倉哲也の存在感は時を越えている。
    おそらく現代であってもうまくやり通すんだろうなぁと思わせる。
    ハラハラドキドキのハードボイルド。

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    2023年05月27日
  • 非情の女豹

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    ★漆黒の髪と燃えるような瞳褐色の肌を持つとびきりの美女エミー

    『野獣死すべし』の伊達邦彦に『汚れた英雄』の北野昌夫、そして『獣たちの墓標』の西城秀夫と、大藪春彦の小説の主人公は、いつだって強靭な肉体と冷徹な精神を併せ持つ男が暴力とカーチェイスとガン・アクションを繰り広げないと始まらないし終わらないのですが、そこはサービス精神旺盛な大藪春彦のことですから、ちゃんと女性が主人公の小説を書いてくれています。

    もっともそれは多分、私たち女性のためというのではなく、ニヤニヤ鼻の下を長くして読もうという男性のためだと思いますが、この際そんなことはどうでもいいでしょう、存分に、この猟奇的でサディスティッ

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    2012年10月01日
  • 探偵事務所23

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    これは昔のヒーローを思い出させるほど完璧な格好いい男の物語。

    最後ら辺に行くと結構ムリに締めくくってるという気になりますが、読んでいて先がすごく楽しみになる内容です。

    作者はもう亡くなられているので、関連のを探そうにもムリなのかもしれませんが、また違ったストーリーのを読みたくなりますw

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    2009年10月04日
  • 蘇える金狼 野望篇

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    中学でお小遣いで買って読んだのを覚えてます。
    未だに読みたくなる作品。ハードボイルドな主人公の所作や考えを明確に文で表現しているので読んでて楽しいです。
    ストーリーも凝ってて学生時代何度も読み返しました。好きな作品です。

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    2024年11月02日
  • 獣(ウルフ)たちの黙示録(上)潜入篇~エアウェイ・ハンター・シリーズ~

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    サンキュー アメリカに守られて、男心を出した少年
    強がる気持ちが燃えたぎり、夢中になって数十年生きた

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    2021年02月04日
  • 蘇える金狼 完結篇

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    時代背景が古いのは仕方ないが、それでもわくわくする展開はさすが。
    松田優作の映画では知っていたものの、映画以上に面白いかも。
    あれ、映画とはラストが違う?
    主だった面子は、映画のキャストが小説の中で躍動する感じで楽しめた。

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    2019年04月04日
  • 蘇える金狼 完結篇

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    大藪春彦『蘇える金狼 完結篇』角川文庫。

    ハードボイルド・アクション小説の金字塔、完結篇。既読であるのだが、角川文庫から復刊されたのを機会に再読。

    読み返してみると、朝倉哲也のサイコパスぶりと強引で荒唐無稽なストーリー、大時代的な表現にかなり驚かせれた。松田優作主演の映画も観たはずなのだが、こんなストーリーだったろうか……

    東和油脂で私腹を肥やす社長や役員を目にし、会社を我が物にしようという野望を持った朝倉哲也は野望を実現のために殺人や強盗、恐喝、薬物犯罪などあらゆる悪事を繰り返す。収賄が露呈し、窮地に陥った社長や役員は朝倉に……

    結末はいやに呆気ない。

    本体価格880円
    ★★★★

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    2019年04月03日
  • 蘇える金狼 野望篇

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    大藪春彦『蘇える金狼 野望篇』角川文庫。

    言わずと知れたハードボイルド・アクション小説の金字塔。大分前に既読であるのだが、この度角川文庫から復刊されたのを機会に再読。

    昭和の高度経済成長期の雰囲気と時代を感じる表現は今読むと何故か新鮮さを感じる。

    東和油脂 経理部に勤務する朝倉哲也は壮大な野望を実現するために、会社では大人しい羊の姿を演じていた……

    冷静に読み返してみると、朝倉哲也という人物は今で言うところのサイコパスなのであろう。自身が勤務する会社の社長や役員らの目に余る腐敗ぶりを知るや、会社を我が物にしようと肉体を鍛え上げ、活動資金を不法に調達し、目的達成のためにヤクザやその関係者

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    2019年04月02日
  • 暴力列島

    その昔..

    大学生の頃に集英社版の文庫本にて読んだ覚えが。

    今度は電子ブックにて読み倒したいと。

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    2014年12月25日
  • 野獣は甦える

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    話が一寸荒唐無稽なものに、なりつつある。舞台は平成に代わり、伊達邦彦の愛車も、R32GT-Rと現代化している。武器もモーゼルからM16へ、まぁ其の辺はイイんだけど、後がね…。さぁ、野獣・伊達邦彦の物語も、あと一冊で終わる。ハローbreezeさんには、イイものを紹介して貰った、次はハイウェイハンターシリーズかな。

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    2011年08月15日
  • 孤高の狙撃手

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    ハードボイルド作家大藪春彦さんの未発表エッセイ集。
    「銃」を通して作品や生き方などがつづられています。

    あまり書店とかでお目にかかれないので、たまたま見つけて手に入れました。

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    2009年10月04日
  • 雇われ探偵

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    大藪春彦の連作ミステリ短篇集『雇われ探偵』を読みました。
    大藪春彦の作品を読むのは初めて……久しぶりの国内ハードボイルド作品ですね。

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    “俺”のモットーは「くだらぬモラルよりも、目の前の現ナマと女」。
    荒っぽい仕事はお手のものだ。相棒は、女にめっぽう強い高木と美貌の秘書・千津子。
    今日も愛車の改造ルノーを駆り、モーゼルHscをぶっぱなす! 
    息もつかせぬ展開に、キレの良いセリフ―無頼の私立探偵津島のダーティー・ヒーローぶりが光る! 
    大藪ワールドが炸裂する連作11編!
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    1965年(昭和40年)に刊行

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    2025年12月05日
  • 探偵事務所23

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    主人公がアウトローではなく、一応は警視庁から拳銃の所持も許されている探偵ということで、大藪作品としてはかなり大人しめ。当然大暴れはするものの、少し抑制的で、暴力の対象も悪党に限られる。主人公の田島探偵もユーモラスな面を持っていて、大藪作品には多い、タフでひたすら凶暴な感じのキャラクターではないから、コアな大藪ファンには物足りないかも知れないが、普通の読者には読みやすいと思う。

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    2022年02月10日
  • 唇に微笑 心に拳銃

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    途中から展開についていけず、な一冊。冒険小説だけれど、冒険しすぎだって。現実離れしてる。

    二十九歳の若林誠はプレハブ住宅の営業マン。業績は常にトップで真面目とは言い難いが売り上げはある。だが若林そんなことでは満足しなかった。銀行輸送車襲撃から始まり、資産家の脱税した金の強奪。次第にエスカレートしていく犯行と同時に、裏の顔が表の顔へと変貌してゆく。

    途中までは精悍な一匹狼な男のハードボイルドチックな物語(なんだそれ笑)で楽しかった。文章も巧いし、エロティックなシーンも雰囲気があって。
    でもね犯行を重ねるうちに、そしてそれがどんどん凶悪になっていくうちに訳が分からなくなってきて。仕舞にはハーレ

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    2012年12月03日
  • 野獣都市

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    大藪春彦の本があったので思わず買ってしまいました。今まで数多くの大藪春彦さんの本を読んでいる僕としては、ありきたりのストーリーで斬新さは感じられませんでした。まだ、大藪春彦さんの本を読んだことのない人にとっては、かなり面白いと思います。

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    2009年10月04日