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Posted by ブクログ
8年ぶりの粘膜シリーズ。そうそうこの感じ、と思いながら読んだ。戦時下という枷の外れた不穏な世界に旧日本軍と異形とが当然のように併存していて、世界観が極度にグロテスクなのに、適度にチージーで読む手がとまらない。調味のうまさに感心しながら延々とゲテモノを喰ってしまうような凄みがある。
本作もそんなウマみは相変わらずなのだけど、プロット自体はだいぶ平坦。どうも膠着しているらしい"大戦"の全容が一向に見えず行き先不明なので、常時グロやら笑いやらが放り込まれるのを待っている感覚がある。特にキノブ&戸田コンビがサービス精神旺盛すぎただけに、他のサブプロットは味気なく感じてしまった。
終盤、シリーズ1作目の『粘膜人間』を思わせる箇所があるが、そこだけ飴村行的成分が濃くなった感もある。単発でみると悪い作品ではないと思うし、飴村行にしか出せないテイストは間違いなくあるんだけど、読みながら「粘膜人間読み返したいな」と思ってしまったのも事実。
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