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帰省する途中でバイク事故に遭い、右腕を失った大学生の桜千早。それは不慮な事故ではなく、事件だったーー。入院中、失った筈の右手に縋りつく女性の手の感触……。「みつけて」と結露した窓に描かれたメッセージ。千早は自分が事故に遭った日に殺されたという女性のことを思い出す。一方、県庁に勤める堅物でまじめな大野木は、急遽、特別対策室の室長を任命される。そこは行方不明者や怪異現象などの曰く付きの案件を専門とする部署で、組織でも秘密裡の部門だった。特別な対策を必要とする案件を解決するべく、大野木は紹介された霊能者、桜千早と出逢う。オカルトホラーバディここに開幕。
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Posted by ブクログ
漫画から入って、小説に。ちょっと順番が原作と漫画で前後するところがあって読み比べるとより面白いです。(原作との読み比べをするのが好きでして…)
聞こえのいい話とか、どうにもならないホラーとかじゃなくて、「悪人は報いを受ける」がテーマとして確立されてるのかな、と。そこがしっかりしているので読んでいてうわぁーっっっってもやもやイライラしないのが本作のとても優れている点だと思います。ホラーなのにね、理不尽さがない(ある程度は仕方ないとして)のはいいですね。
ただ、なんか所々に待ち受ける不穏そうな果てにハラハラしながら読んでます。
あと、夜に読まないほうがいいです。
Posted by ブクログ
まず、二つ目の章まで読んだところで、私の好みに完全一致していることを確信しました。
こういう怪異バトルが読みたかった!
佐々木事務所シリーズとか、あしや超常現象調査シリーズとか、そういうの好きなんですよね!
そして、最後まで読んでみて確信は間違いありませんでした!
各話、一つずつ事件を解決していく流れになっているのですが、それぞれおもしろいです。
特に、「叫禍」という話の締めがすごく良いんです。
最後の一文、すごくグッと来ました。
たまにお咎めなしになる悪霊もいたりして、それも良いんですよね。
悪霊はもれなく祓うべき、ということではなく、情状酌量の余地があればそういうこともする。
人と霊を変に区別していないところが、好感を持てました。
下巻はすでに購入済みなので、ここままの流れで読んでいきます!
Posted by ブクログ
文庫化するんかい!
元々の本の後書きで、文庫化は出来へんやろみたいなニュアンスのことを書いていたので、元の本を買い漁ったのだが、まさかの文庫化……。そりゃそうだよね、京極夏彦が文庫で出るんやもん。大概のものはできるよって思ってた人は何人かいると思う……。
さて、それはさておき本の感想を。
霊が見える青年-桜千早と、公務員の大野木が霊とそれと関わる人々との物語。
読みやすい……圧倒的に読みやすい!!!元の本と比べて時系列が整理されているため初めての人にも入りやすい並びになっている。もとの作風が好きな人には不評なのかな?2人のキャラクター性がわかるエピソードから始まるので、スっと世界観に馴染むことが出来る。ただ一方で分かりやすくなったことにより、おどろおどろしい感じは少し減ったかもしれない。元の本は体育館が出てくる犬の話から始まるので、おどろおどろしいのがガツンとくる。何を求めるかでどちらの本を読んだ方がいいかの印象は変わるかもしれない。
Posted by ブクログ
事件に巻き込まれて右腕を失った桜千早。実在しない右腕は怪異に反応する。
長身でエリートの大野木龍臣。見たことも経験もない怪異を担当する特別対策室の室長を命じられる。
桜が右腕を失うところから話は始まり、大野木と出会いバディを組み怪異に対応する話と言葉で説明すると淡泊だが、実際読むとなかなかに濃い話だ。
「殘仇」:桜の右腕を失い、能力に目覚めるきっかけの話。桜の人柄がこの話を読むだけでも分かる。誰かのために優しくも非情にもなれ。個人的には桜、よくやったと言いたい。
「掬魂」:大野木と桜が出会う話。こちらは大野木の人柄が分かる。真面目で堅実、怪異を信じてない。そういう人がそれを経験したらこうなるんだろうなーという予想通りだった。
「團詩」:自殺者の絶えない通称自殺団地。好奇心で首をつっこんで帰ってこれなくなるとは、元凶にも来ちゃった方にも、残念だったねくらいしか言うことない同情の余地なし。
「洩呪」:壮絶ないじめの上で亡くなった虻川千尋は生きることに未練がなかったのだろう。残された母親はいじめた生徒を、その親を、見て見ぬふりの教師を、守れなかった自分を許せなかったんだろう。ここまでのバッドエンドもなかなかない。
「叫禍」:思いこみによってどれだけの犠牲者を出したんだろう。同情する要素は1ミリほどあるが、自身と同じ苦しみを味わう親子を量産してるって性格悪いの次元越えてる。
「至双」:行方不明者の出るトンネルの調査。珍しく恐怖を感じない。それもそのはず話を通して帯刀老の紹介をされたのだから。
「酔う搖花」:遙か昔、人身御供のある時代。結末を変えることはできない。それでも、そこに至る過程を変えることで少しでも救いになるのならと行動した2人の覚悟を感じた。
立場を変えれば、見る人が違えば、その話は救いにも絶望にもなる。そういう1冊だった。
1話1話が短く、桜と大野木の性格も分かりやすく読みやすかった。
個人的には、帳尻あわせなハッピーエンドでなく、後味悪いバッドエンドがあるのがよかった。
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小説・文芸
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