夜行堂奇譚 弐 下

夜行堂奇譚 弐 下

小説・文芸
924円 (税込)

4pt

4.0

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山で遭難した祖母を探すため夜行堂を訪ねた幼い少女。彼女の手には黒い切符が握られていた。千早と大野木の二人は共に祖母を探すため夜行堂の地下深くへと階段を降り、怪しげな駅のホームへ到着する。電車へ乗り込んだ一行がトンネルを抜けた先に見たのは、夕暮れに染まる稲田がどこまでも続く光景だった。(「追華」)。新屋敷の国道沿いの高層マンションの一室。通報を受けてやってきた警察官たちが見たのは一面の血の海だった。その中央に置かれた白い骨壺には、女の笑い顔が描かれており、甲高い女の笑い声が……(「穢瘡」)。亡き祖母の家は近衛湖疎水の傍に立つ百年の歴史ある家で、趣味の茶道具を蒐めているうちに小道具屋になったという。長年かけて集められた骨董品の眠る土蔵から不可思議な声がするという(「黒偉」)。滾々と淡水が湧き出る謎の石(「水石」)など書下ろしを含む全8篇収録。

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夜行堂奇譚 の一覧

1~6巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~6件目 / 6件
  • 夜行堂奇譚 上
    値引き
    858円 (税込)
    429円 (税込) 10月22日まで
    帰省する途中でバイク事故に遭い、右腕を失った大学生の桜千早。それは不慮な事故ではなく、事件だったーー。入院中、失った筈の右手に縋りつく女性の手の感触……。「みつけて」と結露した窓に描かれたメッセージ。千早は自分が事故に遭った日に殺されたという女性のことを思い出す。一方、県庁に勤める堅物でまじめな大野木は、急遽、特別対策室の室長を任命される。そこは行方不明者や怪異現象などの曰く付きの案件を専門とする部署で、組織でも秘密裡の部門だった。特別な対策を必要とする案件を解決するべく、大野木は紹介された霊能者、桜千早と出逢う。オカルトホラーバディここに開幕。
  • 夜行堂奇譚 下
    値引き
    880円 (税込)
    440円 (税込) 10月22日まで
    弟子入り先を破門されてしまった桜千早は夜行堂へと導かれ、成り行きで使い走りとして仕事を始める。夜行堂と特別対策室の依頼をこなす千早は、やがて業務の効率化の為に大野木の家に居候となることに。県庁の大野木に届いた依頼は、息子の変化に戸惑う母親からのものだった。訪問するとおかしくなるという都市伝説のある大学寮の廃墟。肝試しにいった息子は戻ってから様子がおかしくなり、部屋から一歩も出なくなってしまったという。一緒に行った友人から話を聞こうと、面談に訪れた青年はひどくおびえていた。大野木と千早は二人で話を聞くことに。多発する怪異には、人の情念や想いが、人ならざるものと混じっている。それらが引き起こす、数々の呪いと悲劇。それら怪異をあざ笑うかの如く静観する夜行堂店主の真の目的とは……。文庫化にあたり、上下巻それぞれに短編を書き下ろし収録。
  • 夜行堂奇譚 弐 上
    924円 (税込)
    大学生だった桜は交通事故に遭い、右腕を喪う代わりに霊の存在を知覚するようになる。留年が決まり、家で自堕落に過ごす桜を見舞いに来た友人の東雲は、山で遭遇した自分を助けてくれた謎の女性のことを打ち明け、彼女にもう一度会いたいという。山に入った桜と東雲を迎えに来た女性は、山を治めている人物の使いであり、自らを葛葉と名乗った。葛葉は帯刀と名乗る老人の元へ二人を案内する。迷家の当主である帯刀はこれ以上進むべきではないと二人を止めるが、東雲は山中で逢った女性の元にどうしても行かなければならない、と強行する。友人の結末を見届けようと東雲と山奥へ進む桜が見たものとは……(「古神」)。ほか、県庁対策室に寄せられた相談は図書館で頻発するスタッフの自殺。桜が不在の為、部長の藤村から紹介された女性霊能力者、柊と共に不審死の解決に向かう(「重科」)。代々続いてきた造り酒屋がその長い歴史に幕を閉じた。依頼人の女性は繁栄を支えてきた「御胤様」をお返しせねばならないという(「螢火」)。ほか序文を含む全7篇。
  • 夜行堂奇譚 弐 下
    924円 (税込)
    山で遭難した祖母を探すため夜行堂を訪ねた幼い少女。彼女の手には黒い切符が握られていた。千早と大野木の二人は共に祖母を探すため夜行堂の地下深くへと階段を降り、怪しげな駅のホームへ到着する。電車へ乗り込んだ一行がトンネルを抜けた先に見たのは、夕暮れに染まる稲田がどこまでも続く光景だった。(「追華」)。新屋敷の国道沿いの高層マンションの一室。通報を受けてやってきた警察官たちが見たのは一面の血の海だった。その中央に置かれた白い骨壺には、女の笑い顔が描かれており、甲高い女の笑い声が……(「穢瘡」)。亡き祖母の家は近衛湖疎水の傍に立つ百年の歴史ある家で、趣味の茶道具を蒐めているうちに小道具屋になったという。長年かけて集められた骨董品の眠る土蔵から不可思議な声がするという(「黒偉」)。滾々と淡水が湧き出る謎の石(「水石」)など書下ろしを含む全8篇収録。
  • 夜行堂奇譚 参 上
    990円 (税込)
    いとこの妻・しづりからの文が届き、帯刀老と葛葉が山を下り、斜陽の西家を訪ねた。そこには座敷牢に匿われていた5歳の少女がいた。二人はその娘を引き取り、柊と名付け養育することにした――(「序」)。 百年続いた老舗旅館。全盲として生まれた深雪はある日、亡祖父の間宮京介を訪ねてきた妖魔を家に上げてしまう。妖魔を退治するために大野木と桜と一緒に夜行堂へ行き、そこで選んだものは――(「雨聴」)。 京都嵐山の高級旅館。師匠の柊と私に来た依頼は「高級呉服店・扇美屋(おうみや)の娘・梨香に狐が憑いているので祓ってほしい」というものだった――(「白華」)。 先輩から高額のバイトを誘われ、車で連れていかれたのは竹林の中にある木山の家だった。重たい行李を県境の山奥の神社に運ぶ仕事を依頼されるが――。(「行李 」)。 木山、帯刀老、葛葉、柊、夜行堂……徐々に明かされていく屋敷町の人間関係。幻想譚や怪談も収録した全十一話。
  • 夜行堂奇譚 参 下
    990円 (税込)
    近衛湖のほとりに建つ迎賓館のような洋館。帯刀老の遺産の一つだ。そこを調査することになった大野木と桜。堅牢なカギをあけると館の中は時間が止まっており、2階から人間の一部で作った青い蝶が飛んできていた。階段を上がるとそこには学生服を着た木山がいた――(「夢 蝶」)。 妻がなくなり、学生の木山という人物から手紙が届く。預かっているものを返したいそうだ。それは行李に入った勾玉だった。ご神体だそうだが、気味が悪い。ところが川でミイラ化した死体があがり、行李の球が血を吸ったように肥大していた――。(「文夜」)。 心霊物件・美嚢団地の最後の住人・義兼慎三。すでに100人以上が不審死している。県庁では「美嚢団地には怪異の根がある」と言われていた。しかし一番最初の事件は、鷹元楸の母、千賀子の団地での急死だった――(「死坑」)。 帯刀と学生の木山が柳川の船に乗っている。近衛湖の帯刀の別邸へ向かっているのだ。そこに依頼主の当主の母・駿河屋の大奥様の駿河ハツエがやってきた。当主の篤行が亡くなり、奥座敷に住まうオシロサマをお鎮めいただきたいというお願いだ。(「指切」) 屋敷町の呪術の仕掛け人ともいえる木山の全貌が少しずつ明らかになる参巻。下巻にも書下ろしを加えた全十話を収録。

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夜行堂奇譚 弐 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今回は怪異強めのお話多めで面白かった。
    「穢瘡」が特にザ・呪いという感じで適度な怖さもありハラハラもあり楽しめた。
    最後の「鼓花」と「門出」も良かった。上巻の「守母」のほんのちょこっとの続き…ほっこりする^^
    そして相も変わらず一瞬で怪異に遭う大野木さん流石…^^;

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    ※ネタバレあります

    夜行堂奇譚壱からどんどん人間味ある話が増えているような気がします。
    怪異と言っても、小さい頃出会った不思議な出来事とか、今思えばあれってなんだったんだろうみたいなものも、この夜行堂奇譚の話に通ずるところがあるような気がします。

    『追華』
    心が少し温かくなりました。
    道中は怖かったけど…
    なんかこう、千と千尋の変な世界を思わせるような、そんなイメージが湧きました。

    『穢瘡』
    この話に出てくる呪いはかなり怖かったです…
    描写もグロくて気持ち悪いです。
    人の悪意から生まれた呪いで、刑事さんたちも出てくるので、現実の中に起こる怪異が浮き彫りになっていてより気味悪かったです。

    『黒偉』
    やはり古い骨董などにはそういったものが宿っていることもありますよね…

    『驟雨』
    夜行堂壱で出てきた(たしか)楸がかけた呪いの話でした。
    今回いちばん気味の悪い呪いでした。
    この話はあまり好きではないけど、夜行堂の店主が助けてくれたのは面白かったです。
    千早が力を使いすぎてる描写があったりして、この先が心配です。

    『水石』
    なんだか不思議な話でした。
    本当にこんな水の涌く石があって、それで川ができていたとしたら面白いなと思いました。
    いろんな選択肢があるけど、どれを選んでもそれで世界は回っているんですよね…

    『鼓花』
    千早と大野木さんが一緒に夏祭りに行き、怪異に出会う話。
    この話が一番好きでした。
    2人が同居してる描写も面白いし、2人で夏祭りを楽しんでるところの掛け合いも楽しかったです。
    怪異に出会うけど、あっさり戻れたので良かったです。

    『夜葬』
    帯刀老の葬儀の話でした。
    帯刀老亡くなっちゃったんだ…
    すごい葬儀でした…
    少しほろりと悲しくなりました…

    『門出』
    これはなんの話だろうと思ったら、どうやら上巻の『守母』に関連してる?
    これも心温まる感じでした。

    0
    2026年04月11日

    Posted by ブクログ

    それぞれの話が面白いけれど刑事視点の話が個人的に好みだった。千早には何が視えているのか分からないけど大野木の存在に救われているのは間違いないだろうな。夜行堂店主が何を探しているのかは謎のまま。

    0
    2026年03月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    書き下ろしは、上巻収録の「守母」のその後のお話でしたね。夏祭りのお話とともに……ちょっと、ほっこり。

    0
    2026年03月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    徐々に向こう側に浸食されていることを自覚し、それでもそんな自分を受け入れ自身の考える道を進む千早。
    業務上どうしても怪異に関わることが増え、良い意味でも悪い意味でも向こう側に好かれやすい体質だがそれに無自覚な大野木。
    個々での能力も高い2人だが、どちらか1人では対処できないことがある。それでも互いを思って、相手のために2人は動く。

    「追華」:行方不明の祖母を探しに電車でGO、家族を思い、家族を信じる良い話。物理的に行きはよいよい帰りはしんどい。
    「穢瘡」:昔かたぎな警部補権藤が特別対策課案件に相対するが、怪異相手ではこれまでの意地もプライドも意味がない。餅は餅屋だ。
    窃盗団も裕福村も因果応報、千早の考えに私は賛同する。
    「黑偉」:先祖代々の負債を孫世代が背負って責任を果たす。単純に自分たちはいいとこ取りして、後は任せたと退場とは卑怯なり。
    「驟雨」:楸の好奇心は人をも殺す。どうなるのか気になったの、このキラーワードに引っかかったた対象はバッドエンド確定。
    「水石」:祖母の負債を孫が応うパート2。ここ黑偉で登場した孫の由紀もだが、今回の聡子も良い孫だ。私は良い孫じゃなかったとわが身を振り返る。
    「鼓花」:千早が最初からフラグを立ててたが、その期待に応えるのが大野木だ。特別対策室室長だが、そっちの免許はなにも対策できてないのが大野木。
    「夜葬」:帯刀老の最後に会いに行こう。大野木のことが大好きな帯刀老、大好きだけどそれは引くよ?葛葉さんのがよっぽど人間味がある。
    「門出」:小雪さん、ごめんなさい。私、あなたが誰だか思いだせません。

    上巻も各話よかったのだが、千早と大野木の登場頻度が低くかった。下巻は2人が出ずっぱりで満足した。
    千早がどんどん浸食されているのと、大野木も引っぱられている。お互いがお互いを気遣い、心配し合い、尊重しあう関係。それがどうかこれからも長く続いて欲しい。

    0
    2026年09月21日

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