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Posted by ブクログ
つくづく嗣人さんって多才な方だ。
数多の怪異を記し、おどろおどろした作品の書き手かと思いきや、『ひと』の小野寺さんの様なヒューマンコメディ然とした今作(神様なので全然ヒューマンじゃないし、『ひと』は喜劇じゃない…失礼)、これは楽しいな!
だけど、
最終章を読み進めるにつれ…怖。
それはそうか、日本三大怨霊と数えられる一柱の御方、その由縁が語られない訳が無かった。
今、読んでいる最中の小説の中に「怨嗟とは強者に虐げられた弱者達の歯軋り程度に過ぎない」と云った内容の一文があったのだが、それこそ歯噛みしてこの一文に目を通した私からすれば、菅原さんの憤怒はあって然るべきと思えるし、箇条書きで淡々と綴られた仇どもの末路には胸をすくものを覚えた。
何が悪い!と。
さて、
作品の様にうつよに顕現しては居ずとも、神様は絶えず人の幸せを考えていて下さるのかも知れないなぁと今作を読んで思った。
その上でその好意に常に泥を塗っているのは我々人間だ。
『仏の顔も三度まで』と云うが、この世界はとっくにその期限を超えている…それもここに極まれつつある。
神様たちがいつ業を煮やしイカズチを堕としたとしても、全く以て不思議ではない。
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小説・文芸
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