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漫才師の殺し方
人気沸騰中の若手漫才コンビに訪れた、芸人人生の危機 年末の賞レース直前 視界が絶望に染まる── 『逆転美人』10万部『お梅シリーズ』15万部 元芸人作家によるお笑い×ミステリーの真骨頂! 装画を見取り図・リリーが担当! 人気上昇中の若手漫才師、富野ゴーレムが突然逮捕された。彼は事件発生時に酒に酔って記憶がなく、容疑を否定しきれない。だが相方の五十嵐と後輩芸人の山岡は、ゴーレムの無実を信じ、彼の漫才師生命を守るべく立ち上がる。ただの若手芸人に、名探偵のごとく警察の判断を覆すことなどできるのか。そして明らかになる、犯罪史上類を見ない事件の真相とは。芸人たちの運命やいかに!? 笑いと涙の胸熱芸人ミステリー誕生! (装画・見取り図リリー) -
シナリオ完全版 続ラストヒロイン~私達のオホーツク~
あの日見た夢の続きが、今、新たな光となって動き出す――。 前作の小説『ラストヒロイン~オホーツク夢物語~』の出版から1年。 母の死や自身の病を経験し、オホーツクで「映画を未来に残したい」と願いながらも現実の壁に突き当たっていた50代の男・葉奈美月。そんな彼の前に、かつて愛した女性の面影を残す20代のタレント・星野灯里が舞い降りる。 女満別、網走、美幌、津別……オホーツクの街をともに巡る中で明かされていく、二人の過去と運命の真実。人生最期まで諦めない夢と希望の光を描いた物語。 -
東京電波ジャック
十年前に募集した手紙を開封する人気ラジオ番組の企画「タイムカプセルレター」。街中でふと耳にした透は、高校時代の思い人に想いを馳せる。 家出したミュージシャン志望の息子に送る母からの手紙。妻と娘と別れ家を出た孤独な父親からの手紙……十年越しの想いが読み上げられていく中、次に選ばれたのは透の思い出の人からの切なすぎるサプライズメッセージで――。 様々な人の想いが電波に乗って、東京の夜を優しく包み込む。大切な誰かを想い温かな涙が溢れる感動作。 -
その凶地、発掘調査いたします
あなたは自分が暮らす地面の下になにが埋まっているか知っていますか――。 わけあって3か月ごとに職を転々とするジョブホッパーの日野原頼人(ひのはら・らいと)は、次の仕事に「発掘作業員」を選ぶ。頼人は渋谷のラブホ跡地の調査を始めるが、作業途中、無人の重機が襲いかかってきた。もうだめか――と覚悟したところに助けに入ったのは、真神迅(まがみ・じん)だった。見た目チャラそうなこの男、実は神主兼<凶地>専門の調査員という変わり者だった。 過去に凄惨な殺人事件があった渋谷のラブホ跡地、六本木のビル跡に残されたいわく付きの五輪塔、失踪者が相次ぐ南青山の<神隠し団地>跡地。 ほんの数メートル掘りさげるだけで、100年、1000年、1万年前の人の息遣いが聞こえてくる。もっとも身近な「異界」を探り、現代に起こる怪現象の「根源」を“掘り”解く、考古オカルトミステリー。 -
断章のグリム 完全版
鬼才・甲田学人が贈る、悪夢のメルヘン完全版。 この世界の怪現象は全て、神の見た悪夢の泡である。集合無意識の海から浮かび上がった悪夢の泡は、個人の恐怖と混ざり合い、歪んだ「童話」となって現実世界に溢れ出す。 凄惨な過去を抱え悪夢と戦う時槻雪乃。普通であることが信条の白野蒼衣。二人は〈神の悪夢〉を滅ぼすため、想像を絶する物語を追い、その悲劇を解き明かしてゆく。悪夢が作り出した『灰かぶり』と『ヘンゼルとグレーテル』。その恐怖と結末は。すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版。 -
そして因果は巡る ロンドン警視庁国家要人警護特別任務
莫大な富が集う街で暗転する巨額取引、煌びやかな夜の終わりを告げる殺人事件―― 英国警察、史上最大の窮地! 〈ウィリアム・ウォーウィック〉シリーズ第7話。 警視長昇任を控えたウィリアム・ウォーウィックは、政府との交渉のため来英したサウジアラビア王族の警護を任される。だがその息子のアフメド王子は黒い噂がつきまとい、先日サウジで起きた殺人事件にも一枚噛んでいるらしい。英国の交渉人が罪を着せられ現地で投獄されるなか、ウィリアムらは無実を証明できる唯一の証人の警護に奔走するが、敵は監視の目をくぐり抜け――。ロンドン警視庁、最大の窮地! -
雨の中の犬たちへ
「本作は、ある事件を中心に、一人の男の半生を綴った物語である」──『謎屋珈琲店 21番目の挑戦』で鮮烈なデビューを飾った著者が贈る、経済ミステリーの傑作! ある日、飲食事業経営者の交流会に参加した峰月響介。 そこで偶然出会い、意気投合したのは、全国に二百店舗以上の飲食チェーンを展開するグループの元代表であった。 ワイドショーやSNSを賑わせた「柳の下のネズミ事件」の当事者であった彼と話す中、 かつて小説を世に出したことがある響介は、「あなたのお話を小説にしてもいいですか?」と申し出るのだが…。 これは故意か偶然か? 謎屋珈琲店店主・峰月響介が、大手居酒屋チェーンで発生した「異物混入事件」の真相を描く、経営ミステリーの傑作、誕生! -
ヴィクトリア朝怪異譚
イタリアで客死した叔父の亡骸を捜す青年、予知能力と読心能力を持つ男の生涯、先々代の当主の亡霊に死を予告された男、養女への遺言状を隠したまま落命した老貴婦人の苦悩。 日本への紹介が少なく、読み応えのある中篇幽霊物語四作品を精選して集成! 一八六〇年代には今日のミステリやスリラー小説の源流になったと目される作品が次々と出版され、また、怪奇小説、恐怖小説の分野で優れた作品が数多く発表されたのもこの時代であった。内容的に長い話にはしにくかった恐怖小説は中短篇が主体で、特にクリスマスの時期になると、各雑誌が競って幽霊物語を掲載し、当時の文壇の大御所であった作家も好んで幽霊譚を寄稿した。比較的長い物語の場合、優れた作品でありながら、選集に収録するには長すぎるし、かといって、それ一作を単行本として刊行するには短かすぎる、ということで、あまり日の目を見ずにきたという作品もかなりある。本書では、そうした長めの怪異譚の中から、読み応えのある力作で、かつ、日本の読者にはあまり馴染みがない作品を四篇選び、これまでにない趣のアンソロジーの編纂を試みた。――三馬志伸「解題」より 【内容目次】 ウィルキー・コリンズ「狂気のマンクトン」(1855) ジョージ・エリオット「剥がれたベール」(1859) メアリ・エリザベス・ブラッドン「クライトン・アビー」(1871) マーガレット・オリファント「老貴婦人」(1884) 訳註/訳者解題 【著者・編訳者略歴】 ウィルキー・コリンズ(Wilkie Collins) 1824年ロンドン生まれ。法律家修業を経て、20 代後半から作家活動に入る。30代半ばで発表した『白衣の女』によって一躍脚光を浴び、1860年代に大流行したセンセーション小説の礎を築いた。代表作は、『白衣の女』の他、『ノー・ネーム』『月長石』などで、後者は世界最初の長篇推理小説としても有名。1889年没。 ジョージ・エリオット(George Eliot) 1819年イングランド中部ウォリック州生まれ。本名メアリ・アン・エヴァンズ。神学書の翻訳や評論活動を経て30代後半から創作活動に入り、『アダム・ビード』で成功を収めた後、『フロス河の水車場』や『ミドルマーチ』など、英文学史上に残る傑作を次々に発表した。邦訳も多数。1880年没。 メアリ・エリザベス・ブラッドン(Mary Elizabeth Braddon) 1835年ロンドン生まれ。一家を養うため、17歳からの約8年間、旅回りの劇団で舞台に立つ。1860年から文筆活動を開始。翌年に連載が始まった『レイディ・オードリーの秘密』のヒットにより、コリンズらと共にセンセーション小説の流行を支え、その後80作以上の小説を発表した。1915年没。 マーガレット・オリファント(Margaret Oliphant) 1828年エディンバラ郊外に生まれる。21歳の時に作家デビューし、以後90作以上の小説を発表する。「カーリングフォード年代記」と総称される一連の作品が有名だが、50歳を過ぎてから書き始めた超自然物語にも優れた作品が多く、‘The Open Door’は江戸川乱歩によって高く評価された。1897年没。 三馬志伸(みんま・しのぶ) 1959年千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学(文学修士)。玉川大学文学部教授。著書に、Jane Austen In and Out of Context (慶應義塾大学出版会、2012)、訳書に、メアリ・エリザベス・ブラッドン『レイディ・オードリーの秘密』(近代文藝社、2014)などがある。 -
ブラウエ・ブルーメ開発物語
世界最速と目され、突然姿を消した幻の自動車“ブラウエ・ブルーメ”の誕生秘話 ほぼ完成して、この年のミレミリアとルマン24時間レースの優勝は間違いなし、といわれていたのに、突然この世界から姿を消してしまったのである。あれが出場していたら、戦前のスポーツカーレースの歴史は変わっていたであろうし、もしあれをベースにしてグランプリカーを製作していたら、戦前のグランプリレースが、メルセデスとアウトウニオンと、それにブラウエ・ブルーメによる三つ巴になっていたであろうと想像できるのである。(「長すぎる前書き」より) マッドサイエンティスト、エーリッヒ・シュタイナー博士は、オーストリア・ダイムラー社を辞め、故郷リンツに戻った。自らの手で設計・製作したマシンで、ルマン、ミレミリア耐久レース制覇という夢を実現するために。そして1930年、前輪駆動でV型8気筒エンジンを積んだスポーツレーシングカー“ブラウエ・ブルーメ”の製作に取りかかった。たった2台しか製作されなかったと言われ、その記録は現在残されていない。さらに、博士の行方までも……。実話をベースにしたレーシングカー開発物語。 ●高斎 正(こうさい・ただし) 1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。 -
アンデスの疾走(ロングロード)
南アメリカ大陸をほぼ一周し、総走行距離2万キロを優に超える苛酷なロード・レース 日本最大のメーカー大日本自動車が3000㏄、235馬力のスーパーカー“アークトゥルス3000㏄”を開発。テスト・ドライバーの松島らは、社会的認知をかけて総走行距離2万キロ、全コースがスペシャル・ステージのサウスアメリカン・ラリーに挑んだ。ブラジルの首都ブラジリアをスタートして南アメリカ大陸をほぼ一周する、このうえなく苛酷なレースだ。しかし、アークトゥルスは空気の薄いアンデスの高地で、ターボチャージャーをきかせて快走するポルシェの前に苦戦をしいられる……。雄大無比の長篇山岳ロード・レース小説。 ●高斎 正(こうさい・ただし) 1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。 -
激走!レーシングメカニックの挑戦
一般のクルマしか触ったことのない町の整備士がレースチームからスカウトされた! ただの整備士がレース仕様車改造のメカニックに!? 大日本モーター東京販売の生田泰夫は、降って湧いたような自分の幸運に驚いた。しかも整備士としての生田の腕を見込んだのは、往年の名レーサー・金沢昭宏だった。解体、改造、そしてチューンアップ……期間はほぼ1カ月、作業は深夜に及ぶ。やがて迎えたGTカー・レース・シリーズの『富士500キロレース』。プロ集団のワークスカー相手にどこまで食い込めるか。メカニックの視点から描いた異色の長編レース小説。 ●高斎 正(こうさい・ただし) 1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。 -
疾風ドライバー
常に冷静で水の如く走る驚異の無名ドライバー、はたして運か実力か? 年式落ちの車で、F3000レースに参加した無名の青年・桃井健太郎。冷静に調整を繰り返してセッティングを固め、落ち着きはらってコースに出て行き、やがて疾風の如く走り出す……。実力でグランプリレースに出場し、しかも金を稼げる天才ドライバーが突如出現した。従来、スポンサーとエンジンを背負って行かなければ日本人ドライバーが出場できなかったことを考えれば、まさに驚天動地の事件だ。彼の走りは、世界の有名サーキットで、有力ドライバーを相手にどこまでのびるのか。長編レース小説。 ●高斎 正(こうさい・ただし) 1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。 -
GTレース優勝大作戦
スポンサーの徹退が続くモーターレース界に風俗業界が参入!? 不況のあおりでスポンサーが次々と撤退して資金サポートを受けられず、レース出場を断念するチームも出ている。GTカー部門で、プライベート・チームながら表彰台に登る実力を持ちつつ、前季は不本意な成績に甘んじた橋谷専次をファースト・ドライバーとする川辺利彦のチームも例外ではなかった。だがスポンサー捜しに悩む彼らに、資金提供を申し出る企業が現れた。その名も「泡姫商事」。なんと全国チェーンで展開するソープランドだった! お色気コメディを加味した異色の長編レース小説。 ●高斎 正(こうさい・ただし) 1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。 -
水に眠る
さまざまな愛を描いた短編集 ―短編ミステリーの名手が挑む愛情物語― 儚い愛がつまった美しい短編集です。 同僚への秘めた想い、途切れてしまった父娘の愛、義兄妹の許されぬ感情…。 人と人の、《と》に重きを置いて書かれた物語(あとがきより)は、人の数だけ愛があるということを感じさせます。 一編に一つずつの解説という、豪華な解説付き。 《収録作》 恋愛小説 水に眠る 植物採集 くらげ かとりせんこうはなび 矢が三つ はるか 弟 ものがたり かすかに痛い 《贅沢な解説》 「恋愛小説」光原百合 「水に眠る」有栖川有栖 「植物採集」加納朋子 「くらげ」貫井徳郎 「かとりせんこうはなび」若竹七海 「矢が三つ」近藤史恵 「はるか」戸川安宣 「弟」おーなり由子 「ものがたり」山口雅也 「かすかに痛い」澤木喬 ―総論―水星今日子 単行本 1994年10月 文藝春秋刊 文庫新装版 2020年2月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
ホーンテッド・ホテルの奇妙な客人
幽霊ホテル、ルミナリエへようこそ! 海が見える小高い丘の上に、白亜の洋館がある。それは、言動が独特すぎる美青年・勘解由小路琉生が総支配人をつとめるホテル「ルミナリエ」──幽霊が出ると噂されるリゾートホテルだった。 フリーランスのライター・明神竜城は不幸だった。 買ったばかりの中古戸建てが隣家のもらい火事で全焼してしまったのだ。住むところに困った彼は、高級そうなのになぜか格安の宿泊費が提示されたルミナリエに身を寄せることにしたのだが……。 おばけなんてないさ、とうそぶくタツキの目の前で次々と起こる怪事件。やはりこのホテルには「人ではないモノ」が客として訪れてしまうのか? 魅力的なキャラクターたちが活躍する「怖くない」ホラー・ミステリー誕生! -
この青春は迷宮の中
気になるあの子の心の中は 魔物が行き交う迷宮だった。 高校二年の津久茂友樹は、教室の中心で笑顔を振りまく完全無欠の一軍女子、青山月日のことが気になっていた。 しかし恋心からではなかった。ふとした時に見せる引きつった横顔が、原因不明の病魔《迷宮病》によって昏睡状態となった妹の最後に見せた表情と重なるからだった。 ある日の放課後、青山が誰もいない教室で一人居眠りをしているのを見つける。違和感を覚えた津久茂は起こそうと彼女の肩に触れた瞬間、洞窟のような場所に落ちていた。 そこは文字通り、《魔物》が跋扈する死と隣り合わせの“迷宮”だった。 -
最愛の
「約束して。私のことは跡形もなく忘れる、と。」久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始める――。愛する人が誰よりも遠い存在になったとき、あらたに言葉が生まれ、もうひとつの物語が始まる。「永遠の恋人」を描いてきた著者が最高純度で贈る、超越的恋愛小説! 第30回島清恋愛文学賞受賞作。 -
神様の用心棒 ~うさぎは冬陽を仰ぐ~
兎月は少女を探しに、真っ暗な災いの井戸の底へ挑む―― 時は明治――戦で命を落とした兎月は修行のため宇佐伎神社の用心棒としてよみがえり、日々参拝客の願いを叶えている。 触れてはいけない、見ることすら許されないという伝承のある古びた井戸を、 商人が西洋旅館を建てるために掟を破り壊そうとした矢先、娘の姿が消えてしまった。 兎月とツクヨミは少女を探しに、真っ暗な災いの井戸の底へ降りていき――。 続々重版の大人気和風ファンタジー第八弾! ●目次 触れてはいけない井戸の底 首吊りの木 いちばんの贈り物 ●著者 富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。 著書に『読心のエリス ~身分剥奪された伯爵令嬢がかぶった猫を捨てるまで~』(マイナビ出版)、『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)、『えんま様の忙しい49日間』(小学館)など多数。 -
バラバラ屋敷の怪談
民俗学のフィードワークの手法を用いた取材を元に怪談を執筆している作家の呻木叫子が遭遇する怪現象と不可能犯罪。八人の女性が犠牲となったバラバラ殺人の犯人宅で発見された、密室内に置かれた生首の謎を描く表題作のほか、博物館で目撃される少女の霊の来歴を探るうちに、思わぬ不可能犯罪に行き当たる「青いワンピースの怪談」、強烈に祟る“片野様”という存在を祀った古墳と姿なき殺人者をめぐる怪事件「片野塚古墳の怪談」、大学生たちが異界駅で遭遇した壮絶な怪異と密室殺人の顛末「にしうり駅の怪談」の四篇を収める。『影踏亭の怪談』に連なるシリーズ、待望の文庫化。/【目次】バラバラ屋敷の怪談/青いワンピースの怪談/片野塚古墳の怪談/にしうり駅の怪談/解説=小山正 -
亜愛一郎シリーズ
雲や虫を被写体にする青年カメラマン亜愛一郎は、長身で端麗な顔立ちだが、なぜか立ち振る舞いは三枚目。けれども、ひとたび事件に遭遇すると、独特の論理を展開して並外れた推理力を発揮する。第1回幻影城新人賞佳作入選作であり、ミステリ界の魔術師の記念すべきデビュー作「DL2号機事件」。空中密室の謎に挑む「右腕山上空」や、奇妙な童話に隠された秘密を解く「掘出された童話」など、チェスタトン風の論理と展開で描く、全8編を収録したシリーズ第1弾。永遠の輝きを放つ名作の数々をご堪能あれ。/【目次】第一話 DL2号機事件/第二話 右腕山上空/第三話 曲った部屋/第四話 掌上の黄金仮面/第五話 G線上の鼬/第六話 掘出された童話/第七話 ホロボの神/第八話 黒い霧/泡坂妻夫と雑誌『幻影城』=権田萬治/新装版解説=法月綸太郎 -
リディア・チン&ビル・スミス・シリーズ
ニューヨーク初の女性市長にして双子の母マッキャン、それが今回の依頼人だ。15歳になる子供のひとり、息子のマークが失踪したが、折悪しく市と市警は賃金交渉中のため、借りを作らぬよう私立探偵に捜させるらしい。わたしに話が回ってきたのは、市長の補佐役オーブリーが以前の交際相手だからだ。だがマークを知る人々を訪ねるうち、単なる家出ではないらしいことが明らかに。それは相棒のリディアに持ち込まれた、ある少女の死亡事件と関連があるようで……現代ハードボイルド最高のコンビ〈リディア・チン&ビル・スミス〉シリーズ最新作!/解説=古山裕樹 -
獄中シェイクスピア劇団
M・アトウッドによって、シェイクスピアの傑作『テンペスト』が現代に蘇る! 『テンペスト』の演出に心血を注いでいた舞台芸術監督フェリックスは、ある日突然、部下トニーの裏切りにより職を奪われた。失意のどん底で復讐を誓った彼は、刑務所の更生プログラムの講師となり、服役中の個性的なメンバーに、シェイクスピア劇を指導することに。12年後、ついに好機が到来する。大臣にまで出世したトニーら一行が、視察に来るというのだ。披露する演目はもちろん『テンペスト』。フェリックスの復讐劇の行方は!? ――天才シェイクスピアと現代文学界の魔女アトウッドの才気が迸る、奇跡のような物語の誕生! 【原書】HAG-SEED -
ワイルドウッド
森の中へ――。 さらわれた弟を取り返すため、少女プルーとクライメイトのカーティスは〝入れない原生林〟へと足を踏み入れた……。 ◇『コララインとボタンの魔女』スタジオライカ映画原作 ◇レモニー・スニケット絶賛!壮大なファンタジー 「この本は、その中で描かれている奇妙な森そのものだ。サスペンスと危険、そして世界がかつて目にしたことのない恐ろしいものに満ちていて、ひとたび足を踏み入れたら、もう二度とそこから出たくなくなる。」――レモニー・スニケット 〈あらすじ〉 ごくありふれた土曜日の朝だった。弟が、さらわれる前までは。 ポートランドの町 に住む十二歳の少女プルーは、 目の前で一歳の弟のマックをカラスの群れに連れさらわれてしまう。 カラスを追ったプルーは、クラスメイトのカーティスと共に 郊外に広がる鬱蒼とした森――〝入れない原生林【ルビ:ワイルドウッド】〟へと足を踏み入れる。 そこは 森の住民との契約で、入れないはずの場所。生きて戻った者のいない場所。 運命のうずに巻き込まれたふたりが目にしたものとは――? 美しいイラストと共に描かれる壮大な冒険ファンタジー。 -
日曜劇場 VIVANT
主演 堺雅人×監督 福澤克雄 日本中を熱狂させたTBS系日曜劇場 第1シーズンの原作をオリジナル小説化! 「どんな手を使ってもいい。一か月以内に九千万ドルを取り返せ」 大手商社勤めの乃木憂助は、ある日勃発した誤送金事件解決のため、中央アジアの小国、バルカ共和国に向かう。 己の全てを掛けて大金を追ううちに見えてきたのは、世界中で暗躍する秘密組織の影だった。 「お前は世界中を巻き込む大きな渦に入り込んだ」 遂に、冒険が始まる──。 ※本書は2023年9月に小社より刊行された扶桑社文庫『日曜劇場 VIVANT(上)』の新装版です。 -
Leaf
2028年双葉社創業80周年記念カウントダウン企画 ~「Leaf」 物語の一葉が、心の幹に~ すべて読切の小説や、対談・エッセイなどオリジナル企画を贅沢に詰め込んだ新文芸誌、第1号! 各界の異才が結集した奇跡の一冊。 第1号から5号にわたって、計「80」名の創作者が登場予定。 価格は「880円(税込)」! ○第1号テーマ「街、あるいは何処かで」 小説界のレジェンドから今をときめく新鋭まで、実在の街や場所、もしくは架空の場を舞台に描く、綺羅星のごとく並ぶ作品群でお届けします。 [小説] 赤川次郎・朝井まかて・芦沢央・いしいしんじ・一穂ミチ・小田雅久仁・神永学・木爾チレン・佐藤究・澤村伊智・渋谷龍太(SUPER BEAVER)・染井為人・松下龍之介・宮島未奈 [エッセイ]伊坂幸太郎 [コミックエッセイ]小指 [対談]藤野千夜×志村貴子 -
おいしい給食 チャンプルーとチューリップ
「いざ、南国給食。行くぜ、爆食 めんそ~れ!」 函館から、今度は沖縄の牧志間中学校に勤務することになった数学教師の甘利田幸男。 給食をこよなく愛する彼を待ち構えていたのは、ウチナー独特の料理。「クーリジシ」、「マーミナーウサチー」、「アンダンスー」など、給食の達人・甘利田をもってしても首を捻る謎のメニューが登場する。 さらに、この地でも新たなライバルとの出会いが……? 市川隼人主演、大人気作品ノベライズ第7段! メニュー一 チャンプルーとチューリップ メニュー二 もずくの数だけ抱きしめて メニュー三 南海の青軍曹グルクン メニュー四 空飛ぶジュウタンと海の妖精 メニュー五 南の島のブタまつり メニュー六 トロピカる男 メニュー七 異世界給食に妄想が炸裂してしまった件 メニュー八 親知らずは進化の証 メニュー九 不沈艦タコタニック メニュー一〇 ふたつめのライセンス あとがき -
木曜殺人クラブ
8月、Netflix映画が配信! 人気ミステリの文庫化 高齢者施設内の開発を巡って住民は反発していた。ある日、経営者が殺害され、推理好きの住民が集う「木曜殺人クラブ」が動き出す。 -
憂鬱な恋の忘れ方
朝陽が昇る前に、あの人は部屋を出る。 彼女を知りたい。 でも、全部を知ったら、この恋は── 『明け方の若者たち』の著者が描く、 〝一生モノ〟の失恋小説。 就職活動が終わり、時間を持て余していた大学四年生の橘ユウスケは、インターン先で働く青羽ユウコに声を掛けられる。「ユウコとユウスケで二人ともユウだから、きみのこと、ユウくんって呼んでいい?」余裕の笑みから始まった人生最大の片想いは、失恋の形で幕を下ろす。社会人になり、仕事や新たな恋に邁進する橘だったが、新宿の紀伊國屋書店前で当時の上司と再会し、ユウコのSNSアカウントを知る――。 もう一度。いや、何度だって、あの人と。 -
水の女王
令和の公害が闇に葬られている。 水質汚染を探る行政職員が殺された。 浮かび上がる巨大飲料企業。 そして企業に食い込む謎の女――。 社会派エンターテインメントの名手が 現実社会の暗部に切り込む警察ミステリー。 東京・多摩地区の公園で市役所職員の刺殺体が見つかった。被害者は生前、保育園の入園選定をめぐって、ある市民と激しく対立しており、警察は怨恨による犯行とみて捜査。だが同僚と群れることを嫌い、裏社会に張り巡らせた人脈を頼りに生き残ってきた警視庁捜査一課の松浦は別の線を疑う。独自に掴んだ情報によれば、被害者は死の直前まで地域の水質を密かに調べていたのだ。水から検出されたのは人体への影響が懸念される有機フッ素化合物、PFAS(ピーファス)。しかも被害者は、その汚染源として近隣にある大手飲料メーカーの工場に目を向けていた。 -
パーティーはいつか終わる
【創作大賞2025 双葉社文芸出版部賞 恋愛小説部門 受賞作】 実家の寺の跡継ぎ問題に悩み中の潮田朱莉、人生初の恋愛! お相手は……会社の同僚兼、覆面DJ !? 将来、実家の寺の跡を継ぐことを条件に、それまで東京で生活することを許されていた潮田朱莉は四十歳を迎え、地元に帰ることになる。退職が決まった潮田だが、同僚の男性・青羽から用件不明のお誘いが。何もわからぬままに訪れた待ち合わせ場所のナイトクラブでは、ミラーボール型のヘルメットを被り、タトゥーにまみれた上半身を曝け出す謎のDJがターンテーブルを回し倒していた。なんだこの空間は……と戸惑う潮田の前に立つミラーボール。そのヘルメットを取り外し現れたのは、会社では人畜無害、まるで亀みたいな存在だった青羽だった。 奇想天外な人間模様と、無垢な恋愛感情が交差する、愛おしさに満ちた物語! -
パンダより恋が苦手な私たちシリーズ 全3冊合本版
パンダより恋が苦手な私たちシリーズ 全3冊合本版 『パンダより恋が苦手な私たち』『パンダより恋が苦手な私たち2』『パンダより恋が苦手な私たち3』 全3冊収録 変人に、恋をした! 仕事のやる気ゼロ、歴代彼氏は1人だけ。 編集者・一葉は恋愛コラムを書くはめになり、「専門家」に取材を申し込むが――!? 雑誌編集者・一葉は悩んでいた。憧れのモデルに恋愛コラムの連載を依頼するも、原稿を代筆する羽目になったのだ。 交際経験が少なく自信がない一葉は、恋愛を研究するスペシャリスト」の噂を聞いて大学を訪れる。 だが、そこで出会ったイケメンはとんでもない変人で!? 恋のヒントが詰まったシリーズ! -
ジェニンの朝
パレスチナの一家四世代を描くベストセラー。 「占領と抑圧のなか、パレスチナの家族が世代を超えて生き抜いてきた日常が、息づかいが、鮮明に迫ってくる。」 ーー坂本美雨さん(ミュージシャン)推薦! 「私は、物語は世界を変えると信じている。」(本作序文より) 「世界がこんなこと続けさせておくわけがない。こんな破壊は正気の沙汰じゃない。」(本文より) 平穏な時代から1948年のナクバ(大災厄)、そして2002年のジェニン虐殺事件まで。 パレスチナに生きたアブルヘジャ一家、その三きょうだいーーレジスタンスに加わる長男ユーセフ、ナクバの混乱のなかユダヤ人にさらわれた次男イスマイル、アメリカに渡った長女アーマールーーを軸に、約60年間に渡る四世代の愛と苦難、悲痛な叫びを描いた傑作ファミリーサーガ。 30カ国以上で読み継がれ続けた世界的ベストセラー、待望の邦訳。 -
オレンジカテドラル1996【電子特典付き】
世紀末に向かう1990年代半ばーー未曽有の震災、地下鉄テロ事件、 大転換に揺れる日本で、東城大病院の、そして医療の未来を切り拓くバトル勃発! 「翔べないイカロスが、大空に羽ばたく時が来たか……」 祝デビュー20周年! ブラックペアンシリーズ最新刊!全「桜宮サーガ」がクロスする! ‘95年の大震災、サリン事件に社会が騒然となった翌年。 東城大病院では、盤石な地位を築いた江尻病院長肝いりの“ヤングガン・コンテスト”がぶちあがる。 第一外科のエース速水晃一の救命救急センターか? 放射線科の理論派島津吾郎の画像診断センターか? 蠢く院内謀略をかわし、東城大病院の未来を切り拓くためにライバル二人はしのぎを削る。 その頃、JICAの研修で南米チリを訪れた猫田麻里は、10年前に姿を消したオペ室の悪魔・渡海征司郎と 衝撃的な邂逅をはたす――。 オールスター登場! シリーズが鮮やかに交錯する極上のオムニバス -
テディベアは夜笑う
ある日フリーマーケットで古びたクマのぬいぐるみを手に入れた、一人暮らしの大学生・隼人(はやと)。 そのぬいぐるみ・テリーは、「イケメンに化け、人の言葉を話す」謎の存在だった。 しかし、そのことで何か害があるわけでもないため、ちょうどいい話し相手ができたとばかりに 隼人はテリーと仲良くルームシェア(?)を始めるのだが……。 心霊スポットに肝試しに行って霊に遭遇したことを皮切りに、 近所のお弁当屋さん・一泊二日の温泉旅行先・お隣さんのスマホにかかってきた電話……と、 ありとあらゆるところで怪異と出くわす羽目になる二人。 迫りくる霊から逃げまどい、時には死に物狂いの「物理攻撃」で撃破する。 ある意味最強(?)のバディとなった二人だが、 テリーには、隼人の知らない「最恐の怪異」としての一面があった。 -
オカルトにごちそう
新宿の祓い屋街『幽明町1番街』。 悪夢に悩まされ、この街を訪れた女子大生・双海が出会ったのは、食を愛する異端の退魔師・倫太郎だった。 彼に連れられて向かったのは、人ならざる者も集う町中華『冥々軒』。 サクサクのコロッケ、出汁の染みたけんちん汁――怪異の未練を温かな料理に変え、ともに味わい、哀しみを昇華していく奇跡に安らぎを覚える双海。 だが、倫太郎の瞳は、彼女の首に絡みつく故郷の禁忌――「呪いの糸」を静かに捉えていた。 喰らって満たす、最期の未練。 新宿の片隅で異端の退魔師と呪われし少女が織りなす、美味しくて優しいオカルトファンタジー! -
テディベアは夜笑う
【電子版巻末にはNey先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 ある日フリーマーケットで古びたクマのぬいぐるみを手に入れた、一人暮らしの大学生・隼人(はやと)。 そのぬいぐるみ・テリーは、「イケメンに化け、人の言葉を話す」謎の存在だった。 しかし、そのことで何か害があるわけでもないため、ちょうどいい話し相手ができたとばかりに 隼人はテリーと仲良くルームシェア(?)を始めるのだが……。 心霊スポットに肝試しに行って霊に遭遇したことを皮切りに、 近所のお弁当屋さん・一泊二日の温泉旅行先・お隣さんのスマホにかかってきた電話……と、 ありとあらゆるところで怪異と出くわす羽目になる二人。 迫りくる霊から逃げまどい、時には死に物狂いの「物理攻撃」で撃破する。 ある意味最強(?)のバディとなった二人だが、 テリーには、隼人の知らない「最恐の怪異」としての一面があった。 -
オカルトにごちそう
【電子版巻末にはクレタ先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 新宿の祓い屋街『幽明町1番街』。 悪夢に悩まされ、この街を訪れた女子大生・双海が出会ったのは、食を愛する異端の退魔師・倫太郎だった。 彼に連れられて向かったのは、人ならざる者も集う町中華『冥々軒』。 サクサクのコロッケ、出汁の染みたけんちん汁――怪異の未練を温かな料理に変え、ともに味わい、哀しみを昇華していく奇跡に安らぎを覚える双海。 だが、倫太郎の瞳は、彼女の首に絡みつく故郷の禁忌――「呪いの糸」を静かに捉えていた。 喰らって満たす、最期の未練。 新宿の片隅で異端の退魔師と呪われし少女が織りなす、美味しくて優しいオカルトファンタジー! -
×府広報からのお知らせです
とある匿名掲示板のスレッドに投稿された、謎の映像群。 行方不明者捜索、目的不明のローカルCM、個人情報の晒し上げ……。 本書は、その映像と当時掲示板にいた人々の書き込みを含む、スレッドの内容を再現したものです。 「だれか教えてください。私が見たあれは何だったのでしょうか?」 「謎の映像・CMチャンネル」蒔迦な穂による初の著書。 16本の「謎の映像」の真相をめぐる、映像考察型ホラー。 すべての映像は、紙面のQRコードから実際に視聴可能です。 【目次】 映像001 本書について 映像002 映像003 映像004 映像005 映像006 映像007 本書について(2) 映像008 映像009 映像010 映像011 映像012 本書について(3) 映像013 映像014 本書について(4) 映像015 映像016 -
放課後死体クラブ(仮題)
【おすすめポイント】 ・選考委員絶賛! 講談社児童文学新人賞大賞受賞作! 期待の大新人デビュー作! ・死体役を目指す孤高の中学生女子二人が「自由」を求めるユーモアたっぷり青春小説! ・話題沸騰のため、早くもコミカライズ決定! ・「青春!でありました! 面白かったです! 」(「小説現代」編集長) ・「児童書の編集長として読み始めたはずなのに、完全に自分自身がハマっていました。」(講談社児童図書出版部 編集長) ・あさのあつこさん、驚嘆! 「見て! わたしたちは、こんなにも図太く脆弱で、狡くて、しなやかで逞しい。 だから、わたしたちをちゃんと見て! 少女たちの叫びが行間からほとばしる。 由木とひより。完璧な死体役を夢見る二人の少女の生を描きながら、見事な群像劇ともなっている。 ヘタレな自分を大人を世界を蹴飛ばして、少女たちは叫び続ける。何と鮮烈な物語であることか」 ・宮下恵茉さん、絶賛! ひりつく思いを抱え、作り笑いをしているあなたへ。大丈夫。ひなたきなの物語があ れば、明日も生きていける。 【内容紹介】 ・死んだ「ふり」をしたとき、私たちは初めて自由になれた。 中学二年生の内海ひよりにとって、学校とは「透明人間」でいるための場所だった。 ある出来事がきっかけで、孤立した過去を持つひよりは、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、 スクールカースト上位のグループで顔色をうかがい、「いい子」の仮面を貼り付けて生きていた。 そんな彼女の日常に入り込んできた異物、それがクラスの嫌われ者・由木だった。 背中まで伸びた長い髪、絶えない生傷、そして愛読書はオカルト本。 周囲から「キモい」「呪われる」と蔑まれる由木だが、ひよりは彼女とある秘密を共有することになる。 それは、二人とも熱狂的な「ホラー映画オタク」であること。 由木の夢は、敬愛するホラー映画監督の作品で、観客の脳裏に焼き付くような「完璧な死体役」を演じること。ひよりは由木に演技の感情表現を教え、由木はひよりに「死体としての呼吸法」や「痛くない倒れ方」を伝授する。放課後、誰にも内緒で結成された「死体クラブ」が誕生する──!!! 【担当編集者が魅了されたシーン】 これは、自分の輪郭を見失いかけているすべての人に捧ぐ物語。生きづらいこの世界をサバイブするために、彼女たちは今日も「死体」になる。型破りな少女たちの成長物語。 痛みと爽快感が同居するラストシーンを見逃さないでほしいです!! -
すべてふるえる拳たち
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 第70回メフィスト賞受賞作にして 新星・十野康真、堂々たるデビュー作 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 人が神に似るならば、 神にも拳があるはずだ── 「結末の読めない命が燃えるような試合がしたいじゃないですか」 「ボクシングを馬鹿にせえへんでください。俺の、全部なんです。」 「ボックスすればわかるって言ってんだろ。あたしは人生懸けてんだよ」 「あなたは正真正銘のボクサーだと思います」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 冬の夜、ひとりの男の頭蓋骨が粉砕された。 捜査本部が立ち上がり、被害者が属する反社会勢力の内輪揉めという線を追う。一方で、巡査部長の宮藤大誠は、警部補・相馬汰運に指名を受け、別動班として動くことになる。二人が独自に追う線は、ボクシングの名門「金剛ジム」。容疑者は、数週間後に世界戦を控える三人の王者。連続撲殺事件の真相は──!! 何のために拳を揮(ふる)うか。そのとき、お前の拳は震えているか。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ -
アウトライン
芥川賞&野間文芸新人賞受賞作『時の家』執筆につながった、「建築×文学」の原点。 建築を描いて人間を映し出す、新芥川賞作家・受賞後初の単行本! ******************** 九段理江氏&石井千湖氏、推薦! 人間を学ばされたAIから、人間は何を学ばされるのだろう。 私の空隙と空洞を見つめた先にある聖域。 ――九段理江 『アウトライン』に描かれているのは、 自分の価値や欲求を言語化せよという抑圧に静かに抗う人々。 スケルトンビル、落ちものパズル、家の解体現場…… 言葉で形取った魅惑的な“空洞”が、思考と感情を解放する。 ――石井千湖 ******************** 「アウトライン」 建材メーカーに勤めている優里は、建築が好きでこの業界に入ったにもかかわらず、デザインに対するセンスやこだわりがないことに悩んでいる。そんなある日、同僚と一緒に見に行ったある建物に不思議と心を惹かれるようになり……。 「欲求アレルギー」 生理的欲求や衝動を感じると蕁麻疹が出てしまうという特異体質を持つ福田。外出先で不測のアレルギー症状が出てしまったとき、帰宅を急ぐ道で聞こえてきたのは、重機が家屋を破壊する、地鳴りのような重低音だった。 【装幀】水戸部 功 -
クイーンの悪手
真っ白な死体が、悪夢のはじまりを告げる。フィンランド震撼のノワール・サスペンス! ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 「北欧ミステリーの最高峰「ガラスの鍵」賞受賞」「著作41カ国で翻訳&累計100万部超」のマックス・セーク、日本初上陸! ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 凍てつく11月のヘルシンキ。全身を白く塗られ、喉にチェスの駒を詰められた女性の遺体が発見される。殺人犯のプロファイリングを得意とする元諜報員・ミロは、警察と事件を追う。「もし神が我々にチェスをやらせたかったなら、神は我らを黒と白にしたであろう」――これは一体、誰からの挑戦状なのか? 街をチェス盤に見立てた連続殺人事件、その想像を絶する真相とは。 一気読み保証!世界が熱狂する北欧サスペンス、満を持して登場。 -
カフカの『変身』をすごくゆっくり読む
カフカの最高傑作にして20世紀最大の問題作の一つとされる『変身』を、頭から終わりまで、著者が新訳しながらつぶさに読み解いていく。ある朝目覚めたら、虫になっていた──という設定のせいで非現実的な不条理小説と思われがちだが、“身体で読む”達人と一緒に読めば、まるでドキュメンタリーのようにリアルな、胸に刺さる場面の連続! ままならない心と体、家族とケア、居場所と権力構造……『変身』は今を生きる私たちの日常の物語だ。“フランツ・カフカの『変身』は読むたびに印象が変わる。新しい発見がある。もう何度となく読み返してきたが、それでも、あらためてじっくり、できるだけ時間をかけて、細部までこだわって、味わいつくすようにして読んでみたいと思っていた。それを実行したのがこの本だ。”(「はじめに」より) -
宝石商リチャード氏の謎鑑定
酔っ払いに絡まれる美貌の外国人・リチャード氏を助けた正義。彼が国内外に顧客をもつ敏腕宝石商と知り、誰にも言えない曰くつきのピンク・サファイアの鑑定を依頼する。祖母が死ぬまで守っていたその宝石が秘めた切ない“謎”がリチャード氏により解かれるとき、正義の心に甦るのは……? 美しく輝く宝石に宿る人の心の謎を鮮やかに解き明かすジュエル・ミステリー!!【目次】case.1 ピンク・サファイアの正義/case.2 ルビーの真実/case.3 アメシストの加護/case.4 追憶のダイヤモンド/extra case. ローズクオーツに願いを -
海辺のエール
江ノ電の小さな駅、十六夜駅。鎌倉駅からほど近く、閑静な住宅街にあるその駅には、一人の駅員と一羽の九官鳥「ハッチ」がいた。乗客たちの声を聞き、また別の乗客にその言葉を放つハッチは駅の人気者だ。 十六夜駅には、日々、様々な挫折や苦悩を抱えた人々が訪れる。人生の折り返し地点で将来に不安を抱くフリーランスの男性、恋人との手痛い失恋に打ちひしがれる女性、怪我で休みを余儀なくされたバスケットボール選手、50代の今も現役でストリップの舞台に立つ踊り子、周囲に馴染めずピアノが生きるよりどころとなっている女子高校生……。そんな彼らに届くハッチの“言葉”は、誰がどんな想いで発したのか分からないまま、前を向くきっかけをくれる。 生きづらさを抱えたすべての人にエールを贈る、感動の物語! -
波うららかに、めおと日和
時は昭和十一年、春。二人の恋のお話でございますーー。 フジテレビ系にて2025年4月放送開始後、なつ美と瀧昌のピュアな夫婦の純愛物語が大きな話題となり、2026年秋に続編放送も決定! 今書は2025年に放送したドラマのシナリオを、名セリフの数々もそのままにノベライズ。 なつ美と瀧昌のシーン写真を掲載&スタッフインタビューからドラマの舞台裏へご案内。 ドラマ版「波うららかに、めおと日和」の世界に浸る1冊です! ■フジテレビドラマ版(2025年4月OA)から:なつ美と瀧昌のシーンPH ■シナリオ1~10話のノベライズ ■スタッフインタビュー -
真田の具足師
真田信繁を日の本一の兵(つわもの)にしたのは、戦装束を誂える具足師たちだった――。本作の主人公である奈良の具足師・岩井与左衛門は、「ズク(不良品)を打った」と言われて廃嫡されるが、その才能を惜しんだのが徳川家康。徳川軍が信濃の国衆・真田との戦いに惨敗した理由は、真田兵が着用する具足にあり、と考えた家康は、「不死身の具足」の謎を探るべく、与左衛門に真田潜入を命じる。甲賀の忍びの女と夫婦を装い、上田城下に入った与左衛門だったが、そこで出逢ったのは……。真田vs徳川の闘いを職人の目から描く傑作長編。「人が死なない具足を作りたい」と願う与左衛門の矜持と葛藤、そして師弟愛に胸が熱くなる戦国エンタテインメント。 ※本書は、2023年10月に刊行された『真田の具足師』を文庫化したものです。 -
艸乃書
SF、ファンタジー、日常のヒトコマをテーマにした短編集。 本文の内容…… /『あしもとの花』『雷(イナヅマ)を視た。』『キャリーバッグ』…雷に関する不思議な話。 /「ちぐはぐな二人」「嘘……でしょ……」…ショートショート。日常のヒトコマの話。 /『黒雪』…近未来。〈ヴァンパイア〉と呼ばれる奇形の存在と、ヒトガタ狩猟動物が生み出される。そして、ヒトガタ狩猟動物である黒雪は朱雨という青年と出会い、自分の宿命を見定めることになる。 ※本作は滋賀千怒の個人誌作品の電子書籍版となります。 -
妖言
“歩き巫女”の一族の分家に産まれた嫡男“忍海(おうみ)”。泰平の世をひっそりと生きてきた一族であったが、江戸末期の黒船来航を機に在り方を見直す事になった。嫡男である為、跡継ぎから外された忍海は自由に生きる事を許される。だが、歩き巫女としての生き方しか知らない彼は、自分の生き方を見付けるための旅に出る。 鬼の歩き巫女、男くノ一漫遊記(ピカレスク)シリーズ。 妖刀村正に憑りつかれた男を口利きして欲しいと頼まれる、お話。 ※本作は鞍馬榊音の個人誌作品の電子書籍版となります。【56ページ】 -
白拍子よすがと式神にゃまとの妖日記
都で一番の白拍子よすがの舞に、一目惚れした九条様が、よすがの力を借りて妖退治をすることになり、喜び勇んで、よすがの元を尋ねた。よすがは、都中の女性のあこがれの的、九条様が現れたことに驚きながらもお社様を助けてほしいとすがる、白夜と、沙夜梨の願いを叶えるため悪霊の巣窟へ乗り込んでいくが、早速に、九条様の様子がおかしい…。 ※本作は水花光里の個人誌作品の電子書籍版となります。【29ページ】 -
小説 名探偵コナン 名探偵の記録者
『名探偵コナン』完全オリジナル小説! 劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』脚本家にして 本格ミステリの名手・大倉崇裕による書き下ろし長編! 高校生探偵・工藤新一の密着取材を企画した、帝丹中学新聞部の御手洗秀佳(みたらい・ひでか)。名探偵の活躍を記事にすることが目的だったが、なぜか江戸川コナンという不思議な少年を含む少年探偵団を取材することに。ともに米花美術館を訪れると、爆発事件が発生。それは数年前に世間を騒がせた未解決事件へとつながる、連続爆破事件の幕開けだった――。 -
リア王 真訳シェイクスピア
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「リア王」ほど、現代の日本を映し出したシェイクスピア劇はない──家族、老い、遺産相続、病と向き合う苦悩を過酷なまでに突き詰めた、シェイクスピア悲劇の最高峰。新たな命を吹き込み、作品の真実に迫る、画期的な新訳! シェイクスピア作品の本質を伝えたいという強い信念のもと、オックスフォード英語辞典で、原典の一言一句を検証。長年のイギリス史研究の成果をもとに、作品の背景となる、史実、歴史的事件、世相、風俗、体制批判までを読み解き、多数の註を付記して、完成した新訳! -
鶯餅
◆星野立子新人賞・角川俳句賞の受賞者の待望の第一句集 桐一葉暢気に落ちてゆきにけり 陰を陽に転換していく明るさに、千野千佳のこれからの可能性を感じるのである。 日常生活の物事を新鮮な視点を以て開拓しながら、決して固定観念に縛られようとしない彼女の志と、清澄なる眼差しに貫かれた第一句集―― (序より・堀本裕樹) ◆作品紹介 門松やうどんにつける小ビール 真上にも向くあたらしき扇風機 アイロンをンと押しつける年の暮 生身魂何度撮つてもおなじ顔 ゆづりはや胎動に手のあつまり来 水泳帽かぶりますます吾に似る 捌かるる河豚の唇ポとひらく 蜜かけて葛切の線あらはるる セーターの上を涙はしばらく玉 残る鴨だけで楽しくやつてをり -
バツイチオヤジ達の黄昏と夜明け ──生きづらい時代を楽しく生き抜く
人生は、いつからでもやり直せる ──喜楽に生きろ! 離婚を機に自由を手にしたJOEと、対照的な性格を持つ親友KEN。 アラフィフとなった二人は、恋愛、友情、仕事に向き合いながら、生きづらさを増す時代をどう楽しく生き抜くかを模索していく。 夜の街での出会い、男同士の友情、団塊ジュニア世代ならではの焦燥感。 さらにコロナ禍による停滞や不安を経て、JOEの人生観は大きく変わっていく。 遊びや刺激を追い求めていた日々から、本当の自由とは何か、人生のパートナーとは何か、仕事のやりがいや社会との関わりとは何かを見つめ直し、やがてその関心は街づくりやアート、社会貢献へと広がっていく。 これは単なる中年恋愛小説ではない。 昭和・平成・令和を生き抜いてきた男たちの再生と成熟、そして時代への違和感を抱えながらも前へ進もうとする姿を描いた物語である。 不器用でも真面目に生きてきた人の胸に、きっと何かが残る一冊だ。 -
センパイを殺したいので女装する
YOASOBI「KILLA」原作小説! 「あなたに愛されるために、僕は美少女になる」 高校二年生の「俺」が恋をしているのは、一学年上の文芸部のセンパイ・園村光子。美しく、奇妙で、女しか愛せない彼女はある日、「高校を卒業する日に死ぬ」と告げる。家の借金の代償として、地元を支配する極道の家へ嫁がされるからだ。しかも、どうせ死ぬなら〈理想の美少女〉に殺されたいという。ならば――男の俺が、その少女になればいい。好きな人の願いを叶えるため、好きな人に愛されるため、少年は、彼女の理想へと近づいていく。 危険で可笑しく切実な青春小説。 【YOASOBIメッセージ】 YOASOBI composer Ayase ぶっ飛んだアイディアでありつつ整合性の取れた設定がとても面白いと思い、この曲を聴くことで小説を読んでみたくなる構成にしてみました。音作りに関しても、改めて"小説を音楽にする"ということの原点に立ち返り、小説の世界観をより立体的に感じてもらうため、原作のダークな世界観を踏襲しつつ、キャッチーでありつつ奇天烈なチャレンジを盛り込みました。 YOASOBI vocal ikura 少年の想いは、恋でもあり、信仰でもあり、生きる理由でもあって。対して、センパイの主張する「美しく終わりたい」という願望と、ズレたまま噛み合って進んでいくストーリーに、これまでの物語と違う手触りを感じました。狂気と切実さ、そのどちらをも掬い上げて、歌声で表現したいと思いました。「小説を音楽にするユニット」としての真骨頂を問われる時だと、背筋が伸びる思いです。 【著者メッセージ】 『センパイを殺したいので女装する』は、私の好きな「ファム・ファタールとそれに狂わされる者」を、大好きな谷崎潤一郎の文学や近現代文学の雰囲気を踏襲しつつ、現代感をプラスして、私なりに表現した一作です。YOASOBI様の素晴らしい曲と共に、是非このセンパイという甘い泥沼に嵌ってもらえたらいいなと思っています。 【YOASOBI小説】 「『はじめての』文芸部」発、YOASOBI小説最新作! 本書は、水鈴社と株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントが2022年9月に創設した、次世代の文芸界を担う作家を発掘・育成するプログラム「『はじめての』文芸部」から誕生した作家、魔猫(まびょう)よあさんによるデビュー作。 『はじめての』文芸部は、4名の直木賞作家(島本理生さん、辻村深月さん、宮部みゆきさん、森絵都さん)が“小説を音楽にするユニット”YOASOBIとコラボレーションし、小説(『はじめての』)や楽曲(「ミスター」「好きだ」「海のまにまに」「セブンティーン」)、朗読劇など、さまざまなジャンルで作品を展開しながら物語世界をつくりあげた「はじめての」プロジェクトの一環として創設したもの。プロ・アマその他の経歴を問わず、エンタテインメント小説の担い手を募集したところ、634作品の応募が寄せられ、作品と面接による選考を経て4名が部員に決定。その中の一人が、本書の著者、魔猫さんです。 この物語をもとにYOASOBIが新たな楽曲を生み出しました。そのタイトルは「KILLA」。 2026年10月1日に結成7周年を迎えるYOASOBIが、”小説を音楽にする”という原点に立ち返り小説の世界観を立体的に感じられる構成に仕上げたこの楽曲は、年内のリリースが決定しました。 『はじめての』プロジェクト https://www.suirinsha.co.jp/books/detail/1 【著者紹介】 魔猫よあ まびょう・よあ 2000年9月生まれ。「『はじめての』文芸部」部員。「特別で奇妙な関係のふたり」の物語が大好き。趣味は読書とゲーム。好きな食べ物はチョコレートと羊肉。別名義でゲームシナリオの執筆も行っている。好きな作家は谷崎潤一郎と江戸川乱歩。魅力的なキャラクターを描くため、日々色んな物語を吸収中。 -
生き神を拉致監禁する際の留意規則
彼女から目をはなさないでください。 『そのちにはときおり、いきがみがでる。 そは しなず。つらぬき、くだき、のむ。 みつめ、こたえ、あがめまつって、ねむりをまつべし。 ――――日本、山陰地方某村の伝』 米国の郊外にある都市、デケーロープ。 その地に根ざす反社会集団が、いつものように起こした誘拐事件。 彼らにとっては、いつものことであった。 けれども、その夜は普段とは違うことが一点、生じていた。 彼らが誘拐した少女。 黒髪の美しいその少女は「破れば死ぬ規則」を人々に科す「生き神」であった。 みつめて こたえて ぶたないで 朝が来るまで。どうか、彼女から目をはなさないでください。