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病弱で生意気な美少女つぐみ。 彼女と姉妹のように育った海辺の小さな町に帰省した私は、 まだ淡い夜の始まりに、つぐみとともにふるさとの 最後のひと夏を過ごす少年に出会った――。 少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらない きらめきを描く、切なく透明な物語。 〈第二回山本周五郎賞受賞作〉 *著者のエッセイを増補した新版。
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Posted by ブクログ
小学生の頃に読んだことは覚えていたものの、肝心の内容はすっかり忘れていた。 それでも読み始めたら海辺の町の夏の空気感を思い出してとても懐かしく感じた。 海辺の町で過ごしたことなんてないのに。 作中から受けた印象と、幼かった私自身が経験したもう戻ることの出来ない親族と過ごした夏の思い出が混ざり合ってで...続きを読むきた、捏造された懐かしさ。 かつては私もつぐみだったし、まりあだったし、陽子ちゃんだったのに、今はもう彼女たちの母親と同じくらいの年齢の母親になってしまった。 変わっていくことの、儚さ、寂しさ、悲しさ、そして強さを思った。
めっちゃキレイな表現が多くて良かった! あの特別な日とかじゃない突然来るドキドキする夜私も好きだからその気持ちめっちゃ分かるーってなった!!!つぐみに会いたいなーってなった! 電車の時間を間違って1分乗り遅れて特急乗ったんだけどちょーど夕方で空もキレイでめっちゃいい時間で乗り遅れてラッキーーー!
はじめて読んだのは中学生の頃。 「病弱ってかっこいい」なんて、まるちゃんみある思考を抱えていた私は、つぐみに対して羨ましい気持ちでいっぱいだった。身体が弱くてみんなからちやほやされて、自分の意思もはっきり言える。 それからうん十年経ち、新版で再読。 つぐみがつぐみたるゆえんって、傍若無人に振る舞え...続きを読むるゆえんって、きっと「全力で生きている」いわゆる刹那的なものに突き動かされているんだなって、新たな発見があった。 でも、今も昔も、つぐみの生き方は素敵だと思う。
権五郎のことを思うと、本当にやるせない。 多感な年頃の登場人物たち。 30歳近い立場の私から見ると、なんとか権五郎が犠牲にならないように、もう少し後先考えて冷静な振る舞いもできたのではないかと、その登場人物たちの若さゆえの拙さに落胆してしまった。 それ以外はとても美しい話。 そこだけがどうしても...続きを読む、私の道徳に触れる感覚があった。 罪なき動物が、声も上げられず、人間の争いの犠牲になったと思うと悔やまれてならない。 吉本ばななの本は、まだあまり読んだことがない。これから少しずつ読んでいこうと思う。 この本を読んで感じたのは、吉本ばななの比喩表現が私の感覚と少しズレているのかなということ。 「〜のような」というような部分。8割わかるんだけれど、後の2割が理屈を働かせないと理解できない。直感的に、知っている感覚としてスッと馴染んでこない感じ。ちょっとつっかえる。 結構、抽象的の中でもさらに抽象的な表現を描く人なのかもしれない。 まあほかの本も読んでみよう。
いつかの夏休みを思い出してセンチメンタルな気持ちになるが、自分にそんな思い出はないことに気付いて苦笑い なんなんだろうかあの懐かしさを感じさせる描写は 昼寝しながら窓開けて洗い立てのシーツの上で読むのが良い
離島の夏休みを擬似体験した。つぐみってパワフルで他人にはない独特な魅力があって強く見えるけど弱くて。普通はこんなに自由奔放で周りに悪態ばかりついてたら遠見されるのだと思うけれど、病気だということは置いておいて人間的な宇宙単位で見る生命として育まれたものが人を寄せ付けるんだろうな。わたしもそんなつぐみ...続きを読むみたいな人になりたいって、いや思わないな笑 だってしんどそうだ、自分の中でぐるぐる考えちゃうのに強がっちゃうのってしんどいよな とにかく周りにいる人があったかくてその温室に守られてるって感覚が自由に弾けられるんだろうな。環境ってだいじ。
夏は特別。キラキラしていて空も海も青くて、みんな自分の世界を生きてる感じ。 p.31「何かを得る時は、何かを失うように決まってるだろ。」 p.133「恋って言うのは、気がついた時にはしちゃっているものなんだよ、いくつになってもね。しかし、終わりが見えるものと、見えないものにきっぱりと分かれてい...続きを読むる、それは自分がいちばんよくわかっているはずのことだ。見えない場合は、大がかりになるしるしだね。うちの今の妻と知り合った時、突如未来が無限に感じられるようになった。だから別にいっしょにならなくてもよかったのかもしれないね」 p.151「…っていうかさ、人間ってどうしても次々に新しいものと出会って、ちょっとずつ変わっていくだろう。いろんなことを忘れたり、切り捨てたり、どうしてもしちゃうしね。やることがいっぱいあるからだろうけど」
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