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互いに事情を抱え、母親達の同意を得られぬまま結婚した外山くんとゆき世。新婚旅行先のヘルシンキで、レストランのクロークの男性と見知らぬ老夫婦の言葉が、若いふたりを優しく包み込む(「ミトンとふびん」)。金沢、台北、ローマ、八丈島。いつもと違う街角で、悲しみが小さな幸せに変わるまでを描く極上の6編。第58回谷崎潤一郎賞受賞作。
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Posted by ブクログ
2026年の1冊目は吉本ばななさん。 親、恋人、友人、最も大切な人を失う 誰にも認められないような結婚 そんな傷を心に負ったり、 生きづらさを感じている登場人物達が 悲しくて苦しい日々の中で、 自分で前を向くための答えやきっかけに出会い、前を向いていくようなお話。 どの話も想像するだけで悲しく...続きを読むて寂しくて、 だけどもいつかは前を向かないといけないと 葛藤する姿。 この先の何を目標に過ごせばいいのかなとか、 年始早々に発症した外耳炎の痛みで若干参っていたのもあり、普通の人の2倍くらい心に沁みた。 前に読んだ『キッチン』もそうだけど、 人生とは何か、生きるとは何か、 辛い出来事に直面した時に どう立ち直ればいいのかとか、 誰もがいつか直面するであろう悩みや不安に対しての、言葉での表現の仕方が本当にすごい。 圧倒的に人生経験の足りない自分、 色んなことにモヤモヤと言葉にならない不安を 感じるけど、それを形にしてくれそうな 言葉の数々に虜になりそう。 今年は吉本ばななさんの作品を沢山読みたい。 【印象に残った言葉】 ▶︎ 幸せなやりとり、生きている者同士、 肉体があって、同じ時間軸の中に存在していて、 ほんとうにはわかりあえないのに とにかく気持ちを伝えようといつも一生懸命で。 それが人間同士のはかないつながり。 ▶︎積み上げたものをまた失うのはわかっている。 どんなに積み上げたって、死んでしまったら お別れ、そこでいったん終わるのだ 繊細に積み上げたお城だって、 主のいない廃墟になる ▶︎気をつければ、こんなにすごい温度の中でも 人は生きられる。 まるで毎日があたりまえであるかのように。 備えればいいんだ。それが人間の力なんだ。 ▶︎彼はこれから時間をかけてこの苦しみを忘れ、 傷を抱えながら誰かを愛するだろう。 そんなのわかっている。 でも先が見えていることであっても、 人は精一杯味わうしかないのだ。 ▶︎だからまだ生きている僕たちは食べたり、 飲んだり、映画を観たり、作品を作ったり、 けんかしたり、 きれいなものや汚いものを見て感想を持ったり。 こうして悲しくも意味のある行動をしたり。
読んでいると自然と涙が出てくる。 出版区で朝井リョウさんもコメントしていたが、カバンの中に入れておきたいなと思った。 温かくて優しい本。
この本を手に取ってよかった。それが一番の感想。 何らかの痛みを負っていると、仄暗いものが鈍痛を伴いながら長い時間つきまとうものだが、 そういったものと折り合いをつけながら、ちょっぴりの希望を持って少しずつ歩む、そんな短編集ばかりだった。 日常に疲れたときに救いを求めて読むのにも多分良い気がする。
何を読むか迷っているとき、積読がたまっている時、読みかけの本を読む時間がなくてぼーっとしてしまう時にいつも思い出すミトンとふびん。 低カロリーな優しさしか必要ない時によぎります。
6編からなる短編集 どちらかと言えば、長編の方が好みなのですが! 短時間乗る電車で読む時よさそう、と思い購入 ところがところが、あまりの濃さに途中でやめられず、サッと読むなんてもったいなくて!! ☆ 大したことは起こらない 登場人物それぞれ、それなりに傷はある しかし彼らはただ人...続きを読む生を眺めているだけ ☆ (作者あとがき より)
日常の中の些細な出来事や風景に、なんだか意味を感じるようになって、身近な大切な人に連絡しようと思える一冊。
朝井先生がおすすめしていて気になった もし朝井先生と嗜好が違ったら悲しいな、とか思ってたけどそんなこと忘れるくらい面白いというか惹きつけられる物語だった 「ミトンとふびん」「カロンテ」特にお気に入り また少ししたら会おうね
大好きで大切な人が目の前からいなくなる。人生の一大事で、どん底でこの先にも何にもいいことなんて起きないって感じちゃう。 だけどこの本からはその出来事も人生のひとコマで、自分の一部になるんだよって言ってもらえてるみたいだった。人生のどんなときも頑張ってる自分を認めて行こーって思えてよかった。
とても愛おしい。それに尽きる。 心を揺らし、慣らし、そうして生きていくことの尊さを、残酷さを、胸いっぱいに味わいながら読んだ。 この本が必要なときに、そっと導かれるように手に取れることを願う。
雪みたいに降って、ふわっと溶けていく。 癒される、浄化される。 あとがきを読んで、ばななさんの狙いどおりだったことに驚く。 ばななさんも狙って書くこと、あるんだな。 徒然なるままに、って感じだとずっと思ってた。 生と死、人との関わりが淡々とあたたかみを持って綴られている。 本棚に置いて繰り返し読み...続きを読むたい本。 朝井リョウさん出演YouTubeを見て、辿り着きました。 せっくすが当たり前というか仰々しく書かれていないこともまたいいよね。
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