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自分の人生の王様として生きたら、時間はたっぷりある。 今日の分だけやるべきことがわかっていればそれでいい。 作家生活40年。 吉本ばなな珠玉の4編。 風邪を引いた叔父さんの代わりに軽井沢の別荘を整理しに行った塾講師の円。 そこで円は、叔母が生前残したメッセージを見つける。「束の間」 同じ女性と付き合っていた祐樹とエム。 彼女が去った後、二人は奇妙な順序で急速に接近しーー。「人にやさしく」 他2編 人生の岐路に訪れる小さな怪異と奇跡を描く。 切なくそして幸せな中編集。
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Posted by ブクログ
作家生活40周年を迎えた、ばななさんの中短編集。 ややスピリチュアルな要素もありますが、登場人物がそれぞれ魅力的でした。 4篇の物語が収録されていますが、どれが一番というより、どの作品も私は好きだなと思いました
ものすごく大きな感動があるということではないけれど、読み終えて、心の真ん中がほっこり温まるような、寄り添ってもらっているようなそんな気持ちになりました。 どのお話しにも、何かしらの別れがあって、そのつらさの中なのに、なぜか温かい。 奇跡のように、自分の気持ちを分かってくれる誰かがいて、ちょっとずつ気...続きを読む持ちがほぐれていく感じがとても羨ましくなりました。でも、幽霊は見たくないし、大切な人と別れるのも嫌なので、羨ましくはないのかもしれないです。 それでも日々ある、ちょっとしたしがらみとか、不調に気持ちを持っていかれることなく、 この話に出てくる女性たちのように、強く自由に生きていきたいなぁと思いました。 とても個人的なことですが、よしもとばななさんの「キッチン」が本当に大好きです。 この本を読みはじめてすぐ、ものすごく直感的に、「現代版キッチン!」と思いました。
とても久しぶりに読んだ『吉本ばなな』さん 初めはタイトルからしてエッセイなのかと思っていたら、小説でした(中編集 四作) 日頃あまり読まない恋愛小説だったが、ちょっと新時代的な恋愛小説でした あまり、深く人と関わらないような、執着しない感じとか 中でも印象深かったのは、 『世界には時間がたっぷりある...続きを読む』と『人にやさしく』かな 『世界には時間がたっぷりある』の登場人物は、『吹上奇譚』というシリーズの登場人物だそうなので、 そちらも読んでみたいと思いました
吉本ばななさんが何にも追われずに書き上げたという作品。 とても素敵です。 この方の作品には心に残したい言葉がたくさん詰まっていて、ついメモしてしまいます。 色々なタイプの主人公たちがいて、どれも確かに今っぽいなと。 こんな時代だからこそ自由に、周りに流されないで強く生きる温かい人間であり続けたい。...続きを読む ◾️心に残った文章 僕と妹はこの世の中というのは楽しいところだと思ってる基本があるんだよね。 親に生きてるのはよいものだと骨の髄まで思わせてもらったから。
短編集だった どれも長編にして欲しい これからでも出来るんじゃない?! だって知りたいもの 久しぶりの吉本さんだけど 初めてかな・・・ってくらいだった
切ない気持ちになると 私は海をみに行きたくなる めくるめく毎日 毎日本は読んではいるものの… 物語の世界から顔をあげると 息継ぎのような日常がまっている… はっきりと何かをするために そこにいることが分かっている毎日 そういう生活はいつの間にか 私の一部となっていて ときどき切ない気持ちにさ...続きを読むせられる… きっと心の中で 知らず知らずにたまった何かを 海がぜんぶ洗い流してくれるような気がして… 自然を求めて 街から飛び出してしまう時がある そんな時 いつも寄り添ってくれる ばななさんの言葉たち… ばななさんの本を旅のお供にたずさえて… 目の前に海が現われるその瞬間まで ばななさんの言葉の海に浸ってみる… 止めることのできない時間は 惜しむためだけにあるのではなく… 美しい瞬間を次々に手を入れるために 時間が流れているということを教えてくれる_ 日常に慣れることで忘れていた… ささやかだけれど とても大切な感情を この作品で取り戻せた心地がしました
最近ノートで話題になってて久しぶりに読もうかなと手に取ったけど、やはりもう私が好きだった頃のばななさんはいないんだなと強く思った。どの話も微妙にスピってて、あーやっぱ嫌いって思う箇所がちらほらあって、最後の話とか特に無理。時代にあってないんだろな
生と死を感じられる一冊。感情移入する没入感はなく、誰かの人生を俯瞰して読むようなかんじ。読んでる時は「その人」を感じられるけど、読み終わったら「他人」にもどります。
「ふつうのことがいちばんすばらしいことなんだ。人生はそれだけでいい。」 この一文に出会って、自分がいかに日々欲張って生きているかが露わになり、少し恥ずかしい気持ちになった。 ばななさんの物語は、いつも生きている世界とそうじゃない世界の境界線を、少しだけ曖昧にしてくれる気がする。私たちはつい、生き...続きを読むている世界を前提にものごとを捉えてしまうけれど、そうじゃない、不思議な角度からふっと世界を描いてくれる。 今回もそうだった。ありそうで、なさそうな。そんな物語ばかり。 軽井沢の別荘整理から始まる「束の間」。亡くなった女の子が見えてしまう「世界には時間がたっぷりある」。ほか2編、あわせて4つの物語。 一編一編がふわふわしていて、続くこととおわることの境目がわからないような、そんな物語たちだった。 あとがきには、生まれて初めて何にも終われずに書いた小説だということ、そして「このような変わった小説」を出版してくれた幻冬舎さんへの感謝の言葉が綴られていた。 ばななさん自身がそう書かれているくらい、少し変わった、不思議な物語なのだけれど。そんな作品を読むことができて、良かったなと思った。 忙しない毎日の中で、なんだか肩の荷が下りるような、そんな作品だった。
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