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Posted by ブクログ
約4ヶ月熟成した後に一気に読み切った。村山早紀先生の単行本「つくろうひと」、今回も読後感はほのぼのハッピーな結末で本当に良かった、ホッとした。
最初、読み進めているうちに、前に読んだ「不思議カフェ NEKOMIMI」を思い浮かべた。ストーリーは全く違う、いろいろ対比するところがあった。最初から最後までこの対比を意識し続けた。対比は強いて具体的に言うと、「不思議・・」は自ら出会いを求めて世界を飛び回るのに対して、「つくろうひと」はどちらかと言うと受け身。そして、「不思議・・」は死を乗り越えて魔女に転生するのに対して、つくろうひと」は幽体離脱するも最後は・・・(ネタバレ回避)。最後まで戻る戻らないのせめぎあい、いやーーー、引っ張るなぁ。
本作品は今回も予想通り充足感が得られ、甘い後味が長く続いた。本を読んでこんなにも幸せになれるなんて、みんなも読めばいいのに。しかも、超物価高の折、こんな激安で幸せをゲットできるなんて、ちょっとあり得ない本です。さあ、次回作品まで心を限界まで荒んでおこうかな。この状態で次回作を読んだら、その心の急上昇で自分が壊れてしまうかも。先生の作品、向精神薬みたい
Posted by ブクログ
「あたしには影がない」
冒頭のセリフを読んで、初め、主人公は
幽霊なのかと思っていた。
島で小さな書店を営む祖母の元に引き取られ
た章。そこには同い年のいとこの萌音がいた。
孤独な心を持つ者同士、優しい祖母に見守られ
ながら肩を寄せ合って暮らす日々。
そんなある日、黒猫を助けようとした章は、
大怪我をして昏睡状態に。
章の体から抜け出した魂は、地下の湖にある
館にひっそりと住む人魚の元に辿り着く。
この深い湖の底には、昔、人間によって殺された
軍用馬や犬、動物園の動物たちの、迷子になった
魂も辿り着く。人魚が動物たちの悲しい記憶や傷ついた心を優しく手当すると、彼らは帰る場所を思い出し、その場所へと帰っていく。
どこまでも優しい人魚を一人ぼっちに出来ないと、章は萌音や祖母の元へ戻ることを悩む。
そんな章を戻すため、章の魂と肉体を縫い付ける
(繕う)人魚。素敵なサプライズを約束して。
「つくろうひと」とは人魚のことだった。
不老不死のために、いつも大好きな人達を
見送り、置いていかれる。たった一人で湖で
暮らす人魚の淋しさ、悲しさ、人(?)の良さが、
切なくてとても温かい。
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小説・文芸
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