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百貨店内の書店、銀河堂書店に勤める物静かな青年、月原一整は、人づきあいが苦手なものの、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てるケースが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で起こった万引き事件が思わぬ顛末をたどり、その責任をとって一整は店を辞めざるを得なくなる。傷心を抱えて旅に出た一整は、以前よりネット上で親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるために、桜野町を訪ねる。そこで思いがけない出会いが一整を待ち受けていた……。一整が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、彼の友人が、元同僚たちが、作家が、そして出版社営業が、一緒になってある奇跡を巻き起こす。『コンビニたそがれ堂』シリーズをはじめ、『花咲家の人々』『竜宮ホテル』『かなりや荘浪漫』など、数々のシリーズをヒットさせている著者による、「地方の書店」の奮闘を描く、感動の物語。
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Posted by ブクログ
『桜風堂夢ものがたり2』を読む前に再読。
小売店での社会人経験を経た今、購入当時より共感できる部分が多く、月原さんや桜風堂の店主さんの葛藤が身に染みるようでした。
主人公が書店員なので、書店や本の流通についての記載も興味深かったです。
私も応援したい書店が遠方にあり、ネットでその書店から注文することも多いのですが、これからも購入という形で好きな書店を応援していこうとあらためて思いました。
物語は、主人公と桜風堂のこれからが楽しみになるような形で締めくくられており、自分も、何が起きてもしっかり前に進んでいこう、という気持ちにもなる一冊でした。
Posted by ブクログ
本を読むひとは、どこかこどものままなのかもしれない。
どこかがこどもというより、本を開いて空想の世界へ浸る瞬間はずっとあのときの、かつてこどもだったときのままなのかもしれない。
そんなことを強く思った。悪い意味ではなく。
著者はアンソロなどの短編で読んだことがあるかな? どうやったかな?
有名な方なので名前だけは知っていたのかもしれない。
年末に棚差しと目が合って、なんとなく手にした本。
年末年始なら落ち着いて読めるやろうと思ってたのに、なんのことはない、年明けの、しかもバタバタしながら読んだ。
最初数十ページは、回りくどい文章やなあ、と、いうか、おんなじこと何回も書くなあ、とか、なんかもう見えない展開に若干の苛立ちすら覚えて(ほんますいません)
「読むん諦めようかなあ」
と、思いつつ、遅々と進んでいく展開が気にならないこともない。
そもそも、現代の本屋さんがテーマのお話やったのか! ちゅう感じ。意外。
ほな、どういう話やと思っとってん、と、言われると、わからん。なんかこう、ファンタジーな感じ? わからん。
何も先入観なく読み始めたうえに序章はわりとファンタジックやったので、余計混乱してんな(笑)。
悪口ではなく。
たまにはこんな、予想と違う内容、ゆっくりすすむ長編を
「何なんや…」
って思いながら、ゆっくり読むのもいいなとしみじみ思った。
今はもう、1日で読み切れる本を中心に選んでるところもあるけど、そもそも読書ってのはこうやった。(どうやねん)
基本は活字をずっと読むんやから、それなりに集中力もいるし、時間もかかる。だからこそ、いい。みたいな。
ゆっくりほぐしていく文章と感情はリンクするし、何がいいって、それこそが贅沢なんやなと思った。
(それ以外があかんというわけではなく)
色々なものが繋がっていくところはやっぱり震えたし、たくさん書いているわりに誰かの奥深くまでは書いていないのがなんだか不思議やなあと思った。ほんで、だから、いいのかもしれない。
世界がまわってるのに、そこのかかわる人のほんのすこしずつしか書かれていないのよね。その奥ゆかしさが、清純やなと思った。純潔か? ピュアというか。若さというか。
そう…。若いというのは、それだけで、なんやろう。ピュアなんやな。
(と、いうことが感覚でわかるようになってしまった。わたしももう若くない)
(若いうちはそれはわからんので)
どんなにつらい状況でいても、若いということは、未来があるということは、ピュアでいられる。
だから大丈夫。と、云える大人になりたい。というか、云えてこそ「大人」なんやろう。そういう意味でわたしは半端な大人で申し訳ないし、半端な大人は、残念ながら世の中に多いかもしれない。すまん。
付箋はたくさんありすぎてもうアカン。
あかんけど、透くんと一整くんの会話の端々に泣きそうになって、朝から電車で鼻が痛いいたい(笑。泣くのをこらえた)。
どういう人におすすめしたいやろう。
本が好きな人かな。でもわたしも本が好きかどうかはわからんなあ(笑。エンタテイメントとしては好きやけど、それを誰かに伝えることを信条にするほどの純潔さはないと思うので…。いやそれでもええんやろうけど…)
何があれって、著者は書店員の経験がないってことかもしれん。
あとがきを読んで、
「えっ、そうやったん!」
と、声に出してしまった。
どこかがこどものままのひと、と、いうのは、空想の世界へ旅立てるスイッチを持ったままのひと。
空想の世界は無限の可能性であり、それは未来に近い。
だったら、本を読むひとは、いつも、だれかが過去に書いた文章を読んで、未来を見てるのかもしれない。
だれかの描く過去を通して、まだ見ぬ、自分の未来を。無限の可能性を。
だから、清純であり、ピュアであり、若いのかもしれない。
わたしにもそんなことが許されるのなら、ああ、素敵やなあと思った。
久しぶりに泣いた。本って、いいなあ…。
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