小説作品一覧

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  • 連続殺人鬼の妻(新潮文庫)
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    ルースはNYのバーで働く26歳。幼いころ友人が連続殺人鬼オズワルドに殺害されて苦い記憶となっている彼女に、故郷で発生した別な少女の失踪事件の一報が届く。獄死したオズワルドを連想せずにいられないルース。彼には〈共犯者〉がいたのでは? 真相を追ううちに見えてきたのは殺人鬼たちの妻の存在だった。彼女たちの心でくすぶり続ける感情とは? 異様な告白によるイヤミスが誕生!
  • サムライの『記憶』
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    1巻1,188円 (税込)
    志半ばで夭折した幕末期の水戸藩士鈴木吉弘の魂は、令和の今、黒川弘斗として転生した。キックボクシングに熱を入れていた弘斗は、ひょんなことからK-POPのダンスに出会う。やがて運命に導かれて総合格闘技で宿敵との闘いに挑むことに……。生まれ変わりの連鎖、交錯する因縁、そして再会の奇跡。予想外の展開が読者の目を離さない! 異色の青春エンターテインメント小説、ここに誕生!
  • 還暦奮闘記
    -
    1巻1,188円 (税込)
    専業主婦の芽以子は59歳。家族は、家庭のことはすべて妻任せの夫・総一郎、フリーターの息子・奏太、結婚し別世帯で暮らす子育て中の娘・碧だ。総一郎のリタイヤを前に、残りの人生について思いを馳せる芽以子は、ある決意をする──。現在の状況に幸福を見出しつつも、自身の人生の充実を目指し、将来に希望を持って進んでいこうとする女性の姿を丁寧に、リアリティ豊かに描いた小説。
  • 畑のなかのお墓
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    1巻1,188円 (税込)
    畑の中に大小40基ほど立つお墓。戦国時代の名残が残る土地、伊那谷の旧家・佐倉家のお墓である。主人公・柾子の祖父尹一が残した『佐倉家由緒覚書』によると、佐倉家は武士であった先祖が江戸時代初めに帰農し、代々庄屋を務めていたらしい。農村生活の変遷や地域行事や習俗とともに、佐倉家の家族史が語られる。一家族の物語としても、郷土史としても味わえる一冊。
  • 夜が少女を探偵にする(新潮文庫)
    5.0
    犯罪史や解剖学に没頭する十三歳の少女エイヴァはある夜、家を抜けだし向かった小動物の死骸置場で、級友の少年ミッキーの遺体を発見する。その夜から少年ばかりを狙う拉致殺害事件が発生。どの被害者にも咬み痕があり、傍には仔犬の死骸が。折しも町では獣ともつかぬ怪物が目撃され……。八〇年代初頭のバーミンガムで、家庭環境に悩む多感な少女が猟奇殺人事件に挑む驚愕のデビュー作!(解説・大矢博子)
  • ラザロの迷宮(新潮文庫)
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    作家の月島は謎解きイベントに参加するため、湖畔の洋館を訪れる。集まった8人に案内役は連続殺人事件を予告。しかし、それは単なるゲームの趣向ではなく、彼らは惨殺死体を目の当たりにする。一方、所轄刑事の美波は、署に飛び込んできた血まみれで記憶喪失の青年の事情聴取を担当することに。彼の記憶回復のため催眠術による捜査を試みるが……。二つの事件が交差する傑作サイコ・ミステリ。(解説・我孫子武丸)
  • ひだまりのストリート・ピアノ
    4.9
    1巻1,699円 (税込)
    このピアノの周りに、いつも笑顔が咲きますように――。ショッピングビル「まーる」の広場に置かれた一台のピアノ。「ご自由にお弾きください」という看板に促されるように、様々な人がそのピアノに触れ、演奏を奏でていく。仕事を辞めて子育てに専念してほしいと夫に言われて悩むパート店員、演奏動画を投稿する高校生とその姿に心ひかれたクラスメイト、亡き妻のために思い出の曲を練習し始めた老人……かかわる人々の人生を少しずつ変えていたそのピアノが、撤去されるという話が出てきて――。
  • 青のナースシューズ
    4.8
    シングルマザーで働き詰めの母に代わって車椅子の弟の面倒を見てきた岡崎成道は、看護師を目指して大学に進学する。40人のクラスに男子はたった5人。覚悟はしていたものの看護業界は女性中心で、講義も実習もトラブル続きだ。自分は必要とされていないのではないか。思い悩む成道は、ある患者の担当になり――。
  • 残るは沈黙
    -
    ある聖金曜日、ブラジル南部の州都ポルト・アレグレのランドマークたる高層ビルの一三階から、一人の若い女性が投身自殺をした。現場に立ち会い、身投げを目撃した社会階級、職業、性別を別とする七人の面々。その悲劇的出来事が彼らの人生にいかなる影響を及ぼすのだろうか?   「この世界に誰一人として不要な人間など存在しない」  そうした作家の人間愛に満ち溢れる言葉の具現化たる本作品。七人の目撃者はもちろん、作中に登場する人物は全てが主人公である点も見逃せない。作品の舞台こそ、二〇世紀初頭のブラジルだが、一読すれば、時代、国籍、人種が異なろうとも、人間の持つ本質部分に何ら変わりがないことに気づかされるだろう。つまり読者一人一人もまた、本作品の登場人物且つ主人公なのだ。
  • 社長少女 PRESIDENT GIRL
    -
    天宮翼17歳。「わたし、社長になります!」 銀髪の美少女、そしてAI開発の世界的大企業「天宮システム」の創業者の一人娘であり、天才ゲーマーでもある天宮翼。父親の病死に続く会社の倒産で生活が一変、ほぼ全てを失いネカフェ難民生活が始まる。しかし、失意のどん底の状況から、ただ一人彼女に付き添う、父親の元側近で元プロボクサー、そして過去の飛行機事故で感情を失った男、間伸と共に、ゲーム会社「天宮システム2」を立ち上げ、彼女が愛するゲームで業界に乗り込み、一発逆転を狙う。 やがて理想の面白いゲームを追い求めてゲーム大手企業を飛び出したカリスマゲーム開発者・東島秀樹、翼のストーカーで眼鏡巨乳の美少女・神田エリカらの仲間を得て、幾多の困難を乗り越え、遂にリリースされる天宮システム2の新作ゲーム。しかし、彼女達は思いがけない巨大な陰謀と危機の真っ只中に引き込まれ、そしてその危機が人類全体に及ぼうとする時、彼女は自分の奇跡的な宿命を知る−。小さなゲーム会社起業から始まった、社長少女・天宮翼の物語は、果たしてどこに辿り着くのか? ゲームディレクター、CGクリエイター、キャラクター企画(東北ずん子等)、小説家として活躍する榊正宗が送り出す、彼のゲーム愛と、次世代人工知能システム、インターネット、ゲーム業界、国家機密、アンドロイド、火星探査計画、そして時空を越える恋と、疾走するように拡がるケオティックな世界観とが融合する傑作SF小説作品。 イラスト・キャラクターデザインは江戸村ににこ(東北ずん子キャラクターデザイン等)。 ※この作品は令和2年7月に株式会社スペースシャワーネットワークより刊行された作品の一部を改訂し電子書籍化したものです。
  • 高速バスター ミナル 銀のヴァンクォ
    -
    日本随一の”オタク総合企業”スタジオ・ハードで大量の書籍・雑誌を企画し、「図解博士」として膨大な質・量のオタク雑学をSNS中心に発信し続ける木川明彦著、数々のスタジオジブリ作品で作画の中核的役割を果たし、『ジャイアントロボ THE ANIMATION – 地球が静止する日』ではキャラクターデザイン・絵コンテ・作画監督を務める等、アニメファンを魅了して止まない絵を描き続ける山下明彦がキャラクターデザイン・イラストを手がけた本格SF作品が、電子書籍として復刻。 かつて誰もが夢見た科学と冒険に満ちた異未来。 戦乱の暗雲立ち込める冷戦下の欧州。 一人の少女、嵐座 美奈留(ランザ ミナル)と三人の改造戦士「高速バスター隊」が強大な敵に立ち向かう! 高速バスター隊のメンバーは「リブーター」と呼ばれる肉体の大部分を機械化した強力な戦士たち。壮絶な世界大戦後の世界、超重砲、反応弾、巨大破壊兵器を駆使した国際的な巨大犯罪の魔の手から人類を守る!!
  • ねむりねずみ
    3.0
    「ことばが、頭から消えて行くんだ」若手歌舞伎役者の中村銀弥は、役者生命を奪いかねない症状に苦しんでいた。妻の一子は文芸誌記者の男性に惹かれている後ろめたさを抱えつつ、夫を気遣うことしかできない。その約二カ月前、銀弥の亭主役を務める花形役者・小川半四郎の婚約者・河島栄が、「絵本太功記」を上演中の劇場内で殺された。衆人環視の状況で胸元を刺されたはずが、犯行を目撃した者は名乗り出ないという。梨園を巻き込む事件を調べ始めた大部屋役者の瀬川小菊とその友人である私立探偵の今泉文吾は、いかなる真相に辿り着くのか。/解説=西上心太
  • 新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選
    4.7
    ミステリ作家たちが工夫を凝らし、読者と頭脳戦を繰り広げる犯人当て小説。その傑作の数々から“読者への挑戦”ものを中心に精選し、全3巻のアンソロジーに集成した。第1巻には名探偵・神津恭介がホテルの密室殺人に遭遇する高木彬光「妖婦の宿」、チーム移籍を控えたプロ野球投手が殺される坂口安吾「投手(ピッチヤー)殺人事件」、黄色い窓の部屋で起きた変死事件を描く陳舜臣「新・黄色い部屋」など全10篇を収録。謎を解く手掛かりは、本文中のあちこちに隠されています。あなたは巧妙な罠に騙されずに推理力を働かせ、真相を見抜くことができますか?/【目次】序文=福井健太/「妖婦の宿」高木彬光/「投手(ピッチヤー)殺人事件」坂口安吾/「民主主義殺人事件」土屋隆夫/「文学クイズ「探偵小説」」江戸川乱歩/「車中の人」飛鳥 高/「土曜日に死んだ女」佐野 洋/「追悼パーティ」菊村 到/「高原荘事件」山村正夫/「新・黄色い部屋」陳 舜臣/「愚かなる殺人者」笹沢左保
  • 探偵物語
    4.0
    「私立探偵の工藤俊作さんだね?」――受話器の向こうから響く声は低く、威圧がこもっていた。電話の内容は、失踪した十七歳の少女の捜索依頼。四日間の期限付きという奇妙な条件ではあるものの高額の成功報酬に、工藤俊作は依頼を引き受ける。だが調査を始めて間もなく、少女を誘拐したという何者かの脅迫電話を端緒に、事件は様相を変える。錯綜した人間関係を手繰る先に探偵を待ち受ける苦い真実。同名の名作ドラマ原案者にしてハードボイルドの泰斗が書いた、私立探偵・工藤俊作もうひとつの探偵物語。/解説=小山正
  • 標本室の男
    完結
    5.0
    全1巻1,320円 (税込)
    【幻冬舎グループ主催「1000年後に残したいエピソードコンテスト」大賞作品!】 北海道のとある小学校の薄暗い標本室に置かれていた白骨標本の骸骨。長年外の世界へ強い憧憬を抱いていた骸骨は、ある日、医師・渋谷洋一の母校訪問を機に、意を決して動き出す。骸骨は渋谷を医院まで追いかけ、「実ハオ願イガアルノデス」とぎこちなく話しかけた。世界を知りたいという熱意は渋谷の心を動かし、力を借りて正体を隠して仕事を得る。北海道から東京を経て新潟の旅館の仕事についた時、骸骨は盲目の少女・和美と出会い、次第に心を通わせていく。和美との交流で人間らしい感情を育んでいく骸骨だが、行方を探っていた医師・伊藤に追い詰められて――。 不器用ながら前向きに、「生きる」ことの本質を見出そうとする“標本室の男”。 思わず応援したくなる、ハートフル・骸骨・ファンタジー。 1958年2月生まれ、北海道出身。地質調査およびコンクリート構造物関連の技術者。当初は地質コンサルタントにて地熱開発調査、温泉開発調査等に従事していたが、その後Uターンして建設コンサルタントに転職。道路構造物の防災点検や建物等の基礎地盤調査を実施。退職後は資格を活かしてPC部材の製造管理、コンクリート構造物の劣化診断等を歴任して現在に至る。 文芸に関しては、萬葉集、古事記、延喜式、和漢朗詠集、平家物語、今昔物語、日本霊異記等を参照に日本人の心の歴史の探求を中心に創作を実施中。

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  • 万葉の里
    完結
    -
    全1巻1,320円 (税込)
    千三百年の時を超えて紡がれる、言葉と心の物語。 大学の親友、香織が忽然と姿を消した。加奈子に残されたのは、香織が作った一首の和歌。回文としても成り立つその歌には、万葉時代の防人の妻が夫の帰りを待つ切ない想いが綴られていた。 26年後、京都・広隆寺で香織を見かけたことをきっかけに、加奈子は親友の失踪の真相解明を始める。加奈子は高校生の娘・美郷の知恵を借りながら、博物館に所蔵された万葉集の文献をあたり、徐々に真相を組み立てていく。東京都飛鳥山、香織の故郷千葉県朝夷、京都、万葉の記憶……。それらの点と点が結ばれた時、加奈子は脳裏に万葉の里で琴を弾く香織の姿を見るのだった。 加奈子と美郷の親子に託された使命とは? ラストで驚きの真相が明かされる。 時空を超えた親友同士の約束、母娘の絆。失われた言葉の魂を現代に甦らせる感動の物語。

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  • ライ麦畑の木偶の坊 ~綾瀬亘の大学戦記~
    完結
    -
    全1巻1,320円 (税込)
    日本の大学教育に明日はあるのか? AI・組織・権威、〈知〉をめぐる静かな戦記 主人公・綾瀬亘(わたる)。 単位取得目的の剽窃とAI生成文。 「学び」を消費者活動とする学生。 商業的利益を優先し、「学び」と「教育」の意味を見失った大学組織。 そして、学問の世界に潜む嫉妬と権力構造。  現代日本のアカデミアに張り巡らされた無数の糸のなかで、綾瀬は一人の大学教員として、静かに、しかし決して折れずに言葉と姿勢で抗い続ける。 本作は、大学という舞台を通して描かれる、知の倫理と誠実さをめぐる〈戦記〉である。 そこにあるのは静かな怒りと抵抗であり、勝利は存在しない。 しかし、それでもなお失われない希望と賭けが、ここにある。 『ライ麦畑の木偶の坊』という逆説的なタイトルが示すのは、矜持と諦念のあわいに立ち尽くす現代人の姿であり、同時に、示されるべき<知性>のロールモデルでもある。 近くで見れば悲劇、遠くから見れば笑えない喜劇。 学生及び教育関係者はもちろん、逃げずにその場に立ち続けている、すべての<大人>に捧げる物語。

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  • あやかしの鼓 ――夢野久作ベストコレクション 夢の巻
    3.0
    アンチ・ミステリの金字塔『ドグラ・マグラ』で知られる夢野久作には、バラエティに富んだ中・短篇の傑作が数多くある。編者・日下三蔵はかねてよりこれらを網羅する決定版的作品集を構想してきたが、遂にそれが大ボリュームの文庫全二巻で実現。『ドグラ・マグラ』とともに、夢野久作に溺れるのであれば〈まずはこれから〉。「死後の恋」「瓶詰地獄」「押絵の奇蹟」他、13作を収録する上巻。
  • あの日、君の背中を追いかけなければ
    5.0
    1巻1,540円 (税込)
    SNS総フォロワー数35万人超え、累計発行部数10万部突破! 切ない恋愛メンタリティーを表現する投稿に共感の声が続出。 恋愛作品作家、メンヘラ大学生初の長編書き下ろし小説。 大学時代にSNSで始めた恋愛に関する切実な投稿が共感を呼び、 それらをまとめた恋愛エッセイ『好きな人のよさをわかっているのは自分だけでいい』(KADOKAWA)でデビュー。 初著書で4万部突破。2023年に初の小説『君に選ばれたい人生だった』を刊行。 人気スリーピースバンド「Saucy Dog」の楽曲から生まれた連作小説集がSNSで反響を呼び3万4000部突破。 本作『あの日、君の背中を追いかけなければ』は著者初の長編小説。 東京の私立大学に合格し、山梨から上京した主人公・矢島幹人は、新歓コンパで出会った少し変わった女の子・長岡ちなと意気投合。 彼女の望みである<死ぬまでにやりたいことノート>を2人で1つ1つ実践し、叶えていくことを約束する。 ところが、そのノートを叶えていくためには、彼女の抱えるある病気が大きな障害に。 その病にふたりは、どのように向き合い、答えを出していくのか………? 恋をすることの意味、人を愛した証しとは? 幹人とちなが決断したラストに、涙腺決壊必至。切なすぎる青春ラブストーリー。 プロローグ 1章 俺はお前らがうっすら嫌いだし たぶんそれ以上に自分のことが嫌いだ 2章 君と出会ってからやたらと世界がまぶしい 3章 近付かなければ、知らなければ 4章 それでも好きでいいですか 5章 君が君じゃなくても <ストーリー概要> 市立高校を卒業したと同時に、志望していた都内の大学の合格通知が届いた幹人。 東京出身の母の学歴志向により、中高と勉強に明け暮れた幹人にとって、東京での大学生活ははじめて手にする自由だった。 ところがいざ学校が始まると、幹人の思うような大学生活は始まらなかった。 輝かしい学生生活を謳歌しようと必死な同級生たちを冷めた目で見ているうちに、いつの間にか周りは友達で固まり、 幹人にとって唯一気軽にしゃべれるのは、たまたま学籍番号が隣だった同じ地方出身の勇太だけだった。 焦りを感じた幹人は、勇太の誘いで、飲みサー同然のバドミントンサークルの新歓コンパに参加する。 馴染んでいく勇太と違い上手く立ち回れない幹人は、飲めないアルコールを無理強いされた挙句にジョッキを落とす失態をしてしまう。 そんな中、飲み会の最初から気になっていた女の子が、席を立ち店を出ようとしていたところを見つけ、 思わず声をかけ、ともに店を抜け出すことになる。 長岡ちなと名乗る彼女は、長い間病気をしていたため、これまでの人生でできなかったことが多く、 闘病中にそれをノートにリスト化してきたのだという。それが通称<死ぬやり>ノート。 これからの大学生活で、ノートのリストの1つ1つに挑戦していきたいのだと言う彼女に、 幹人は、思わず「一緒に手伝いたい」と申し出る。 嬉しさのあまり泣き出したちな。こうしてふたりの「死ぬやり」ノートの実践の日々が始まるが……。 <著者より> なんで人は恋に落ちるんだろう。 誰かを好きになって、ときに苦しんで、それでも過ごした時間を愛おしく思うんだろう。 幹人とちな、二人が選ぶ恋のあり方に注目して読んでみてください。
  • 海馬によって
    完結
    -
    全1巻1,567円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 記憶の糸をたぐり寄せながら、今日という日をそっと抱きしめる 忘れたくない記憶も、忘れてしまいそうな記憶も、どちらも今をつくる大切なかけら。 心の奥でそっと息づく想いを綴った詩72編。

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  • プロジェクトの魔術師
    完結
    -
    全1巻1,672円 (税込)
    納期遅れ、顧客の怒り、技術的困難――それでも彼は諦めなかった プロジェクト崩壊の危機。 一人のSEが立ち上がる。 IT業界黎明期、技術者たちの奮闘を描いた 実録ドキュメント。

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  • 積善の家に余慶あり
    完結
    -
    全1巻1,672円 (税込)
    両親の遺した「一日一善ノート」が、絶望の淵に立つ姉弟を救う コロナ禍で両親を失った姉弟。理不尽な暴力、孤独、絶望 ─ 死を選ぼうとした二人を救ったのは、両親が遺した「ノート」に隠された、人生を変える秘密だった。北九州を舞台に描かれる、喪失と再生の物語。 望月渚と光輝は、新型コロナで両親を同時に失う。 祖母からの虐待、職場での裏切り、経済的困窮 ─ 絶望の淵で死を選ぼうとした瞬間、二人の前に両親の幻影が現れる。両親の壮絶な過去と、「一日一善」に込められた深い愛とは。

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  • 阿姉、いっそ僕に殺されて
    完結
    -
    全1巻1,679円 (税込)
    建平の初め、大洪水が街を呑み込み、すべてを奪った。 泥濘に沈みかけていた六歳の少年、宴寧(えんねい)を救い上げたのは、少女・宴安(えんあん)の細い手だった。 「この子を、うちに置いてあげて」 血の繋がらない老婆と、行き場のない少女。 そこへ、さらに寄る辺ない少年が加わった。 三人は「家族」となった。 貧しくとも、その絆は永遠に続くはずだった。 月日は流れ、少年は美しき天才へと成長し、科挙を受けるため都へと旅立つ。 「合格したら、もう二度と苦労はさせない」 それは、少年が己に課した、最愛の姉への誓いだった。 ――しかし。 栄光を掴み、帰郷した彼を待っていたのは、 「姉」が他人の妻となり、別の男の腕に抱かれているという現実。 「一生、離れないと言ったのに」 姉の清らかな瞳が、自分以外の男に向けられる。 その瞬間、宴寧の中で何かが音を立てて壊れた。 先に裏切ったのは、阿姉だ。 ならば、 どんな手段を使おうと、誰に責める権利があるだろうか。 逃げ場のない愛が、静かに、そして深く、彼女を侵食し始める。
  • 怪物を捕らえる者は
    4.8
    聖母マリアの祠の裏、雪の下から16歳の少女の遺体が発見された。遺体や服からアフガニスタン人移民の青年のDNAが見つかるが、刑事オリヴァーとピアが事情聴取をする前に彼は消えてしまった。有力な手がかりが見つからず捜査が難航するなか、数日後の夜に、田舎道で男が車にはねられて死亡する。男は裸足で、体には動物の咬傷や拷問の痕があった。彼はどこから逃げ、誰にこんな目に遭わされたのか――。ふたつの事件の捜査から導き出される、ドイツ警察を揺るがす史上最悪の真相。とてつもない急展開を見せる、大人気警察小説シリーズ。/解説=上條ひろみ
  • 愚者たちの箱舟
    -
    1巻1,999円 (税込)
    新潟県の北部、本土から三十五キロの沖合に浮かぶ翡翠島に、ひとりの青年が帰ってきた──過去に島を襲った連続放火事件の、すべてを明らかにするために。未解決のまま凍結されていた謎と、彼が島に置き去りにしていた恋心の行方は? これまでの綾崎作品中、最もミステリ濃度の高かった『赤と灰色のサクリファイス』『青と無色のサクリファイス』二部作が、改題および大幅加筆修正を経て甦る。あなたは隠されたすべての真実を見抜けるか?
  • 物が全てを教えてくれる 日本初の女性化学者・黒田チカ
    -
    1巻2,090円 (税込)
    “寅ちゃん”より30年前に 「知」の門を叩いた女性がいた。 日本初の女子帝大生・黒田チカ。 彼女の研究は、百年後の私たちの健康につながっている。 学ぶことを選び続けた女性化学者の挑戦。 大正時代、日本の帝国大学は男だけの学び舎だった。 それでも彼女は、学ぶことを諦めなかった。 幼い頃から学問への熱い想いを抱いていた黒田チカは、学齢前に尋常小学校に入学、姉のクラスで授業を受ける。 佐賀師範学校、東京女子高等師範学校を経て、チカは東北帝国大学理科大学(現在の東北大学)へ入学を果たす。 女性初の帝大生のひとりとなったチカの研究テーマは天然色素。 世間の嘲笑と制度の壁を前に「知」を選び続けたチカは長年の研究で数々の賞を受賞、 なかでもタマネギの皮に含まれる〈ケルセチン〉の血圧降下作用―― それは百年後の現在も、私たちの健康を支えている。 彼女の名は若き化学者たちの後押しとなる「黒田チカ賞」としていまも残されている。 日本の化学史に刻まれた、ひとりの女性化学者の確かな挑戦の物語。 カバーイラスト:シシヤマザキ 【目次】 第一章 五歳の小学生 第二章 門をひらく 第三章 紫の結晶 第四章 色を追う日々 第五章 玉葱の力
  • 悪魔にもらった眼鏡
    -
    1巻2,200円 (税込)
    6つの言語で書かれた12の物語……。亀山郁夫(ロシア文学)と野谷文昭(スペイン語圏文学)、奇跡のコラボレーションが生んだ、悦楽の文学館。W.コリンズ、H.ジェイムズ、ザヴァッティーニの初訳を初め、ヴィリエ・ドゥ・リラダン、チェーホフ、リルケ、K.ショパン、メリメ、ベッケル、P.ジョンソン、ドーデ、ビリニャークの名作たち。あなたも不思議な眼鏡で、魅力的な幻視の世界を覗いてみませんか。登場するのは、人間・動物・悪魔・女神・妖精……?
  • 魔の聖堂
    4.0
    魔都ロンドン 時間の迷宮を彷徨う 18世紀初め、ロンドン大火後の首都再建計画の一環として市内各所に建設中の7つの教会に、異端の聖堂建築家ニコラス・ダイアーが秘かに仕掛けた企みとは。一方、それから約250年後、現代のロンドンでは教会周辺で少年ばかりを狙った連続殺人が発生、有力な手掛かりもないまま深まる謎に、捜査を指揮するホークスムア警視正は次第に事件の奥に潜む闇に吞み込まれていく。時を超えて反響しあう2つの物語の結末は……。円環する時間と重層する空間を通して魔都ロンドンを彷徨う都市迷宮小説。「『魔の聖堂』は機知に富んだ不気味な想像力の作品であり、複雑なプロットを有し、人類の堕落した本質に対する懸念が繰り返し執拗なまでに描き込まれている」(ジョイス・キャロル・オーツ)。デヴィッド・ボウイが愛読し、アラン・ムーア(『フロム・ヘル』)らに影響を与えた、ウィットブレッド賞、ガーディアン小説賞受賞作。
  • 現代ユウモア全集 16巻 『笑ひの天地』 佐々木 邦
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    日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者の貴重な作品集第2弾。「ぐうたら道中記」をはじめ、全3篇を収録。 本全集第6巻に続き、佐々木邦の2作目作品集。日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者の3作品を収録。 「ぐうたら道中記」は、40歳にもなっても寝て本ばかり読んで定職を持たない、愚迂多羅兵衛こと村岡清一郎と奇想瓢逸な團仙吉、三輪哲彦の大学の同窓生三人が、二人の子供まで連れた大勢で、東海道を江戸から振り出しに、名古屋から伊勢参宮、大阪、さらに九州は鹿児島まで、ぐうたらな旅をするお話。しかも、道中記の語り手は、愚迂多羅兵衛の息子、中学生の村岡謙一となっている。「箱根の彼方から始めて二週間に行けるところまで行く」など、計画性はなく、どこでまでもぐうたらな旅が続いていく。 「豪い人の話」は、『面白倶楽部』(講談社)大正十四年十月号に「諧謔小説 豪い人の話」として掲載された。銀行の頭取、陸軍大将、前大臣が、倶楽部で国家の問題を語りあった後で、「頗る際どい話」をする。国家の重鎮三人が密かに会談するので張り込んだ記者に、前大臣は「君達に話すやうなことぢやないよ。」と答える。一種の下ネタ話も、最後の「実に意味ありげである。」が、物語のおもしろさを増す仕掛け。 「或る良人の惨敗」も『面白倶楽部』に「諧謔小説 或良人の惨敗」として大正十五年二月号に掲載された。妻をたしなめるつもりの良人(おっと)が逆にやり込められる夫婦の物語。 一見亭主関白そうだが妻に弱いという男性が、邦の作品にはよく登場する。邦自身がそうだったようだ。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙、「ぐうたら道中記」の雑誌「主婦の友」(初出)連載時と弘学館版の別バージョンのイラストなど、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2026年2月27日配信開始) ※この作品はカラーが含まれます。
  • はじめての百合スタディーズ クィア/フェミニストの視点から
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    1巻3,080円 (税込)
    百合オタク×フェミニスト×クィア当事者が 語りつくす、百合批評入門。 女性同士の親密な関係性を描く、百合というジャンル。 その起源から、国内外での多様な受容、そして近年の作品の潮流までを網羅。 当事者の視座を交え、「百合のいま」がわかる一冊。 <目次> 第一部 現在の百合と私たち 第二部 アニメと百合 論考I ──アメリカの百合文化 エリカ・フリードマン 第三部 BLと百合の違い 第四部 レズビアン救済願望と結婚 第五部 百合ジャンルの課題 論考II ──百合の歴史 品田玲花 <本書でとり上げるテーマの一例> 「レズビアン」が出てこなかった百合/現在の百合アニメの潮流/百合アニメとドラマの違い/BLと百合の対等性と権力差/女性が女性を眼差すこと/異性愛至上主義へのカウンターと百合の親和性/男性性とアイデンティティ/トランスジェンダー表象と百合/百合専門誌以外の「百合」/これからの百合ジャンル……etc 女性同士の友情や恋愛など、あらゆる親密さを包含するジャンルである百合。 百合の定義も、書き手や読み手も多様だ。 アニメや漫画、ドラマなど、「百合」と呼びうる作品は身近ないっぽう、百合はしばしば、現実を生きる当事者や、フェミニズム・クィアの議論から切り離されてきた。本書では国内外の百合の歴史とその変遷に触れつつ、当事者の視点から、あらゆる人に開かれた百合というジャンルを問い直す。 装画:森島明子
  • 辻邦生電子全集 6巻 自伝的作品 『銀杏散りやまず』ほか
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    父の死を契機に執筆された小説『銀杏散りやまず』と自伝的エッセイ等28篇に、妻・佐保子が辻邦生について記した著作『辻邦生のために』『「絶えず書く」人と暮らして』を収録。 『銀杏散りやまず』は、父・辻靖剛の急逝を契機として執筆された小説で、「新潮」1982年4月~1983年12月まで連載された。その後、辻は連載中に発見され、連載終了後に熟覧する機会を得た459点に及ぶ「辻家文書」について、その発見の経緯や内容を補う加筆のうえ、1989年9月に単行本化した。同作は、親子二代にわたって離れた故郷(甲州)を、再び物語として回復していく過程を描き、「一族の流転譚」ともいえる作品である。 また、同時に収録したエッセイ等28篇を含め、辻邦生の中でも、きわめて私的な動機から出発した内的回想作品の一群となっている。 一方で、辻に最も近い位置でその生活と創作を見続けた他者の目線としての妻・佐保子による回想エッセイ集2冊も収録。うち『辻邦生のために』は、辻邦生という存在を内側から語り直した点に特徴があり、『「絶えず書く」人と暮らして』は、『辻邦生子全集』(新潮社刊、全20巻)の月報文章を纏めたもので、生活の記憶を通して辻文学の成立過程を照射するものとなっている。 解説は歌人・三枝昻之氏が担当。付録として『銀杏散りやまず』創作メモ等を収録する。 ※この作品はカラーが含まれます。
  • 忘れられた詩人の伝記 父・大木惇夫の軌跡
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    1巻5,280円 (税込)
    北原白秋に詩の稟質を絶賛され、鮮烈なデビューを果たしながら、戦争の時代に翻弄されて後半生を狂わされていった抒情詩人。 彼の全貌を、作品や遺稿を元に実娘が描く、渾身の書き下ろし。
  • 本当の話
    3.5
    『法の精神』の著者が挑んだ異色の小説.バッカス祭の酒宴で語られるのは,奇想天外な輪廻転生譚.家畜,奴隷,暴君,宮廷人など,次々と姿を変えながら,苛酷な社会をしたたかに生き抜く語り手たち.彼らの物語は,人間の愚かしさ,欲望の際限なさを,皮肉とユーモアを交えて鮮やかに描き出す.思想史に新たな光を投げかける一作.

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  • 読心のエリス ~身分剥奪された伯爵令嬢がかぶった猫を捨てるまで~
    3.0
    父の汚名を晴らすまで恋はお預け!? メンタル強めな没落令嬢、反撃開始です! エリスティアは令嬢たちが学ぶ修道院で猫を被って過ごしていたが、突然父親が無実の罪で捕らえられ、身分を剥奪されてしまう。修道院でメイドとして虐げられながら生きることに……なったけれど、行動力がありメンタルも強いエリスティアは、数々の嫌がらせをかわしていく。やがて貴族の騎士団長・デュークフレドのメイドになり、父親の無実を証明するために動き出す――。 ●目次 第一章 マクガイル修道院の淑女エリスティア 第二章 黒耀騎士団 第三章 運命の転落 第四章 虐げられ令嬢 第五章 都へ! 第六章 能力を活かしてみました 第七章 騎士団長の屋敷 第八章 メイドのエリス 第九章 囚われの魔獣 第一〇章 その名はアノン 第十一章 デートは口実なので 第十二章 魔獣出現 第十三章 執事バートン 第十四章 母と子 第十五章 ファーレ村へ 第十六章 葬儀のあとで 第十七章 黒幕とダンスを 第十八章 父との面会 第十九章 エリスの計画 第二〇章 学園へ戻る 第二一章 思わぬ味方 第二二章 森での邂逅 第二三章 大団円 ●著者 富山県生まれ。駒沢大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。主な著書に、「神様の用心棒」シリーズ、『帝都ハイカラ探偵帖 ~少年探偵ダイアモンドは怪異を謎解く~』(いずれもマイナビ出版ファン文庫)、「神様の子守はじめました。」シリーズ(コスミック文庫α)、「あやかし斬り」シリーズ(小学館文庫)、「百華後宮鬼譚」シリーズ(ポプラ文庫ピュアフル)など多数。
  • 漆黒のLAST WALTZ〈帰還〉
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    1巻1,100円 (税込)
    柳原郁夫は独立して自分のビジネスを始めたいと考えるが、妻の裕子からは強く反対され、計画を断念する。それから1年後、今度は妻の裕子が女性起業家養成塾を立ち上げ、多くの参加者を集め成功を収める。その後、裕子の様子に変化が見られ、医師から中程度のアルツハイマー型認知症と診断される。徐々に彼女は出不精になり、階段やエスカレーターの使用を避けるようになる、外出時は郁夫が付き添ったが、ショッピング中の混乱や物忘れが頻繁に起こり、裕子は自身の行動に戸惑いを見せ始める。そして、優しい性格だった裕子は次第に激しい怒りから物を投げたり、時には包丁すら手に取るようになってしまう。家族は彼女を守り、耐えることが続いたが、年月の経過と共に関係が次第に複雑になっていった。その後、施設に入居したが、その生活中に裕子の体調が急変し、膵臓がんが発見された。余命宣告を受けた彼女は在宅看護を受けながら最後の日々を家族と穏やかに過ごすが、徐々に体力が衰えていく。それでも息子・祐の支えもあり、裕子は一時的に生き生きとし、病気を忘れたように見えたが、緩和病院への転院前夜に、裕子は家族に見守られながら静かに息を引き取った。郁夫は妻を悼みながら、裕子のことを思い出の中で大切に抱きしめる。
  • 新選 正岡子規俳句集
    -
    江戸期以来の俳句に革新の旋風を巻き起こした正岡子規(一八六七│一九〇二).生涯に詠んだ二万三千余句の中から,魅力を存分に伝える一五八三句を精選する.「女性」「新事物」「人物」「生活」「写生」の新視点の選により,従来,四季別,季題別では見えなかった子規の句の面白さ,句を詠む瞬間の子規の感動が浮かび上がる.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • アジアの孤児
    -
    植民地時代の台湾に生まれた胡太明は,中国文化をルーツに持ちながら,近代的な教育を受けて成長するが,故郷では日本人と同等に扱われず,新天地を求めて渡った日本や中国でも,決して同胞とは見なされない.植民統治下の台湾人が生きた矛盾と苦悩を克明に描き,戦後に日本語で発表された,台湾文学の古典的名作.[解説=山口守]

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  • 奈良千夜一夜物語
    4.6
    ■金の小野 別れ話で口論となり、彼氏を奈良公園近くの猿沢池に突き落とした大学生の霧江。すると池から奈良時代の采女装束の女が現れ、彼女に選択を迫ってくる。「あなたが落とした彼氏は――」 ■「私メリーさん、今から奈良県十津川村へ行くの」 グラフィックデザイナーの俺は、フリーランスへの転身を機に奈良県十津川村へと移住した。東京のワンルーム暮らしとは別世界の、のんびりとした生活に少しずつ馴染んできた矢先、スマホに非通知の着信が。「私メリーさん。いま、東京駅にいるの」 ■シンデラレン 冴えないホテルマンの新出礼助は、家族との冷え切った関係に悩みながら夜の東大寺を歩いていた。大仏殿の東側に「猫段」と呼ばれる石段があり、ここで転んだ人間は猫になってしまうという。そんな伝説を思い出した礼助が、鳴り響く鐘の音に合わせて石段を登り始めたところうっかり足を滑らせて――。 ■逆杜子春 大手ゼネコンの社長・御子柴俊春は、筋金入りのミニマリスト。しかし社長という立場が彼の理想を妨げていた。ある日、藤原宮跡で出会った僧侶のような老人が、俊春の「理想の暮らし」を叶える方法を告げる。「今日の午後三時ちょうどに、お前はきっと、お天道様の下に立っとるはずや。そのとき、自分の影の頭に当たる場所を、思いっきり掘れ」
  • 夢食み探偵と眠れない小説家
    4.0
    不条理で凄惨な悪夢。地獄の先で小説家と探偵が出会うものとは!? 専業小説家・浅岸真宵。彼女は極度の不眠に悩まされていた。 彼女は『眠りの専門家』として夢食み探偵・壊夜うつつについて聞き、彼のもとを訪ねる。 不思議な探偵は、ある提案をする。 安らかに眠りたいなら、地獄を巡るしかない。そのために自分の助手となること。 真宵は彼の手を取り——地獄巡りが開始された。 文学作品をなぞるがごとき、悪夢の数々。 不条理で歪な地獄の底にて、真宵の見つける真実とは——。 ●目次 第零夜 私たちは、夢を織り成す糸のようなものだ 4ページ 第一夜 胡蝶の夢 20ページ 第二夜 胎児よ、胎児よ、何故踊る 78ページ 第三夜 銀河鉄道の夜 148ページ 第四夜 夜のゆめこそまこと 202ページ 第五夜 浅茅が宿 263ページ 終夜 夢十夜 309ページ 浅岸真宵著『夢食み探偵と眠れない小説家』第五巻 最終章より抜粋 322ページ ●著者 綾里 けいし(あやさと けいし) 2009 年、『B.A.D - 繭墨あざかと小田桐勤の怪奇事件簿-』で第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞。同作を『B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』へと改稿・改題し、翌年の2010 年にファミ通文庫よりデビュー。『異世界拷問姫』シリーズ『魔獣調教師ツカイ・J・マクラウドの事件録 獣の王はかく語りき』(KADOKAWA)、『魔女の愛し仔』(星海社)、『偏愛執事の悪魔ルポ』『人喰い鬼の花嫁』(講談社)、『夜獣使い──黒き鏡』(早川書房)、『悪役令嬢について』(小学館)など、著書多数。
  • ギアをあげて、風を鳴らして
    4.3
    第38回小説すばる新人賞受賞作。 小学四年生の吉沢癒知は、宗教団体「荻堂創流会」の近畿支部で「降り子(=創父の生まれ変わり)」として信徒から崇拝されていた。幹部の母からは、神聖な身体を持つ者として食事や他者との触れ合いを厳しく制限されていたが、自分に寄せられる信徒の信仰心や日々の「儀式」に抵抗をおぼえはじめていた。そんな癒知の前に現れたのは、家庭の事情で何度も転校を経験している渡来クミ。引越し当初、近所を散策中に見かけた「めっちゃきれかった」癒知に興味津々。ある日、学校のトイレで遭遇したことをきっかけに、ふたりは距離を縮めていく。そして繋がりを持ったのは癒知とクミだけでなく、母親同士も親交を深めるようになり……。
  • つくろうひと
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    幼い日に父が亡くなり、母は都会に出奔、ひとり残された少女・章は、書店を営む祖母に預けられる。そこには同い年のいとこ、萌音がいた。親元から離れて育ったふたりは支え合って暮らしていたが、ある日、章は事故で深い傷を負う。眠り続ける病院のベッドを抜け出した章の魂は、永遠を生きる人魚の手によって悲しい記憶が「つくろわれる」不思議な世界にたどりつく。明滅する生命の輝き、遥かな時をつむぐファンタジー。
  • 明日、あたらしい歌をうたう
    4.4
    1巻1,870円 (税込)
    「君がいつもそばにいるから、毎日があたらしい」 遺影として飾られていたカリスマ的なミュージシャンの写真を、父と聞いて育った新(あらた)。 誰にも見えない存在として少女時代を生きてきたある日、耳にした音楽に救われ、恋に出会って新の母となった、くすか。 新が父の真実を知った時、二人の物語が、一つの歌に重なりはじめる――。 200ページで大長編の感動を約束する、珠玉の青春小説であり、親子小説であり、胸を打つ恋愛小説。 人の人生を変えた一曲を描く、あなたの人生を変える一冊。 【角田光代さんより皆さまへメッセージ】 どんなにちっぽけな原因であれ、奈落の底に落とされた気分で、もうだめだと思いこみ、起き上がることすらおっくうなとき、あなたは何に救われてきましたか? と、いろんな人に訊いてみたことがあります。小説、ドラマ、テレビのお笑い、いろんな答えがありました。自分を救ってくれたものを、職業として選び取っている人もいました。 私の場合は音楽です。 音楽がはじまり歌が流れる。どん底にいる私のところに光がさして、景色が見える。夜をうつくしいと思う。いっしょに笑っただれかをたいせつだと思う。冬の光が金色だと知る。歌われているすべて、私の体験ではないのに、この世界が生きるにあたいするうつくしい世界だということを、体感する。 私は音楽にくわしいわけではありません。聴く音楽もかたよっているし、流行にも疎いです。それでも信じています。すべての音楽には、それを必要とする人を救う力があると。 音楽でなくても、私たちを救ってくれるものはあると思います。そうしたものと出会うということは、けっして生きやすいとはいえないこの世界に、私たちだけの居場所を作るようなことなのだと思います。 自分がなぜここに生まれてきて、なぜ生きているのかわからない人たちが、あるとき、生きるにあたいする世界と出会う。これはそんな物語です。 今まで私を幾度も救ってきてくれた有形無形のものにたいする感謝の気持ちであり、恋文のようなものです。 読みながら、あなたの世界を変えた何かに思いを馳せてもらえたら、とてもうれしく思います。 ――角田光代 【著者紹介】 角田光代(カクタミツヨ) 1967年神奈川県生まれ。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、2005年『対岸の彼女』で直木賞、2006年「ロック母」で川端康成文学賞、2007年『八日目の蟬』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、2021年『源氏物語』(全三巻)訳で読売文学賞(研究・翻訳賞)、2025年『方舟を燃やす』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『キッドナップ・ツアー』『くまちゃん』『笹の舟で海をわたる』『坂の途中の家』『タラント』『神さまショッピング』他、エッセイなど多数。2020年より直木賞の選考委員を務める。
  • 私のせいではありません
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    美大の同級生だった陽向、瑠璃、未緒、乙羽。四人展を開催するくらい仲が良かったが、卒業後に現れた男の存在が関係を歪ませる。久しぶりの再会の場となった瑠璃の結婚式で明かされた、六年前に大学で起きた事件の真相とその罪とは。ギャラリーストーカー、セクハラ、アカハラなど、美術業界の闇とタブーを炙り出す衝撃作。
  • こつこつ、オムレツ
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    老舗ホテルでも注目を集めるなど、前途洋々だった若手パティシエの田城陶子。だがカリスマシェフに叱責されたのと時を同じくして、ポシュ(絞り袋)が扱えなくなる。人生を賭してきたお菓子作りができなくなった陶子に、知人のライター・小瀬が「思い出のオムレツ」について様々な人に聞き取る取材に付き合わないかと声をかけてきた。様々な人生模様と彼らを変えた味の記憶を辿る中で、止まっていた陶子の時間は少しずつ動きだす。
  • 涯しない影に
    4.0
    私立高校の国語教師・八木透が、自宅アパートで刺殺体となって見つかった。事件当日、八木と一緒にアパートへ入る「制服姿の女の子」を見たという目撃証言が浮上し、学校も父母もマスコミも大騒ぎに。ところが当の生徒たちは口を閉ざし、婚約者は「何も知らない」と言い張る。そこに現れたのは、八木から金を借りた同級生、事件を大事にしたくない学園長、八木と関係を持っていた保護者……。誰が嘘をついているのか? それとも――みんなが嘘をついている? 日常に隠された小さな秘密がすべてを狂わせていく、本格サスペンス。
  • DANGER
    4.1
    1巻2,530円 (税込)
    世界的振付家・久我一臣にインタビューをすることになった、編集者の水野果耶と記者の長瀬一平。久我の半生を辿りつつ、戦前戦後の日本バレエを紹介するつもりだったが、彼が語る過酷な戦争体験は、二人が思ってもみなかった縁を掘り起こしてゆく。芸術と戦争を通し、過酷な運命に希望を見出す人々に迫った、入魂の輪舞曲(ロンド)。
  • 微笑み迷子
    4.0
    1巻2,750円 (税込)
    サイコパスより、遥かに危うい。日本初、「ダークエンパス」の深淵を描く衝撃作。 世の中には、他人の痛みを感じ取れない「サイコパス」よりも、さらに狡猾で、さらに残酷な存在がいることをご存知でしょうか。 相手の感情を手に取るように理解し、その共感能力を「武器」として、標的をマインドコントロールし、徹底的に食い物にする。 それが、2021年に提唱された新たな人格概念、「ダークエンパス(闇の共感者)」です。 本書『微笑み迷子』は、この最先端の心理学概念を日本で初めて真正面から扱い、その戦慄の生態を暴き出した衝撃の物語です 。 主人公・三枝流星は、他人の感情を完璧に理解し、その共感能力を「武器」として標的をマインドコントロールする男です。 彼は自分の世界を持たず、他人の評価を通してのみ自己の存在意義を確認できるという深い虚無を抱えています。 家庭では理想の息子を、職場では野心的な編集者を演じ分け、計算し尽くされた「微笑み」でターゲットの懐に滑り込む流星。 国民的スター・南郷秀樹の自叙伝出版を巡る大博打、そして邪魔な上司を排除するための冷徹な罠など、ハラハラする心理戦が連続します。 しかし、嘘を重ねるたびに陥る自己嫌悪と、出口のない「生き地獄」のような孤独。人を食い物にする「闇の共感」の果てに、彼を待ち受けるのは栄光か、それとも破滅か。 あなたの隣で優しく微笑んでいるその人は、本当に善意で笑っているのでしょうか。 それとも、あなたの心の中を巧みに覗き込み、人生を操る機会を伺っているのでしょうか。
  • 書物の航海へ いまを生きるための古典
    -
    1巻3,740円 (税込)
    書物の大海原には,世界と人間の本質について何が書き残されているのか? 「驚く,学ぶ,関わる,戦う,愛する,生きる」という人間の普遍的な営みを軸に,プラトン,パスカル,モンテーニュ,ニーチェ,アーレント等々の古今の名著を巡る知の航海記.博覧強記の読書家が,哲学・歴史・文学を自在に横断し,新たな思索の海図を描く.

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  • 仮装身分捜査官 一条汐莉 アンダーカバー・プライド
    値引きあり
    3.5
    1~2巻440~902円 (税込)
    神奈川県内で偽基地局によるスマートフォンの乗っ取り事件が相次いでいた。乗っ取られたのが《ACOB》社の端末のみだったことから、同社の子会社になんらかの関与が疑われた。県警の初の特別捜査員に任命された一条汐莉は、「仮装身分捜査官」として、子会社の《ルミエール》に潜入することになる。だが、身分を偽り、捜査を開始する汐莉に、思わぬ魔手が忍び寄る──。危険な捜査に挑む女性捜査官を描く、書き下ろし。
  • ご利益ごはん
    値引きあり
    3.3
    1~2巻440~902円 (税込)
    「全員皆殺しっ」。物騒な言葉を吐きながら毎朝起床する前田早智子は48歳。中高生3児を抱え、日々の家事に追われる毎日だ。ある日、見かねた姉から三嶋大社へ行こうと誘われる。信仰心を持たない早智子も、日々の愚痴を神様に盛大に打ち明けてすっきり。その後に食べたうなぎのおいしいことといったら。反抗期の子ども達、夫の浮気、親の介護問題……休まらないアラフィフの日常を生き抜くコツ、ここに詰まってます。
  • 君が最後に遺した歌
    4.4
    田舎町で祖父母と三人暮らし。唯一の趣味である詩作にふけりながら、僕の一生は平凡なものになるはずだった。 ところがある時、僕の秘かな趣味を知ったクラスメイトの遠坂綾音に「一緒に歌を作ってほしい」と頼まれたことで、その人生は一変する。  “ある事情”から歌詞が書けない彼女に代わり、僕が詞を書き彼女が歌う。そうして四季を過ごす中で、僕は彼女からたくさんの宝物を受け取るのだが……。 時を経ても遺り続ける、大切な宝物を綴った感動の物語。
  • ぼくはねこの管理人 浪漫荘おもいでダイアリー
    3.8
    川越市にある古い木造アパート「浪漫荘」。 その管理人の孫である漫画家志望の門脇暖(だん)は、祖母・門脇ちえが亡くなってしまったために管理人となった。 近々取り壊すことになるだろうと両親に言われているが、祖母の思い出の浪漫荘をなんとか立て直したい。 そう思う一心から、自らの夢を追いながら管理人として働きはじめた。 その浪漫荘には、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」が遺されていた。 ハチワレの黒猫で、足だけが白いいわゆる「靴下猫」だ。 話しかけるとまるで話が分かるようなそぶりをする「ちっちゃいのすけ」だが、まさか本当に分かっているはずはあるまい。 そう思いながら、暖は自身の悩みを打ち明けたりしてみるのだった。 * * * ぼくの名前は「ちっちゃいのすけ」。 「浪漫荘」という古いアパートに住んでいる猫だ。住人たちには「ちーちゃん」と呼ばれながら暮らしている。 管理人のおばあちゃんが突然病気で亡くなってしまい、ぼくはひどく悲しんだけれど、 住人のみんなと亡くなったおばあちゃんのことばに支えられ、今もなんとか暮らしている。 そんなところに、新しい管理人がやってきた。 頼りない青年で、おばあちゃんの代わりなんかつとまるわけないのは承知だけど、実は助けてもらった過去がある。 その恩に報いるために、この縄張りを守る手伝いと、らくがきばかりする夢を追いかける手助けをしてやろうと思う。 住人たちはいろんな事情を抱えてここにいるけど、果たして暖は一人前の管理人になれるだろうか? * * * 「浪漫荘」に暮らす暖と住人たち、そして人のことばが分かる猫の「ちっちゃいのすけ」が贈る、 過去の悲しみを乗り越え、今を生きる強い気持ちが湧き上がる、温かな連作短編集。
  • 長安一、逃げ場のない食堂
    完結
    -
    全1巻779円 (税込)
    大理寺の官営食堂に、新人の厨娘がやってきた。 まずいことで名高い食堂? 行くわけがない。 役人たちは鼻で笑った。 「食堂?絶対ごめんだ」 ——しかし、数日後。 「今日のメニュー、竹の子と豚肉の煮込みらしいぞ」 「……あの匂い、反則じゃないか?」 昼前から漂う香りに、 通りすがりの官吏が足を止め、 隣の役所の連中まで、塀越しに恨めしそうな顔をする始末。 かつて食堂を嗤っていた高官たちも、 次第に沈黙し、 やがて視線を逸らしながら、こう言い出す。 「お、おい……」 「……ついでに、俺の分も買ってきてくれ」 まずい食堂は、こうして—— 長安一、逃げ場のない人気スポットになった。
  • 軍神の花嫁
    3.8
    貴方への想いと、貴方からの想い。 それが私の剣と盾になる。 「剣は鞘にお前を選んだ」 美しい長女と三女に挟まれ、目立つこともなく生きてきたオードル家の次女サクラは、「軍神」と呼ばれる皇子カイにそう告げられ、一夜にして彼の妃となる。 課せられた役割は、国を護る「破魔の剣」を留めるため、カイの側にいること、ただそれだけ。屋敷で籠の鳥となるサクラだが、持ち前の聡さと思いやりが冷徹なカイを少しずつ変えていき……。 すれ違いながらも愛を求める二人を、神々しいまでに美しく描くシンデレラロマンス。 【登場人物紹介】 サクラ 名門貴族の不遇な令嬢。散歩と、小さな使い魔アシュと戯れることが好き。 カイ 大国キリングシークの第二皇子。数々の戦を制し、「漆黒の軍神」と呼ばれる。
  • 怪異は存在せぬものなり
    3.0
    時は大正。 内務省警保局の堅物行政官、行成淳史(ゆきなりあつし) は特殊事案係へと配属された。 そこは警察が匙を投げた事件の中から、怪異がらみと噂される『不可解な未解決事件』を調査解明し、 怪異は存在しないと証明する部署だった。 異例の仕事でも出世の足掛かりにはなるかとやる気をだす行成。 しかし一緒に任務にあたる相棒は配属初日から寝坊遅刻をする問題児、高村光一(たかむらこういち)。 美形だがへらへらしている高村に不安を抱えつつ行成は事件へ挑む。
  • カーティス・オルブライトの策略 復讐は珈琲の香り
    4.0
    ◆あらすじ 幼少期の事件によって家族を亡くしたロベルト。 軍警察官として生き急いでいたある日、謎の男・カーティスと出会う。 彼はマフィア組織〈リストレット〉の幹部で、警察が逮捕できない異能犯罪者を始末しているという。 異能者の存在に驚くロベルトは、手を組まないかと提案される。 彼曰くロベルトの家族を殺した異能者が生きているというのだ。 仇を討つため、ロベルトは仲間になることを決める。 だが、カーティスには何か思惑があるようで……? ◆人物紹介 ロベルト 元軍警察官。幼い頃に家族を亡くす。 カーティス マフィア組織〈リストレット〉の幹部。珈琲愛好家。 イヴ カーティスの従者。白髪に赤い瞳。主人の言うことしか聞かない。 アンナ カーティスの妹。明るく派手好き。
  • 華麗なる政略婚のススメ
    4.0
    悪徳高利貸しの父を持つシィリンは、美形だが数々の女性と浮名を流す伯爵子息・サヴェスと愛のない政略結婚をすることに。 サヴェスの家は爵位はあるが見栄っ張りな浪費一家。 持参金を全て奪われ、義両親に加え義妹からもいじめられ、ゴシップ紙によると夫はよその女に入れあげているとかで家に帰ってこない。 その上、初夜には「君と同衾するつもりはない」と冷たく告げられてしまったのだ。 味方は実家から連れてきた護衛謙侍女のリッテだけ。シィリンは悲嘆に暮れる……でもなく、ほくそ笑んだ。 ――これこそ夢にまで見た理想の政略結婚、と! ある過去の出来事への贖罪(と半分は純粋な趣味嗜好)のために、シィリンはゴシップ紙に書かれるような“悲惨な妻の生活”を送ることを望んでいたのだ。 だが、婚家の家計は予想以上に苦しく、シィリンは理想の婚家存続のために立て直しを計る。 だがそのせいでシィリンの理想の政略婚生活には誤算が生じはじめ、さらに冷酷で悪名高い旦那様なはずのサヴェスもなんだか様子が……? 人気シリーズ「拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます」の著者による、新たなすれ違いロマンス!
  • 今昔奈良物語集
    4.5
    奈良への屈折した愛と、卑屈なユーモアが炸裂! Xアカウント「卑屈な奈良県民bot」中の人による古典文学パロディ集。 黒須は激怒した。友人を人質としてぼったくりバーに残し、奈良の実家へ現金を取りに夜通し疾走する(「走れ黒須」)。竹をメルカリで売っていた翁は、かぐや姫を拾い動画配信で広告収入を得るも、彼女が月の都の住人と知る(「ファンキー竹取物語」)。奈良公園で鹿を轢いた官僚・稲田が聞いたのは、ユーチューバーを志した高校時代の親友の声だった(「若草山月記」)。古典名作と奈良が交差する抱腹絶倒のパロディ短編集! 森見登美彦、応援! ときには近代文学風、ときには歴史小説風、ときには童話風というように、あをにまる氏は多彩な音色を奏でている。(解説より)
  • 夜行堂奇譚 上
    4.1
    1~4巻858~924円 (税込)
    帰省する途中でバイク事故に遭い、右腕を失った大学生の桜千早。それは不慮な事故ではなく、事件だったーー。入院中、失った筈の右手に縋りつく女性の手の感触……。「みつけて」と結露した窓に描かれたメッセージ。千早は自分が事故に遭った日に殺されたという女性のことを思い出す。一方、県庁に勤める堅物でまじめな大野木は、急遽、特別対策室の室長を任命される。そこは行方不明者や怪異現象などの曰く付きの案件を専門とする部署で、組織でも秘密裡の部門だった。特別な対策を必要とする案件を解決するべく、大野木は紹介された霊能者、桜千早と出逢う。オカルトホラーバディここに開幕。
  • 夢幻の花嫁 忌み子のわたしが、冷酷華族に溺愛されるまで
    3.5
     名家に生まれながら、忌み子として虐げられてきた少女・結花里。彼女が命じられたのは、父に寵愛される妹の身代わりに、冷酷無比な銀髪の鬼と恐れられる孤高の軍人・桐龍寺玲士に嫁ぐことだった。 「俺の命令がすべてだ」と言い放つ玲士に震える結花里。だがそんな言葉とは裏腹に、玲士から与えられたのは、あたたかな食事と美しい着物、そして夢の中にしかないと思っていた自分の居場所で――。  夢と現が交差する帝都で、孤独なふたりが紡ぐ奇跡の恋物語、ここに開幕。
  • 彼女が殺された理由は、それではない
    完結
    -
    全1巻929円 (税込)
    千年にわたり受け継がれてきた因縁は、 一つの死によって、再び動き出した。 完全密室の中で、ひとりの婦人が不可解な死を遂げる。 扉も窓も内側から固く閉ざされ、 外部からの侵入は不可能だった。 嘆き悲しむ夫は、誰からも称賛される理想の伴侶―― しかしその裏で、複数の妻妾を囲っていた事実が明らかになる。 財政破綻寸前の屋敷は、 彼女の裕福な実家からの援助を今も待ち続けている。 さらに、異母妹の正体は 彼女の舅が隠してきた「実の娘」だった。 嫉妬、金、血縁、裏切り。 すべてが動機に見える。 だが―― 彼女が殺された理由は、そのどれでもなかった。 真実に辿り着いたとき、 読者は“動機”という概念そのものを疑うことになる。
  • 最恐ホラー 呪われた図書館
    3.3
    最恐のホラー大饗宴! 小説現代2025年8・9月号で人気だったホラー特集を手に取りやすく! 1テーマに2人、12作。全6シリーズ。 第一弾は、背筋×平山夢明。テーマは「図書館」。 背筋 笑う女が立っている 岸井が図書館で久しぶりの読書を楽しんでいると、突然朗読をはじめる奇妙な男を目撃する。 それ以来、岸井が読む本にも笑う女が立っています。 異変が起き始め、笑っています。大声で。 平山夢明 そして家族全員、焼きそばス とんでもない結末で終わる小説を、人里離れた図書館の密室で朗読させられる若者。 妙ちきりんな高額闇バイトに惹かれた者の末路なのか。 そもそも、この図書館っていったいなんなんだ?
  • ホテルうらうら 汐待ちのとき
    4.0
    1巻946円 (税込)
    瀬戸内海の「潮待ちの港」にある、こぢんまりとした小さなホテル「うらうら」は、地元の食材を使った料理が有名。古民家を改造したホテルだ。高校時代から仲良しだった親友と、結婚を機に疎遠になり悩む20代の女性、結婚は自分に欠けた部分すべてを埋めてくれるものだと信じているが婚活がなかなかうまくいかなくて、焦燥感を覚える30代の女性、反抗的な娘の気持ちがわからず、ダメなママと烙印を押された気持ちになっている40代の女性――。自分ががんばればなんとかなる、自分のせいなのではないかと考えていた彼女たちは、オーナーやホテルのスタッフ、滞在客同士で話すうち、人生には「待つしかない時間」「信じて祈るしかできないこと」があると知り、抱え込んでいた悩みを手放すことができるようになる。
  • 夜を、編む
    3.0
    法律事務所に勤める27歳の木納今日子(きのう・きょうこ)は、仕事に忙殺されて終電で帰ってきた日、そのまま家に帰る気にもならず、武蔵境駅からほど近い喫茶「休」へと寄ってみた。カウンターには「仮眠中 1時間ほどで戻ります」と書かれた小さい黒板のみで店内に誰もいない。今日子が帰ろうとした時、奥から若い男性が現れる。若者は今日子に食事を提供してくれると、カウンターの向こうで編み物を始める。靴下を編んでいるとのことで、「靴下を編み始めると片方編み終えた時点でやめてしまうことが多く、片足分の靴下がたまっていく現象(SSS)」の話をしてくれる。その話がきっかけで、編み物を初めて見た今日子。編み物の奥深さを知っていくにつれ、両親の離婚話や、友人の婚約者失踪事件などが解決されていく。しかし、ヤスミ君自身にもある悩みがあって――。どこからともなく現れて編み物や糸つむぎをしている「ヤスミ君」と話すうちに、悩みが解決されていく癒やしの手仕事ストーリー。
  • 14歳までの犯罪
    4.5
    勉強も部活も恋愛も、のめり込めるものがなく退屈な毎日を送る中学二年生の美羽。このまま十代前半の日々を終わらせるのはもったいないと感じていたところ、同じ思いを抱える幼なじみの紗弥から万引きに誘われる。今を変えるには「スリル」が必要だ。紗弥と共にクラスの一軍女子グループと夜の街へと繰り出した美羽は、小さなスリルを重ねるうちにクラスメイトたちの秘密を知ってしまう。それは静かに美羽を高揚させ――。 本書は、2015年8月に新潮社より刊行された単行本『みんなの秘密』を加筆修正のうえ、改題し文庫化したものです。
  • あわのまにまに
    -
    9歳の夏休み。あたしはママに連れられ、おばあちゃん家の片づけを手伝うはめになった。 ママとは険悪な関係の叔母・操ちゃん、年上のいとこたち。みんなの話の断片を繋いで気づく。 うちの家族は「ふつう」とはちがう――。23歳上の兄・シオンは彼氏のところに家出中だし、おじいちゃんは2人いた。 この家には、どれだけの秘密が眠っているんだろう――?   2029年から1979年まで遡りながら、ある家族の真実が明かされてゆく。 見えてくるのは、これ以上ないくらい切実な秘密。逆クロニクル・サスペンス!
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち
    4.1
    1巻968円 (税込)
    念願叶って憧れの大学に進学したものの食欲もわかず学校へ行けなくなってしまった女子大生、会社員との二足の草鞋を履きながらも物は片づけられず先々の予定を立てることが苦手なイラストレーター、高齢出産で授かった命をかわいいと思えなくなってしまった母親……今日も「椎木メンタルクリニック」には傷ついた人が集う。形が違ってもそのままのあなたで大丈夫。静かに寄り添ってくれる連作短編集。解説・井上智介
  • 水鏡推理 改訂完全版
    4.5
    1~8巻968~990円 (税込)
    文部科学省に就職した澤田翔馬は、派遣された東日本大震災の仮設村で、一般職の水鏡瑞希と出会う。瑞希は仮設住宅に居座り続ける厄介な住人を、推理力を駆使して退去させたが、乱暴なやり方が非難される。澤田とともに研究費の不正使用を調査するタスクフォースへの異動を命じられた瑞希は、権力に迎合する官僚たちを目の当たりにする――。抜群のひらめきで不正や捏造を暴き出す。霞が関に波瀾が巻き起こる社会派エンタメ!
  • 読書アンケート 2025――識者が選んだ、この一年の本
    4.5
    1巻990円 (税込)
    161名の方々に、新刊・既刊を問わず、2025年中にお読みになった本のなかから、印象深かったものを挙げていただきました。
  • 七帝柔道記
    4.4
    1~2巻1,012~1,320円 (税込)
    北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大の七校で年に一度戦われる七帝戦。北海道大学に二浪の末入った増田俊也は、柔道部に入部して七帝戦での優勝を目指す。一般学生が大学生活を満喫するなか、『練習量がすべてを決定する』と信じ、仲間と地獄のような極限の練習に耐える日々。本当の「強さ」とは何か。若者たちは北の大地に汗と血を沁みこませ、悩み、苦しみ、泣きながら成長していく。圧巻の自伝的青春小説。
  • 断章のグリム 完全版1 灰かぶり/ヘンゼルとグレーテル
    4.5
    1~6巻1,067~1,485円 (税込)
    鬼才・甲田学人が贈る、悪夢のメルヘン完全版。 この世界の怪現象は全て、神の見た悪夢の泡である。集合無意識の海から浮かび上がった悪夢の泡は、個人の恐怖と混ざり合い、歪んだ「童話」となって現実世界に溢れ出す。 凄惨な過去を抱え悪夢と戦う時槻雪乃。普通であることが信条の白野蒼衣。二人は〈神の悪夢〉を滅ぼすため、想像を絶する物語を追い、その悲劇を解き明かしてゆく。悪夢が作り出した『灰かぶり』と『ヘンゼルとグレーテル』。その恐怖と結末は。すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版。
  • 箱庭の巡礼者たち
    4.7
    ある夜、少年は優しい吸血鬼を連れ、竜が棲む王国を出た。祖母の遺志を継ぎ、この世界と繋がる無数の別世界を冒険するために。時空を超えて旅する彼らが出会った不思議な道具「時を跳ぶ時計」、「自我をもつ有機ロボット」、そして「不死の妙薬」。人智を超えた異能(ギフト)がもたらすのは夢のような幸福か、それとも忘れられない痛みか。六つの世界の物語が一つに繋がる一大幻想奇譚。
  • 老いと死のことば 日本の古典を読む
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    一度しか経験できない「老い」や「死」について,私たちは先人が残したことばから,その思いや経験を学ぶことができる.古典は,さまざまな知恵をもたらし,前に進むための励ましを与えてくれる.古代から近世まで,日本の古典文学を幅広い視野から読み解くことで,「老い」や「死」との向き合い方が,多彩に浮かび上がる.

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  • アンドレアを呼んで
    -
    わたしたちは同じ男に殺された―― これは、予測不能の復讐譚。 「ぐいぐい読ませて虜になる」――カリン・スローター 「文句なしに今年一番の作品」――フリーダ・マクファデン TikTok発 本年度最注目のサイコロジカル・スリラー! ブレシア、メーガン、スカイ――。 彼女たちは同じ男に殺された。理想の独身男性を演じて凶行を重ねるシリアルキラーの手によって。 巧妙なやり口のため警察の手は及ばず、呪うことはおろか誰かに気づいてもらうこともできず、3人はそれぞれ犯人、家族、刑事のそばで事件の行方を見守るしかなかった。 そんななか、ついに一堂に会した女たちは互いの存在を知り、犯人を追いつめるべく動きだす……。
  • ハレー彗星の館の殺人 老令嬢探偵の事件簿
    4.1
    【1910年、ハレー彗星の降る夜。誰が子爵を殺したか?】 面白すぎて発売前に14ヵ国が版権取得!! 79歳の老令嬢と少年院帰りの召使いが挑む。 フーダニット×孤島×密室×貴族の館=どんでん返しの連続殺人!? 解説・若林踏 【誰が子爵を殺したか? 容疑者リスト】 No.1 エドウィン ケチな下院議員。 No.2 ミスター・ストークス 優秀な執事。 No.3 レティス 子爵の従姉(いとこ)。 No.4 ジョリオン 大酒飲みの海軍少将。 No.5 ミュラー教授 ドイツ人科学者。 《探偵チーム》 ミス・デシマ 79歳の毒舌老令嬢。 スティーブン 少年院帰りの召使い。 テンペランス 泣き虫メイド。 《ロンドン警視庁》 ジャーヴィス警部 【あらすじ】 1910年の英国。少年院帰りのスティーブンは謎の手紙に導かれ、孤島の館で従僕(じゅうぼく)として仕えることに。 その日は奇(く)しくもハレー彗星が地球に到達する日で「毒ガスが広まり、世界が終わる」と騒動が起きていた。主の子爵は館中の窓や扉を板で密閉させ、スティーブンに嫌われ者の老令嬢デシマの世話を任せる。 その夜、事件が起きる。子爵が書斎で殺されたのだ。犯人は誰(フーダニット)? 面白すぎて発売前に14ヵ国が版権取得した超期待作! The Murder at World's End by Ross Montgomery カバーイラスト/原田俊二 カバーデザイン/鈴木成一デザイン室
  • 日本書紀 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    -
    恋と裏切り、戦いと政変、国家誕生。『日本書紀』に描かれた古代日本は、驚くほどドラマに満ちている。神話の英雄から実在の天皇まで、全30巻にわたる壮大な物語のなかから重要点を抽出し、やさしい現代語訳で再現。難解な漢文の世界を越えて、人物たちの葛藤と選択が鮮やかに浮かび上がってくる。史実と神話の交錯、古代朝鮮との関係など、考古学や東アジア史の最新研究を踏まえた解説も収録。古代日本の姿を立体的に描き出す。
  • 言問ラプソディ
    5.0
    1巻2,299円 (税込)
    浅草って、なんてあったかい町! 日本最古の遊園地「花やしき」で働くことになった青年が、死んだ祖父の足跡をたどる旅。
  • 浅草観音裏小路
    4.0
    1巻2,343円 (税込)
    このまま三味線にかまけて生きていきたい──花柳界の退潮に苛まれながらも、抗い逞しく生きる若い芸者たちの姿を描く傑作長編小説!  東京に残る花街(かがい)は新橋、赤坂、芳町、神楽坂、向島、浅草の六ヵ所。そのうちの浅草の観音裏界隈で芸者として生きる3人の娘たちに光が当たる。真白は地方(じかた)と言って、小唄や三味線の演奏などを担当する。25歳で結婚を理由に引退したが、7年で離婚しシングルマザーとなって出戻ってきた。母親も元芸者で、真白にとってはここ観音裏が故郷なのだ。もう一人の美鈴は立方(たちかた)と言って、踊りを担当する。真白とは同い年で、花柳界に入ったのは真白より先。でも半玉(はんぎょく)という見習い期間を経て一本立ちしたのは真白の後になる。故郷は遠く、そのせいもあってか花柳界の将来に大きな不安を抱いている。そしてきよ鈴。半玉になってまだ半年の20歳。周りからちやほやされながらも、日々踊りの修練に励んでいる。こうした3人に迫ってくるのは浅草花柳界の退潮という現実だ。昭和30年代に100軒以上あった料亭は4件に、芸者の数は600人から20人に減った。お座敷文化をどうやったら後世に引き継げるのか。3人の若手芸者の思惑が、人生が、ここ浅草観音裏界隈で交錯する……。
  • 取調室 静かなる死闘
    3.2
    完全犯罪を狙う犯人、「証拠」と「自供」からそれを崩そうとする刑事。 取調室の中で繰り広げられる心理戦。 警察小説×ミステリーの真骨頂! 佐賀のホテルで大学生の撲殺体が発見された。 状況証拠から、息子を残し宿を出た大学教授の父・小田垣光秀に容疑が向けられる。一週間後、小田垣は北海道で逮捕された。 取調官は「落としの達人」の異名を持つ水木正一郎警部補。 完璧なアリバイを盾に淀みなく証言を繰り返す小田垣を前に、水木は長期戦を覚悟する。 拘留期限が迫る中、水木が最後に打った大胆な一手とは!
  • 取調室2 死体遺棄現場
    3.0
    事件解決の鍵は「犯人との会話」にある―― 早朝、佐賀県有田町の採掘場で東京・品川ナンバーの車が目撃された。さらに同所で女性の絞殺体が見つかる。 殺人・死体遺棄容疑で拘束されたのは、一世を風靡したスター歌手・香山弓江。水木正一郎警部補の聴取に、彼女は弱々しい表情から一変、笑みを浮かべて隙のない証言を始める。 弓江はなぜ死体を東京から運んだのか――“落としの達人”は証拠を導き出せるか? バラバラに思われた事象が1点に集約された時、驚愕の事実が浮かび上がる!
  • 霧に溶ける
    -
    4人が死傷し1人が残る―― 絡みあう5人の美女と謎。 笹沢本格ミステリの傑作! ミス・コンテストの最終選考に残った五人の美女。最終審査の目前に、四人が次々と死傷する。 犯行現場では、候補者本人たちと思しき不審な行動が目撃されていた。 そんな中、唯一無疵の女への疑いが浮上する。だが、密室の謎や巧妙なアリバイが立ちはだかる。やがて、彼女も脅迫されていたことが発覚し――。 完全犯罪の企みと女の狂気が引き起こす、予測不能の本格ミステリ。
  • 死人狩り
    3.0
    銃撃されたバス 乗員乗客27人、全員死亡―― 犯人は誰を、なぜ殺そうとしたのか。 真実は、27日の人生の中に隠されている。 伊豆西海岸を走行中のバスに、銃弾が撃ち込まれた。バスは海に転落し、乗員乗客27名全員が死亡。 本件で妻子を喪った静岡県警警部補・浦上達郎は、犠牲者の誰かに恨みをもつ者による犯行と睨み、亡くなった一人ひとりを虱潰しに当たるが……。 犯人の狙いは二十七人のうち誰なのか。浦上が突き止めた、驚愕の真相とは―― ? 大量殺人の謎に挑む、本格長編ミステリー。
  • 異常者
    3.7
    「異常者」は、 誰かの「恋心」のすぐ隣に、いる―― 愛することとは、殺したくなること。 男と女の歪んだ愛を描いたミステリーの傑作! 亡き妻の命日に妹まで喪うとは―― 弁護士、波多野丈二の妹は世間を震撼させる連続猟奇殺人の五番目の犠牲者となった。 被害者の遺体には一様に、局部に異物が挿入され、顔が胸に赤い塗料が吹きつけられていた。 妻と妹、そして被害女性にある共通点を見つけた波多野は、事件を調べ始める。 しかし、そんな彼を嘲笑うように第六、第七の殺人が……。
  • 現代語訳 風姿花伝・三道
    -
    1巻2,750円 (税込)
    最高機密レベルの秘伝! 9割の人が知らない、どんな人にも愛される「芸」と「美」とは? 岡田利規による大胆かつリーダブルな圧巻の訳で読む、現代人必見のセルフプロデュース・マニュアル。
  • 青天
    4.3
    1巻1,900円 (税込)
    オードリー・若林正恭、初小説! 人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる―― 総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。 青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
  • 教場
    4.0
    1~9巻671~869円 (税込)
    君には、警察学校をやめてもらう。 この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。  警察学校初任科第九十八期短期過程の生徒たちは、「落ち度があれば退校」という極限状態の中、異色の教官・風間公親に導かれ、覚醒してゆく。  必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩、それが警察学校だ。 週刊文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門第1位、 宝島社「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第2位、 2014年本屋大賞にノミネートされ、 90以上のメディアに取り上げられた既視感ゼロの警察小説!
  • じんわり深夜の洋食店 お見合い夫婦のおしながき【無料試し読み版】
    無料あり
    -
    三十路を前に漠然とした不安を感じていた史緒(しお)は、知り合いからお見合いを勧められ、理人(りひと)と出会う。 料理人として働いている理人は、家族の事故のトラウマで夜眠ることができず、夢だった自分のお店を持つことを断念したという。 ――深夜にごはんが食べられるお店は、きっと需要があるはず。 お見合いの場で史緒は「深夜営業の洋食店を二人で開かないか」と、結婚と開業を提案。 勢いで始めた深夜の洋食店にやってくるのは、二人のように夜間勤務のお客様や、「眠れない同盟」を組んでいるお客様も。理人の作る料理と史緒の接客で、人々は癒され、眠りにつく。 お見合い夫婦の絆が徐々に太く濃いものになっていく、美味しいごはんと優しいご縁の物語。
  • 源氏物語と伊勢物語 王朝文学の恋愛関係
    4.0
    1巻640円 (税込)
    人間が思いつく男と女の恋のヴァリエーションをほとんど探求しつくした伊勢物語。そして伊勢物語の愛の主題の「変奏曲」として、女たちの人生の「光と闇」を描いた源氏物語。本書は両作品を、二つで一セットの「巴の文様」をなす双璧として対比させながら、王朝文学の恋愛観を読み解いていく。「人はなぜ物語を求めるのか」という不変の問いに挑む、新しい文学論。
  • じんわり深夜の洋食店 お見合い夫婦のおしながき
    -
    【電子版巻末にはゆうこ先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 三十路を前に漠然とした不安を感じていた史緒(しお)は、知り合いからお見合いを勧められ、理人(りひと)と出会う。 料理人として働いている理人は、家族の事故のトラウマで夜眠ることができず、夢だった自分のお店を持つことを断念したという。 ――深夜にごはんが食べられるお店は、きっと需要があるはず。 お見合いの場で史緒は「深夜営業の洋食店を二人で開かないか」と、結婚と開業を提案。 勢いで始めた深夜の洋食店にやってくるのは、二人のように夜間勤務のお客様や、「眠れない同盟」を組んでいるお客様も。理人の作る料理と史緒の接客で、人々は癒され、眠りにつく。 お見合い夫婦の絆が徐々に太く濃いものになっていく、美味しいごはんと優しいご縁の物語。
  • TUGUMI 新版
    4.0
    病弱で生意気な美少女つぐみ。 彼女と姉妹のように育った海辺の小さな町に帰省した私は、 まだ淡い夜の始まりに、つぐみとともにふるさとの 最後のひと夏を過ごす少年に出会った――。 少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらない きらめきを描く、切なく透明な物語。 〈第二回山本周五郎賞受賞作〉 *著者のエッセイを増補した新版。
  • 川柳句集 百歳の笑み
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    岐阜を拠点に活動する著者が、40年もの長い年月をかけて磨き上げた480句が収録された待望の第一句集。 「斜光のなかで」「招き猫」「野鳥のしらべ」「へのへのもへじ」の4章構成。割り箸を割る音、新刊を開く感触といった何気ない日常の一コマ、また見落とされがちな季節の移ろいや小さな感動が、著者の研ぎ澄まされた感性で丁寧に拾い上げられている。重くなりがちな「老い」のテーマさえ軽やかなユーモアへと昇華させる著者の視点は、同世代には深い共感を、若い世代には生きる勇気を与えてくれる。本質を捉える確かな眼力で、現代社会の矛盾や世相を軽やかに突く時事川柳も魅力的である。 本書の全編を通じて流れているのは、著者が人生で導き出した川柳賛歌と「生」の肯定である。ページを繰るごとに川柳への親しみが深まり、読者の心を解きほぐすに違いない。巻末の『句集のおわりに』では、著者が長年培った作句の手ほどきを公開している。「想像力を刺激する余白を残すこと」「難しい言葉よりも、誰にでも伝わる言葉を」などの川柳哲学は、これから川柳を始める人へのやさしい指標となり足元を明るく照らすだろう。川柳のエッセンスが凝縮されているため、時間のない現代人にもピッタリである。老若男女問わず、人生の同伴者として繰り返し読みたくなる一書。 割り箸の軽く馳走のする香り 新刊のミリッと本を開く良さ 百歳を祝う写真に笑むばかり 日めくりの大吉らしき明日透けて 封切らず旨い酒だと自慢する 百生きりゃ百の苦労も笑いだす 寝る前に感謝を込めて消す明かり
  • シリウスブルーよ悠遠にⅡ
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    著者は東京に生まれ実践女子大学を卒業、歌人・木俣修に師事。美しい万葉語をちりばめて春への想いを歌に託した『讃花集』『新・讃花集』『讃花集 華明草子』の三部作ならびに『清月抄』の歌集刊行、また『京極高永公夫人 梅壽院様の御歌集解読』の監修をつとめ、歌人として研究者として精力的な活動を続けている。 本書は『シリウスブルーよ悠遠に』シリーズの第2弾として刊行。公益社団法人 日本弘道会の機関誌「弘道」の弘道歌壇(東京大学名誉教授・古川哲史選)に2010年3・4月号から2019年5・6月号まで掲載された作品をまとめた歌集であり、亡き古川師への敬慕と感謝の念が書名の中の「シリウスブルー」に込められている。 本書のあとがき「歌集を作るにあたり」には、古川師と三島由紀夫との『葉隠』にまつわる交流についてのエピソードが紹介されており、古川師が見た三島の瞳は清冽な孤高の輝きを放つシリウスとは別の、春の夜空に灯るスピカ(乙女座のα星)の光を見出していたのではないか、と著者が興味深い仮説を立てている。 薄闇に幽(かす)か光を曳きゆくは桜一片(ひとひら)その花蛍 初恋に比(たぐ)へてふたり見しものを今宵とぢゆく白き無窮花(ムグンファ) 冥王の密命ありや月の夜(よ)をかくも静かに放射線ふる 射し初(そ)むる夕陽を浴みしK2(ケーツー)の吾が忘れえぬそのバラ色を たましひを焼(く)べて蛍とならむ夜(よ)はわきて恋しき人へ照りそふ 夢見つつ口元(くちもと)ゆるみくれなゐの花びらほどに猫の舌見ゆ アマレット香り華やぐプディングにあなたの笑(ゑ)みを遠く想へり
  • 川柳句集 なめくじらⅣ
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    日々の暮らしや社会の様々な側面が、著者の抜群のユーモアセンスで17音に昇華された、好評の川柳句集「なめくじら」シリーズ第4弾。 「暮しの章」「世相の章」「くすぐりの章」の3部構成。「暮しの章」は日常生活の中での老い、家庭、介護、友人関係などがテーマになり、「世相の章」は現代社会が抱える問題や政治、経済に関する風刺が展開されている。 「​くすぐりの章」は思わず膝をポンと打つ、軽妙なユーモアを乗せて日常の小さな出来事を中心に描写されている。 難しい言葉を一切使わずに、日常生活の中の小さな笑いや驚きを取り上げ、鋭い風刺で社会の不条理や矛盾をつく、川柳の醍醐味を堪能できる1冊。 並の子を並みに育てる並の塾 見え見えのお世辞を誤嚥してしまう 使途不明帳簿も行方不明です はっきりと曖昧に言う評論家 ITに弱いと寿司も食べられず 邪魔にした手すりに今はすがり付き 起業した夫がずっとウチに居る
  • 川柳句集 なめくじらⅢ
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    鋭いまなざしで社会を、人間を、自分自身を見つめる著者が、アイロニカルで知的で正統派なユーモア川柳に仕立て上げた、川柳愛好者にとっておきの川柳集。昭和5年創立で関東を代表する老舗結社「川柳研究社」幹事として活躍する著者による、好評の第1句集「なめくじら」、第2句集「なめくじらⅡ」に続く第三弾。 書名の由来は「ほんの一つまみの塩を振り掛けられただけで、すーっと縮んでしまう程度の句」という著者の謙遜から生まれた。ところが読み進めるほどに、全編に漂う諧謔とユーモア、老いの現在地を自覚するペーソスが読者の胸奥にすっと入ってきて感動を誘い、自然と「なめくじら」ワールドにはまってしまう不思議な魅力を持つ。易しく楽しく、誰もが川柳の醍醐味を味わえる1冊。「暮しの章 そのⅢ」「世相の章 そのⅢ」「くすぐりの章 そのⅢ」の3章構成。 《何時か来る戦力外という非情》 《胡蝶蘭ばかりへ母のねぎが着く》 《ファイルからあふれ出てくる恥の束》 《出世道人身事故がよく起きる》 《ゴキブリも妻と出会って運が無い》
  • 令和川柳選書 光陰の秒針
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち宮崎を代表する川柳作家・荒砂和彦のベスト作品集! 白寿万歳普通に凛と花筏 地球病み贅に私も共犯者 人の情問えばAI押し黙る 一徹の矜恃孤高の白い眉 ストレスのドラマを覗く内視鏡
  • 令和川柳選書 きずな
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち大阪を代表する川柳作家・吉道あかねのベスト作品集! 一心不乱命乞いする百度石 弟のいのちローソク継ぎ足そう 有り金をはたくいのちが買えるなら なぜなぜが空しいと知る今更に 東京へ向かう重たい足になる
  • 令和川柳選書 水平線を遊ぶ
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち大阪を代表する川柳作家・吉道航太郎のベスト作品集! この際だコツンと当たるまで沈む 大袈裟に痛いと言える妻がいる 酔う程に妻が大きく見えて来る 薬にも毒にもなるのですおカネ 神さまに直訴をしたい時がある
  • 十字架屋の日常
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    1巻1,210円 (税込)
    その小説世界の、みなもとへ―― 「女主人公のまなざしが魅力的なので、抛っておけない、というところ」(田辺聖子氏) と評された「わたしのヌレエフ」(フェミナ賞受賞)、 初めての書籍収録となる表題作ほか、 明滅する愛のかたちを捉えて匂いたつ、著者最初期の秀作全六編。
  • 口語訳 即興詩人(上)
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    君も即興の詩を作れ、君はもともと詩人なんだ――。 事故で母親を失い孤児となるも、才能を見込まれ名家の後ろ盾を得たアントニオ。 学校生活では親友ベルナルドと出会うが、やがて一人の女性をめぐり、人生は思わぬ方向へ動き始める……。 鴎外の名訳で知られる古典を、長年愛読してきた安野光雅が口語訳で甦らせる。 〈巻末対談〉室井光広
  • 小説 ゴルフ人間図鑑 波乱万丈編 ゴルフ人生、泣いて、笑って
    5.0
    1巻1,760円 (税込)
    人気シリーズ「小説ゴルフ人間図鑑」待望の続編! ゴルフは単なるスポーツではない。人の生き方、価値観、心の揺れまでも映し出す「人生の縮図」である。 『小説ゴルフ人間図鑑2 波乱万丈、ゴルフ道』は、現代のゴルフ場を舞台に、立場も年齢も異なる人々の心模様を描き出す全5話の連作短編集。どんな相手にも怖気づかない勇気、人生の再挑戦、家族の絆、世代交代、引き際の美学まで。ゴルフという舞台を通じて「人がどう生きるか」を照らす短編が集う。 第1話「キャディ里子の矜持」…会社員・久常譲二は務めている会社のとある秘密を知ってしまう。それを胸に抱えたまま、その秘密の核心人物である会長とコンペでコースをともにすることに。しかしその場で会長が…。 第2話「支配人圭吾の憂鬱」…クラブ運営の重圧に耐える支配人・圭吾が主人公。経営者の期待、会員の不満、人間関係の軋み――プレッシャーの渦中にありながらも、ゴルフそのものへの愛によって心を立て直していく姿を描く。 第3話「レッスンプロ浩二の勇気」…元実力者でありながらプロになれず、「ゴルフ場のホストのようだ」と自嘲するレッスンプロ・浩二。娘がプロテストに挑戦すると知ったことをきっかけに、彼も再び挑戦を決意するが、彼には昔から治らない癖があり…。 第4話「食堂係恵美子の献身」…ゴルフ未経験で食堂係として働き始めた58歳の恵美子。問題を抱えるクラブを恵美子が変えていく方法は……? 第5話「女子リーダー榊原弥生の焦燥」…所沢の不動産会社を継いだ榊原弥生。女子研修会リーダーとして長年クラブを支えてきたが、年齢による衰え、台頭する若い世代に押され、自信を失いかけているが… ゴルフの技術描写だけでなく、そこに生きる“人間”を深く描ききる。本作は、ゴルファーはもちろん、働く人、挑戦する人、壁にぶつかった人、すべての読者に勇気を届ける物語である。

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