牛島信の一覧
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ユーザーレビュー
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ー 目の前の仕事は、人類の歴史の流れが君の目の前で一つになって焦点を結んでいるものなんだ。原始、人の世に不動産というものはなかった。あったのは地面だ。いや、地面という意識も、言葉もなかったのが始まりだ。それが、1万年前に農業が始まって、すべてが変った。ここは自分のものだと標をつける奴が出てきて不動産
...続きを読むという法的概念が生まれる。やがてその権利を売買し、貸し借りし、そのうち証券化までするようになった。だから、紛争が起きたら弁護士に頼るほかなくなる。すると、紛争予防のための契約書も弁護士に頼んでつくらなくてはならないことになる。紛争もその予防も、どちらも同じことだ。弁護士にしか見えない世の中の切り取り方があるということだ。
反対に、そこが子どものころの幼い恋の舞台だったこと、或る人間にとって無限のセンチメンタル・バリューがある場所だということなど、弁護士には認識できはしない。地質学者にとっての土地と弁護士にとっての不動産は違う。同じ地面なのに、まったく別物だ。しかし、弁護士は場合によっては地質学者の意見を聞かねばならない事件も扱うのさ。法律は言葉と同じ。なんにでも絡みつく。そいつが、今、君の体の正面にうずくまって、君の手で触れてもらうのを待っている。勉強する奴には見えるものが、勉強しない奴には見えない。 ー
勉強にもなるし、小説としてしっかり面白い。
“大人の会話”がお洒落だけど、嫌味なくこんな会話する人がいるのかなぁ〜、と思ってしまう。
人は究極的に何のために“働く”のか、を問う作品。
非上場企業にこそコーポレートガバナンスを求め、少数株主の権利を主張しよう、というのは物語を面白くする仕掛けであって、上手く出来ている作品。
他の作品も読みたくなったので、数冊購入。
Posted by ブクログ
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リストラ対象になった中間管理職が会社を乗っ取るというびっくりなお話。平成11年初版、今では現実となってしまった手法が駆使されている。短いが読み応えあり。
Posted by ブクログ
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マネージメントバイアウト。
株式会社の買収について、詳しく書かれている。
増資をして、株式を割り増し発行し、元々過半数を占めていた株主を筆頭株主から引きずり下ろす。
その先は?
会社の運営を筆頭株主として考える、というのは、一部の人にしかできないことであり、その立場に上り詰められた人は、別次元で物事
...続きを読むを考えるものだ、という成海の考えは、私には一生わからないものだろう。
Posted by ブクログ
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大学教授→社外取締役
こんな道があるのかと、素直に驚いた。
あと、社外取締役がどんなもんかとわかった。
幻冬舎の出す本はタイトルが上手い・・・というかセコイ笑
Posted by ブクログ
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途中までMBO、TOBの駆け引きが面白かったが、最後がバタバタだったのは残念。
CEOも適任なのか。
Posted by ブクログ
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