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大学で日本史を教える高屋が安請け合いした大手企業の社外取締役就任の依頼。だが、彼を待っていたのは醜い権力闘争と、かりそめの社長の椅子だった。それでも経営の舵取りで自身の存在感を示そうとする高屋を、さらなる男の嫉妬が襲う。彼はこの窮地を切り抜けられるのか? 真のコーポレートガバナンスのあり方を問う、企業法律小説の傑作。
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Posted by ブクログ
大学教授→社外取締役 こんな道があるのかと、素直に驚いた。 あと、社外取締役がどんなもんかとわかった。 幻冬舎の出す本はタイトルが上手い・・・というかセコイ笑
「代表取締役の独断専行を牽制・抑止するのが取締役である」とは知らなかった。ウチの会社の取締役は代表取締役のお追従役。
一部上場の大企業からの社外取締役の誘い。その会社がワンマン会社で、会社の体裁を取り繕うための社外取締役制。 それに乗って、取締役となる大学助教授が飾りの取締役となるが、クーデターが発生。不祥事への対応のまずさを引き金に起こったクーデターに、それを巻き返す秘策として、社外取締役が社長に。 コーポレート...続きを読むガバナンスとは? 社長となった助教授が今度は足の引っ張り合いの中で、過去を暴かれその座を追い落とされる。 会社を替わるごとにステップアップしたと自負している自分自身が、これから目指していく姿のひとつかもしれない、トップにまつわる、政略や権力抗争の実態を垣間見たような気がする。 ページの関係だろうが、内容がちょっと薄く感じられ、清水一行などに比べると、やや見劣り。
全国社外取締役ネットワークの上場企業社外取締役研究会でご一緒している牛島さんが書いた社外取締役をテーマとした有名な小説として、何度も話題に上がっていたので、読んでみた。野中ともよ氏が社外取締役からサンヨーCEOに就任したのが2005年ということを考えると、2004年にこの小説が書かれたのはタイムリー...続きを読むだったことがよくわかる。 だが、自分自身が社外取締役である立場から見るからか、また、書かれてから6年が経過したからか、大学教授が東証一部上場企業の社長になり、叩き上げの元社長やその派閥を退任させるというストーリーは説得力に欠ける気がする。(こうしたことは現実に起こったわけだが) 牛島さんには、社外取締役として企業経営に関わることを真正面から扱うような「社外取締役Ⅱ」を書いてもらいたい。
テーマが面白かった。 ただ、個人的には、あまり話の盛り上がりもなく、ストーリー展開も突然すぎるところが多すぎた気もした。 でも、読みやすいし、各制度のことが身近に感じられるので、こういったシリーズを読んでみるのもいいな。
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