あらすじ
「あなた自身がギャラクシー・デパートになる、とは、あなたがギャラクシー・デパートを買収することです」――解任寸前の雇われ社長・小野里は大木弁護士の助言に躊躇した。しかし小野里は巨大グループのオーナーを相手に取締役会で過半数株主を追放し、外資系ファンドを操り、経営権乗っ取りの勝負に出た……。MBO戦争を告げる企業法律小説!
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Posted by ブクログ
マネージメントバイアウト。
株式会社の買収について、詳しく書かれている。
増資をして、株式を割り増し発行し、元々過半数を占めていた株主を筆頭株主から引きずり下ろす。
その先は?
会社の運営を筆頭株主として考える、というのは、一部の人にしかできないことであり、その立場に上り詰められた人は、別次元で物事を考えるものだ、という成海の考えは、私には一生わからないものだろう。
Posted by ブクログ
「マネジメント・バイアウト」牛島信
1.購読動機
出口戦略の一つであるマネジメントバイアウト。
正確にいえば、経営陣に資金を提供する実質的な経営社による買収。
経営する側。
経営をコントロールする側。
その関係と駆け引きを関心があったから。
2.読みおえて
小説の域ではあるが、その通りなんだろう と納得が進むのは以下の点である。
①株主
高く売り抜けたい。
②マジョリティ、マイノリティ
マジョリティであるがゆえに、譲渡先と条件交渉しやすいこと。
③キャッシュフロー
赤字、キャッシュ流出はジリ貧。
立て直しは、時間を区切ること。
④取締役会
過半数を外部とするのか? しないのか?
経営に監視を行き届かせることは目的ではあるが、その手段、方法は取締役会に限定することではない。
#読書好きな人とつながりたい
Posted by ブクログ
2007年、WOWOWでも三上博史主演の2時間枠ドラマとして放映された作品。ドラマも面白かったけれど、その前に読んだ原作もなかなか。
ちょっと現実離れはしているけれど、こういうのって素直に憧れるね。
Posted by ブクログ
小野里を「しょぼい」とばっさり切り捨てられる器の大きさは自分にはないなあ。それにしても、現代というのはかくも複雑な時代になっているのですね。ファンドというものの冷酷さが印象的です。
Posted by ブクログ
2011/09/16
久しぶりに小説読んだけど、ビジネスに携わってから企業買収系の
小説読むと昔よりリアリティあっておもろいなー。
社長とかやってるともっと身近なんやろうけど。
頭ん中で関係図描く訓練にもなる!
Posted by ブクログ
よくある企業小説。
百貨店のサラリーマン社長が第三者割当増資を行って
ワンマンオーナーから経営権を奪うというもの。
MBOについて分かりやすく説明されている。
ウォール街のファンドの立ち位置などもリアリティがあり、
MBOに興味ある人が読むと良い本。
MBOは今では珍しくないが、発刊された2003年当時では珍しかったろうに。
5年くらい前に読みたかった本。
Posted by ブクログ
経営陣による会社乗っ取りの小説。ここまでうまくいくとは思えないけど、実際に起きてもおかしくない。文章はへたくそだけど、さすが弁護士さんである。
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MBOに興味あって読んだ。面白かったが、こんなことができるのか?とも思った。オーナーに秘密にして第三者割り当て増資なんてできるのか?ここはもう少し勉強したい。
Posted by ブクログ
久々にフィクションを読んだ。面白かった。
第三者割当増資。良いか悪いかは別として、物事には合法的なルールが存在する。何が正しいのか。自分はどう生きていくのか、そんな事を考えさせられた。
Posted by ブクログ
あるしがらみで読むことになった本。タイトルからして食指が動かない。企業小説はつまらないと思っていたが、なかなかどうして面白かった。旧商法、現会社法の知識が多少あれば充分楽しめる。ただし生活感は全くない話。
Posted by ブクログ
ストーリーとしてはまずまず面白い。しかし何というか、文章が今一つなためか何となく乗って行けない。
気まぐれなオーナーに首を切られそうになり、電撃的なMBOに踏み切った小野里。物語はそこでは終わらない。リストラを強要するスポンサーの米系ファンド、反旗を翻す子飼いの部下たち、そして心が離れていく盟友の真鍋。どれも実際にありうる人物像であり、「彫り」をきちんと描けばそれだけで面白くなると思うのだが、その辺が中途半端なところにこの作家の生硬さを感じる。同時にそれは、将来性への期待にもつながるのだが。
Posted by ブクログ
M&Aなどに興味のある私には面白い話。買収劇を繰り広げる人々の立場で書かれているが、その企業の従業員の気持ちとか色々考えさせられる本だった。
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老舗デパートの雇われ社長が独裁オーナーに反旗を翻す。MBOを用いた小説ははじめて読んだので面白かったです。オーナーが変わって一安心という訳にはいかないのが経営でしょうか。難しいねぇ。
Posted by ブクログ
「Management Buyoutとははなんぞや」っていうことはビジネススクールのPrivate Equityの授業で習ったけど、実際どんなドラマが繰り広げられているかを知りたくて読んでみた。
この作者が弁護士ということもあって、訴訟時の弁護士のやりとりに主眼をおいているような感じがした。ストーリー的にはまぁまぁだったけど、MBOにまつわる人間の動き方と、ファンドの役割が分かってそれなりに勉強になった一冊だったと思う。
Posted by ブクログ
解任寸前のギャラクシー・デパート雇われ社長・小野里は、巨大グループのオーナーを相手に経営権乗っ取りの勝負に出た……。MBO到来のビジネスウォーズを予見した傑作・企業法律小説!
Posted by ブクログ
・・・ギャラクシー・デパートを買収することです」−解任寸前の雇われ社長・小野里は大木弁護士の助言に躊躇した。MOB
戦争を告げる企業法律小説。
Posted by ブクログ
大阪から東京に戻る時に本屋で購入した本。タイトル通りMBOについての流れをつづっている本。ビジネスの事って本にしにくいんだろーなぁって思う。現実に起きてることだし、『本』としての面白みにはやはり『ビジネス文庫』は厳しいかも。けど、晴れて会社を我が物とし、また危機に直面した時の主人公の迷いや、自分自身のレベルというものを考えてる部分は、『人間味』というのがものすごく出てて面白かった。MBOって何ぞや?って人も読んでみるといいかも。