作品一覧 2020/08/21更新 荒魂 試し読み フォロー 安吾のいる風景 敗荷落日 現代日本のエッセイ 試し読み フォロー 石川淳随筆集 試し読み フォロー 石川淳/辻邦生/丸谷才一 試し読み フォロー 江戸文学掌記 現代日本のエッセイ 試し読み フォロー 黄金伝説 雪のイヴ 試し読み フォロー おとしばなし集 試し読み フォロー 影 裸婦変相 喜寿童女 試し読み フォロー 狂風記 試し読み フォロー シェアド・リーダーシップ 試し読み フォロー 紫苑物語 試し読み フォロー 紫苑物語 試し読み フォロー 諸国畸人伝 試し読み フォロー 新釈雨月物語 値引きあり 試し読み フォロー 鷹 試し読み フォロー 背徳者 試し読み フォロー 白頭吟 試し読み フォロー 普賢 試し読み フォロー 普賢 佳人 試し読み フォロー 焼跡のイエス 善財 試し読み フォロー ゆう女始末 おまえの敵はおまえだ 試し読み フォロー 落花 蜃気楼 霊薬十二神丹 試し読み フォロー 六道遊行 試し読み フォロー 1~23件目 / 23件<<<1・・・・・・・・・>>> 石川淳の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 白頭吟 石川淳 石川淳という作家について詳しいわけではないが、たぶん呉智英の書評で絶賛されていたのがきっかけでその名を知ったのだと思う。 本作の舞台は大正期、原敬首相が暗殺されたころ。 汚職で成り上がった父親を持つ主人公が、アナーキストの革命、簡単に言えばテロの策謀に巻き込まれていくという話。 といっても政治的...続きを読むな大スペクタクルはゼロ。貧乏でヘタレな自称革命家、実態はチンピラ集団の稚拙な革命ごっこのお粗末な顛末が淡々と語られる。 主人公の大学生晋一は、政界に媚を売る父を軽蔑し、年若い義母と密通しながら、アナーキストの首領の妹とも恋に落ちている。それでいて父の勧める政略結婚の相手にも無関心ではない。 とにかく出てくる人物それぞれがどうにもヘタレで、俗悪で、やることなすこと締まらない。 ああそれなのになんだろうか。この爽やかすぎる読後感。登場人物への深い共感。そして深い哀しみ。 何かを成し遂げたい若者の熱情がテロにつながるという意味では、三島由紀夫の「奔馬」とも好対照をなす。三島は右翼のテロ、こちらは左翼のテロ。その不毛さが、より根深い悪を潜ませた政治権力によって簡単に絡め取られていくところも似ている。しかし、こちらの方が(優劣ではなく)軽やかで、明るい。繰り返しだが登場人物は俗物、事件はくだらない。ほんとうに不思議。 このさわやかさは著者の尋常ならざる文章力による部分も大きいのかもしれない。冒頭の一節、こんな透明に澄み切った文章は滅多にないのではと思うのだがどうだろうか? 「あたらしい障子の、太い桟いっぱいにぴんと張った紙が、一日じゅうたっぷり吸いこんだ晩秋の日のほてりをたたえて、夕ぐれにも白く光った。庭から見ると、縁をめぐって締めきった障子の内部には、ほどなく夜のあかるい灯を待つまでのあいだ、ひとが笑をこらえてかくれているようであった」 薄汚れた政治上の事件をこの上もなく美しく描く。至高の読書体験であった。 Posted by ブクログ シェアド・リーダーシップ 石川淳 誤字が散見されたのが気になった。 リーダーシップは、地位や役割がある人だけが発揮するものでないというもの。 リーダーシップをつけるには、経験やもともとある理論を学習することで持論を形成する。自分なりのリーダーシップの理論を持つこと。 理論もたくさんあって、包括的に感じた。 なんとなく示唆される役...続きを読む職つくのに、ビビっている自分。とはいってもこんなチームにしたいなー、こんな上司よかったなーとか理想はあって。 自分なりの強みを活かしたリーダーになるべき、かつ、その環境、文化に的したってのにしっくりきた。理想に突っ走って事故るとこだったなと。 これからリーダーになるとき、チームづくりをするときに、指針となる一冊。 何度も読み返したい。 Posted by ブクログ シェアド・リーダーシップ 石川淳 リーダーシップを学術的にも実務的にも分かりやすく書いた名著だと思う。受け入れやすいリーダーシップだ。しかし、それを効果的且つ実際に活用して現場の難題を解決する事ができるかどうかは、現場でないと分からないだろう。自身のリーダーシップの取り方に自信を持てない方、それなりに信念を持って臨んでいるが、いまい...続きを読むちうまくいかない方の背中を押してくれる本だと思う。 Posted by ブクログ 石川淳/辻邦生/丸谷才一 石川淳 / 辻邦生 / 丸谷才一 面白い小説でした。 石川淳氏 焼跡のイエス。紫苑物語。小林如泥。鈴木牧之。江戸人の発想法について 辻邦生氏 安土往還記。 丸谷才一氏 横しぐれ。樹影譚 特に、安土往還記。丸谷才一氏の2つの小説。紫苑物語が とても面白い傑作だと思います。モダニズムという感覚が 湧き出してくる感じがします。 丸谷氏は、...続きを読む旧かな使いを積極的に使われる作品が多く あまり好きではありませんでしたが、特に随筆系の作品は 読みづらく、わかりづらい内容が多くて好みではありませんでした。ただ、この2つの小説はとても面白くよめました。 Posted by ブクログ 石川淳/辻邦生/丸谷才一 石川淳 / 辻邦生 / 丸谷才一 さすがにこのメンバーになるとはずれが少ないのか、収録作品が選りすぐりなのか、どれもひきこまれた。ベストをえらぶとすれば、「横しぐれ」だろうか。小説としてのプロットの巧みと文学論の両方がバランスしていて素晴らしい。 Posted by ブクログ 石川淳のレビューをもっと見る