作品一覧

  • サツ飯 刑事も黙るしみしみカツ丼
    4.0
    1巻800円 (税込)
    『銀座「四宝堂」文房具店』著者の異色作! 「もうガマンできませんっ。いただきます!!」 満腹度120%、「銀座「四宝堂」文房具店」シリーズが大人気の著者による、異色グルメ小説。 PR会社に勤める桜花(さくら・はな)・30歳は、大食いで食べっぷりがいいところを認められ、Y県警の職員向け広報誌「桜花(おうか)」の人気連載〈サツ飯! 拝見〉を担当することに。サツ飯を作る人・食べる人に話を聞き、その料理に絡んだ出来事や思い出を聞くコーナーだ。 取材初日、県警総務部の長山修二と、町のそば屋・長寿庵を訪ねる。 丼のふちまで盛られた、ふんわり甘じょっぱい香りのカツ丼を、笑顔で噛みしめる「食べる人」警部補・西田。その光景を嬉しそうに見つめる店主夫婦。 警察についてステレオタイプ的な知識しかなかった桜花が、そこで見て聞いて食べて、呟いた意外な一言とは――。 事件は起こらずとも、腹はすく。“警察のごはん”を食べて驚きの“内部事情”を知る、どこにもないグルメ小説! 文庫書き下ろし。 カバーイラストはイシヤマアズサさん。
  • 銀座「四宝堂」文房具店
    4.2
    1~6巻770~803円 (税込)
    いつまでも涙が止まらない――。 銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。 店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。 両親に代わり育ててくれた祖母へ感謝の気持ちを伝えられずにいる青年に、どうしても今日のうちに退職願を書かなければならないという女性など。 困りごとを抱えた人々の心が、思い出の文房具と店主の言葉でじんわり解きほぐされていく。 いつまでも涙が止まらない、心あたたまる物語。
  • 中野「薬師湯」雑記帳2
    3.8
    1巻880円 (税込)
    部屋代不要・食事付の好条件に惹かれて銭湯・薬師湯に住み込んでいる蓮が空き部屋に誘ったのは、同じ大学に通う文矢。野球を辞めざるをえなくなった元甲子園のエースの頑なな心は、薬師湯に集う人々によって、優しく癒されていく。シリーズ第二弾。
  • レトロスナック「YOU」
    4.0
    1巻814円 (税込)
    写真館を営む父を亡くした雪子は、東京・大井町に佇むスナックを訪れた。店じまいを手伝ってくれた青年・曜に預けていた、鍵のかかったキャビネットを受け取るためだ。中には父にまつわる思いがけないものが入っていて……(「永遠の感謝~カリフォルニア・レモネード」)。古物商とスナックのオーナーという二足の草鞋を履く曜は、昭和レトロな品々に宿った思い出を紐解き、心にしみるカクテルをそっと差し出す。感涙の連作短編!
  • 中野「薬師湯」雑記帳
    3.8
    1巻760円 (税込)
    大学入学を機に上京した手塚蓮は、ひょんなことから中野にある銭湯に住み込むことになった。そこにはすでに3人の若者が暮らしていたが、彼らの抱く夢は蓮の目にまぶしく映り……。人々の触れ合いを優しく描く、心温まる書き下ろし連作短編集。
  • テッパン
    4.0
    1巻726円 (税込)
    80年代 東京――僕と不良のひと夏の物語。 中学卒業と同時に渡米し、長らく日本を留守にしていた吉田倫。吉田は旧友である寿司屋の主からの誘いに応じて、中学の同窓会に赴いた。 同窓会のメインイベントは当時作ったタイムカプセルを皆で開けること。タイムカプセルの中に入っていたのは、アイドルのブロマイドに『明星』や『平凡』といった芸能雑誌、『なめ猫』の缶ペンケースなどなど。三十年以上前に流行した懐かしいグッズの数々に、同級生たちの会話が盛り上がる。 そんな中、吉田の紙袋から出てきたのは『ビニ本』に『警棒』、そして小さく折りたたまれた『おみくじ』だった。 それらは吉田が中学三年の夏休みに出会った、中学生ながら屋台を営む町一番の不良、東屋との思い出の品で――。 平凡な「僕」と不良の「あいつ」、正反対の二人が出会った、ひと夏の切ない物語。

ユーザーレビュー

  • 銀座「四宝堂」文房具店5

    Posted by ブクログ

    読み終わった後のポカポカ暖かい気持ちがなんとも心地よい。毎回、いい時間をもらったなーと思えるシリーズです。
    硯ちゃんの家族の話がぐっときたー

    0
    2025年12月21日
  • 銀座「四宝堂」文房具店6

    Posted by ブクログ

    最後のホテルのエピソードすごくお気に入り。
    同じ接客業をしている身として、考えさせられる言葉が沢山詰まってた。

    0
    2025年12月20日
  • 銀座「四宝堂」文房具店6

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    四宝堂第六弾。

    懐かしい、BOXYのボールペン。
    スーパーカー消しゴムを走らせるのに使っていましたよ。
    まさか四宝堂に登場するとは思っていなかった。
    それも、いよいよ結婚に向けて荷物を片付けるために、
    硯の個人的コレクションであるスーパーカー消しゴムを売る話で登場するとは。
    昔、義兄になるはずだった人が、
    事故で自身の父親と弟を亡くし農業を継ぐために縁談を断り、
    会うことがなくなり、
    だが時を経て、その人が作った野菜に巡り合う話でもあり、良かった。

    温泉街を中心に地域を元気づけるスタンプラリーを始める話は、
    スタンプも素敵だし、「銀座の総務」さんも登場したし、
    ほんのり恋愛もからんでいて微

    0
    2025年12月09日
  • 銀座「四宝堂」文房具店5

    Posted by ブクログ

    絶対面白いと信頼しているシリーズ本。今回の話もどれも良かった。
    硯と良子の掛け合いが好きなので良子の出番があまりなくてちょっと残念…と思ってたところに最後の話がとても良かった。
    読むたび四宝堂に行ってみたいなぁと思ってしまう。

    0
    2025年12月05日
  • 銀座「四宝堂」文房具店

    Posted by ブクログ

    文具店店主宝田硯(けん)さんと来客との心温まるやりとりがオムニバスで繰り広げられる。古本が主人公的な役割を果たすビブリア古書堂とは違って、登場する文房具はあくまで脇役であり、固有名詞も出てこないものの、文房具を愛して大切に使っていることが描写からも読み取れる。スペック好きが多い文具の世界であるが、文具がつなぐ人間模様も愛せるようになりたい。オムニバスでそれぞれのチャプターの主が「私」で物語が綴られる。それを見守る硯さんの人物像を見てみたい。

    0
    2025年11月30日

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