テッパン

テッパン

小説・文芸
726円 (税込)

3pt

80年代 東京――僕と不良のひと夏の物語。

中学卒業と同時に渡米し、長らく日本を留守にしていた吉田倫。吉田は旧友である寿司屋の主からの誘いに応じて、中学の同窓会に赴いた。

同窓会のメインイベントは当時作ったタイムカプセルを皆で開けること。タイムカプセルの中に入っていたのは、アイドルのブロマイドに『明星』や『平凡』といった芸能雑誌、『なめ猫』の缶ペンケースなどなど。三十年以上前に流行した懐かしいグッズの数々に、同級生たちの会話が盛り上がる。

そんな中、吉田の紙袋から出てきたのは『ビニ本』に『警棒』、そして小さく折りたたまれた『おみくじ』だった。

それらは吉田が中学三年の夏休みに出会った、中学生ながら屋台を営む町一番の不良、東屋との思い出の品で――。

平凡な「僕」と不良の「あいつ」、正反対の二人が出会った、ひと夏の切ない物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    テッパン
  • タイトルID
    :
    916560
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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テッパン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごく感動した!
    ちょっとしたきっかけで地元で一番の不良と出会って、色々巻き込まれて、そして最後の別れまで。初めはどうなるんだろと思ったけど、意外といい奴で…
    でも、最後には…涙

    有名な本しか読んでなかったけど、隠れた名作って結構あるのかなって思いました〜

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    お祭りの縁日などで見る、大きな鉄板で焼きそばを焼いている人、そして向かい側に誰かが立っているイラストが表紙。この鉄板(テッパン)が大きな意味を持つ…

    主人公は中学卒業と同時に渡米していたが、同窓会で当時作ったタイムカプセルを開けるために久しぶりに帰国。そしてタイムカプセルに入っていた『おみくじ』だけを手に握り締める…忘れもしない中学三年の夏休みに出会った、中学生ながら屋台を営む町一番の不良、東屋(あずまや)との思い出の品だった。

    そこから物語は舞台を80年代の東京に移し、回想シーンが描かれてゆく。

    回想シーンの中で、彼と僕のひと夏の切ない物語が展開する。この不良の東屋がいい奴。家庭が複雑でテキ屋をやってお金を稼いでいる。そして彼のつくる屋台の焼きそばが美味すぎて、僕は忘れられない。
    ネタバレは書けないが、最後の最後のエピソードには目頭が熱くなった。思いがけずいいストーリーでした。ピュアに感動します。

    作者の上田健次さんはサラリーマンをやりながら作家になった人。現在も会社役員と作家の二足のわらじを履いている。『銀座「四宝堂」文房具店』シリーズが有名で、今度読んでみたい、注目したい作家です。

    0
    2025年05月28日

    Posted by ブクログ

    中学卒業から日本を離れていた吉田は、旧友に誘われた中学の同窓会に赴き、30年以上もほっぽかれたタイムカプセルを開けることに。
    吉田のタイムカプセルから出てきたものは…。

    そこから一気に中学三年の夏になり、夏休みの夏期講習で他校の東屋と出会うことに…
    東屋は、素行の悪さで区内中に知れ渡っている名前だったが、初めて見る姿は不良の感じはしなかった。

    吉田と東屋の切なすぎるひと夏に青春を感じるが、けっして青くさいものではなく、ただ東屋が語ることは真っ当で中学生とは思えず驚いた。
    食に関して詳しいことと美味しいものをどうやって提供できるか、など観察眼も凄い。
    すべては祖父に教わったようだが、孤独でありながら乱れたところがない生活。

    学びと仕事を両立させるのは将来を見据えているからで、その影響を少しは受けたであろう吉田が、留学し何を学んだかは気になるところだったが、ラストは感動した。

    そこにいたのは、確かに東屋だった。
    あのとき食べたヤキソバと同じくらいにうまかったのだから…。





    0
    2024年11月08日

    Posted by ブクログ

     平凡で普通の「僕」と、最恐の不良と言われる「あいつ」が過ごした一夏の物語。

     主人公は、中学の同窓会の誘いを受けて帰京し、そこで御開帳されたタイムカプセルに、中学時代の懐かしい思い出を見つける。
     その頃の「僕」は受験をどうするか迷いのある中学三年生。夏期講習で他校の不良と隣の席になったことで、いつの間にか少しずつ彼と交流が生まれていく。名の知れた不良だという「あいつ」は、義理堅くて、読書家で、つまらない夏期講習も真剣に聞いているようなところもあって、縁日の屋台で焼きそばを作る姿が堂に入っている。けれど、平々凡々な一般人である「僕」と四代目を継ぐのだという的屋の「あいつ」とは、住む世界が違っていて。

     終盤まで、この話が主人公の回想で進んでいたことを忘れるくらい、過去の思い出が濃く、匂い立つような物語でした。切ない余韻が後を引きます。もっと、読んでいたかった。主人公と、不良の一夏だけというには濃すぎる思い出が、夏の蒸すような暑さと非日常に相まって、永遠には続かない切なさを伴った雰囲気と共に押し寄せてくるようでした。

     読んでみた印象として、とても描写の上手い文章でした。何より、食事の描写がすごいです。文章を読んでいるのに目の前でその料理が作られているような、香りさえ漂ってくるような気がする文章で、なんて美味しそうに書くのだろうと思ってしまうほど。料理や鉄板屋の描写を読むためだけに読み返したいと思うくらいです。
     そして、的屋の祖父から教えられた東屋の語る一つ一つが深みを持っていて、自分はこんな風には教えられてこなかったな、などと思ってしまいます。大人としての食事の楽しみ方や時間の使い方など、大人と呼ばれるべき年になった自分でもできないことを、中学生の彼が知っている。なんだか少し羨ましく、いやまだまだ私だってこれからだ、と思う気持ちもありつつ。

     教訓としたい言葉がいくつもある話でした。
     また折を見て読み返したい一冊です。

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    中学3年の悪ガキとのひと夏の思い出。
    淡い友情が芽生えていく様子に共感できた。
    鉄板料理が美味しそうで食べたくなる。

    0
    2021年05月03日

    Posted by ブクログ

    銀座「四宝堂」文房具店シリーズが大好きで、作者上田健次さんに興味をもってこの作品を手にした。読み始めてすぐ、「四宝堂」とは全然違う毛色の内容に驚いたけれど、どんどんストーリーに引き込まれた。我が息子の友だちとの付き合い方と重なった。この物語のような激しさはなくとも、男同士の気持ちの通わせ方っておもしろいし深いと改めて感じた。

    0
    2026年04月08日

    Posted by ブクログ

    80年代の東京を舞台に、平凡な「僕」(吉田倫)と、町一番の不良でテキ屋の四代目「東屋(あずまや)」との、中学3年生の夏休みを舞台にした切ない友情と青春を描いた物語です。大人になった主人公が同窓会でタイムカプセルを開けることをきっかけに、過去の思い出、特に東屋との出会いと別れ、そして彼との「テッパン(絶対)」の約束や絆が鮮やかに蘇る内容で、懐かしい80年代の空気感も魅力です。

    0
    2026年01月14日

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さん
    表紙から食べ物の話かなと思ってたけど、ちょっもベクトル違った。
    いやまぁ食べ物の話っちゃ話だけれども。そして出てくる食べ物おしなべて美味しそう・・
    この文章表現ぴかいち

    呼んだ後に表紙の画みるとまた違った感想に

    面白かった満足

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    本に出てくる食べ物は、描写が本当においしそうで、おなかが空く感じだった!
    それと同時にケンカのシーンが生々しくて…。想像して、ウエッてなった。
    デビュー作ということもあると思うが、面白かったけど、読むのに時間がかかって苦労しました。

    0
    2025年01月23日

    Posted by ブクログ

    読みやすくて一気に読む事が出来ました。丁度中学校が荒れていた時代のお話でした。私の中学生時代は穏やかで、先生の威厳があり、いじめも無く皆んな和気あいあいとした時代でした。他の中学校のお友達もいて、大人になってから再開した時は互いに懐かしく昔話に盛り上がりました。元気で再会できていたら良かったのにと思いましたが、息子が父親そっくり成長してくれて、救われました。

    0
    2024年12月28日

テッパン の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    テッパン
  • タイトルID
    :
    916560
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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